シチズン カンパノラの20周年を記念し誕生した『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』は、日本の伝統工芸とスイスの時計技術が融合した機械式モデルです。
文字盤全体に施された漆塗りと螺鈿細工は、会津漆の伝統工芸士「儀同哲夫」氏が担当。手作業によって施された装飾はひとつとして同じものがありません。また心臓部にはラ・ジュー・ペレ社の機械式ムーブメントが搭載され、精緻な動きをシースルーバックからいつでも楽しめるでしょう。
本記事では、この『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』について詳細に解説しつつ、同様にスイスと日本の伝統が融合した機械式モデルをいくつかご紹介いたします。
ぜひ最後までご一読ください。
匠の技による圧倒的なデザイン性
カンパノラ『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』の魅力は、独特なデザインと使用される素材にあります。
文字盤には、日本の伝統工芸である漆塗りと螺鈿細工が施され、深い色合いと煌めきが時計の顔となっています。こちらの工芸は数百年にわたる歴史を持ち、技法と美しさは世界に誇るものです。
こちらでは、デザイン特徴について詳しく探っていきます。
『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』の全体的なデザイン
カンパノラ『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』はその名の通り、暈(かさ)が響き合うような美しいデザインが特徴的なモデルです。
暈は太陽や月の周りを薄い光の輪が囲む現象のこと。光の屈折によって生み出されるこの暈は、虹色に近い色で輝きます。
本作では、この暈を日本の伝統的な装飾技法である螺鈿細工で表現。光の当たる角度によりさまざまな輝きを放ち、見るものを魅了します。
ケースはステンレス製であり、直径42.0mmと存在感のあるサイズ感を採用しています。ベルトには上質なワニ革ストラップを合わせ、シックな高級感も演出されました。
その佇まいは、伝統とモダンが融合しながらも、洗練されたデザインと言えるでしょう。
螺鈿細工が優雅に輝く圧倒的な文字盤
文字盤には、会津漆の伝統工芸士「儀同哲夫」氏が手作業で仕上げた漆塗りが施されています。また、その上には切り貝を散りばめた螺鈿細工が施されており、その煌めきは万華鏡のような光を放ちます。
ダイアルの見返し部にまで及ぶこの螺鈿細工は、一枚一枚手作業で配置されたもの。そのため、同じ表情のものはふたつとなく、唯一無二の個性がそれぞれに備わっているのです。
時間の表示方式にはローマ数字が採用されています。針は中抜きしたユニークなデザイン性で、視認性を確保しつつ、ダイアルを覗けるようになっています。
漆塗りと螺鈿細工が、独自の世界観を演出する本モデル。実物を見ると、またその印象は違って見えることでしょう。
ダイアルを引き立てる優美なケース
本モデルのケースはステンレススティール製であり、全体にポリッシュ仕上げが施されています。緻密な研磨技術が光るケースは、輝きとともにダイアルを引き立てます。
ケースサイズは42.0mm径となっており、柔らかなフォルムは少し大きめながらしっかりと手首にフィットします。
ガラスはドーム型を採用。無反射コーティングによって透明感が与えられており、広々と螺鈿細工を楽しめるでしょう。
高級感溢れるワニ革ストラップ
本モデルのベルトは、高級感溢れるワニ革ストラップを採用しています。
ワニ革は独特の模様と質感が魅力であり、長時間の着用でも肌触りが良く、耐久性にも優れた素材です。
また尾錠の部分には、操作性の良い三ツ折れプッシュタイプの中留が使用されており、着脱が簡単でありながら、しっかりと腕に固定されるので安心感があります。
さらにバックル部分にはカンパノラのロゴが刻印されており、細部にまでこだわりが感じられるでしょう。
『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』の優れた機能性
カンパノラの『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』では、日本らしいデザイン性に、本場スイス製のムーブメントが融合。それぞれの伝統が共存した一本に仕上がっています。
またダイアルを引き立てる実用機能も盛り込まれており、日常使いから特別なシーンまで幅広く対応してくれるでしょう。/p>
こちらでは機能とパフォーマンスに焦点を当て、詳しく解説していきます。
スイスの名門ラ・ジュー・ペレ社の機械式ムーブメント搭載
カンパノラの『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』の心臓部となるムーブメントは、スイスの名門ラ・ジュー・ペレ(La Joux-Perret SA)社の機械式ムーブメントを採用しています。
こちらのムーブメントは、高い技術力と伝統的な製造技法が融合したもので、その精緻な動きと信頼性の高さが魅力。精度は-5~+10秒/日と、機械式の中でも高水準の性能を有しています。
また本モデルはシースルーバックを採用しており、背面からムーブメントの美しい駆動を観賞できます。機械式時計の魅力を存分に感じられるでしょう。
約42時間のパワーリザーブ
本モデルのパワーリザーブは、約42時間の性能を誇ります。日常生活での使用に十分な時間となっており、1日巻き上げを忘れてしまった場合でも、翌日まで問題なく動き続けます。
6時位置には残りの巻き上げ残量がわかる表示を備えているため、数字以上に使いやすいモデルと言えるでしょう。
レトロな印象も感じさせるビッグデイト
12時位置にはクラシカルな印象も感じさせるビッグデイト表示が配置されています。桁ごとに進む日付は一目で日付を確認可能で、全体の印象にもマッチしています。
『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』の耐久性や防水性
ケースにはステンレス製を採用しており、傷や衝撃に対する耐性が高まっています。
また錆びにくい特性も持っているため、長期間の使用でも美しさを保ち続けられるでしょう。
一方で、防水性に関しては日常生活用防水程度であり、積極的に水に濡らすことはお勧めしません。水仕事前や汗をかくスポーツなどの前には外すのが無難でしょう。
『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』の付け心地やサイズ感
カンパノラ『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』のケース径は42.0mm、そして厚みは14mmと適度なサイズ感です。多くの男性の腕に馴染みやすいでしょう。
また、ワニ革ストラップの柔らかさと、ケースのカーブが腕にフィットする設計となっており、長時間の着用でも疲れにくいのが魅力です。
『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』はどのような方におすすめか
本モデルの唯一無二といえるデザイン性は、伝統工芸を愛する方々におすすめです。
特に漆塗りや螺鈿細工などの伝統工芸が施されたデザインは、日本の伝統や文化を重んじる方々にピッタリといえます。
またビッグデイトカレンダー機能やパワーリザーブ表示機能などの優れた機能性は、忙しい日常を過ごすビジネスパーソンにとっても、非常に便利な機能です。ユニークなデザインがTPOに合わせられるのであれば、フォーマルなスーツスタイルから、カジュアルなデニムスタイルまで、幅広いファッションで着用できるでしょう。
『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』に類似する機械式モデルをご紹介
本モデルと同系統の腕時計として
- 『NZ0000-07W 紅明(べにあけ)』
- 『NZ0000-15F 千夜燈(ちよのとぼし)』
- 『NZ0000-07F 雅(りゅうが)』
の3つを紹介します。
『NZ0000-07W 紅明(べにあけ)』
『NZ0000-07W 紅明(べにあけ)』は、漆を5層に塗布した文字盤に銀粉を蒔き、その上に赤玉虫色の漆を薄く塗布したモデルです。
こちらのデザインは、夜の闇が明けて空が暁に染まる時のような景色をモチーフとしており、銀を含んだ深い紅によって表現されました。
この文字盤は、かさねきょうと同様に、会津漆の伝統工芸士「儀同哲夫」氏が丹精をこめてすべて手作業で作り上げたもの。グラデーションがかった紅のコントラストはシックな大人の個性を演出しています。
『NZ0000-15F 千夜燈(ちよのとぼし)』
宇宙の彼方から見た都市の夜景を文字盤に表現した、『NZ0000-15F 千夜燈(ちよのとぼし)』と呼ばれるモデルです。漆の上に金粉を蒔いて貝を貼り、その上に黒漆を塗った後、きめ細かく研ぎだすことでこの文字盤が作り上げられています。
星々の輝きを都市の灯りとして表現しており、『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』の自然なテイストとは異なり、人の営みが生み出す美しさを感じさせるものとなっています。
黒と金のコントラストが醸し出す優雅な印象は、強い存在感を手元に与えてくれるでしょう。
『NZ0000-07F 雅(りゅうが)』
『NZ0000-07F 雅(りゅうが)』の特徴は、宇宙に広がる銀河を思わせる螺鈿細工であり、星々のように煌めくダイヤルを有しています。その文字盤は電気鋳造という技法で加工され、その上に漆を5層に塗り、薄く小さな貝片を一片一片貼りつけて漆を再度塗布。仕上げに研ぎ出すことでこの模様が作り出されました。
螺鈿細工が銀河のように輝くため、見るたびにあなたを永遠の時に導いてくれるでしょう。
螺鈿細工以外はシンプルにまとまっているため、ここでご紹介したモデルの中でも比較的合わせやすいモデルとなっています。
『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』を身につけ、何気ない日常を特別な瞬間に
カンパノラ『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』は、伝統工芸と先進の技術が融合した逸品です。
漆塗りや螺鈿細工の美しさ、スイスの名門ムーブメントの精度、そしてシチズンならではのアフターサービスの充実度。
これらの要素が一つの時計に凝縮されています。
日常のビジネスシーンから特別なイベントまで、どのようなシチュエーションでも存在感を放ち続ける本時計は、あなたの腕元をより特別に彩るでしょう。
そして長く愛用することで、さらに深みのある風合いを楽しむことが可能です。
購入を検討されている方には、この機会にぜひ手に取ってその魅力を実感していただきたいと思います。
カンパノラの『NZ0000-07L 暈響(かさねきょう)』は、あなたの新しいパートナーとなること間違いなしの逸品です。
カシオ カンパノラ 暈響
NZ0000-07Lの値段、スペック
キャリバーNo. | Y513 |
---|---|
駆動方式 | 機械式(自動巻き / 手巻き) |
駆動時間 | 最大巻上時 約42時間持続 |
石数 | 25石 |
振動数 | 毎時28,800回(毎秒8振動) |
防水性 | 日常生活用防水 |
精度 | -5〜+10秒/日 |
厚み | 14.0mm |
ケースサイズ | 42.0mm |
ケース素材 | ステンレス |
ガラス | デュアル球面サファイアガラス(クラリティ・コーティング) |
バンド | ワニ革 三つ折れプッシュタイプ中留 |
裏蓋 | スクリュー式シースルーバックサファイアガラス |
ダイヤル | ブラック(漆) |
原産国 | スイス製ムーブ・日本組立 |
保証 | シチズンオーナーズサイト登録対象商品 ご登録により3年間メーカー保証 |
その他機能特徴 | ・ビッグデイトカレンダー機能 ・パワーリザーブ表示機能 ・秒針停止機能 |
この記事の監修
- 時計は単なる時間を知るためのツールではなく、個性やスタイルを表現する大切なアイテムであるという信念のもと、ハラダではお客様一人ひとりのライフスタイルに合った時計を提案し、長く愛用できる商品選びをサポートしています。
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