
腕時計選びに悩んでいる方にとって、最初の一本は特に慎重に選びたいもの。そんなときに心強い存在となるのが、セイコーのプレサージュコレクションです。
歴史あるセイコーならではの技術力を楽しめるうえ、日本の美意識や伝統技法を取り入れた奥行きのあるデザインがそろっており、手にした瞬間から長く愛用できる魅力を感じられます。
さらにプレサージュには、5つのシリーズがラインナップされており、自分のスタイルに合う一本を見つけやすい点も魅力です。本記事では、プレザージュの各シリーズの魅力やおすすめモデルを解説していきます。ぜひ最後までご一読ください。
セイコーのプレサージュとは?
セイコーのプレサージュは、日本人が大切にしてきた美意識を世界へ伝えることを目的に生まれたコレクションです。100年以上続くセイコーの機械式時計づくりを背景に、2011年の誕生以来、素材選びから仕上げまで一貫して丁寧な姿勢を貫いています。
特徴的なのは、日本ならではの質感や風景をダイアルへ落とし込む独自の表現で、落ち着きのある色調や繊細な質感が、日常にそっと寄り添う静かな美しさを形づくっています。針やケースも細部まで整えられ、控えめながら奥ゆかしい佇まいが印象的です。
さらに価格以上に感じられる上質さを有しているため、初めて本格的な腕時計に触れる方にとって親しみやすく、こだわりを持つ愛好家にも選ばれるコレクションとなっています。
時計初心者でも選びやすいプレサージュの5シリーズを解説
こちらでは、プレサージュに属する5つのシリーズについてご紹介しましょう。
クラシックシリーズ|暮らしに寄り添う「用の美」を映した柔らかな佇まい
クラシックシリーズは、日本の生活文化に根づいた「用の美」を腕時計へ落とし込んだシリーズです。絹のような型打ち模様を施したカーブダイアルに、緩やかに曲げられた針やインデックスが調和し、落ち着いた雰囲気をつくっています。

優美な多列ブレスレットは手首に自然に沿い、軽やかな装着感を生み出します。また約72時間のパワーリザーブを備えた6R5系ムーブメントにより、普段使いにも安心です。
さらに素色や藍白といった日本の伝統色を採用したダイアルが美しく、穏やかな佇まいが魅力となっています。
カクテルタイム|カクテルの色彩を閉じ込めた華やかな腕時計
カクテルタイムは、カクテルの色や光の揺らぎをテーマにした艶やかなダイアルが特徴です。放射模様や質感のよいざらつきなど、モデルごとに異なる表情を楽しめます。
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またステムを思わせる細いインデックスや職人技で曲げられた針が、クラシカルな雰囲気を演出。鮮やかなカラーバリエーションが多く、どのような方にも親しみやすい存在です。
手元を華やかに彩りたい方に向くシリーズといえるでしょう。
スタイル60’s|1960年代の風合いを再現したヴィンテージテイスト
スタイル60’sは、1964年発売の「クラウン クロノグラフ」を現代的にアレンジしたシリーズです。
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ボックス型ガラスや立体的なインデックス、シャープな針など、当時の意匠を再構築し、温かみのあるヴィンテージ感を表現しています。
ケースは内側に傾斜をつけ、手首に心地よく沿う形状に設計。アースカラーのダイアルを採用したモデルも多く、レトロな雰囲気と現代的な要素が心地よく調和しています。
落ち着いた雰囲気の中に、クラシカルな魅力が光るシリーズです。
ジャパニーズガーデン|庭園の陰影を映す繊細なダイアル
ジャパニーズガーデンは、日本庭園の砂紋を思わせる立体模様が特徴のシリーズです。繊細な模様が施されたダイアルが光の角度によって陰影を変え、静かな美しさを生み出します。
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また多くのモデルがオープンハート仕様となっており、ムーブメントの動きを視覚的に楽しめる点も魅力です。
クラシカルながら上品な佇まいで、落ち着いた雰囲気を求める方に適しているといえるでしょう。控えめなデザインの中に日本らしい美意識が宿り、静かな存在感を放つシリーズです。
シャープエッジシリーズ|立体的な麻の葉紋様が魅せる力強い存在感
シャープエッジシリーズは、エッジの効いたケースとブレスレットが生み出すシャープな印象が特徴です。鏡面仕上げとヘアライン加工を巧みに組み合わせた面構成により、視覚的なコントラストと立体感が際立ちます。
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ダイアルには日本の吉祥文様「麻の葉紋様」を立体的に表現し、光の反射で深みのある輝きを演出。藍鉄や白練といった伝統色を中心に落ち着いたカラーリングが揃い、ビジネスシーンにも馴染むスタイリッシュなシリーズです。
プレサージュのおすすめモデルをご紹介!
こちらでは、初めて腕時計を購入する方にもおすすめできるプレサージュの逸品を、同系統モデルと合わせてご紹介しましょう。
クラシックシリーズ『SARX121』
『SARX121』は、クラシックシリーズの中でもひときわ上品な佇まいを見せるモデルです。繊維そのものの色を写し取った「素色(しろいろ)」のダイアルは、絹織物のような穏やかな織目を思わせ、印象に残る清潔感を生み出しています。

またバータイプの針とインデックスを組み合わせたシンプルなデザインは視認性に優れ、全体の統一感を高める設計。ケースは柔らかな曲線を描き、手首に自然に沿う形状となっており、フォーマルにも日常にも馴染む落ち着いた雰囲気を演出します。
さらに内部には、約72時間のパワーリザーブを備えた自動巻きキャリバー6R55を搭載。耐磁性や10気圧防水も備わり、シーンを気にせず使える点も魅力といえるでしょう。
日本の繊細な美意識と現代的な機能が調和した本モデルは、長く愛用できる一本としてふさわしい存在です。
『SARX121』と同系統モデル
クラシックシリーズ『SARJ009』

『SARJ009』は、クラシックシリーズの持つ上質さに、機械式ならではの魅力を重ねた一本です。
まず目を引くのが、9時方向に配されたオープンハート。繊細に動くテンプの鼓動がダイアルを通して見え、内部機構が織りなすリズムを日常の中で味わえます。
またダイアルカラーには、日本の伝統色である「墨色(すみいろ)」を採用。僧侶の衣に用いられてきた落ち着いた灰色がかった色合いで、控えめなテイストの中に落ち着いた気品が宿り、クラシカルな意匠とも美しく調和します。腕元には、静かな存在感が生まれるでしょう。
さらに柔らかな曲線を描くケースやカーブガラス、多列ブレスレットは、見た目の調和だけでなく装着感にも優れています。
機能面では、24時間表示を備えたインダイアルを備えたキャリバー6R5Jを採用。10気圧防水や耐磁性も確保しており、普段使いはもちろん、フォーマルな場面でも上品さを損なわず活躍します。
落ち着いた色調と精巧なメカニズムが融合した『SARJ009』は、日常に静かな高級感を求める方に適したモデルです。
『SARJ009』と同系統モデル
クラシックシリーズ『SARX107』
『SARX107』は、日本の伝統工芸である漆の魅力を味わえるモデルです。
漆芸家・田村一舟氏の監修のもと、職人たちが何十回も塗りと研ぎを繰り返すことで生まれる深みのある黒がダイアルを成しています。金属面に漆を結びつける独自の製法と、平滑な面を整える古来の技が融合し、漆ならではの奥行きと艶が引き立つ仕上がりです。

また白の時分針とバーインデックス、そして差し色として添えられた金色の秒針が漆の黒に映え、コントラストの美しさを一段と際立たせます。シンプルな構成でありながら存在感があり、フォーマルでも日常でも自然に調和する点も魅力です。
ケースは金属部の厚みを抑えたスマートな設計で、漆の奥行きある艶がいっそう引き立つ仕上がり。さらに傷が付きにくいダイヤシールド加工により、普段使いの安心感も備えています。
内部には約72時間のパワーリザーブを有するキャリバー6R55を搭載し、10気圧防水や耐磁性能も備えるため、外観の美しさと実用性を両立した一本です。
伝統技法の深みと現代技術の精巧さが交差する『SARX107』は、長く愛用できる上質なウオッチを求める方にふさわしい腕時計です。
『SARX107』と同系統モデル
スタイル60’s『SARY247』

『SARY247』で真っ先に目を奪われるのは、個性的なベゼルです。
外周には細かな刻み模様が施され、ローレット加工を思わせる独特の質感を演出。クラシカルな雰囲気の中にほどよいアクセントが加わり、腕元で確かな存在感を放ちます。
またダイアルは、深みのあるブルーの色調を採用。特徴的なインデックスやクラシカルなドルフィン針は、1964年の「クラウン クロノグラフ」の意匠を受け継ぎつつ、現代的な視認性と調和しているのです。
ケースやブレスレットも当時のデザインを踏まえつつ再構築され、ヘアライン加工を主体としたステンレスの質感が落ち着いた上品さを添えています。
ムーブメントにはメカニカルキャリバー4R35を搭載し、約41時間のパワーリザーブを備えているため、普段使いでも安心です。5気圧防水や耐磁性などの基本性能も十分で、実用性を重視する方にも適しています。
ヴィンテージテイストを自然に楽しめる、バランスの良いモデルといえるでしょう。
『SARY247』と同系統モデル
初めての腕時計に最適|プレサージュの腕時計を着用しよう!

セイコーのプレサージュは、日本の美意識や伝統技法、落ち着いた色彩を巧みに取り入れた、多彩なシリーズ構成が魅力のコレクションです。
穏やかなクラシックシリーズやヴィンテージ感のあるスタイル60’sなど、各シリーズが異なる個性を持ち、好みに合わせて選べます。
さらに今回ご紹介したモデルは、実用性を重視したムーブメントや基本性能が備わっており、初めて腕時計を手にする方でも扱いやすいでしょう。
日々の装いに寄り添ってくれる一本が、きっとこの中から見つかるはず。気になるモデルがあれば、ぜひ腕元でその魅力を味わってみてください。
この記事の監修

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時計は単なる時間を知るためのツールではなく、個性やスタイルを表現する大切なアイテムであるという信念のもと、ハラダではお客様一人ひとりのライフスタイルに合った時計を提案し、長く愛用できる商品選びをサポートしています。
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