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【オメガ スピードマスターの定番 新旧比較も】
初代ムーンウォッチの正当進化モデルをご紹介

NASAの公式装備品に選ばれ、人類初の月面着陸に同行したことで「ムーンウォッチ」の愛称で親しまれてきたオメガのアイコンウォッチ、「スピードマスター」。

2021年に登場した新作スピードマスターは、月に同行した第4世代モデル、通称”ファーストムーンウォッチ”の遺伝子を引き継ぐ正当進化とも言えるモデルに仕上がっています。

当記事では正規販売店であるハラダが生まれ変わった新作ムーンウォッチを旧モデルとの比較を交えながらご紹介します。

 

 

新作スピードマスターの外装・デザイン

進化した伝統の非対称ケース

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチの非対称ケースの画像

本モデルも初代ムーンウォッチのアイコニックな左右非対称ケースが踏襲されており、伝統的なムーンウォッチの再来を感じさせるデザインになっています。ケース厚さは旧モデルから若干薄くなっており、後述のブレスレットの変更も相まって全重量は20g近くの軽量化に成功。また、ケースサイドやブレス取り付け部にも若干のフォルム変更が見られます。

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチを横から見た厚さが分かる画像

 

「スピードマスター」に欠かせないタキメーター

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチのタキメーターのロゴ

スピードマスターお馴染みのタキメーターが、もちろん新作にも搭載されています。

旧モデルからの変更点として印字の表記バランスが見直されており、有名な「ドットオーバー90(90の上のドット)」、「ドット・ダイアゴナル・トゥ70(70の斜め下のドット)」に変更するなど、初代ムーンウォッチのタキメーターの特徴を再現しています。

ドットオーバー90(90の上のドット)

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチのドットオーバー90(90の上のドット)説明画像

 

ドット・ダイアゴナル・トゥ70(70の斜め下のドット)

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチのドット・ダイアゴナル・トゥ70(70の斜め下のドット)説明画像

 

伝説のステップダイアルの復活

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチダイアル拡大画像

ダイアルとクロノグラフには初代と同じくステップダイアルが採用されており、インダイヤルと外周部に段差をつけることで視認性が大幅に向上しています。
また、インデックスにも手が加えられており、バーインデックスはプリントから彫り込みに、秒目盛はムーブメントの振動数に合わせて1/5秒刻みから1/3秒刻みに変更されています。

ムーンウォッチの旧作と新作の目盛りの違い

特徴的な「Speedmaster」と「PROFESSIONAL」のロゴは上下で幅が揃うように変更されており、細やかなところまでブラッシュアップされているのが分かります。

ムーンウォッチの旧作と新作のロゴ比較

 

ステップダイアルに対応した針

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチのステップダイアル

ステップダイアルによって文字板と針の距離が開くのを避けるため、ダイアルの傾斜に合わせてタキメーター針の先端を曲げることで視認性を確保しています。また、クロノグラフの針も同様に形状の変更が行われています。

 

選べる風防とケースバック

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチの風防の画像

バリエーションとしてサファイアガラス風防モデルと、ムーンウォッチ特有のヘザライト風防モデルの2つがリリースされています。初代モデルと同じヘザライトモデルの中央には、お馴染みの小さなブランドロゴが。

ムーンウォッチのヘザライトガラスに刻まれたロゴ

また、各モデルでケースバックが異なっており、ヘザライトモデルはシーホースが描かれたソリッドバックが採用されています。

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチの裏面のシーホース

サファイアガラスモデルでは、シースルーバックからムーブメントをのぞくことができます。
手巻きモデルは自動巻と違ってローターがないため、美しいムーブメントの裏側を丸ごと楽しめるでしょう。

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチのムーブメントを覗いている様子

 

ブレスレット

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチのブレスレット

旧モデルに比べひとコマあたりの幅が小さくなり、5連ブレスレットに変更されています。また、クラスプのサイズも変更されており、デザインはストライプ装飾にロゴマークをあしらっただけのシンプルなものに一新。

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチのシンプルなクラスプ

 

 

新作スピードマスターのムーブメント・機能紹介

高精度、優れた耐磁性を誇るムーブメント「Cal.3861」

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチのムーブメントCal.3861

本機には、オメガが2019年にリリースした耐磁性に優れるムーブメント「Cal.3861」が搭載されています。

このムーブメントはオメガが連邦軽量・認定局(METAS)と共同制定した規格、「マスタークロノメーター」を準拠しており、極めて高い精度ながら非磁性素材を用いることで日常生活で受ける磁力をほとんどシャットアウトすることができます。

 

また、パワーリザーブも従来のものを超える50時間を実現しており、メンテナンス性に優れたコーアクシャル脱進機の導入により5年という長い保証期間も可能にしました。

伝説のスピードマスターの正当進化モデルにふさわしい性能を備えた、実用性抜群のムーブメントと言えるでしょう。

 

タキメーター

タキメーターとは秒針の役割を果たすタキメーター針とベゼルの目盛りを使用することで、1kmあたりの時速を測定できる機能です。日常生活で使用する場面はほぼありませんが、月に同行したスピードマスターのロマンや時計の奥深さを感じさせる機能だと言えます。

 

クロノグラフ

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチのクロノグラフの画像

クロノグラフには後述のスモールセコンドに加え、30分積算計、12時間積算計が搭載されています。見た目では分かりづらいですがプッシャーにも細かい改良が加えられており、操作性が旧作のものより向上しています。

 

スモールセコンド

タキメーターの搭載にあたり、秒針は中央左の小窓にスモールセコンドとして配置されています。

 

スーパールミノバ(夜光)

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチの夜光が光っている画像

実用時計でもあるスピードマスタープロフェッショナルにはしっかりと夜光が施されており、暗闇の中でも確かな視認性を発揮してくれます。

夜空に輝く月のように、暗闇でもその存在感を誇示してくれることでしょう。

 

品質を証明する5年保証

スピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチの保証カードの画像

すべてのオメガウォッチには材質状または製造上の欠陥の修理を対象とする5年間の補償が受けられます。オメガの時計に対する品質への自信がうかがえるサービスです。

 

金無垢モデルも登場。ゴールドの輝きが魅せるスピードマスター

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ゴールドのケースとダイアルが特徴的なこのモデルは、独特な色彩と質感を持つオメガ独自の素材、「ムーンシャインゴールド」を大胆に採用したスピードマスターです。

ムーンシャインゴールドはその名の通り、月光のような優しく淡い輝きを放つ金無垢の素材です。この素材はケース全体、そしてダイアルにも使用され、洗練されたシャンパン色のケースを作り出しています。

さらに、この時計のケースはセラミックとムーンシャインゴールドの融合によって形成されています。セラミックの採用は、時計全体の堅牢性と耐久性を高めるとともに、ゴールドとの組み合わせで強いコントラストと共に一層独特な風合いをもたらしています。

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その淡いゴールド色の輝きは、まるで月の光を時計に閉じ込めたかのよう。洗練されたデザインと素材の質感が融合したこの時計は、まさに金無垢の美を追求した結果と言えるでしょう。

なお、スペックはスタンダードモデルと同様です。

 

 

箱もリニューアル!新旧スピードマスター化粧箱比較

さて、オメガといえば木目が美しい上品な化粧箱が有名ですが、そのデザインはシリーズによってさまざまです。

一際特徴的なのが今回ご紹介したスピードマスタープロフェッショナル。その化粧箱は月面着陸の逸話もあってか、新作旧作問わず非常に作り込まれたものになっています。

ここでは、そんなスピードマスターの化粧箱を新旧比較、ご紹介いたします。

 

 

旧モデルの化粧箱

旧作ムーンウォッチの化粧箱の外箱

旧作スピードマスターの化粧箱の外箱は圧倒的重厚感を感じさせます。箱中央にはスピードマスターの象徴とも言えるシーホースのソリッドバックを模した意匠が施されています。

旧作ムーンウォッチの化粧箱を外箱から取り出している様子

観音開きのような独特の開き方で中から本命のボックスが登場します。ここにも大きくソリッドバックが。

旧作ムーンウォッチの化粧箱 開いた化粧箱から見えるスピードマスタープロフェッショナルムーンウォッチ

ボックスを開けると三つ目のシーホースとスピードマスターがお出迎え。

旧作ムーンウォッチの化粧箱に付属しているルーペを取り出している様子 旧作ムーンウォッチの化粧箱に付属している取り替え工具

時計を眺めるのに役立つルーペや、ストラップのバリエーション、取替工具も付属しています。

見た目のインパクトや装飾、付属品の豊富さは目を見張るものがあり、これぞプロフェッショナルと言わんばかりの印象を受けますね。

 

 

新モデルの化粧箱

新作ムーンウォッチの化粧箱の外箱

新作の化粧箱は旧作に比べやや控えめのサイズ感です。

新作ムーンウォッチを外箱から出している様子

幾分かシンプルになった本命のボックスが登場。各種冊子や紙類はボックス右に収納されています。

新作ムーンウォッチの化粧箱 新作ムーンウォッチの化粧箱を開けて中のムーンウォッチが見えている様子

ボックスを開けると新型ムーンウォッチが姿を見せます。新型の化粧箱の本領はここからです。

新作ムーンウォッチの化粧箱の中身の画像 新作ムーンウォッチの化粧箱からウォッチボックスを取り外している様子 スピードマスターを持ち運べるオリジナルウォッチボックスの画像

中蓋を開けて内部をごっそり外してやると、持ち運びできるオリジナルウォッチボックスに大変身。旧作の化粧箱ほどの華美さはありませんが、実用性では新作の方が長けているかもしれません。

新作と旧作どちらの箱もこだわり抜かれた良さがあり、スピードマスターに対するオメガの並々ならぬ熱量を感じられますね。

 

 

「初代の伝統を引き継ぐ正当進化ムーンウォッチ」新作スピードマスターの魅力

人類初の月への到達に同行した初代スピードマスターの遺伝子を色濃く引き継いだ新作スピードマスターは、熱狂的なスピードマスターファン「スピーディ」も納得の実用性とロマンに溢れた正当進化モデルに仕上がっています。

実は、スピードマスターはムーンウォッチ以外にも多くのシリーズ、モデルが登場しています。こちらのページで詳しくご紹介しておりますので、ムーンウォッチ以外のスピードマスターが気になる方はぜひ参考にしてみてください。

こんな方にオススメ!

  • スピードマスターの伝統、ロマンを感じたい方
  • 耐磁性、実用性に長けた信頼の一本が欲しい方
  • 逸話のある有名なモデルが欲しい方

 

 

新作スピードマスター 詳細スペック

サファイアガラスモデル外装

   
外装 ステンレススティール
ベゼル材質 アルミニウム
裏ぶた シースルーバック
ガラス材質 サファイアガラス
コーティング 内面無反射コーティング
ケースサイズ 横 42.0mm × 厚さ 13.18mm
重さ 138.0 g
中留 三つ折れ方式
 

ヘザライトガラスモデル外装

   
外装 ステンレススティール
ベゼル材質 アルミニウム
裏ぶた ソリッドバック
ガラス材質 ヘザライトガラス(強化プラスチック)
ケースサイズ 横 42.0mm × 厚さ 13.58mm
重さ 135.0 g
中留 三つ折れ方式
 

ムーブメント

   
ムーブメント Cal.3861
駆動方式 機械式(手巻)
駆動時間 最大巻上時約50時間持続
精度 マスタークロノメーター準拠
 

機能

   
防水 5気圧防水
耐磁 15,000ガウス
その他 ・クロノグラフ(30分、12時間、スモールセコンド)
・蓄光(バーインデックス、各種針)
・シーホースのメダリオン
・石数 26石
・COSC認定クロノメーター取得
・マスター クロノメーター(METAS)認定書付き
・特製化粧箱付き