2025年、カンパノラはブランド誕生25周年を記念し、その一大コレクションである「コスモサイン」コレクションから2つの限定モデルを発表しました。テーマは「月夜空」です。静寂の夜空に広がる宇宙の神秘を、カンパノラならではの美学で表現した「AO4010-51M」と「AA7804-10F」。本記事では、この2つの特別なコスモサインの魅力を、余すことなくご紹介します。
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カンパノラとは
カンパノラは、2000年にシチズンが発表した腕時計ブランドです。ブランド名は、人類が初めて時を告げた教会の鐘「カンパノラ・ベル」に由来します。コンセプトは「宙空（ちゅうくう）の美」。風防の中を無限の宇宙と捉え、“時を愉しむ”ための独創的な時計を創り続けています。超複雑機構をクォーツで再現するだけでなく、漆塗りなどの伝統工芸の技を装飾に採用するなど、唯一無二のウォッチメイキングを展開してきました。
2024年秋にはブランドイメージを刷新し、「Be Romantic.」という新たなメッセージを掲げています。
2つの「月夜」を纏う、芸術的デザイン
今回の25周年記念限定モデルは、「月夜空」を共通のテーマとしています。それぞれ星座盤・月齢盤を搭載しながら、素材や色彩で全く異なる「月夜」の表情を見せるのが特徴です。両モデルに共通するのは、夜空の「青」と月の光を思わせる「ゴールド」。それぞれを巧みに組み合わせ、詩情豊かに月夜を表現しています。
AO4010-51M：月光に照らされる青い夜空
精悍でモダンな印象を与える「AO4010-51M」は、月の光に照らされた、どこまでも青く澄み渡る夜空がコンセプトです。
このモデルの表情を決定づける見返しリングには、紫がかった華やかなロイヤルブルーを採用し、6時側がひそかに明るくなるようグラデーション仕上げが施されています。文字板では、レギュラーモデルよりコントラストを抑えた落ち着いたトーンで星座盤が記されており、ゆったりとした気持ちで宙へのロマンを感じられるようなデザインです。
見返しリングの上には金色のローマ数字インデックスが配され、限定モデルならではの華やかさを演出。時分針も金色で統一しつつ、ホーニング仕上げを施すことで、審美性と視認性を両立させています。
ケースとブレスレットはステンレススティール本来の質感を活かしたシャープで知的な印象です。特にケースは、熟練職人の手作業によって磨き上げられた官能的な曲線を描いています。
なお、カンパノラロゴは、限定モデルを象徴するゴールドで彩られています。
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AA7804-10F：静寂に包まれる深い夜
クラシカルでエレガントな印象の「AA7804-10F」は、闇が深まり、星々の瞬きだけが際立つ“更けゆく夜”を表現しています。
見返しリングには、内から外側へ「宙のゆらぎ」をイメージしたグラデーション仕上げのロイヤルブルーカラーを採用。文字板にはブラックをベースにウォームグレーで描いた月齢盤が配され、全体がシックなトーンで上品にまとめられています。
ケースにはシチズン独自の表面硬化技術「デュラテクトDLC」を施したブラックのステンレススチールを採用しました。高い耐傷性を誇るとともに、艶めく漆黒が文字板の世界観を一層引き立てます。
ストラップには、高級感あふれるブラックのワニ革にグレーステッチを組み合わせることで、ほのかに色づく暗闇を表現しました。
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星座盤時計としての機能性と信頼性
芸術的なデザインに見合った、唯一無二の機能性もコスモサインの魅力です。そのルーツは、天文愛好家であった一人のシチズン社員、上原秀夫氏の情熱にあります。彼は1984年に星座を文字板に表現するアイデアを社内提案し、1986年には世界初のクォーツ式星座表示腕時計の試作品がバーゼル展示会に出品されました。
搭載するムーブメント
心臓部には、星座盤・月齢盤表示のメカニズムを持つクォーツムーブメントを搭載。星座盤モデル「AO4010-51M」は「Cal.4398」、月齢盤モデル「AA7804-10F」は「Cal.4386」をそれぞれ採用しています。機械式時計のような頻繁な時刻合わせは不要で、常に正確な時を刻み続けます。
日常生活用防水と耐久性
両モデルともに日常生活用防水を備えています。これは、汗や雨など、日常のわずかな水滴に耐えられる程度の防水性能です。手洗いや水仕事、スポーツなど、時計が直接水に触れる可能性のある場面での使用は避ける必要があります。ちなみにガラスには、デュアル球面サファイアガラス（無反射コーティング）を採用し、どの角度からでもクリアに文字板を視認できます。
腕元のプラネタリウム「コスモサイン」
搭載される星座盤は、北緯35度で見える4.8等星以上の恒星1,027個、アンドロメダ銀河やオリオン大星雲といった星雲・星団166個を、寸分の狂いなく配置。日の出・日の入りの時刻や、太陽の位置も表示し、腕元でリアルタイムの天体観測を可能にします。
一方の月齢盤は、月齢盤と24時間盤による月齢の読取りに加え、太陽の位置表示、日の出日の入り時刻の読取り、月位置表示、月の出月の入り時刻の読取りが可能です。
腕時計のサイズ、厚みは？
両モデルのケースサイズは、直径45.0mm、厚みは14.1mmです。
42mmを超える存在感のあるサイズ感ですが、計算された官能的な曲線を描くケースデザインと、人間工学に基づいて設計された月齢盤モデルのフラップなどにより、見た目以上の装着感を得られます。また14mmを超える厚みも、この時計が持つ世界観を表現するのに不可欠な要素であり、ロマンたっぷりの腕時計を手にする喜びを高めてくれるはずです。
類似モデル紹介
類似モデルには、コスモサインコレクションのレギュラーモデルである「AO4010-51L」が挙げられます。限定モデルと同じケースサイズ、同じムーブメントを搭載した、落ち着きのある藍色の文字板を持つデザインが特徴です。今回の限定モデルが表現する「月夜」の情景と、シンプルな宇宙の表現を見比べてみるのも楽しみのひとつとなるでしょう。
カンパノラのアフターサービス
カンパノラの時計には、シチズンオーナーズクラブへの登録により、3年間のメーカー保証が付帯します。さらに、シチズンが認定する正規販売店「シチズンプレミアムドアーズ」である株式会社ハラダで購入した場合、さらに2年間の延長保証が適用され、最大で5年間の保証が付帯します。
まとめ
カンパノラ 25周年記念 コスモサイン限定モデルは、単なる腕時計の枠を超えた、腕元に広がる芸術作品です。
どちらの「月夜」を腕に宿すか。いずれも世界限定250本という希少性が、所有する喜びをさらに高めてくれます。2025年7月10日発売予定で、25周年という節目にのみ手にすることができる、この特別な宇宙を手に入れる喜びは、計り知れないものがあるでしょう。限定生産のため、気になる方は早めのチェックをおすすめします。
この記事の監修
