時計のきほんVol.2

クォーツ時計・自動巻時計・手巻き式時計

時計の運動部分の機構を「ムーブメント」と呼びます。ムーブメントには、大きく分けて「クォーツ式」「機械式」と分かれ、「機械式」はさらに「手巻き式」「自動巻き」に分かれます。
今回は、時計の機構について分かりやすくご紹介させて頂きます。

クォーツ時計とは?

クォーツとは、動力に電池を使用し、水晶に電圧をかけたときに生じる振動を電子回路が感知し、1秒分の振動数が発生するごとにモーターが秒針を進める仕組みです。
機械式の時計に比べて圧倒的に高い精度を持っています。
1969年にセイコーが発表した「アストロン」が世界で最初のクォーツ時計です。

クオーツ式の時計は、置いておいても止まりません。しかし、動力源が電池ですので、電池がなくなると電池交換をしなければなりません。

自動巻時計

「自動巻き」は、ゼンマイを巻き上げるローターと呼ばれる回転錘(おもり)がムーブメントに取り付けられており、身につけている人の腕の日常的な自然な動きによってこのローターが回転して、それがゼンマイを巻き上げる仕組みになっています。
電池交換をする手間が掛からず、当然電池切れも存在しません。
日常的に手動でゼンマイを巻く必要が無く、生活の中で時計を腕に身につけていると自動的にまかれるので、常に仕事やプライベートで時計を身につけている方にはおすすめの時計と言えます。 しかし、ずっと置いておくと止まってしまうので、その場合はリューズを回転させてゼンマイを巻き上げなければいけません。

手巻き式時計

「手巻き」とは、ケースから出ている突起部分 "リューズ" を指で回転させて、動力源であるゼンマイを巻き上げる方式のことです。 「電池交換の必要がない」という利点がありますが、毎日ゼンマイを巻いてあげる必要があり、置いたままにしていると止まってしまいます。