シーマスター プラネットオーシャンが大幅リニューアル|より薄く、洗練されたフォルムへ【オメガ2025年新作】 - 高級時計 正規販売店 ハラダHQオンラインショップ

シーマスター プラネットオーシャンが大幅リニューアル|より薄く、洗練されたフォルムへ【オメガ2025年新作】

2025年11月、オメガのダイバーズウォッチ「シーマスター プラネットオーシャン」が大幅にリニューアルされました。注目は、これまでと印象が大きく異なるケースデザイン。塊感のあるフォルムを採用しており、従来モデルからの薄型化を実現しています。さらに、プロフェッショナルユースに対応する機能性を維持しつつ、ヘリウムエスケープバルブを廃止している点にも注目です。

本記事では、第4世代モデルにあたるこの新作「シーマスター プラネットオーシャン」について、従来モデルとの変更点に注目しつつ、その魅力を解説していきます。

✅ この記事でわかること

  • ヘリウムエスケープバルブを廃止しつつ、飽和潜水への対応
  • ケース直径42mm、厚さ13.8mmへの薄型化と装着感の向上
  • オレンジセラミックを含む最新3色のラインナップ
  • 定価とCal.8912のスペック詳細

クイックFAQ(クリックで回答が開きます)

Q1: 新型プラネットオーシャンの価格はいくらですか?

A1: 国内定価は約122万円〜134万円(税込)です。モデルやストラップの仕様により異なります。

Q2: かなり薄くなったと聞きましたが?

A2: はい、厚さ約13.8mmです。前作比で2mm以上薄くなり、シャツの袖にも収まりやすくなりました。

Q3: ヘリウムエスケープバルブがないですが、スペックダウンですか?

A3: いいえ、正当進化です。特殊なチタンリング構造によって、時計内へのヘリウムガスの侵入を防いでおり、バルブ無しで600m防水と飽和潜水への対応を維持しています。

Q4: 発売日はいつですか?

A4: 全てのモデルが2025年11月より順次発売開始されています。

オメガ「シーマスター プラネットオーシャン」とは

2005年、「シーマスター 300」の上位機種として誕生した「プラネットオーシャン」。 その名の通り、広大な海(Planet Ocean)を制覇するために開発された、オメガを代表するプロフェッショナル・ダイバーズウォッチの1種です。

最大の特徴は、一般的なダイバーズウォッチの水準を上回る「600m防水」というスペック。そして、逆回転防止ベゼルやヘリウムエスケープバルブといった、飽和潜水における過酷なミッションに耐えうる堅牢性を持ちながら、スーツスタイルにもマッチする都会的でラグジュアリーなデザインを兼ね備えている点も魅力となります。

今回登場した新作は、この伝説的なコレクションの誕生20周年の節目を飾る、「第4世代」モデルとなります。

堅牢性はそのままスリム化を実現!リニューアルされたプラネットオーシャンのココがすごい

2005年の誕生から20周年を迎える2025年、オメガ「シーマスター プラネットオーシャン」が、第4世代へとフルモデルチェンジを果たしました。

第4世代の最も象徴的な変更点は、これまでプラネットオーシャンのアイコンであった10時位置の「ヘリウムエスケープバルブ(HEV)」が姿を消し、従来から大きく薄型化したことです。

ヘリウムエスケープバルブとは?

「飽和潜水」と呼ばれる深海作業において、ダイバーは窒素酔いを防ぐため、呼気にヘリウム混合ガスを使用して任務にあたります。しかしながら、ヘリウム原子は極めて小さいことから、深海などの高圧下では時計内部に侵入してしまうことがあります。

OMEGA オメガ シーマスター ダイバー 300M 42MM
シーマスター ダイバー300Mでは、ケース10時位置にこのバルブが配置されています。

この時計内部に侵入したガスは、直ちに影響を及ぼしませんが、浮上時の減圧でガスが膨張し、風防を破裂させる危険があります。

ヘリウムエスケープバルブは、このリスク防ぐために開発された機能です。腕時計内部に溜まったヘリウムガスを抜く脱気栓として、腕時計とその着用者の両方を守る役割を果たすのです。

なぜヘリウムエスケープバルブが不要になったのか?

新たなプラネットオーシャンでは、このヘリウムエスケープバルブが廃止されました。しかしながら、これは決してスペックダウンではありません。

新たなプラネットオーシャンでは、バルブの名残もありません。完全に廃止されています。

新作のケース内部には、新たにグレード5チタン製のインナーリングを採用。強固な二重構造と高度な気密設計の実現によって、従来のバルブによるガス排出に頼ることなく、ヘリウムガスの侵入を防ぐことに成功しているのです。

ちなみに、この技術は、オメガ・ダイバーズウォッチのハイエンド、6000m防水を誇る「シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ」の開発で培った技術を応用したものとされています。

プロフェッショナルユースに応える飽和潜水はそのまま

新たなプラネットオーシャンでは、ヘリウムエスケープバルブこそ廃止されましたが、前述のとおりそもそもヘリウムガスが侵入しない設計になっているため、プロフェッショナルな飽和潜水対応能力と600m(60気圧)防水性能は従来モデルからそのまま維持されています。

加えて、突起物が無くなったことで、シャツの袖口などへの引っ掛かりを防ぐ実用的なメリットが生まれただけでなく、よりシンメトリーで洗練された美しいケースフォルムが実現しています。

薄型化&ケースデザインの刷新

この新たなケース構造は、強度だけでなく「ケースの薄さ」にも貢献しています。特に薄さは大きく変わっており、従来モデルの厚さ16.1mmから、約13.8mmへと、2mm以上のスリム化を実現しています。

またケース直径は、初代への原点回帰とも言える42mmを採用。ケースサイドは従来の曲面主体から、よりエッジの効いた角張った形状へ刷新され、1960〜70年代のビンテージダイバーズを彷彿とさせるシャープな印象に変更されました。加えて、ラグを短く切り詰めた設計によって、力強い塊感のあるデザインとなっています。

ダイアルレイアウトは従来のスタイルを継承

第4世代のプラネットオーシャンは、すべてのモデルにおいてフェイスデザインがある程度統一され、現代的なツールウォッチらしい表情を備えました。

まず目を引くのは、全カラー共通で採用されたサンドブラスト仕上げのブラックダイアルです光の反射を抑えたマットな梨地仕上げは、太陽光が降り注ぐ海上から暗い深海に至るまで、あらゆる環境下で卓越した視認性を確保します。

このマットな盤面の上に配置される「12・6・9」のアラビア数字インデックスは、プリントではなくアプライド(植字)仕様。さらにこの立体的な造形は、光の当たり方によって様々な表情を見せ、質感の高さを演出します。

密かにタイポグラフィもアップグレードされています。従来が左、最新のものが右です。

また、指針には初代シーマスターから受け継ぐ伝統的なアロー針を採用し、インデックスと共にスーパールミノヴァが塗布されているため、暗闇でも瞬時に時刻を判別可能です。

完璧なシンメトリーを実現した「ノンデイト仕様」

機能面における大きな変更点として、6時位置の日付表示を廃止した完全なノンデイト仕様となったことが挙げられます。

日付窓を排除したことで、ダイアルには完璧なシンメトリー(左右対称)が実現しました。これは単にデザインをすっきりとさせるだけでなく、ツールウォッチらしいストイックな演出と言えます。多くの愛好家からも歓迎されるポイントとなるでしょう。

装着感を高めるブレスレットとストラップ

第4世代では、薄型化したケースに合わせて、ブレスレット、ストラップも改良が加えられています。

新設計のステンレススティールブレスレット

3連リンクのブレスレットは、センターをポリッシュ、サイドをヘアライン仕上げとすることで、高級感のあるスポーティデザインを実現しています。

クラスプにはオメガ独自の工具を使わずに微調整ができるダイバーズエクステンション機能を備えており、ウェットスーツの上からはもちろん、夏場の腕のむくみなどにも瞬時に対応できます。

ケースに統合されたラバーストラップ

よりスポーティに使用したい方のために、各カラーに対応した専用ラバーストラップモデルも用意されています。

このストラップは、従来の汎用的な形状とは異なる、ケースとラグの間に隙間ができない「インテグレート(統合型)」デザインが特徴。時計と腕の一体感が高まり、アクティブな動きでもズレを感じにくい設計となっています。

プラネットオーシャン第4世代のラインナップ紹介

第4世代のローンチにあたり、最新のプラネットオーシャンには3つのカラーリングがラインナップされています。いずれのベゼルにも、傷に強く退色しにくいセラミック素材が採用されており、ブラックラバーストラップのバリエーションが用意されています。

Ref. 217.30.42.21.01.001(ブラック)

ブラックセラミックベゼルに、ロジウム仕上げのインデックスと数字を組み合わせたモデルです。サンドブラスト仕上げのマットなダイヤルと、艶のあるセラミックベゼルの質感のコントラストが際立ちます。また、ストイックなモノクロカラーはスーツスタイルにも相性が良く、オンオフ問わず活躍する万能モデルです。

Ref. 217.30.42.21.01.002(ブルー)

鮮やかなブルーセラミックベゼルを採用したモデルです。通常、ブルーベゼルの時計はダイアルもブルーになることが多いですが、あえてブラックダイアルと組み合わせることで、引き締まった印象を与えます。程よいストイックさを残しつつ、爽やかさを兼ね備えた1本です。

Ref. 217.30.42.21.01.003(オレンジ)

2005年の初代プラネットオーシャンを象徴する「オレンジベゼル」も、最新のセラミック技術で鮮やかに蘇りました。

本作に限り、ダイヤルの「12・3・6・9」のアラビア数字や秒針の先端にもオレンジのニス仕上げが施されています。腕元で圧倒的な存在感を放つ、オメガのダイバーズヒストリーを体現するアイコニックなモデルです。

METAS認定 マスタークロノメーター Cal.8912を搭載

本モデルの心臓部には、オメガが誇る自社製自動巻きムーブメント「キャリバー8912」が搭載されています。スイス連邦計量・認定局(METAS)による厳格なテストに合格した「マスタークロノメーター」の認定を受けており、15,000ガウス以上の強力な磁場にさらされても精度を維持できるため、スマートフォンやパソコンに囲まれた現代生活においても磁気帯びの心配がありません。

実用面では、ゼンマイを完全に巻き上げた状態で60時間のパワーリザーブを備えており、金曜日の夜に時計を外しても月曜日の朝まで動き続けています。

まとめ:20年目の「完成形」

第4世代のシーマスター プラネットオーシャンは、ファンの長年の要望でもあった「薄型化」を、チタンインナーリングという高度な技術で実現しました。

ヘリウムエスケープバルブを排したスマートなルックス、サンドブラストダイヤルの質感、そして飽和潜水にも耐えうる本物のスペック。これら全てが高次元で融合した本作は、20年の節目にふさわしいモデルと言えます。

ぜひ一度お手に取り、その劇的な薄さと、進化した装着感をお確かめください。

この記事の監修

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