ボーム&メルシエはスイス発の腕時計ブランド。その創業は1830年のことであり、世界で7番目に古いブランドであることで知られています。当記事では、その長年の歴史で積み上げてきた歴史や伝統、そのメインコレクションについて、オススメモデルも踏まえて詳しくご紹介いたします。
株式会社ハラダは2023年よりボーム&メルシエの正規代理店に認定されました。ご購入の際はぜひ一度ハラダにご相談くださいませ。
190年の歴史あるブランド「ボーム&メルシエ」
ボーム&メルシエは、1830年創業の長い歴史を持つスイス腕時計ブランドです。
腕時計の部品製造から組み立てまでを行う「エタブリサージュ」であり、スイス国内でウォッチメイキングを完結させるという品質に対する真摯な姿勢が、創立以来のメゾンの強みとなっています。
ボーム&メルシエの元となった時計製造工房はスイスのジュラ山脈にて、ルイ・ヴィクトール・ボーム、セレスティン・ボーム兄弟によって創業されました。
その後、優れたクラフツマンシップが評価されている中で、創業者の孫にあたるウィリアム・ボームが時計製造業者ポール・メルシエと提携し、ボーム&メルシエというブランド名が使われるようになります。
そして現代に至るまで、クォーツウォッチのシェア拡大に直面しつつもその伝統と哲学を維持し続けてきたメゾンは、現代の腕時計のトレンドに対応する数々のコレクションによって高い評価を得ているのです。
ボーム&メルシエのメインコレクション
ボーム&メルシエでは、「信頼できる価値を適正な価格で提供する」というブランドコンセプトのもと、高い品質のコレクションが比較的手に入りやすい価格で展開されています。
ここでは、「リビエラ」「クリフトン」「ハンプトン」「クラシマ」の4つのコレクションについて解説いたします。
RIVIERA – リビエラ
地中海のリゾート地の名前を冠する「リビエラ」は洗練されたスポーティデザインが特徴的なシリーズです。12角形のベゼルに4ヶ所のビス、一体型ケースを備えたそのビジュアルはラグジュアリースポーツを象徴するものであり、幅広いシーンで活躍する洗練されたデザインが魅力となっています。
また、リビエラには機械式とクォーツ式の両方が用意されていますが、機械式にはボーム&メルシエ独自のボーマティックムーブメントを搭載しています。高い実用性とメンテナンス性を備えるボーマティックムーブメントは、リビエラとクリフトンのみに搭載されるハイパフォーマンスキャリバー。一方でクォーツムーブメントも10年電池を採用しているため、どちらも優れた実用性を備えているのです。
サイズバリエーションは、33、36、42mmが登場済み。42mmが男性向け、33、36mmが女性向けとなりますが、36mmサイズに関しては男女問わずに使えるユニセックスサイズとなっています。
なお、シリーズ誕生の50周年を迎えたリビエラは、今後の39mmラインナップの追加を発表しており、更なるバリエーションの拡大が期待できます。
CLIFTON – クリフトン
クリフトンは、オーソドックスなシティウォッチスタイルを特徴とするシリーズです。その普遍的なデザイン性は幅広いシーンに違和感なく当てはまり、豊富なデザイン性と機能性も合わせて魅力となります。
注目すべきはボーマティックムーブメントの搭載です。このハイスペックムーブメントの搭載により、クリフトンもまた、デイリーユースにふさわしい実用性を備えるコレクションとして人気を博しています。
HAMPTON – ハンプトン
アールデコ調が強調されたスクエアケースを特徴とする上品なシリーズラインです。女性向けモデルも多く登場しており、ペアウォッチとしてパートナーと購入するのもおすすめとなります。
その特徴的ながら王道を外さないデザイン性はビジネス・カジュアル問わない対応性の高さで活躍が期待できるでしょう。。
CLASSIMA – クラシマ
クラシカルテイストを前面に押し出しつつも、現代的な要素が融合した独特のドレススタイルが魅力のモデルです。上品でありながらも個性的なモデルが多く、自分だけのスタイルを演出したい方におすすめのシリーズです。
ボーム&メルシエの革新的な
「ボーマティックムーブメント」
リビエラおよびクリフトンシリーズに搭載され、コレクションの実用性を極めて高い水準にまで押し上げたボーマティックムーブメント。ここではその優れた4つの特徴について説明いたします。
日差-6秒 〜 +4秒の高精度
ボーマティックムーブメントは精度を司るテンプに高度な技術力を要する「フリースプラングテンプ」を搭載しており、安定性と精度面で非常に優れています。また、高精度の代名詞であるC.O.S.C.(スイスクロノメーター検定協会)の認定も受けており、その精度は高水準にあることが証明されているのです。
120時間のロングパワーリザーブ
ボーマティックムーブメントは、腕時計の駆動時間に影響する香箱やヒゲゼンマイといった部品の最適化により、約120時間ものパワーリザーブを実現しています。
日数にして5日巻きを達成したこのボーマティックムーブメントは、自動巻と合わせて使うことで、日常生活でほとんど巻き上げを気にせずに着用することができるのです。
また、C.O.S.C.認定の高精度を活かすと言う点でも、長時間動き続ける腕時計は非常に魅力的と言えるでしょう。
1500ガウスの耐磁性
ボーマティックムーブメントの耐磁性は1500ガウス。ガウスは日本の耐磁性表示ではあまり見られない単位ですが、現在の腕時計に必要とされる基準に照らし合わせると、1500ガウスは25倍の耐磁性を備えています。
スマホやPC、マグネットジッパーといった日常生活にある磁気程度であれば、ボーマティックムーブメントは決して影響されることがないでしょう。
卓越したメンテナンス性と8年間の保証期間
ボーム&メルシエのボーマティックムーブメントは、研ぎ澄まされた部品はもちろんのこと、その潤滑油にも優れた性質が与えられています。その結果、オーバーホールの頻度は通常の3〜5年ではなく6~7年に一度で問題なく、長年使っていくにふさわしいメンテナンス性を誇っています。
また、その無料保証期間は基本2年に設定されていますが、公式ページでシリアルを登録すれば8年間への延長が利用できます。
ボーム&メルシエのオススメモデル
ここでは、ボーム&メルシエのおすすめモデルをボーマティックムーブメント採用モデルからピックアップしてご紹介いたします。もちろんその他のモデルも実用性、コスパともに優れているため、いろいろ着用してみることをおすすめいたします。
ボーム&メルシエ リビエラ 「10617」
内部を”透かして見せる”スモークグレーダイアルに、ADLC加工を施したスティールケースを備える、リビエラのオールブラックモデルです。
さらに、ボーマティックムーブメントと、アモルファスダイヤモンドライクカーボン処理によるタフネスを有する本作は、精悍なスポーツテイストと実用性を兼ね備えるモデルと呼べるでしょう。
ボーム&メルシエ リビエラ 「10699」
あらゆるシーンに対応するシティスタイルに、目を引くバーガンディのグラデーションダイアルを備えるクリフトンの一本です。
ドレステイストを強調するアリゲーターストラップは自分で気軽に変更可能。キャリバーによる優れたスペックも備えており、あらゆるシーンで個性的に使えるモデルとなっています。
まとめ
当記事ではボーム&メルシエについて、その歴史やコレクション、おすすめモデルをご紹介しました。
本場スイス発のブランドでありながら安易に高級路線へと走らず、優れた品質と価格帯の均衡が取れたコレクションを多く製造し、ブランドロゴを体現するウォッチメイキングを続ける「ボーム&メルシエ」。
対象を指定しないその幅広いラインナップを活かし、ぜひ一本ご自分好みのモデルを探してみてください。