【キングセイコー SDKS003】ヘアラインのシルバーダイアルを備えた復刻モデル

【キングセイコー SDKS003】ヘアラインのシルバーダイアルを備えた復刻モデル

SDKS003 セイコー キングセイコー

2022年7月、キングセイコーから5本の新作モデルが登場し、レギュラーシリーズとして完全復活を果たしました。1965年に登場したキングセイコーの象徴的モデル「KSK」をデザインベースにしたこれらのモデルには、復刻と進化を兼ね備えた洗練さが備わっています。

今回は、その中から縦のヘアラインが入ったシルバーダイアルを備える「キングセイコーSDKS003」をご紹介します。
意外と表情豊かなそのダイアル表現にも注目してご覧ください。

【キングセイコー SDKS003】の魅力

シンプルなカラーと身に着ける人を選ばないデザインに、ちょっとした個性が光る文字盤のを備える本モデル。そんなSDKS003の魅力を以下の4点にまとめてご紹介していきます。

  • 今では珍しい縦の筋目が入った文字盤
  • 『KSK』を踏襲した正統派デザイン
  • 37mmのコンパクトなサイズ感
  • 2代目“KSK”から進化した実用的機能

【キングセイコー SDKS003】の特徴的なデザイン

SDKS003 セイコー キングセイコー

まずは、キングセイコーSDKS003のデザインからその魅力を見ていきましょう。

見る角度で表情を変える縦ヘアラインの入ったシルバーダイアル

文字盤までも、ケースやブレスレットと同じようにシルバーで統一されている本モデルは、そのシンプルな時計然としたビジュアルからキングセイコーの代表モデルのひとつと言えます。

しかも、今回登場した復刻モデルの中でダイアルに縦の筋目(ヘアライン)が入った文字盤はこちらのみ。
同じシルバートーンでもサンレイパターンのSDKS001とはまた違う、力強い印象のビジュアルが魅力的です。

SDKS003 セイコー キングセイコー
左がSDKS003、右がSDKS001。ヘアラインとサンレイで見え方が大きく異なっているのが分かります。

縦の筋目が入ったシルバーは、部分的に濃度の違う光り方をするというよりはパキッと全体が光り、ホワイトのようにも見えます。また、角度を少し変えるとグレーの渋い印象も文字盤に現れます。

このように光の当たり方で印象が変わるのも、ヘアラインダイアルならではの楽しみと言えるのではないでしょうか。

2代目キングセイコー『KSK』から受け継いだもの

SDKS003 セイコー キングセイコー

キングセイコーのオリジナリティを確立したともされる『KSK』のデザインからは、ボックス型の風防や、立体的なインデックス、シャープなケースやラグなどが踏襲されています。

中でも12時位置のインデックスは、中心に割りを入れた象徴的なデザインになっており、装飾や遊びの少ない正統派なデザインにキングセイコーならではの個性が与えられています。

なお、時分針に関しては過去作の太くシャープな印象を引き継ぎつつも、表面がフラットから山折りにアップデートされたことでさらにエッジの効いたデザインへと変わりました。

7連のコマから成る象徴的なブレスレット

ステンレスのストラップは、7連のコマで一列を構成する多列タイプのものを採用しています。これは1960年代のキングセイコーからオマージュしたもので、復刻モデルらしい象徴的なディテールのひとつとなっています。

鏡面仕上げとヘアライン仕上げを使い分けたブレスレットはより多面的な輝きを魅せ、装飾の少ない文字盤・ケースとの緩急も魅力と言えるでしょう。

なお、キングセイコーには付け替え用のレザーストラップが5種類用意されており、付け替えるだけでまた違った印象を楽しむことができます。

【キングセイコー SDKS003】のサイズ感

SDKS003 セイコー キングセイコー

厚さ12.1mm、横37mm、縦43.6mmと、適度な厚みもありながらメンズウォッチの中ではコンパクトなサイズ。一般的な腕の細さの男性にとっては、袖口に収まるサイズ感で使うことができます。

【キングセイコー SDKS003】の機能性

10気圧防水を備えた本モデルは、日常的な水周りの作業をするときや、雨の日でも問題なく着用できます。

風防にはクラシカルなボックスタイプのサファイアガラスを採用し、視認性も美しさも抜群。日差+25秒〜ー15秒の精度で、最大巻き上げ時では約70時間駆動します。

また、日付表示のない非常にシンプルな三針モデルですが、その無駄のなさに魅力と感じる人は少なくないでしょう。

【キングセイコー SDKS003】のメリット・デメリット

SDKS003 セイコー キングセイコー

ここでは、キングセイコーSDKS003のメリット・デメリットを挙げていきます。

メリット|王道・シンプルながら他とは違う個性もある

本モデルの個性であり魅力は、先述したように文字盤に施された縦の筋目加工。
装飾というほどでもないささやかなものですが、凹凸が深いギョーシェ彫りとも違ったこのような仕上げ方は、上品なままに本モデルに個性を加えています。

シルバートーンの王道的なモデルゆえに、シーンを選ばない活躍が期待できるでしょう。また、37mm径のケースは腕時計の小型化トレンドにも対応しています。

ほとんど同じビジュアルを持つSDKS001との使い分けは、好みの範疇となるかもしれません。

デメリット|雰囲気は少しだけ古風

縦の筋目によるのか色味なのか、若干そのビジュアルに重厚感が漂います。また、数十年前のモデルをリファインしたデザインには少々時代を感じる瞬間があるかもしれません。

しかし、逸話が残るほどの知名度の高さとその洗練されたデザイン性から、年代を問わず身に着けていただけるモデルではないでしょうか。

グランドセイコーSDKS003を動画で確認する

まとめ

当記事では、レギュラーシリーズとして復活したキングセイコーから、シルバーのヘアラインダイアルを備えるSDKS003をご紹介しました。

ワントーンカラーで構成されたごまかしのきかないデザインだからこそ、キングセイコーの確立したデザインや表面加工技術、トータル的な使いやすさなどを実感できるモデルではないでしょうか。

SDKS001と比較し、文字盤の仕上げ方による見え方、印象の違いも楽しんでいただけたら幸いです。

セイコー キングセイコー
SDKS003の値段・スペック

詳細

キャリバーNo6R31
駆動方式メカニカル 自動巻(手巻つき)
精度日差+25秒~-15秒
駆動期間最大巻上時約70時間持続
石数24石
機能秒針停止機能
ケース材質ステンレス
ムーブメント厚さ:12.1mm
横:37.0mm
縦:43.6mm
ガラス材質ボックス型サファイア
ガラスコーティング内面無反射コーティング
中留ワンプッシュ両開き方式
腕周り長さ(最長)197.0mm
バンド幅19mm
防水日常生活用強化防水(10気圧)
耐磁あり
重さ129.0g
その他特徴スクリューバック
スクリュー裏ぶた
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