メンズ腕時計といえばラウンド型が主流ですが、スクエアタイプの腕時計も根強い人気を誇っています。フォーマルからカジュアルまで比較的利用シーンが広いほか、ラウンド型とは異なる個性を発揮できる点もスクエア型の魅力となります。
本記事では、スクエアのメンズ腕時計の選び方を解説するとともに、おすすめのブランドと注目モデルを5つご紹介します。
※本記事の内容は、2024年4月時点の情報です
スクエアのメンズ腕時計の選び方
一般的なラウンドの腕時計に比べて、形で個性を出しやすいのがスクエアのメンズ腕時計です。しかし、その際立つ個性ゆえに、選ぶ際には特有の注意点やポイントがあります。ここでは、スクエアのメンズ腕時計選びで押さえておきたい2つの点を解説します。
利用シーンによってはサイズ感に注意する
スクエアのメンズ腕時計を選ぶ際に、サイズ感は特に注意が必要です。スクエアの腕時計は通常のラウンド型に比べて大きく見えやすいため、ラウンド型を選ぶのと同じ感覚でサイズを選んでしまうと、実際に着用した際に「思ったより大きい」と感じる場合があります。
また、スクエアの腕時計にはビジネスシーンにマッチするモデルも多いですが、サイズが大きすぎるとカジュアルに見えることがあるため注意しましょう。スクエアモデルの腕時計を初めて購入する場合、店頭で試着するなどして、実際に着用したときのサイズ感を確かめてから購入するのがおすすめです。
レクタンギュラーのメンズモデルも選択肢に入れる
スクエアタイプのメンズ腕時計として「レクタンギュラー」を選択肢に入れることもおすすめいたします。レクタンギュラーとは、多くの場合、縦長の長方形をしたケース形状を指します。モデルによっては、ケースの形に合わせてムーブメントも長方形で作られているものもあります。
レクタンギュラーというとレディース腕時計をイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、男性向けのレクタンギュラーモデルも数多く販売されています。カルティエの「タンク」など、男性向け腕時計として有名なレクタンギュラーモデルも登場しており、品格を持ちつつスタイリッシュに手首を彩ることができるでしょう。
スクエアのメンズ腕時計を買うのにおすすめのブランド
スクエアのメンズ腕時計は、多くのブランドから販売されています。ここでは、ファッションやライフスタイルにこだわる大人の男性におすすめしたい、スクエアの腕時計で有名な5つのブランドをご紹介します。
ベル&ロス
航空機や航空時計を愛する創業者の精神から、無駄な演出を除いた実用性の高いモデルを世に送り出し続けるベル&ロス。航空機や宇宙船用の機器を設計するエンジニアや専門家の知識を結集して作られた時計は、無駄のない洗練されたシンプルさを持ちつつ、視認性を重視したデザインとその個性が魅力となるでしょう。
ベル&ロスが生み出す時計は「視認性」「機能性」「高精度」「信頼性」の4つを基本原理としており、デザインのディテール全てに意味があるというのが大きな特徴です。
そんなベル&ロスのアイデンティティを色濃く反映した、アイコニックなコレクションが「BR03」です。航空機のコックピットから着想を得た、正方形のケースに丸い文字盤、四方に4本のネジを配したスクエアフォルムは、まさに4つの基本原理を体現するもの。その機能美からはシンプルゆえの上質さが感じられます。ベル&ロスの商品一覧はこちら
ミナセ
切削工具メーカーが、自社の技術を応用して新たに始めた時計の外装メーカー。そこで積み上げたノウハウをもとに生まれた、日本の高級腕時計ブランドがミナセです。「100年後も語られる日本の時計」をブランドコンセプトとして掲げており、精巧で細かなところまでこだわった美しいデザインは、日本のモノづくりの真髄を感じさせてくれます。
例えば、ミナセが特許を持つ「MORE構造」は、日本の伝統工芸「組木細工」にインスパイアされたものです。
ブレスレットやケースなどの外装部品を分解できるようになっており、不具合のある箇所だけ部品を交換することが可能です。長く使用できるよう、メンテナンス面にも配慮する国産メーカーらしいこだわりが感じられます。
ミナセには地平線をイメージした「ホライゾン」、7つの窓から入る光が唯一無二の輝きを見せる「セブン ウィンドウズ」など、多くのスクエアモデルがあります。
ボーム&メルシエ
1830年にスイスのジュラ地方で誕生したボーム&メルシエは、世界で7番目に歴史の長い腕時計ブランドとして知られています。
今もなお、デザイン・開発をジュネーブの本社、製造・組み立てを創業の地であるジュラ地方の中心地レ・ブルネで行っており、スイス国内で製造が完結しています。こうした製造体制こそが、ボーム&メルシエの完成度の高さと精緻さを支えているといえるでしょう。
ボーム&メルシエで、スクエアやレクタンギュラーのモデルを送り出しているのが「ハンプトン」コレクションです。洗練されたシンプルな外見は、ビジネスシーンに取り入れても違和感がなく、性別問わずに人気の高いコレクションとなっています。
ボーム&メルシエの商品一覧はこちら
ロンジン
1832年にスイスで創業したロンジンは、時間計測の分野に関して世界有数の技術力を誇っており、現在でもスキー競技や日本競馬で公式タイムキーパーを務めています。
ロンジンのスクエア・レクタンギュラーモデルといえば「ドルチェヴィータ」コレクションです。コレクション名は「豊かな人生」を意味し、主に女性をターゲットとしています。
レディースモデルとしての印象が強い「ドルチェヴィータ」コレクションですが、メンズモデルも展開しています。甘美で魅惑的な印象をベースとしつつ男性の手元でも輝くシンプルさ、スタイリッシュさが魅力です。
シチズン
1918年に創業したシチズンは、数多くの独自技術を生み出してきた日本が誇る時計界のパイオニアです。「永く広く市民に愛されるように」という想いからつけられたブランドは、現在も実用性に優れたモデルを世に送り続けています。
シチズンのスクエア腕時計として有名なのが、1980年代に発売され一世を風靡した「サーモセンサー」や「アナデジテンプ」です。
1982年に登場した「サーモセンサー」は、その名のとおり、温度センサーを搭載したコンビネーションウォッチで、個性のある無骨なデザインが男心をくすぐります。「アナデジテンプ」もアナログ・デジタルを共存させた個性的なデザインで、温度計だけでなくアラーム・カレンダーなどを備えた機能性の高さが魅力です。
いずれもその特異なデザインとロマンある機能から根強い人気を集めており、コレクション性の高さから複数本購入している人も珍しくありません。
スクエアのメンズ腕時計のおすすめ5選
ここまで紹介したブランドから、特におすすめのスクエアのメンズ腕時計を5つ紹介します。スクエアモデルを検討している方はぜひ参考にしてください。
ベル&ロス インストゥルメント BR05 BR05A-BL-ST/SST
「BR05」は、ベル&ロスのアイコニックなコレクション「BR03」の系譜を受け継ぐ新たなコレクションです。「四角のなかに丸、四方に4本のネジ」という基本スタイルはそのままに、金属の質感を活かした力強さと堅牢さがプラスされ、男性的・都会的なデザインに昇華されています。
こちらの「BR05A-BL-ST/SST」は、ステンレスのケースとサンレイ仕上げのブラックダイヤルを合わせたモノトーンの力強さ・無骨さが魅力のモデルです。
ミナセ ホライゾン VM12-M01NGY-SSB
「ホライゾン」は、「秀ず」から名づけられた「HiZ」シリーズの一つ。HiZは独自のケースインケース構造・ザラツ研磨・MORE構造という、ミナセの知恵と技術の結晶ともいえるシリーズです。
ホライゾンは、そんなHiZシリーズが目指す日本らしい美を体現するコレクションです。サファイアガラスが大きく弧を描くドーム型の風防が、スクエアのケースに大胆な立体感をもたらしています。ホライゾンにはレザーやラバーバンドのモデルもありますが、「VM12-M01NGY-SSB」はMORE構造が取り入れられたステンレスブレスレットモデルです。
ミナセ ホライゾン VM12-M01NGY-SSBの研ぎ澄まされた美しさについて、以下の記事で詳しく解説しています。
【ミナセ ホライゾン VM12-M01NGY-SSB】日本刀のようなキレを見せるシルバートーンモデル
ボーム&メルシエ ハンプトン 10732
ボーム&メルシエで、スクエアモデルやレクタンギュラーモデルといえば「ハンプトン」コレクションです。アール・デコをイメージした、直線的なフォルムと曲線を組み合わせたデザインは、特徴的でありながらも気品が感じられます。
「10732」は、サンサテン仕上げのオパリンブルーのダイヤルと、ブルーのアリゲーターストラップが美しいメンズ向けのモデル。ビジネスシーンなどにおすすめの1本です。
ロンジン ドルチェヴィータ L5.757.4.71.0
ロンジンの「L5.757.4.71.0」は、「ドルチェヴィータ」コレクションのメンズモデルです。
ドルチェヴィータらしい丸みを帯びたレクタンギュラーのケースに、シルバーのダイヤルとブラックのアリゲーターストラップを合わせることで、男性の腕に違和感なくフィットするデザインに仕上げられています。3つの針にはアクセントカラーとなるブルーを配しており、クラシカルな美学が反映された一本です。
シチズン シチズンコレクション レコードレーベル サーモセンサー JG2120-65A
シチズンの「レコードレーベル」は、レトロなデザインの腕時計や物語・歴史の込められた腕時計など個性的なモデルを集めたラインです。
レコードレーベルの「JG2120-65A」は、1982年に発売されて人気を博した「サーモセンサー」を現代版にアップデートしたモデルです。別体ベゼルとバンドに施された飾り穴が、80年代レトロを感じさせるコンビネーションクオーツのデザインを強調しています。
そのリーズナブルな価格帯から、複数本購入してコレクション性を楽しむのも良いでしょう。
スクエアのメンズ腕時計をお探しの際は正規販売店へ
スクエアのメンズ腕時計は、一般的なラウンド型と比べて、形で個性を出すことができるのが魅力です。着用するとラウンド型よりも大きく見えやすいため、初めて購入する方はお店で実際に試着して大きさを確かめてみるのがおすすめです。コンパクトでスタイリッシュなモデルなら、ビジネスシーンでも活躍してくれるでしょう。
スクエアの腕時計を検討する際は、レクタンギュラーのモデルも併せて候補に入れると、より理想の腕時計に出会える可能性が高まります。
高級時計正規販売店のHARADAでは、今回紹介したおすすめブランドのスクエアモデルを多数取りそろえています。スクエアモデル以外にも、魅力的なメンズ腕時計をご用意しているので、ぜひHARADAで自分好みの一本をお探しください。
この記事の監修
- 時計は単なる時間を知るためのツールではなく、個性やスタイルを表現する大切なアイテムであるという信念のもと、ハラダではお客様一人ひとりのライフスタイルに合った時計を提案し、長く愛用できる商品選びをサポートしています。
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