タイトルグレーサイド オブ ザ ムーンの文字盤を俯瞰した様子

オメガスピードマスター
月への憧れを込めたグレーサイドオブザ・ムーン

全ての月面着陸をサポートしてきた実績と未知なるものへ挑み続けた歴史を讃えられムーンウォッチの愛称で呼ばれる名機スピードマスター。そんな高名なシリーズの中でも特に月へのリスペクトを色濃く宿したモデルのひとつがこの「グレーサイド オブ ザ ムーン」です。

スピードマスターをよくご存じの方にもそうでない方にも先ずはこの素晴らしい技術の数々を知っていただき、そしてさらにオメガの想い・デザイン・最先端の素材や技術などにも触れていただけます。
最後までお読みになれば「グレーサイド オブ ザ ムーン」について詳しくなるのはもちろんですが、オメガが腕時計の製作に掛ける深い愛情やこのモデルに込められた熱い想いについてもご理解いただけるはずです。

 

 

目で見る本当の月面の姿を44.25mmの中で忠実にトレース

グレーサイド オブ ザ ムーンの文字盤を俯瞰した様子

わたしたちが衛星写真などでよく見る月の姿というのは光のホワイトでも闇のブラックでもなく、部分的に濃淡のあるグレーの姿をしています。このシリーズ中には全面ブラックや全面ホワイトのモデルがありますがこの全面グレーのモデルが実際に見ている月の姿に最も近いカラーです。
それもそのはずで、アポロ計画に参画した宇宙船の船長が機内から月を眺めて発した「月は本質的にグレーだ」という言葉から着想を得てこのモデルが生まれました。

月は、明るく清いもの・妖しく不気味なもの・暖かく穏やかなもの・冷たく恐ろしいものなどと色んな形容詞を付けて表現されます。これは色や形や大きさが時期や時刻や天候などによって大きく様変わりするので、見上げた時の月の姿をその時の感情とリンクさせて語られることが多いからなのです。

しかし今回のモデルが表現する月は「月面映像そのもののリアルな月の姿」。月に降り立った時に舞い上がった砂塵や原始の月の姿をとどめた地表の形状などのディテールを再現しようとしています。
このモデルは月面の状況を克明に教えてくれる語り部としてとても貴重な存在であるとも言えます。

 

 

月面に降り立ち目にする景色は地平線まで続くグレーの大地

ベースとなるのはもちろんスピードマスターのメカとデザインでこれまでから受け継いできたそれら最高品質の要素は今回もふんだんに投入。それらに加えてよりリアルな月を再現する為の試行錯誤の結果こだわった素材や加工技術は目に見えない部分にもたくさん採用されています。

 デザインのポイントを分かりやすくまとめました。

グレーサイド オブ ザ ムーンのダイアルを拡大した様子

・シンプルなダイヤル
950グレードのプラチナ製ダイアルにサンドブラスト仕上げを施しダイヤル表面を細かく荒らすことで光が乱反射してフワっと白く光ります。その姿はまるで月の表面に堆積した砂塵のよう。
サブダイヤルは小径で一段低く光が当たるとクレーターのようにも見えます。
シンプルながら目を引く細い黒のミニッツトラックとバーインデックス、そして小さなデイトもとても魅力的ですね。

グレーサイド オブ ザ ムーンのケースとバンドを側面から見た様子

・ケース
ホワイトセラミック製ケースはサイドからラグへかけてエッジを効かせたソリッドなもので光と闇の過酷な温度差を表現しているかのようです。シースルーケースバックを採用し中のメカまでもがグレー。ベゼルの白いタキメーター印字はグレーの統一感を損ないません。

グレーサイド オブ ザ ムーンのバックルを拡大した様子

・革ベルト
アリゲーターレザーの模様は大きな圧力による地殻変動の痕跡のように見え、またストラップの黒ラバーのピン穴はラジアルブーツのソールのパターン(溝形状)のようです。内側の赤いステッチが差し色のアクセントになっています。

 

 

「より良いものを模索する」オメガの素材探しに終わりはない

グレーサイド オブ ザ ムーンのケースルーバックから見えるムーブメントの様子

宇宙素材セラミック
高温で焼成された極めて軽くて耐久性の高い非金属素材であるセラミックは実はオメガの得意分野でもあります。金属にはない固有の特性を活かして腕時計に優位な素材を作り出しました。特に硬さはダイヤモンドに次ぐ硬度9、剛性が高く強い力にも変形せずケース内のムーブメントを衝撃から守ります。
そして酸化や腐食がなく化学的に安定しているので生体適合性が高く肌に安心です。

グレーサイド オブ ザ ムーンの文字盤を俯瞰した様子

スーパールミノバ
べゼルの目盛りと数字やタキメーター(TACHYMETRE)の文字はレーザーで刻印され、その溝に流し込まれた発光塗料が暗闇で蓄えた光を放出します。昔の蓄光塗料から格段に進歩していて光量も持続時間も表現力も全てが圧倒的です。まるで映画マトリックスに出てくるライトグリーンのデジタルレインを浴びてサイバー空間を浮遊しているような気分にさせてくれます。

グレーサイド オブ ザ ムーンのケースを側面から見た様子

シースルーケースバックを採用している理由

・クリスタルガラス:耐傷性能でもステンレスを超えいつまでも透明
・耐磁性能の劇的向上:地上で想定される最大磁力のにも勝る耐磁性能
・表面加工技術の向上:ジュネーブ波形で加工された部品や美しい刻印
・機械を見せる表現:クオーツにはない機械の躍動を眺める楽しみ方

 

 

「実用品・装飾品・ブランドネーム」
すべてがおすすめ理由になる

グレーサイド オブ ザ ムーンのりゅうずを拡大した様子

オメガの製品はどれも最高の精度をもちその状態を長い間維持できる品質のものばかり。これまでずっと世界の機械式時計の加工技術や時間精度の向上を牽引してきたオメガの最高品質のモデルに実用品としての欠点は見当たりません。

オシャレに敏感な方に伺いますと、モノトーンを組み合わせるのは高度なオシャレテクニックで、グレーを使いこなすのが本当のオシャレだとも。 このモデルにあるのも無彩色(グレー)の濃淡と表面の質感だけでその表情を幅広く表現するという同様の非常に高度なテクニックです。 そして差し色としてダイヤルの上部にある「 Speedmaster 」の表記と秒針の先端部分とレザーベルトの内側の隠れたステッチが同じ赤色でアクセントと華やかさを添えます。
ビビッドなカラーが苦手で普段から落ち着いた色合いがお好きだという方にはこのモデルは特におすすめですね。

またオメガというブランド自体が精密機械時計のトップブランドとして君臨し、今もずっと部品の設計・製造から時計の組立まですべてを自社で行うマニュファクチュールと呼ばれる数少ない企業でもあります。
つまりオメガというブランドに信頼を寄せていただいてから購入モデルを選ばれることが失敗のないご満足の1本に出会う最良の方法だと言えるのです。

 

 

最高の自分を更新し続けるために淡々とひたむきに歩む

変質や劣化が極めて低いセラミックやプラチナが意味するものは永遠の不変。見てすぐ素材を判別することできませんがその素材の能力と価値において希少素材の中でも傑出した存在です。表面を派手に着飾った分かりやすい価値づけとは真逆のアプローチでオメガはこのモデルの真の価値を世の中に問いかけます。

このモデルのように人知れず研鑽を重ね自らを高める姿は私たちの胸を打ち、自分もこんな風に厚みを増して成長したいという願いを意識するのです。

腕時計との出会いも人との出会いと同じでその後の人生に大きく影響し気づきやアイデアを授けてくれます。そんな好機を創設したくてこのモデルをご紹介しました。
皆さまにとってこのモデルとの出会いが人生に深みを与えてくれる貴重なきっかけになるよう切に願っています。

 

 

311.93.44.51.99.001 詳細スペック

外装

ラグの間のサイズ 21mm
ブレスレット レザーストラップ
ケース グレーセラミック
ケース直径 44.25mm
ダイアルの色 グレー
クリスタル風防 両面に無反射加工を施したドーム型強化無反射サファイアガラス

ムーブメント

ムーブメント キャリバー:オメガ9300
駆動方式 コラムホイール機構搭載の自動巻きクロノグラフ ムーブメント
パワーリザーブ 60時間

機能

防水 5気圧(50メートル/167フィート)
その他 クロノグラフ
クロノメーター
シースルーケースバック
スモールセコンド
セラミック製ウォッチ
タキメーター
日付表示
自動巻きウォッチ