フランクミュラー カサブランカのリストショット

フランクミュラーのエントリーモデル
「カサブランカ」は一本目に相応しいエレガンスウォッチ

「フランクミュラーの一本目はどれがいいの?」と思っている人に、今回はエントリーモデルでもある「カサブランカ」をご紹介いたします。
優美なトノー型ケースやブランド初のステンレススチールについても解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

フランクミュラーのエントリーモデル「カサブランカ」とは

フランクミュラーエントリーの文字盤を俯瞰した様子

フランクミュラー「カサブランカ」は1994年に発表されました。
イメージコンセプトは、1920〜40年代のヨーロッパの高級避寒地であり、貴族階級の人々がバカンスで訪れるモロッコ最大の都市『カサブランカ』を源泉としています。

「旅の時計」として親しまれ、北アフリカの紺碧の空、赤茶けた砂岩、大自然の厳しさといった存在感を醸し出すどっしりとしたフォルムは欧州の裕福な人々が夢見た憧れさえも感じさせます。
エレガンスとラグジュアリーが融合したロマンチシズムは、『カサブランカ』を通して未知への旅の想いをさらに掻き立ててくれることでしょう。

 

 

フランクミュラー「カサブランカ」の特徴

「カサブランカ」の特徴は下記3つです。

・伝統的なトノー型ケース
・エイジングを前提とした文字盤
・ステンレススチールモデル

もともとフランクミュラーはアンティーク時計を起源とすることから、文字盤には遊び心を施し、旅する人への使いやすさを配慮しているのです。
それでは具体的に見ていきましょう。

フランクミュラー「カサブランカ」の特徴(1)
三次元曲線の伝統的なトノー型ケース

フランクミュラーエントリーのリュウズを拡大した様子

トノー型ケースは1920年代から存在し当時の流行でした。
フランクミュラーはこれを三次元曲線の立体的なフォルムへと昇華させたのです。

ユニークピースとして1本だけしか作る予定はなかったのですが、1986年イタリアの見本市に出品されたことをきっかけに、一気に火付け役へ。

どの角度から見ても直線が存在せず、必ず湾曲しているトノー型ケースは、球体の一部を成すイメージ。
そして、フランクミュラーのアイコンとも言える形状へと進化。

本来「カサブランカ」のようなエレガントな時計は、薄型が一般的とされておりますが、フランクミュラーはあえて一定の厚みを与えました。
そうすることで他の時計には見られない絶妙な美しさを表現。

フランクミュラー「カサブランカ」の特徴(2)
エンジングを前提とした文字盤

フランクミュラーエントリーの文字盤を拡大した様子

「カサブランカ」の文字盤は、サハラ砂漠を連想させるマットなものに仕上がりです。
というのも、これはエイジングを前提として設計されているからこそのもの。

本来であれば紫外線から腕時計を守るためにUV加工を施しますが「カサブランカ」はこの処理をあえて行いません。
そうすることで、文字盤が数年後に「日焼け」を起こし、ヴィンテージウォッチのような風合いに変化します。
他ブランドであれば「劣化」とするところを、フランクミュラーの魔術にかかれば「味」に昇華できるのです。

フランクミュラー「カサブランカ」の特徴(3)
ブランド初のステンレススチールモデル

フランクミュラーエントリーのケースを側面から写した様子

「カサブランカ」の元モデルは1992年、フランクがまだ独立時計師だった頃に製作した「トノウ カーベックス」です。
この頃は主に貴金属ケースが主流でしたが、カサブランカはフランクミュラー初となるステンレススチールモデルとして登場します。

耐衝撃性や腐食性を考えると貴金属ケースほど気を使わなくても良く、日常使いがしやすい手ごろさがブームの火付け役となり、一気に世の中へ広まりました。
バックル部分はブランドロゴが装飾されており、ケース本体のサイズに合わせてブレスレット幅も多数ラインナップされています。

ここで「カサブランカ」のステンレススチールモデルと代表モデルの基本スペックをご紹介いたしましょう。

 

 

フランクミュラー「カサブランカ」は一本目として相応しいモデル

フランクミュラーエントリーの文字盤を俯瞰した様子

ステンレススチールモデルになったことで、普段使いにもぴったりな「カサブランカ」。
加えて、他のブランドでは見ることができない独自のヴィンテージ感があります。

抜群の着け心地、高いファッション性、そして豊富なバリエーションを揃えていることから「カサブランカ」は、まさにフランクミュラーの一本目として相応しいエントリーモデルとなるでしょう。