
ダイバーズウォッチは、プライベートからビジネスまで幅広いシーンで使える人気のスポーツモデルです。
デザインのかっこよさはもちろんですが、本格的なダイバーズウォッチの魅力は見た目だけに留まりません。
この記事では、本格的ダイバーズウォッチの魅力とおすすめモデルを4本紹介します。
本格的ダイバーズウォッチの魅力とは

ダイバーズウォッチは潜水用防水時計ともいい、装着者の命を守るため、国際標準化機構(ISO)や日本工業規格(JIS)で必要な機能が厳格に定められている時計です。
しかし、高い防水機能や耐久性を誇るモデルは、本格的なダイバーズウォッチでなくとも数多くあります。
その中であえて本格的なダイバーズウォッチを選ぶ理由とは何でしょう?
それは、本格的なダイバーズウォッチだからこそ搭載される「独自の魅力溢れる性能」ではないでしょうか。
その高い性能を一つひとつ紹介していきましょう。
本格的ダイバーズウォッチの魅力(1)高い防水性能

防水性能を備える時計の多くは、汗・雨・手洗い時の水滴などといった日常生活における「防水」に対応したものです。
対して、本格的なダイバーズウォッチは長時間の水中での使用を想定しているため、通常の時計の防水性能をはるかに上回ります。
上位モデルだと500M以上の防水性能を備えるモノもあり、これぞダイバーズウォッチという機能が備わっているのです。
本格的ダイバーズウォッチの魅力(2)堅牢性

ダイバーズウォッチには、通常の時計よりも厳しい条件が課せられています。
例えば3kgのハンマーで打撃を加えても日差60秒以内を維持できる耐衝撃性や、濃度3%の海水に24時間放置してもサビや異常が生じない耐塩性などです。
海中の過酷な環境でも壊れることのない頑強な作りは、日常生活で使う上でも心強いですね。
本格的ダイバーズウォッチの魅力(3)高い視認性

ダイバーズウォッチといえば分厚いケースにインパクトのある文字盤がスタンダードですが、これは深海など暗闇でも確実に時刻を確認するためです。
夜行塗料が施された指針やインデックスも、視認性をより高めています。
本格的ダイバーズウォッチの魅力(4)独自の機能

高い防水性、耐久性、視認性がポイントの本格的ダイバーズウォッチですが、なんと言っても大きな魅力はヘリウム脱気栓やダイビングベゼルといった独自の機能ではないでしょうか。
ヘリウム脱気栓(ヘリウムエスケープバルブ)
ヘリウム脱気栓はその名のとおり、時計に入り込んだヘリウムを時計の外に逃がす仕組みのこと。
飽和潜水という特殊な潜水時に活躍します。
飽和潜水は潜水前にヘリウムを飽和状態になるまで体内に吸収しますが、このとき時計内部にはヘリウムが入り込んでいる状態です。
潜水時は問題ありませんが、浮上する際にヘリウムがうまく排出されないと、時計の破損につながります。
ヘリウム脱気栓は時計および装着者の安全を守るために必須の機能なのです。
ダイビングベゼル(カウントアップベゼル)
ダイビングベゼルは潜水時間を計測する際に使う機能です。
使い方はダイビング開始時にベゼルのゼロ位置と現在時刻の分針を合わせるだけ。
こうすることで、何分潜っているのか一目で確認できるようになっています。
また、ベゼルの誤作動を防ぐため逆回転防止装置がついています。
これは、潜水時間の測定ミスは命にかかわるためです。
日常生活では、作業時間やランチタイムに掛かった時間を測る際に使える便利な機能です。
本格的ダイバーズウォッチのおすすめモデル
ここからは、当店おすすめの本格的ダイバーズウォッチを4ブランドから紹介します。
オメガ「SeamasterDIVER 300Mコーアクシャル マスター クロノメーター 42MM」

オメガの中でも人気の高いシーマスターシリーズ。
その中でもダイバー300Mはアイコニックかつ定番ともいえるモデルです。
300M防水という高い防水性能に、存在感バツグンの41mmのケース径。
ダイバーズウォッチと聞いてまず最初に思い浮かべる姿ではないでしょうか。
マリンアクティビティはもちろん、ビジネスシーンでも一目置かれるダイバー300Mは、幅広い年代の男性から支持を得ているダイバーズウォッチの王道です。
グランドセイコー「SBGH289」

本格的ダイバーズウォッチは、過酷な環境下に耐えるための工夫が凝らされているが故に、重さや装着感が気になる。
そのような方におすすめしたいのがグランドセイコーのダイバーズウォッチです。
グランドセイコーのブランドカラーで染め上げられたカラーリングは、ささやかながら個性を発揮。 ムーブメントにはメカニカルハイビートムーブメント「キャリバー9S85」を搭載しているため、精度も申し分なく、外からの衝撃にも強い仕様に仕上がっています。
長時間光り続ける夜光もプロツールらしさの強調となるでしょう。
セイコー プロスペックス「SBDC165」

4回にわたって南極観測隊越冬隊員の装備品として寄贈された歴史を持つセイコーのダイバーズウォッチ。
実は国産初の本格的ダイバーズウォッチでもあるのです。
温暖化で小さくなりつつある南極の氷河をイメージしたブルーのダイヤルは、繊細な美しさと今を生きる私たちに重厚なメッセージを訴えているよう。
40.5mmのケースは派手過ぎず大きすぎず、デイリーユースにも問題ないサイズ感です。
ジン ダイバーズウォッチ 「EZM3」
「シンプルな本格的ダイバーズウォッチが欲しい」という方には、日本と同じく時間に厳しいとされるドイツの時計ブランド、ジンのEZM3がおすすめです。
こちらはドイツ警察の特殊部隊のために開発された時計で、過酷なミッション遂行をサポートするための工夫が盛り込まれたモデル。
500Mの防水性能に判別性の高い黒の文字盤といったダイバーズウォッチに求められる性能はもちろん、着目したいのはジン独自のテクノロジー。
磁気の影響を遮る特殊な素材や-45℃から+80℃の広範囲温度での精度保証など、ジンならではの高い性能が魅力的です。
「使うためだけの時計」のコンセプトを見事なまでに体現している、潔い本格的ダイバーズウォッチといえます。
まとめ
日常生活においてはオーバースペックだと思われがちな本格的ダイバーズウォッチですが、その高い性能の目的は「装着者の命を守る」こと。
本格的なダイバーズウォッチを必要とする過酷な環境への挑戦に思いをはせることは、他者への思いやりにつながるのではないでしょうか。
ブランドの歴史やフィロソフィーを間近で感じられる本格的ダイバーズウォッチを、ぜひとも一本、あなたの手元に。
この記事の監修
