ワインディングマシーンは必要?使い方と選び方を解説 - 高級時計 正規販売店 ハラダHQオンラインショップ

ワインディングマシーンは必要?使い方と選び方を解説

ワインディングマシーン

機械式腕時計を愛する時計愛好家やコレクターの中には、日々の腕時計の時刻合わせが面倒な方もいらっしゃるでしょう。

そんなときに重宝するのが、「ワインディングマシーン」です。腕時計をセットするだけで自動でゼンマイを巻き上げてくれるアイテムであり、腕時計が止まるの不正でくれます。

便利なアイテムである一方で、決して必需品とはいえず「役に立つの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるはず。そこで当記事ではワインディングマシーンのメリット・デメリットを解説します。

また使い方や選び方も併せて解説するので、多くの商品からどれを選ぶべきか迷われる方は、ぜひ参考にしてみてください。

ワインディングマシーンとは?

ワインディングマシーンとは、機械式腕時計(自動巻き腕時計)のゼンマイを全自動で巻き上げてくれる機械のことです。

ワインディングマシーン

ウォッチワインダーやオートワインダーとも呼ばれます。

機械式腕時計を1本もしくは複数本セットできるボックス型のアイテムで、ゼンマイを巻いてくれるだけでなく、使用していない腕時計の保管・ディスプレイにも役立ちます。

仕組みは簡単で、機械式腕時計をセットすると自動で時計を回転させて、ゼンマイを巻き上げる構造です。

つまりそのメリットには、機械式腕時計が使用しやすくなることに加え、コレクション性・インテリア性を高められる点が挙げられるでしょう。

ただし使用しているうちにモーターが消耗したり部品が摩擦したりするため、3年ほどで劣化・故障してしまうのが一般的。オーバーホールと同じタイミングで買い替えるのが推奨されています。

ワインディングマシーンの必要性

シースルーケースバック

ワインディングマシーンは絶対に必要なアイテムではありませんが、あるとちょっとした手間やストレスを省ける便利なアイテムです。

自動巻式の機械式時計は、腕の振りによってゼンマイが巻かれることで、時刻を刻み続けています。

しかし50~100時間ほど装着しないままでいたり、腕の動きが少なかったりすると、巻き上げ不足で時計の針が止まってしまいます。

針が止まると時間にズレが出てしまうため、手動で時計やカレンダーを修正する必要があり、面倒に感じる方が多いでしょう。

その点、ワインディングマシーンであれば機械式腕時計をセットしておくだけで、自動的にゼンマイを巻き上げてくれるので、手動で時刻合わせを行う必要がありません。使いたいと思ったときに、そのまま使用できます。

ただし正しい時刻をセットしてくれる機械ではなく、あくまでセットした状態をキープし続けてくれるアイテムということを理解しておくべきでしょう。

ワインディングマシーンがあると便利なシーン

ワインディングマシーンは針が止まって時刻がズレるのを防いでくれるため、機械式腕時計の針が止まりやすい方にぴったりです。

例えば、下記のようなシーンであると役立ちます。

・長時間のデスクワークで自動巻きがフルに機能しない
・土日休みや連休などは使用していない
・日によって異なる腕時計を使用したい

デスクワークが多かったり一定期間使用しなかったりする場合は、時計の針が止まりやすくなっています。

例えば「休日明けの出勤前の朝に時刻合わせをするのが面倒」「デスクワークしている間に止まってしまって不便」などの悩みがあり、時間・日付を修正するのが煩わしく感じている方は、ワインディングマシーンがあると便利です。

ワインディングマシーンのメリット

ワインディングマシーンを使用するメリットは、下記の3点が挙げられます。

・時刻・日付を調整せずに済む
・機械油が固まるのを防止できる
・腕時計のコレクション性・インテリア性を高められる

特に大きなメリットは、着用する際に時刻・日付の調整が不要なこと。忙しい朝に毎回のように調整するのは億劫に感じる方も多いでしょう。

しかし、ワインディングマシーンにセットしておけば、使用していない間も時間を刻み続けているため、クオーツ時計のようにいつでもサッと手軽に使用できます。

腕時計の所有数が多いほど時刻合わせの負担は増えるので、コレクションが多い方ほど、ワインディングマシーンの恩恵は大きくなるといえます。

また常に腕時計を稼働させ続けられることで、内部の機械油が固まるのを防げるのもメリットと言えます。

他にもワインディングマシーンに腕時計を収めるとビジュアル的にもおしゃれで、コレクション性・インテリア性が高まるのも魅力です。

マシーンは丸型や四角型などさまざまなシルエットがあり、腕時計が引き立つようなシックなデザインであることが多くなっています。いずれも腕時計が外から見えるようになっているため、自慢のコレクションを美しくディスプレイできるようになるでしょう。

ワインディングマシーンのデメリット

ワインディングマシーンにはメリットがある一方で、下記のようなデメリットもあります。

・部品の消耗・劣化を早めやすい
・ゼンマイを完全には巻き上げない

ワインディングマシーンに腕時計をセットすると、常に動いている状態が保たれるため、必然的に各パーツの消耗・劣化を早めやすくなっています。

そのため、できるだけ損耗を防げるように、使用時間・期間を絞るのがおすすめです。長期間連続的にワインディングマシーンを使うのではなく、就寝中のみ・休日のみなどに限定しましょう。

ムーブメントのゼンマイ

特にオーバーホールしていない腕時計の場合は、時計の稼働に必要な機械油が劣化・不足した状態で動かすことで余計に部品を消耗・劣化させてしまうかもしれません。

またワインディングマシーンは、ゼンマイを完全に巻き上げるものではなく、キープし続けるだけに過ぎないというのもデメリットに考えられるでしょう。例えば、既に時間がズレた腕時計をセットしても、ズレた状態をキープし続けるだけで、正常な時刻・日付に調整してくれるわけではありません。

ある程度ゼンマイを巻いた状態で、マシーンにセットする必要がある点は注意が必要です。

ワインディングマシーンの選び方

ワインディングマシーンが欲しいと思っても、商品を選ぶ際どのような点に注意すべきかわからない方も多いでしょう。

ワインディングマシーンの選び方のポイントについて解説するので、あなたに合った製品を選びましょう。

手持ちの腕時計の巻き上げ方式から選ぶ

機械式腕時計のゼンマイは「時計回り」「反時計回り」「両方向」の3種類あるため、手持ちの腕時計に対応したワインディングマシーンを選びましょう。

ゼンマイの回転方向はブランドやモデルによって異なり、ワインディングマシーンの回転方向と一致していないと、ゼンマイを正しく巻き上げられず緩んでしまいます。

最近は両方向に巻ける腕時計も多くなっていますが、パテックフィリップやカルティエなど、一部製品は片方向巻きの場合もあります。ワインディングマシーンを購入する際は、手持ちの腕時計の回転方向をしっかりとチェックしましょう。

また、同じブランドであっても回転方向が異なるケースもあるので、ブランドで一括りにしてしまわず、手持ちの腕時計を一つ一つ確認することが大切です。

なお、回転方向の違う腕時計を複数持っている場合は、回転方向を設定できるワインディングマシーンがおすすめとなります。

1本用・2本用・複数本用など容量で選ぶ

所有している腕時計の本数に合わせて、ワインディングマシーンの容量を選びましょう。

ワインディングマシーンによって腕時計を収納できる本数が異なり、1本のものもあれば3本以上収納できるものまで幅広くあります。

「初めて機械式腕時計を買った」という方は、まず1本巻き用のワインディングマシーンがおすすめです。

機械式腕時計は高価なものが多いため、将来的に増えるかもと複数収納できるマシーンを購入しても、すぐには埋まらないかもしれません。

コレクションが増えてきてから、必要本数に合わせて新しくマシーンを購入するのがおすすめです。

置く場所や持ち運びの有無で選ぶ

ワインディングマシーンを置く場所や、持ち運びの有無などによっても選び方のポイントが異なります。

デザイン性

ワインディングマシーンは腕時計のディスプレイボックスも兼ねているので、デザイン性の高さも重要なポイントです。

特にインテリアにこだわりがある場合は、マシーンを設置する部屋の雰囲気に合わせたデザインを選ぶことが大切です。

例えば以下のように、部屋の雰囲気によってマッチするデザインは異なります。

・ナチュラルテイストな部屋:ウッド調のデザイン
・モダンテイストな部屋:黒・グレー・シルバーや革素材のデザイン
・ホテルライクな部屋:重厚感ある高級なデザイン

ブラックやワインレッドなど豊富なカラーリングがあり、形状もスクエア型からラウンド型、ワインクーラーのような大型のものまで幅広く揃っています。

また腕時計が正面から見えるように設置できるため、腕時計のデザインとの相性も考えると、より美しくコレクションできるでしょう。

自慢の腕時計がより美しく部屋と調和するように、ワインディングマシーンはデザイン性にもこだわって選ぶのがおすすめです。

電源タイプ

ワインディングマシーンは、コンセント式・乾電池式の2種類あるため、使用するシチュエーションを想定して適切な方を選びましょう。

コンセント式は安定して電力を供給できるものの、気軽に移動させにくいため、自宅の定位置に設置して保管する際に適しています。

対して乾電池式は定期的に電池交換の必要はありますが、場所を選ばず持ち運びしやすくなっているため、出張や旅行などの頻度が高い場合に便利です。

あなたの生活スタイルに合わせて、最適な方式を選びましょう。

静音性

ワインディングマシーンはモーターでゼンマイを回転させるため、その静音性も重要なポイントとなります。

寝室にワインディングマシーンを置く場合やモーター音が気になる場合は、できるだけ静音性の高いマブチモーターが搭載されたタイプや、モーターがシリコンでカバーされたタイプなど、音を静かにする工夫が施された商品を選びましょう。

静音性はワインディングマシーンの購入で見落としがちなポイントなので、忘れずチェックしてください。

ワインディングマシーンの使い方とは?

ワインディングマシーンの使い方は簡単で、マシーン内のターンテーブルに腕時計をセットしてスイッチを入れるだけです。

セットする際は、腕時計とベースクッションに隙間が生じないよう密着させましょう。隙間があると、回転中に腕時計がズレてしまい、正常に巻き上げられない可能性があります。

隙間なくセットできたら、後は「時計回り」「反時計回り」「両方向回り」など、セットした腕時計に合うものを選択して完了です。

ワインディングマシーンのメンテナンス

ワインディングマシーンは定期的なメンテナンスを行うことで、美しい見た目を保てるようにしましょう。

ワインディングマシーンのお手入れは、下記のような手順で行います。

・乾いた柔らかい布で表面のホコリを拭き取る
・目立つ汚れは薄めた中性洗剤を布に含ませて拭き取り、乾いた布で水分を拭き取る

シンナーやベンジン、ラッカーなどは、表面塗装を溶かす可能性があるので要注意です。

ワインディングマシーンは電気製品なので、水拭きなどで内部が濡れた状態で使用すると、故障・事故の原因になるので控えましょう。

また商品によっては、メーカーでメンテナンスを行ってくれる場合もあります。

一般的にワインディングマシーンは2~3年ほどで壊れやすいとされていますが、これはモーターの動きを伝えるギアが損耗するのが主な原因です。

ギアの交換を行ってくれるメーカーであれば、お気に入りのワインディングマシーンを継続的に使用できます。同じマシーンを長く使い続けたい場合は、メンテナンスできる構造・メーカーなのかも確認しておきましょう。

ワインディングマシーンは手巻きが面倒な方の必需品

ワインディングマシーンとは、機械式腕時計のゼンマイを自動的に巻いてくれる機械のこと。時刻・日付が狂ってしまうのを防いでくれるため、時刻合わせの手間がかからないのがメリットです。

また腕時計のディスプレイボックスとしても使用できるため、大切なコレクションを美しく飾れるのも魅力。あなたの部屋や腕時計とマッチするデザイン性の高いものを選ぶと、より満足度がアップするでしょう。

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この記事の監修

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