
レイモンド ウェイルが2023年に発表した「ミレジム」は、1930年代の腕時計が備えていた端正な美意識を、現代の時計製造技術によって再構築した“ネオ・ヴィンテージ”ウォッチです。
1930年代に人気を博したセクターダイアルを採用し、薄型ケースやボックス型サファイアクリスタルなどを組み合わせ、現代技術でヴィンテージ調のデザインを見事に再現しています。
なかでも『2930-STC-65001』は、GPHGチャレンジウォッチ賞を受賞したミレジムの看板的なモデルです。本記事では、その魅力について、写真やレビューを交えながら深掘りしていきます。
GPHGとは?『2930-STC-65001』が評価された世界最高峰の時計賞
GPHGは、正式名称をジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリという、2001年に創設された世界最高峰の時計賞です。
その年の新作モデルから、注目に値する現代のウォッチを選出し、時計製造の技術的・文化的価値を世界へ発信することから、時計界のアカデミー賞とも称されています。近年はSNSなどの影響もあり、受賞結果が瞬時に世界へと広がるため、選ばれたモデルは必然的に国際的な注目を集めてきました。

そんなGPHGの2023年度において、レイモンド ウェイルの『ミレジム』はチャレンジウォッチ部門を受賞しました。この賞は、抑えられた価格帯で優れた品質を実現した腕時計にのみ与えられます。スイスの伝統的なエタブリスール(水平分業)を引き継ぎ、手の届きやすい価格帯を提供してきたレイモンド ウェイルにとって、この受賞は本懐であったと言えるでしょう。

今回ご紹介する「2930-STC-65001」は、この受賞の際に看板的モデルとして扱われていた1本です。露出も多かったため、時計ファンの方なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。以下より、その魅力を深掘りしていきます。
ミレジムの象徴的モデル『2930-STC-65001』のデザインを解説
1930年代の美意識を丁寧にくみ取り、現代的な感性でまとめ上げた本作。クラシカルなダイアル表現に端正なケース造形、落ち着きあるバンドが重なり、一体感のあるデザインを形成しています。詳しくご紹介しましょう。
1930年代の意匠を現代に昇華したダイアル

本作のダイアルは、静かな気品を感じさせるクラシカルな表情が魅力です。
シルバーカラーのダイアルに、1930年代の流行を想起させるセクターダイアルを採用。ブラックカラーのバーインデックスとメモリを組み合わせることで、視認性とエレガンスを自然に両立しています。
また針は、グレーカラーの簡潔な造形となっており、過度な主張を避けながらダイアル全体に自然に調和しているのです。
さらに6時位置に配されたスモールセコンドが、端正な構成の中にほどよい奥行きを加えています。レイルウェイトラックも、クラシカルな雰囲気を引き立てる要素といえるでしょう。
そしてボックスサファイア風防が生み出す立体感によって、ネオ・ヴィンテージの世界観がより明確に表現されています。GPHGチャレンジウォッチ賞受賞作としての完成度を、素直に実感させるダイアルです。
端正な造形に宿るクラシカルな品格

本作のケースは、ステンレススティールを用いたクラシカルなラウンド型を採用し、穏やかで上品な佇まいを有しています。
ヘアライン加工と鏡面仕上げを巧みに使い分けることで、落ち着きの中にさりげない華やかさを演出。光の当たり方によって表情を変え、シンプルでありながら印象に残る仕上がりです。

ケースバックはシースルー仕様となっており、機械式ムーブメントの躍動を視覚的に楽しめる点も魅力でしょう。
さらにリューズには、ブランドの頭文字であるRとWが刻印され、控えめながら確かな存在感を主張しています。クラシカルな魅力を、造形と仕上げの両面から体現したケースです。
装いにエレガンスを添えるグレーカーフバンド

本作には、落ち着きのあるグレーカラーのカーフバンドが組み合わされています。装いを選ばない穏やかな色調でありながら、全体の印象を引き締め、ウォッチに上品なアクセントを添える存在です。
しなやかなカーフ素材は柔軟性に優れ、腕の形状に沿って自然になじむ装着感を実現。長時間の着用でも快適さを保つでしょう。

さらに留め具には鏡面仕上げのピンバックルを採用し、無駄を省いたシンプルな造形が印象的。控えめながらも質感の高さが際立ち、バンド全体の完成度を引き上げています。
エレガンスと実用性を兼ね備えたバンドといえるでしょう。
普段使いに寄り添う確かな性能

本作は、クラシカルな佇まいに加えて、普段使いも意識した実用性をしっかりと有しています。
ムーブメントには自動巻きキャリバーRW4251を搭載し、約41時間のパワーリザーブを確保。普段使いを想定した、安定した駆動が期待できるでしょう。
またケース素材にはステンレススティールを採用し、衝撃や腐食に強い点も魅力です。さらに風防にはサファイアクリスタルを用いることで、傷に対する耐性を高め、長く美しい視界を保ちます。
そして5気圧防水仕様とされており、手洗いや雨天時など、日常生活のさまざまな場面に自然と対応。美観だけでなく、安心して使い続けられる性能を備えた逸品です。
サイズ感や使い心地

本作は、
- ケース径:39.5mm
- ケース厚:10.25mm
という、現代的な装着感を意識したコンパクトなサイズ感が特徴です。バランスの取れたプロポーションにより、手首の太さを問わず自然に収まり、装着時の違和感を覚えにくい設計となっています。
またクラシカルで落ち着いたデザインは、スーツスタイルにも私服にもなじみやすく、ビジネスからプライベートまで誠実な印象を演出。加えてカーフバンドは、使い込むほどに柔らかさが増し、腕に吸い付くようなフィット感へと変化していきます。
さらに全体の重量も抑えられており、長時間の着用でも負担を感じにくい設計です。日常生活に自然と溶け込み、つい手に取ってしまいたくなる腕時計です。
どのような方におすすめ?

本作は、GPHGチャレンジウォッチ部門を受賞したことから、価格帯や知名度だけでは測れない完成度が国際的に評価されており、確かな裏付けを持つ一本を手元に迎えたい方にふさわしい存在といえます。
また1930年代の意匠を現代的に昇華したデザインにより、クラシカルな魅力にあふれた腕時計を着用したい方にも適しています。落ち着いた佇まいは流行に左右されにくく、年齢や装いを問わず自然に寄り添う点も魅力でしょう。
普段使いから特別な場面まで、長く愛用できる一本を探している方にこそ選んでほしいモデルです。
レイモンド・ウェイルの保証
レイモンド・ウェイルでは、腕時計を安心して長く使い続けられる保証体制が整えられています。
正規販売店で購入したウォッチには、購入日から24か月間の国際保証が付帯。保証適用には、国際保証カードへ販売店名、購入日、シリアル番号、型番が正しく記載されていることが条件となります。
また公式サービス「THE WEIL CLUB」へ登録することで保証期間を1年間延長でき、合計3年間のサポートを受けられる点も魅力です。長期的な使用を見据えた安心感を得られるでしょう。
加えて国内正規店で購入した場合は、電池交換や分解掃除を優待価格で案内するなど、アフターサービスも充実。こうした手厚い保証体制が、レイモンド・ウェイルの腕時計を長く愛用できる理由といえます。
GPHG受賞が裏付けるミレジム『2930-STC-65001』の価値
『2930-STC-65001』は、クラシカルな要素が高い次元で調和したヴィンテージウォッチです。GPHGチャレンジウォッチ賞を受賞した事実が示す通り、その完成度は国際的にも高く評価されています。

1930年代の意匠を再現したダイアルをはじめ、端正なケース造形や落ち着いたカーフバンドなど、細部にわたり丁寧にまとめ上げられた設計が印象的です。
流行に左右されにくいクラシカルなデザインは、ビジネスからプライベートまで自然に寄り添い、長く愛用できる一本となるでしょう。
ぜひ一度手に取り、その魅力を確かめてみてください。
| ケース形 | ラウンド |
|---|---|
| キャリバー | 自動巻き(RW4251) |
| パワーリザーブ | 約41時間 |
| 機能 | スモールセコンド |
| ケースサイズ | 39.5mm |
| 厚さ | 10.25mm |
| ケース素材 | ステンレススティール |
| ダイアルカラー | シルバー |
| 防水 | 50m/5気圧防水 |
| ガラス | サファイアクリスタル |
| ストラップ | カーフ |
| バックル | ピンバックル |
| メーカー保証 |
国際保証2年間 (THE WEIL CLUBご登録で1年追加、合計3年) |
この記事の監修

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