オメガの数ある名作の中でも特に神格化されたモデルとして名高い、「シーマスター」「レイルマスター」「スピードマスター」という3つのマスターシリーズ。
これらマスターシリーズの中でも、最もオメガらしい生い立ちと洗練された無駄のないデザインが特徴のレイルマスター リバイバルモデルをご紹介します。オメガウォッチの中でも最高ランクの耐磁性能を誇る、高次元のスペックが人気です。
レイルマスター リバイバルモデルについてこれ読めば分かること
・視認性に優れたデザインと落ち着いたカラー
・高機能を凝縮したコンパクトサイズ
・育てていけるアレンジのバリエーション
【オメガ】レイルマスターは耐磁性などの骨太スペックとシンプルな美しさのギャップが特徴
レイルマスター リバイバルモデルが他の腕時計より優れている2つの特徴とは何でしょう。
1. 地球上で最も高い耐磁性
鉄道が人や物を運ぶようになった1800年代後半の列車同士の衝突事故が、鉄道員双方の腕時計の狂いによって起こったと分かり、鉄道員の腕時計には厳格な基準が設けられました。オメガは、イギリス空軍の公式ウォッチ製造などで技術を高めており、正確性や耐久性、耐磁性などに秀でていたことで鉄道員の時計としても信頼を得ます。
当時の列車の駆動モーターに影響を受けない1,000ガウスだった耐磁性も、今では医療機関のMRIや研究機関の特殊な計測機器類にも耐える15,000ガウスの耐磁性能を誇ります。
2. 世代を超えたシンプルな美しさ
空軍機でも列車でも、腕時計を一瞬見ただけで時刻を読み取れる高い視認性が求められます。 そのため、ダイヤル上の要素は限りなく簡潔で配置に偏りがなく、針が指す位置は常に明確です。 アラビア数字もセンターの十字のラインもブランドロゴも、すべてが控えめでありながら上下逆さまで誤認識しないような工夫がされています。
レイルマスターはシーマスターに属するモデルですが、いわゆるダイバーズウォッチのようなカラフルなベゼルも極太の指針もありません。また、コンパクトなサイズかつシンプルで繊細なカラーリングが世代を超えて愛される秘密です。
現行のアクアテラにも受け継がれた、大人の余裕を感じさせるシンメトリックなデザインの原点ともいえるでしょう。
【オメガ】新生レイルマスターは鉄道員に愛された名機を現代風にリバイバル
新生レイルマスターは、シンプルな形状と簡潔な表示がバランスよく配置されていて、完成された永遠の美しさを感じます。
グレーダイヤルとヘアライン加工
ケースのステンレススティールと一体感のあるグレーダイヤルは、縦方向に揃ったヘアライン加工が施されており、光が乱反射すると繊細な凹凸が浮かび上がり、全体が明るく輝きます。
均一にサテン仕上げされたケースやフラットベゼルは、ダイヤルよりも素直で柔らかく光を反射しており、ダイヤルとの淡いメリハリで2種類のグレーを楽しめます。
線路状のミニッツトラック
レイルマスターの生い立ちが鉄道員の実用時計というだけあって、ダイヤル外周のミニッツトラックは線路の形状に秒単位で刻まれています。線路が円状につながって、列車が休みなく走り続けるかのようなデザインは、鉄道が支える産業の繁栄をオメガが陰ながらサポートしてきた歴史が浮かんでくるようです。
アラビア数字と十字ラインの効果
視認性のために採用されたアラビア数字は正円を含む丸いフォントで、程よく肩の力が抜けた優しい印象。 ダイヤルの中心から四方に伸びる十字ラインが水平と垂直を示すことで、指針やインデックスの位置が感覚的に把握でき、時刻が自然と頭に入ってくる素晴らしいデザインです。
これは、十字架のようで神聖な感じもあり、またシンメトリックなデザインによって安心感を与え落ち着かせる効果もあります。
ビンテージベージュのアクセント
スーパールミノヴァ夜光蓄光塗料が、剣状の時分針とロリポップ状の秒針にそれぞれ、そしてトライアングルインデックスにも塗られ、暗闇でも鮮やかな発色で視認性を損ないません。 この塗料のビンテージベージュは、往年の名機に敬意を表するとともに、ベースカラーのシルバーを邪魔しない落ち着いたアクセントとなって、全体を引き締めてくれます。
楽しいストラップアレンジ
クセのないシンプルなデザインとカラーリングは、フォーマルやパーティーシーンなどドレスコードのある場面でも全く問題ありません。
しかも、鮮やかな色でもスポーティーな素材でも幅広く合わせられるほど汎用性が高いので、フォーマルなら黒革そしてビジネスならステンレス、スポーツやカジュアルならナイロンNATOバンドなど、この1本でいろんなアレンジが楽しめます。
【オメガ】レイルマスターは昔も今も耐磁性にこだわり抜いた現場主義の実用品
新生レイルマスターは、レイルマスターの特徴である耐磁性を現代の技術であるマスタークロノメーターによって高めたモデルですから、単なる復刻モデルというよりも正統進化モデルと呼ぶべきでしょう。
マスタークロノメーター認定
マスタークロノメーター認定とは、スイス連邦計量・認定局(METAS)がおこなう厳しいテストにクリアしたものだけに与えられる、名誉ある認証。
そのテスト基準があまりにも高いため、認証を受けたモデルは間違いなく世界最高水準にあるという証明にもなるのです。 基準のひとつである耐磁性能は15,000ガウス以上とされ、地球上で最も高い磁場がある医療機器のMRIや、研究機関の特殊な計測機器のそばでも影響を受けません。
【オメガ】耐磁性を極めた名機のリバイバルモデル|レイルマスターを選ぶ3つの理由とは
レイルマスター リバイバルモデルを選ぶべき3つの理由について解説します。
1. 視認性に優れたデザインと落ち着いたカラー
腕時計はファッションアイテムですが、やはり根本的には時刻を知らせる実用品ですから、高い視認性は腕時計の大切な要素。一瞬で時刻を間違いなく読み取ることに特化していくと、このレイルマスターのようなデザインに落ち着くのかも知れませんね。
デザインはもちろんカラーリングもシンプルで、落ち着いたシルバーとビンテージベージュなら、どのような場面でもファッションでも卒なくフィットさせられて、とても便利です。
2. 高機能を凝縮したコンパクトサイズ
オメガ最高レベルの性能であるMETAS認証と、ムーブメントをはじめ腕時計全体に採用された特許技術で、故障知らずの耐久性までも実現。しかもそれが、この40mm径で12.5mm厚のコンパクトなケースに収まっているとは本当に驚きです。
シャツを着るビジネスシーンやフォーマルシーンなどでは、大きいケースの腕時計が袖口で存在感を放ちすぎると雰囲気に合いませんが、このレイルマスターの大きさと雰囲気なら腕元でバタバタと動くことなく静かに袖口に収まってくれます。
3. 育てていけるアレンジのバリエーション
レイルマスターには存在感や派手さはないものの、そのデザインには流行り廃りの要素がなく、長年にわたって飽きずにずっとつけられる普遍性があります。この先でファッションや好みに変化があっても、また年齢に応じた装いの変化でも、少しのアレンジだけで長くご愛用いただけます。
状況や年齢に合わせて腕時計を何本も所有するのではなく、腕時計を自分にフィットさせながら育てていくという使い方になるでしょう。
まとめ
昔の作品をかたくなに守り続けることはもちろん大切ですが、変化の速さも大きさも目まぐるしい現代においては、むしろその変化を採り入れて進化し続けることが求められます。このレイルマスターは、現場仕事の精度と安全性を高めるための技術を結集して生まれ、今も新たな価値観を創造しながら進化し続けています。
皆さまが愛用している車や靴や家具や調理道具など、腕時計以外でも長年にわたり定番と呼ばれ愛されているものはありますが、それらに共通するのはシンプルさです。この先も飽きることのないシンプルさと、技術に支えられた信頼を身近に感じられるレイルマスターを、ぜひ今日からお側に置いてください。
そうすれば、程なくこの1本が最良のパートナーだということが、実感とともにお分かりいただけるはずです。
オメガ シーマスター レイルマスター
220.10.40.20.06.001の詳細スペック
詳細
キャリバー | オメガ8806 |
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パワーリザーブ | 55時間 |
クリスタル | 両面に無反射加工を施したドーム型強化無反射サファイアガラス |
ケース | ステンレススティール |
ケース直径 | 40mm |
ダイアルカラー | グレー |
防水性能 | 15気圧(150メートル/500フィート) |
その他 | 超高耐磁性能ムーブメント クロノメーター マスター クロノメーター認定 ねじ込み式リュウズ |