
エドックスは1884年創業のスイスブランドであり、スポーツ計時や防水技術に優れた腕時計を生み出してきました。
代表的な「クロノオフショア1」は、パワーボートレースを着想源にした力強いデザインと高い防水性能を備え、都会的なスタイルも併せ持つ人気のダイバーズウォッチシリーズです。
2025年に、このクロノオフショア1から日本限定モデル『10242-TIN-NIBUGM』『10242-TIN-VINGM』の2種が登場しました。
どちらも1000m防水や自動ヘリウムエスケープバルブを備えた本格仕様でありながら、ダイアルデザインやカラーリングに個性を持たせることで、通常モデルとは異なる魅力を表現しています。本記事ではこの両モデルについて、詳しくレビューいたします。
エドックスのクロノオフショア1とは?
1884年にスイスで誕生したエドックスは、モーターレースやパワーボートといった競技で公式計時を担い、防水技術の分野でも先駆的な役割を果たしてきました。1961年には二重Oリング構造の採用によって、当時としては画期的な200m防水を実現した「デルフィン」を発表し、その名を広く知られるようになります。
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こうした技術的革新を受け継ぐ代表的な存在のひとつが、「クロノオフショア1」です。2006年に登場した「クラスワン」を基盤に開発され、2016年のリニューアルではすべてのモデルが300mを超える防水性能を獲得。そのほかにもヘリウムエスケープバルブを備えるなど、プロフェッショナルユースにも応える堅牢性を特徴としています。

さらにベゼルには、高硬度で傷に強いハイテクセラミックを採用。美しい光沢を長く保ち、都会的な洗練さを添えています。そしてスポーティな造形の中で、“1”のみアラビア数字としたインデックスは、勝利を象徴するディテールとして力強い存在感を放ちます。
機能性とスタイルを両立した、まさにエドックスを代表するフラッグシップシリーズといえるでしょう。
2025年発表、日本限定クロノオフショア1が宿す共通の魅力
2025年に登場したクロノオフショア1の日本限定モデルは、高い防水性能や堅牢な素材を採用し、スポーツウォッチとしての信頼性と個性を兼ね備えています。こちらでは、2本のモデルに共通する魅力をご紹介しましょう。
チタンケースと1000m防水が支える堅牢性と快適な装着感
両モデルのケース素材は、軽量かつ耐久性に優れるチタンを採用しています。ケース径45mm、ケース厚15.5mmというダイナミックな存在感を誇りながらも、重さを感じにくく、長時間の装着でも快適です。

またエッジの効いたラグやシャープなケースフォルムは、スポーツウォッチとしての力強さとラグジュアリーな雰囲気を併せ持ちます。
さらに特殊なケース構造とねじ込み式リューズによって、驚愕の1000m防水を実現。加えて飽和潜水で侵入したヘリウムガスを自動排出し、浮上時の風防破損を防ぐヘリウムエスケープバルブも搭載しています。
ロマンあふれるタフさと、快適さを兼ね備えた腕時計といえるでしょう。

裏ぶたには、共通してプロペラを思わせるエングレービングが施されています。これは、パワーボートと深い関わりを持つ、クロノオフショア1ならではの仕様となっています。
セラミックベゼルやサファイア風防によって長く保たれる美観
逆回転防止ベゼルには、高硬度で傷に強いハイテクセラミックを採用し、サファイアに匹敵する硬度で外観を長く美しく維持します。光沢ある仕上がりが上質さを際立たせ、スポーツウォッチでありながらラグジュアリーな印象を与えてくれるでしょう。

また風防にはサファイアクリスタルを使用し、透明度の高い視認性を確保。フラットな仕上げによって、どの角度からでも瞬時に時刻を読み取れるよう設計されています。
さらにブラックラバーストラップは柔らかく腕に馴染み、シリコン配合による耐久性も優秀です。
高精度クオーツとクロノグラフが生む確かな実用性
日本限定モデルにはクオーツ式キャリバーEDOX102を搭載し、日常で安定した精度を実現しています。電池駆動のためゼンマイを巻く手間がなく、日常使い用の腕時計として便利に扱えます。

また経過時間を自在に計測できるクロノグラフ機能を持ち、スポーティな印象が底上げされています。高精度と利便性、スポーツモデルらしいカッコ良さを兼ね備えた、魅力的なコレクションと言えるでしょう。
ちなみにクロノグラフ機能は、2時位置のプッシャーでスタート・ストップ、4時位置のプッシャーでリセットが可能です。いずれもネジロック仕様となっており、誤作動によって水が内部に侵入するのを防ぎます。
日本限定モデルの魅力を解説!
ここからは、『10242-TIN-NIBUGM』と『10242-TIN-VINGM』の2本の日本限定モデルの魅力について、それぞれ詳しくご紹介します。
ブルーの差し色が映えるブラックモデル『10242-TIN-NIBUGM』

『10242-TIN-NIBUGM』は、全体的にブラックテイストでまとめたシックな佇まいが特徴のモデルです。ダイアルには格子状の模様が施され、落ち着いた印象を放っています。
また3つのインダイアルには同心円状のパターンが施され、同じブラック基調でありながら視認性を損なうことはありません。加えてインデックスや針にはブルーの差し色を取り入れ、シックなデザインに爽やかな個性を与えています。

さらにベゼルやストラップにもブラックカラーを採用し、全体の統一感を強調。ベゼルの始点や針、インデックスには夜光塗料が施され、暗闇や海中でも確実に時刻を確認できるでしょう。
ストイックな雰囲気に控えめなブルーが映える、知的で都会的なクロノオフショア1らしいモデルです。
鮮やかなグリーンダイアルが爽やかに輝く『10242-TIN-VINGM』

『10242-TIN-VINGM』は、鮮やかなグリーンダイアルが印象的なモデルです。中央から放射状に広がるサンレイ仕上げが施され、多彩な表情を見せる爽やかなデザインとなっています。
また3つのインダイアルにも同心円状の装飾が施され、単色ながら個性と視認性を演出。太めのインデックスや針も一目で読み取れる力強さを備えており、ツールウォッチらしさも顔をのぞかせています。

こちらもベゼルやストラップにはブラックカラーを採用し、鮮やかなグリーンを引き締めてスタイリッシュな印象に仕上げています。プライベートシーンにおいて存在感を放ちながらも、派手すぎず上品にまとまったバランスが魅力の1本と言えるでしょう。
本格ダイバーズと都会的なスタイルを両立する、クロノオフショア1日本限定モデルを身につけよう!

今回ご紹介したクロノオフショア1の日本限定モデルは、都会的で洗練された佇まいを備えた腕時計です。ブラックの格子模様ダイアルにブルーを差し込んだ『10242-TIN-NIBUGM』、鮮やかに輝くグリーンダイアルが印象的な『10242-TIN-VINGM』、いずれも個性豊かな外観を有しています。
また軽量かつ強靭なチタンケースに高硬度なハイテクセラミックスベゼル、クリアなサファイアクリスタルを組み合わせることで、堅牢性と美観を高次元で両立。さらに1000m防水と自動ヘリウムエスケープバルブを備えた本格派ダイバーズとしての機能性も兼ね備えています。
国内だけで入手できる特別なクロノオフショア1を、ぜひ一度手に取ってみてください。
この記事の監修

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