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【現行モデルとの違いは?】イエローが映えるオメガスピードマスターレーシングをご紹介

オメガのアイコニックなコレクションとして名高いスピードマスターに加わったサブコレクション。
新たな試みを採り入れているレーシングシリーズをご紹介します。

スピードマスターは誕生してから多くの最先端技術を投入し改良を重ねてきましたが、そのデザインに関しては大きく変革されることはありませんでした。
その中でサブコレクションとして誕生したレーシングはスピードマスタークロノグラフを多方面へ展開する使命を背負っています。
これからの方向性を模索する試みを幾つも発出している歴史的にはまだ浅いサブコレクションです。
斬新なデザインや考えられたサイズ感などを含め、このモデルがなぜ耳目を集めるに至ったのかについて解説していきましょう。

 

 

小型化の歴史は性能の濃縮の歴史でもあります

オメガスピードマスターレーシングの時計全体を写している様子

当モデルの40mmのケースサイズは一般的なメンズクロノグラフのケースサイズが43mm前後なのを考えると非常にコンパクトです。
ケース大型化へのトレンドは折り返しを迎えていますし、オメガ自身もケースサイズの持つ意味を改めて自らに問いかけています。

スピードマスターレーシングのデザインの根幹は、落ち着いたクセのないこれまでからの特徴を踏襲していてビジネスシーンへの順応性は高かったのですが、ケースサイズが44mmくらいの大型のものが多くスーツやシャツの袖口に大きな存在感を残していました。
そこで登場した40mmの同モデルはそういった隠れたニーズに上手くかみ合った結果、多くの特にビジネスマンに支持されたのです。

ケースの小型化にともなって性能に制約はありませんか?
いえ、ご心配には及びません。搭載されたオメガ自慢のムーブメント(Cal.3330)は世界中でもオメガしか到達しえない領域の技術が惜しげもなく投入された世界最高品質です。

 

 

クロノグラフとレーシングデザインの親和性の高さ

正面からのデザインをご覧ください。
レーシングカーのコクピットにもぐり込みダッシュボードに並んだ計器類を眺めているかのようなメカニカルなデザイン。
3時と9時の位置にあるサブダイヤルは通常より大きめの円でタコメーターを模しているかのようです。

鮮やかなライトニングイエローの差し色は、ヨーロッパで生まれ世界各国を転戦するフォーミュラーカーを連想させてくれます。
多くの大人の男性にいつまでも内在する「スーパーカーへの理由なき憧れ」をど真ん中に貫きます。
私にとってまさにそうでした。

サブダイヤル内の表面はClous de Paris(クル・ド・パリ // パリの石畳)の模様に加工を施しました。
タイヤに規則的に刻まれたパターンもしくはカーボン製部品の表面模様のようにも見え、こんなところにも製品のコンセプトが香ります。

3連ブレスレットは真ん中のピースに質感の切り替えを挟むことで存在感を増しています。
またエッジは大きく削らず鋭利さを出すことで、幅広く重厚な雰囲気を最大限に残すことができました。
ラグを斜めに削ったエッジラインもハッキリ見てとれ全体的に硬くてシャープなイメージに仕上げてあります。

リューズとボタンは2時3時4時方向に均等に配置され他のデザインを邪魔しません。
同サイズの円柱からなりストップウォッチ機能を使う際にも押しやすいよう成形されています。

 

 

オレンジカラーを採用したスピードマスターレーシングの現行モデル

オメガスピードマスターレーシングの時計全体を白黒で写している様子

これまでご紹介したイエローモデルは人気が高く、現在でもお問い合わせをいただいておりますが、残念ながら廃盤となってしまいました。
そのため、現行モデルであるオレンジカラーを採用したスピードマスターレーシングについても、ここでご紹介していきたいと思います。

現行モデルのスピードマスターレーシング329.32.44.51.01.001は、オレンジカラーをアクセントとし、イエローモデルのポップさよりも若干落ち着いた印象を持ちます。
ケースサイズはやや大きくなり44.25mmと手首周りが細い方には大きく映るサイズです。とはいえ、横から見たときのフラットさやカラー使いによって避けたい重厚感はあまりありません。

パンチング加工されてオレンジカラーの下地が覗くレザーストラップは、時計全体のオレンジカラーの印象をさりげなく引き立てます。
イエローモデルでも印象的だったラバーブレスは、いかにもレーシングウォッチらしくカジュアルなイメージを与える一方で、パンチングのレザーストラップはレーシング感もありつつ上品なイメージもプラスしてくれるため着用シーンの幅も広がるはず。

ムーブメントは、コーアクシャルエスケープメント搭載など前作とほぼ同スペックのCal.9900を採用。パワーリザーブは52時間から60時間へとさらに延長しアップデートされています。

現行モデルもビタミンカラーのアクセントでファッショナブルにスタイルの主役となれる存在です。
ぜひこちらもチェックしてみてください。

 

 

機械式時計に真剣に向き合った職人たちの技術力

高機能で高耐久なら機構は大きくなるはずだという固定観念はオメガの技術力を知れば解消されます。
精度と耐久性において世界で最も厳しいブランドと言われるオメガが実現する以下のような技術が用いられており、小型化しても高性能なのは明らかです。

・コラムホイール機構

細かく正確な制御のために高級機械式時計の代名詞ともいえる方式

・コーアクシャルエスケープメント

エネルギー高効率で部品の摩耗も抑え精度を持続するオメガ独自技術

・Si14シリコン製テンプ

温度・衝撃・磁気から微細なゼンマイを保護し精度を狂わせない新素材

・公式認定クロノメーター

スイス連邦軽量・認定局(METAS)の高い基準をクリアし受ける認定

小さなケースに詰め込まれた高機能と耐久性は小さい体を有利に使う日本武道と重なり、人間と機械時計の垣根を越えて始祖を同じくするようなそんな一体感を感じてしまいます。

= 公式ストラップの驚異のバリエーション =

計70種類もの公式ストラップが用意されていますので標準ストラップからご自身の理想のイメージへ大胆に変身させることができます。

どんな人をも満足させられるだけの個性あふれる表情のストラップは様々な着せ替えに順応し幅広いシーンで愛機を楽しんでいただけます。

 

 

ファッションアイテムや装飾品としての役目を担う腕時計

おすすめポイントをたくさんご紹介しましたが更に簡潔にまとめました。

・使いやすいサイズ

従来より若干小さめで取り回しが良く適度な存在感は他を圧迫しません。
あらゆるシーンにも服装にも柔軟に溶け込みます。

・変わらない正確さ

オメガの職人魂を注ぎ込んだムーブメントはいつまでも変わらず正確で耐久性にも優れ、メンテナンスを気にせずに使えます。

・オシャレを楽しむ

大胆な配色や形状・仕上げの幅が広がりファッションアイテムとしての地位が高まる腕時計に対してオメガも柔軟に時代を捉えます。

クロノグラフは魅力的だけど大きくて重いのは苦手と躊躇されてきた方々へは特にオススメ。
またクラシカルなデザインに付きものの若干の野暮ったさもありませんので純粋に見た目のカッコよさにビビッと惹かれたなら相性が良く長くご愛用いただけます。

 

 

それぞれの人生のそれぞれの場面にオメガは立ち合います

スピードマスターの歴史をご存じでしょうか?
アメリカはNASAのアポロ計画に同行した数少ない時計のひとつで、歴史上の要人やスターともゆかりの深い由緒あるコレクションです。
つまり、スピードマスターを愛用することは世界中の愛好家たちと価値観を共有できる、壮大なバックグラウンドを得るということでもあるのです。

スピードマスターは定番デザインのモデルが広く普及していますので同じ定番モデルを身につける方を見つけるのは意外と簡単です。
定番デザインには安心感がありますが、ファッションアイテムとしての腕時計なら他の人とモデルが被らない方が良いと考える傾向にあり、スパイスの効いたモデルを選ばれるのはごく自然なことなのです。
今回のレーシングというサブコレクションは最近特に人気が沸騰するモデルを数多く輩出する注目のシリーズで、多様化するニーズにも柔軟に対応した幅広いラインナップで応えてくれます。

オメガの製品は基本性能に疑う余地がありませんので、まずはオメガを選択いただければ間違いありません。
そのうえで皆さまがクロノグラフウォッチに求める理想を叶えられるモデルが今回見つかり、そしてその後も長くご愛用いただけたら本当に幸いです。