1951年の誕生以来、「輝ける星」として高品質な機械式時計を世に送り出してきたオリエントスター。セイコーエプソンとの協働によって技術的進歩を果たした本ブランドは、2025年も先進技術と独創的なデザインが融合した魅力的な新作を多彩にリリースしています。
天体をモチーフにしたフラッグシップモデルから、スーツスタイルを彩る独創的なスケルトン、そして日常に寄り添うアースカラーの定番モデルまで、現代の多様なライフスタイルに応える2025年のラインナップを詳しくご紹介します。
M34 アバンギャルド F8スケルトン：星団を宿すダイナミックな造形美
流星群で知られる「ペルセウス座」の星団をテーマに掲げる「M34」の代表作が、この「M34 アバンギャルド F8スケルトン」です。
自社製キャリバーF8F64の美しい動きを大胆に見せるスケルトン構造が特徴で、6時位置のスモールセコンドからは、オリエントスターの先進技術の象徴であるブルーのシリコン製がんぎ車を覗くことができます。このムーブメントは、ブランドの自動巻きとして初となる60時間以上のパワーリザーブと日差+15秒～-5秒の高精度を両立。フラグシップモデルの優れた完成度を支える存在と言えます。
2025年に追加されたラインナップは2種。ソリッドな質感を強調したブラックのレギュラーモデル「RK-BZ0004B」に対し、「RK-BZ0005G」はゴールドのケースにカーキカラーのファブリックストラップを合わせた300本限定モデルとなっています。いずれも、アーバンファッションに馴染む、現代的な洗練性を感じさせるモデルです。
レイヤードスケルトン：地中海の風を感じる、洒脱なセミスケルトン
スーツスタイルから着想を得た、複層構造の文字板と大胆なオープンワークダイアルが特徴の「レイヤードスケルトン」。その新作として、地中海の開放的なリゾート感をテーマとした、爽やかなカラーリングが登場しました。
国内400本限定の「RK-AV0B12E」は、青い海を渡る風のようなミントグリーンのダイアルを持ち、若々しくアクティブな雰囲気を演出します。一方、「RK-AV0B10G」は、海辺に降り注ぐ太陽の光を思わせるシャンパンゴールドのダイアルがエレガントな印象を見せます。開口部から覗く自社製キャリバーF6F44は、50時間以上のパワーリザーブを確保。限定モデルには付け替え用のカーフレザーバンドも付属し、シーンに合わせて表情を変えることも可能です。
スタンダード：日常を彩る、洗練されたアースカラー
ビジネスからプライベートまで幅広く活躍する定番コレクション、「スタンダード」シリーズには、落ち着いた趣のアースカラーを採用した新作がラインナップ。樹木の葉をイメージしたグリーン、砂漠の砂を思わせるカッパー、澄み切った水に通じるアイスブルー、そして岩を模したグレーの4色がそろいます。また、公式ショップ限定で、燃えるようなワインレッドカラーも登場しています。
日差+25秒～-15秒、50時間以上のパワーリザーブを誇る自社製キャリバーF6N43を、直径38.5mmのコンパクトなケースに搭載。12時位置のパワーリザーブ表示に加え、高品質な外装と優れた実用性を兼ね備えており、初めての機械式時計としても最適な一本です。
M34 F8 デイト RK-BX0007B：世界初の技術で描く、神秘的な流星群
コンテンポラリーコレクションのフラッグシップ、Mコレクションズに属する「M34 F8 デイト」から、国内100本のみの特別な限定モデルが登場しました。
このモデルの真髄は、世界で初めて腕時計の文字板に採用された「金属ナノ粒子積層技術」にあります。
セイコーエプソンの先進技術を応用し、ナノサイズの金属インクを幾重にも重ねてプリントすることで、夜空を流れるペルセウス座流星群の、微細な光の筋と奥行き感をかつてないレベルで表現。光の加減で表情を変える様は、まさに腕元に無限大の宇宙を閉じ込めたかのような美しさを見せています。
直径40mmのシャープなケースには、60時間以上のパワーリザーブとシリコンヒゲゼンマイを兼ねるキャリバーF8N64が搭載されます。日本の先端技術で宇宙にまつわる美意識が表現された、唯一無二のタイムピースです。なお本作には、交換用のワニ革ストラップが付属します。
M34 F8 デイト RK-BX0005E：光学多層膜が彩る、深淵なる宇宙
「M34 F8 デイト」には、ペルセウス座流星群を新たな技術で表現したグリーンダイアルモデル「RK-BX0005E」も登場しました。ブルーモデルである「RK-BX0003L」のカラバリに当たり、繊細な型打ち模様の上に、ナノレベルの透明な膜を幾層にも重ねる「光学多層膜技術」を用いることで、光の反射と透過をコントロールしています。これにより、見る角度によって色彩や模様が移ろい、豊かな表情を演出します。
この独創的なダイアルは信州「時の匠工房」で製造されたものであり、シリコンヒゲゼンマイを持つ高精度ムーブメント「キャリバーF8N64」や、ザラツ研磨で磨き上げられた高品質な外装と見事に調和。オリエントスターの技術の進歩を感じられる1本に仕上がっています。
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まとめ：受け継がれる情熱と、進化し続ける日本のものづくり
オリエントスターの2025年新作コレクションには、シリコン製がんぎ車を持ち、世界初の文字板製造技術を採用したモデルなど、多彩な意欲作が揃いました。その根底には、1951年の創業以来、真摯に機械式時計と向き合い続けてきた「輝ける星」としての情熱と、日本のものづくりへの誇りが息づいています。進化を続けるオリエントスターの世界から、今後も目が離せません。
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