2022年10月、ケニッシ製のムーブメントを載せた新たなラグジュアリースポーツウォッチを、ベルロスがリリースしました。
1992年創業、パリ発のベルロスは、四角いケースに丸いダイアルの腕時計が特徴です。
そして新たに発表した「URBAN」コレクションの新シリーズ『BR-X5』も、その特徴をしっかり継承しています。
今回は『BR-X5』の特徴や魅力、既存シリーズ『BR-05』との違いについてもご紹介しましょう。
ベルロス初、ケニッシ製ムーブメント「BR-CAL.323」
新たにリリースされた『BR-X5』の目玉といえば、時計の心臓ともいえるムーブメントです。
今回搭載されたのは、ベルロス初となるケニッシ製ムーブメント「BR-CAL.323」。
本ムーブメントの特徴について解説します。
- ベルロス初のケニッシ製ムーブメント
- COSC公認クロノメーター
- 約70時間のパワーリザーブ
ベルロス初のケニッシ製ムーブメント
『BR-X5』に採用されたムーブメント「BR-CAL.323」は、ベルロスとケニッシ社の共同開発。
ケニッシ社は、スイスのジュネーブに本社を構える自動巻きムーブメントメーカーです。
チューダーやシャネル、ノルケインといった高級時計ブランドと、ムーブメントの共同開発・提携をしたりと時計業界屈指のムーブメントメーカー。
ベルロスでは初のケニッシ社製ムーブメント搭載ということもあり、ムーブメントの開発には数年もの時間をかけたとしています。
スイス公認クロノメーター（COSC）
「BR-CAL.323」は、ベルロスで初めてクロノメーターの認証を取得。
クロノメーターとは、時計の品質や精度における規格のことをいいます。
高級時計ブランドが集まるスイス公認クロノメーター検定協会（COSC）は、とくに高い規定を定め非常に厳しいテストが実施されることで有名です。
ちなみに、COSCとスイス連邦計量・認定局（METAS）のテストをパスし、認証を取得した時計は「マスタークロノメーター」とよばれます。
約70時間のパワーリザーブ
既存コレクションである「BR-05」に搭載されているムーブメントは、パワーリザーブが約40時間でした。
一方でケニッシ社製の新ムーブメント「BR-CAL.323」は、1.75倍となる約70時間のパワーリザーブを実現。
ケースバックがシースルー仕様のため、ぜひじっくり鑑賞していただきたいポイントです。
もう1点喜ぶべきポイントとして、ムーブメントおよびケースの保証期間が通常2年保証から5年に延長。
倍以上の期間延長であることから、ムーブメントの品質の高さとベルロスならびにケニッシ社の自信がうかがえます。
ベルロス｜新ラグスポ「BR-X5」の特徴
ここからは、時計全体の魅力や特徴に迫ります。
「BR-05」との違いをまじえながらご紹介しましょう。
- マルチレイヤー構造
- 「BR-05」の新機能
- 豊富な5色展開
マルチレイヤー構造
ぱっと見た印象は「BR-05」と「BR-X5」に、大きな違いは感じられないかもしれません。
しかし、ケースを横から鑑賞するとその大胆な変化に気づくはず。
マルチレイヤー構造を採用した本シリーズは、ケースの中央を削りだすような形にして、軽量化と優れた耐久性の両方を叶えました。
ニューモデルの新機能
文字盤のデザインを含めた機能面にも、大きな変化がみられます。
既存シリーズでは、文字盤から得られる情報は時・分・秒と3時位置に配された日付表示のみでした。
一方で新シリーズの「BR-X5」は、3時位置の日付表示を拡大して3日分表示へ。
くわえて、9時位置には約70時間を誇るパワーリザーブ表示が追加されています。
また、これまでは「6・9・12」のみアラビア数字のインデックスを採用していました。
しかし今回は文字盤上の数字を排除し、バースタイルのインデックスへと大きく変わっています。
豊富な5色展開
「BR-X5」では、アイコニックなカラーが展開されています。
- スタンダードな配色の「ステンレススチール×黒文字盤」
- スポーティーな「ブラックラバー×黒文字盤×ステンレススチール」
- 品のある爽やかさの「ステンレススチール×アイスブルー文字盤」
- フェミニンな「アイスブルーラバー×アイスブルー文字盤×ステンレススチール」
- 2023年2月末に発売予定の世界限定500本「オレンジラバー×チタン×カーボン」
「BR-05」にも清潔感溢れる白文字盤や、焼けた肌との相性抜群なコッパーブラウンといったファッショナブルなカラー展開がありました。
今回は、女性にも使いやすい上品な色使いが特徴的。
2月に発売される限定モデル、気になる方は今から要チェックです。
「BR-X5」のメリット・デメリット
『BR-X5』の最大のメリットは、既存コレクションから大きく進化したパワーリザーブではないでしょうか。
70時間ともなれば、約3日間ものあいだ巻き上げが不要になります。
金曜の夜に時計を外し週明け月曜に装着する際も、時計が止まっていることは少ないでしょう。
デメリットを挙げるとするならば、文字盤デザインの大きな変化でしょうか。
シンプルな文字盤だった「BR-05」に比べて「BR-X5」は、大きめの日付窓やパワーリザーブ表示など情報量が増えています。
とはいえ腕時計の平均値からすると、本シリーズもかなりシンプルな部類。
「BR-05」が気に入った方であれば「BR-X5」にも好感を持つでしょう。
ベルロス、満を持したニューモデル「BR-X5」
ベルロスは本来、計器をモチーフにした超大型ケースが有名です。
しかし「BR-X5」は、四角いケースをそのままに、シティおよびビジネス向きにデザインされた新シリーズ。
ユーティリティーに長けた、非常におすすめなコレクションとなっています。
スタンダードなラグジュアリーウォッチに物足りなさを感じるなら、ベルロスの新ラグスポを一度手にとってご覧ください。
