スピードマスター311.92.44.51.01.004のリストショット

【オメガ 311.92.44.51.01.004】墨色のスピードマスター
月に秘められた静寂と漆黒の世界

時計職人たちが改良を重ねて生み出した腕時計がやがて大気圏を飛び出し月の大地を踏みしめることになろうとは。オメガの生みの親「ルイ・ブラン」はこんな想像を超える出来事にさぞ驚いている事でしょう。
そんな偉大な功績をもつスピードマスターはいつしか敬愛を込めた「ムーンウォッチ」というニックネームを得ます。

「ダーク サイド オブ ザ ムーン」は挑戦を受け止めてくれた月を讃えそしてその後の機械式時計の発展に多大なる影響を及ぼしたスピードマスターへのリスペクトを込めてこの「墨色」をしたモデルを誕生させました。
従来のスピードマスターのカラーバリエーションとしてただ黒一色に塗りつぶしただけではなくむしろ多くの試みを投入した挑戦的なモデルなのです。

太陽と反対方向に位置する月の地表部分は闇に覆われ静寂と漆黒に支配されたもうひとつの月の表情です。そんな限られた宇宙飛行士しか見ることのないロマンある月の姿を想像しながらご覧ください。

 

 

ダーク サイドオブザムーン
白と黒だけで伝わる 懐の深さと固い決意

ダークサイド オブ ザ ムを腕につけている様子

ご存じの通り従来のスピードマスターの伝統的スタイルに欠かせないものはステンレスシルバーの輝きでした。このモデルが初めてとなる黒一色のスピードマスターの誕生です。
当初この大胆で前衛的なコンセプトがオメガ内で製品化の承認を得るまで、またスピードマスターの派生モデルとして世の中のオメガファンにに受け入れられるまでには様々な困難があったことでしょう。
しかしそんな心配は取り越し苦労であったとすぐに世界が知ることとなります。前人未踏の挑戦を掲げ成果を手にして無事に帰還したアポロ計画そのものとまさに酷似しています。

 

 

オメガと共に宇宙へ射出された次世代素材のセラミック

ダークサイド オブ ザ ムのケースルーバックを拡大した様子

鈍く光る妖しい艶は金属には到底まとえない非金属の表現力です。
黒く重厚な印象ですが拍子ぬけするほどの軽さにきっと驚かれることでしょう。

オメガが得意とするセラミック分野の産物
・非金属で錆びず帯磁もしない
・高密度で硬く耐傷性に優れる
・多彩で美しい色付けができる
・比重はステンレスの約半分
・化学的に無害で生体に適合する
その能力の高さから宇宙素材とも呼ばれます

過酷な条件をものともせずそれでいて限りなく美しい宇宙素材のセラミック。
酸化ジルコニウムを原料とする粉末を高圧でプレスし成形したものが焼結工程でケースへ変化、アルミナ顆粒で研ぎダイヤモンドの粉末で磨き上げられたのちにレーザーで刻印され灼熱の摂氏20,000度の中で誕生の時を待ちます。

 

 

美しいだけで正確さを欠くならそれは腕時計にあらず

ダークサイド オブ ザ ムのバンドを側面から見た様子

コーアクシャル キャリバー9300ムーブメントの特徴

ダークサイド オブ ザ ムのりゅうずを拡大した様子

・シリコン製のヒゲゼンマイは地上最強の耐磁性
  磁界の中に生きる現代社会において高帯磁性能は腕時計の生命線と言えます

・香箱2つを並列に並べた60時間ものパワーリザーブ
  動力源のゼンマイバネが2セットあり余裕の60時間駆動を実現

・光の反射を計算した装飾がシースルーケースから覗く
  あらゆる部品は精密で強く美しくなければならないとオメガは考えています

・いつまでも透明な硬度9のサファイアクリスタルガラス
  表面を溶かしながら結晶化させたステンレスより傷つかない永久透明ガラス

最高位モデルと呼ぶにふさわしい贅沢なスペックです。各部品はブラックセラミック製で少し大き目の直径44.25mmケースに整然と収められそして淡々と時を刻みます。
比類なきエンジンを搭載した漆黒のスポーツカーのような何者にも迎合しない美学がそこに垣間見えます。

最先端の蛍光塗料「スーパールミノヴァ」

従来の蓄光蛍光塗料に対して10倍もの明るさを誇り加えて10倍も長く光る日本発祥の素材です。熱や水にも強く腕時計の利用期間を考えると半永久的に使用できるほどの安定性・耐久性を持っています。

発色のバリエーションは従来の蛍光塗料より多く発光能力も高いので視認性に優れており周囲の光量による視認性のばらつきが解消されました。

 

 

スポットライトに照らされた
「ダークサイド」というプロダクト

ダークサイド オブ ザ ムのケースを側面から見た厚みの様子

ダークサイド オブ ザ ムーン にはこのピッチブラック以外にもいくつかのモデルを同時にリリースしています。
全体的に黒一色のベースであることは共通していますがモデルごとに少しずつ色味に変化を付けてコンセプトや発するイメージを変えて様々な雰囲気を味わえるようにしています。

ストラップ・ダイヤル・インデックス・針・ベゼル・デイトの色や仕上げや形状が変わると方向性がガラリと変わってとても楽しいですね。
スピードマスターにとってのスピンオフ作品のような試みでしたが、その後の人気度や話題性を見ると今後も定期的にマイナーチェンジしながら長く続いていくような気がしてなりません。

私個人としてはアリゲーターレザーに18Kセドナゴールドをあしらった「セドナブラック」というモデルがオススメです。
スピードマスターの特徴ともいえるミニッツトラックは主張せずサブダイヤルも背景のダイヤルに溶け込んでいて何だかスピードマスターっぽくないというのがその理由です。

 こんな方にこそ特にオススメしたい!
・少し変わったスピードマスターが気になる方
・全身黒でキメるクールなオシャレが好きな方
・正確で耐久性が高くトラブルのない時計が欲しい方

 

 

筆者の見解
スピードマスターが葛藤の中から生み出した新たな可能性

ダークサイド オブ ザ ムのバックルを拡大した様子

私にはすぐさま「 清濁併せ呑む 」という言葉が浮かびました。来る者は善悪問わず全て受け入れるという度量の大きさを表す言葉。相反するものが共存できるのはそれらを抱きかかえる器の大きさに依ります。黒と白が混ざりあわずにこんなにもバランスよく引き立て合うのは、白というまばゆい光のような強い色を黒という落ち着き払った色が優しく包んでいるからに他ありません。

また白と黒には決断や覚悟という強い意志を感じさせる力があります。もともと白と黒はファッション的には男女分け隔てなく好まれる人気色ですが、このモデルにおいては男性側に振り切った骨太な印象を更にブーストしています。
迷いが無くブレない印象を演出する時に身につけるとよさそうですね。

 

 

まとめ

黒色は何者にも染まらない特別な色、でも決して身勝手に尖っている色ではありません。むしろ全てを受け止めて優しく受け返す柔軟な色なのです。
このモデルを通して皆様も黒色に対する新たな印象を発見されたことでしょう。

無理に理解を得ようとせず時代や相手に委ねるような何か哀愁が漂ようダークヒーロー感がこれまでのスピードマスターには無かった新たな姿です。
人間味あふれる一面を見てその人を好きになるというアプローチと同じ感覚をこのモデルにも抱いてしまいます。

もしも共に生きて学びや気づきを得られる腕時計があるならそれはこのような特別なモデルなのかもしれません。
手にされた方に内在する可能性を解き放ってくれるこのモデルのラインナップから皆さんにとっての特別な1本が必ず見つかります。どのモデルと相性が良いのかぜひじっくり探してみてください。

 

 

311.92.44.51.01.004 詳細スペック

外装

ブレスレット レザーストラップ
ケース ブラックセラミック
ケース直径 44.25mm
ダイアルの色 ブラック
クリスタル風防 両面に無反射加工を施したドーム型強化無反射サファイアガラス

ムーブメント

ムーブメント キャリバー:オメガ9300
駆動方式 コラムホイール機構搭載の自動巻きクロノグラフ ムー ブメント
パワーリザーブ 60時間

機能

防水 5気圧(50メートル/167フィート)
その他 クロノグラフ
クロノメーター
シースルーケースバック
スモールセコンド
セラミック製ウォッチ
タキメーター
日付表示
自動巻きウォッチ

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