
時の流れを装う。そんな言葉がこれほど似合う時計は、そう多くないでしょう。
ピアジェの新作「Sixtie(シックスティ)」コレクションは、1960年代の大胆なフォルムを現代的な美意識で再構築したシリーズ。その中でもとりわけ注目を集めているのが、ローズゴールドがしなやかに流れるブレス一体型モデル「G0A50302」です。
ジュエリーのように華やかで、時計として驚くほど控えめ。シックスティは、あなたの装いを主張するのではなく、余裕と品格で包み込む存在。ハイジュエリーを知り尽くした女性にこそ似合う、知的なラグジュアリーを語りましょう。
ピアジェという美の系譜
1874年、スイス・ラ・コート・オ・フェにて創業したピアジェは、もともと高精度ムーブメントの製造で名を馳せた老舗マニュファクチュール。
1950年代以降は、超薄型ムーブメントと卓越した宝飾技術を融合させた“ジュエリーウォッチ”の先駆者として、世界のセレブリティや王侯貴族から支持されてきました。
ピアジェの真髄は、テクニックに溺れず、感性に語りかけるデザイン。タイムピースでありながら、身に着ける人の個性を引き立て、人生の瞬間を彩る“オブジェ”としての存在感を放ちます。
新時代のアイコン『シックスティ コレクション』

そして2025年、ウォッチ&ワンダーズ ジュネーブにて発表されたのが、シックスティコレクション。
その名の通り、1960年代に登場したマイルストーンをルーツに持つ本コレクションは、ピアジェが誇るアーカイブの中でも特に革新的だった時代のエスプリを、現代的な解釈で呼び戻したものです。
中でも、G0A50302はとりわけ女性のために設計された珠玉の一本。大胆なフォルムに反して、どこまでも繊細。ジュエリーウォッチの伝統に、現代のミニマリズムを掛け合わせた“静かなる主張”がここにあります。
台形ケースという、静かな革命

ピアジェの美学は、常に「常識のひとつ先」を行くことにありました。
このG0A50302が携えるのは、丸でも角でもない、トラペーズ(台形)型のフォルム。1960年代に一世を風靡したピアジェのアーカイブを出自に持ちつつ、それを単なる復刻ではなく、現代的な構築美へと昇華させています。
上部が広く、下部に向かってすぼまる台形。そこに同心円を描くゴドロン装飾を持つベゼルが組み合わされ、流れるようなシルエットが強調されています。角度によっては、ゴールドのラインがまるで滑るように輝き、ジュエリー以上に表情豊か。これこそがピアジェの言う「Extrelegance(極上のエレガンス)」の体現なのです。
6.5mmの薄さが導く、軽やかな自由

美しさとは、重たさではない。
この時計がそれを教えてくれます。
G0A50302は、18Kローズゴールドのボディながら、厚さわずか6.5mm。時計として驚異的な薄さでありながら、ブレスレット部分までを含めた一体型構造によって、身に着けた瞬間から「そこに在ることを忘れる」ほど自然なフィット感を実現しています。
仕事でもパーティでも、日常の中で何気なく袖口からのぞくこの時計は、語らずとも語る存在。あくまで控えめで、けれど確実に「美意識のある人」だと印象づけてくれるのです。
“ウォッチ”と“ジュエリー”の境界線を越えて

ピアジェは、時計職人であると同時に、世界有数のジュエラーでもあります。
このG0A50302には、その二つの顔が見事に融合しています。
最大の特徴は、ケースからブレスレットまでがすべてローズゴールドで構成されていること。とりわけ五連リンクのしなやかなブレスレットは、腕の曲線に沿って美しく馴染み、まるでオートクチュールのジュエリーのような着け心地です。
表面にはサテンとポリッシュのコンビネーション仕上げが施されており、動作のたびに繊細な光を返します。手首を動かすたび、自然なリズムと輝きを与えてくれるでしょう。
時間を刻む、美しい静寂

ムーブメントには、ピアジェ自社製のクォーツ・キャリバー「57P」を搭載。時と分、ふたつの針だけが配置されたダイヤルは、絹のようなサテン仕上げにより、まるで陽光を湛えたような穏やかな表情を見せてくれます。
インデックスには、ローマ数字の「XII」と「VI」、そしてバトン型のアワーマーカー。まるで詩のような配置に、ピアジェの“沈黙のデザイン哲学”が宿っています。
時報すら鳴らさないこの時計は、喧騒から距離を置く女性のためのもの。大切なのは「何時か」ではなく、「いま」をどう輝かせるか。その問いに、静かに寄り添ってくれるパートナーなのです。
フォーマルにも、素肌にも

ハイジュエリーを身にまとう時、気をつけたいのは“引き算の美学”。
このシックスティ G0A50302は、主張しすぎることなく、けれど確かにラグジュアリーな気配を纏います。
ブラックドレスとの相性はもちろん抜群ですが、素肌にそのまま巻いても艶やか。ラグジュアリーなリゾートのラウンジで、リネンのシャツの袖口からのぞかせるのも粋な楽しみ方です。
また、ローズゴールドの温かみのある色合いは、肌の色を選ばず、どんな方にも自然に馴染みます。年齢を重ねるほどにその魅力が増す、大人のためのタイムピースといえるでしょう。
“最初の一本”としての価値
シックスティは、ピアジェにとっても新たな挑戦。ジュエリーとウォッチの垣根を越えた提案と言えます。
そしてこのG0A50302は、その中でも「フルローズゴールド」「レディース中心設計」「ブレス一体型」という特徴から、まさにコレクションの核とされるモデル。まだ着用している方が少ない今こそ、“最初の一本”として手にする価値があるといえるでしょう。
時を超えて、記憶になるものを

時計は、時間を知る道具でありながら、実は「忘れがたい時間」を刻むためのもの。
シックスティ G0A50302は、あなたの人生の中で、その時々の選択や想い出をやさしく包み込む存在になってくれるはずです。
ピアジェというメゾンの哲学、台形という意志、ローズゴールドという優雅さ。すべてが一体となって、今この瞬間のあなたを、より美しく輝かせてくれるでしょう。
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この記事の監修

- 時計は単なる時間を知るためのツールではなく、個性やスタイルを表現する大切なアイテムであるという信念のもと、ハラダではお客様一人ひとりのライフスタイルに合った時計を提案し、長く愛用できる商品選びをサポートしています。
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