
腕時計の文字盤にはさまざまな色があります。
定番どころは白文字盤と黒文字盤、色物であれば青文字盤も挙げられるでしょう。
定番カラーを揃えている方は、次の時計に色物を考える方も少なくありません。
とはいえ、せっかく手に入れても手持ちの服と合わなかったり、使いづらかったりしたらと迷ってしまうもの。
そこでおすすめしたいのが、緑文字盤です。
今回は「大人のための、大人の緑」が魅力的なグランドセイコーのモデルを5つご紹介します。
グリーン文字盤の魅力と特徴

同じデザインであっても、文字盤の色によって放つ雰囲気は全く異なるもの。
緑文字盤というと奇抜なイメージを持つ方も多いでしょう。
たしかに緑色はポップで若さのある印象がありますが、その印象はトーンによって変わります。
まずは、緑色の持つ魅力やその特徴についてみていきましょう。
トーンで選ぶ緑色
緑色から得られるイメージとして、自然、健康、若々しさ、癒し、安らぎといった穏やかさを想起させるものが挙げられます。
ただし、こうしたイメージは「明るい緑」から得られるものであり、トーンを落とした「深い緑」には違いがあります。
深く濃い緑色は、自然的なイメージにくわえて信頼、忍耐、安全といった人間性や内面を表すものが特徴です。
また、緑色は他の色に比べてバリエーションが豊富で黄緑、青緑、深緑など、黄味や青みが混じることで印象がぐっと変わります。
大人の差し色にグリーン文字盤

緑文字盤を選ぶ際は、深く濃いトーンの色味がおすすめです。
落ち着いた緑であれば、悪目立ちすることなく、大人らしい自然なアクセントを差し込めます。
緑は合わせづらいように感じますが、深みのある緑なら程よい存在感で大人のお洒落を楽しめるのが魅力。
デザインによっては渋さもあり、ヴィンテージやミリタリー、モード、ドレッシーなど幅広い魅力を持つのが緑文字盤の特徴です。
グランドセイコー|緑文字盤の美をまとう名品たち
日本の美意識を宿し、独自の哲学のもとに生み出されるグランドセイコーの時計。その中でも、緑文字盤のモデルは、自然の息吹を感じさせる優雅なデザインと、卓越した技術が融合した逸品といえます。
緑は生命力と調和を象徴する色。深い森の静寂、苔むす庭園の静けさ、そして夏の終わりの儚さ——それぞれの時計が描き出す情景は、まるで一枚の絵画のように、時を超えて私たちの心に響きます。
ここでは、そんなグランドセイコーの緑文字盤モデルの中から、特に美しさと機能性を兼ね備えた5本を厳選。スプリングドライブやメカニカルハイビートといった先進のムーブメントを搭載し、精度と信頼性を極めたモデルをご紹介します。
それぞれの時計が紡ぐストーリーを感じながら、自らの人生にふさわしい一本を見つけてください。
SBGH351|立夏を象徴するエバーブリリアントスチールモデル

夏の訪れを告げる「立夏」の空気を表現したSBGH351。このころの爽やかな風「薫風(くんぷう)」から着想を得ました。
ケース素材には、グランドセイコー独自のエバーブリリアントスチールを採用し、その名の通り輝きを失わない美しさを誇るモデルです。
40mmのケースに収められたのは、毎時36,000振動のハイビート自動巻きムーブメント「キャリバー9S85」。高振動のムーブメントは、わずかな衝撃や姿勢差による影響を受けにくく、安定した精度を保ちます。さらに、約55時間のパワーリザーブを確保し、日常使いにおいても高い実用性を発揮。
風を感じさせるグリーンダイヤルが、装いに清涼感をもたらし、あらゆるシーンで洗練された印象を与えます。アウトドアな趣味の相棒として、迎え入れるのもいかがでしょうか。
SLGA025|阿寺川の澄んだエメラルドブルーを再現

SLGA025は、「エボリューション9 コレクション」に属する1本で、グランドセイコーサロンでしか購入できない特別なモデルです。そのダイアルは、長野県に位置する阿寺渓谷のを流れる阿寺川の美しさを、エメラルドグリーンカラーで表現しています。
透明感のあるグラデーションカラーは、他のグランドセイコーではなかなか見られないものであり、手にすれば爽やかで豊かな夏の自然が思い起こされます。
搭載されているムーブメントはキャリバー9RA2で、最大巻上時には約120時間(5日間)のパワーリザーブを発揮します。1月に10秒もズレない精度も備えており、ブライトチタンの軽やかなケースも相まって、実用的な1本と言えるでしょう。
一風変わった緑文字盤をお探しの方におすすめしたいモデルです。
無金利分割払いなら月々わずか
40,600 | 42,000 | ||
24,300 | 29,300 | ||
17,400 | 18,800 | ||
14,600 | 17,600 |
SBGE295|穂高連峰の夏を映すスプリングドライブGMT

穂高連峰の短い夏をイメージしたSBGE295は、文字盤に山岳地帯の息吹を宿したモデルです。繊細なパターンが施された深緑のダイヤルは、陽の光に照らされる岩肌を思わせ、手元に力強い自然の美をもたらします。
搭載されるのは、グランドセイコーが誇るスプリングドライブムーブメント「キャリバー9R66」。機械式の温もりとクオーツの精度を融合させ、滑らかに流れる秒針の動きはまるで時が溶け込むような感覚を与えます。
GMT機能を備え、異なる時間帯をシームレスに管理できる実用性も魅力の一つ。さらに、サファイア製の回転ベゼルとステンレススチールのケースが、エレガンスと耐久性を両立させています。
静かに時を刻むこの一本は、移ろう季節の美しさを腕元に映し出し、洗練された大人の品格を際立たせるでしょう。
SBGH343|ヘリテージコレクションの精緻なメカニカルモデル

伝統と革新を兼ね備えたヘリテージコレクションのSBGH343。グランドセイコーのクラフツマンシップを受け継ぎつつ、最先端の技術を取り入れた一本です。
毎時36,000振動を誇る「キャリバー9S85」は、高精度と耐久性を両立。ザラツ研磨によって仕上げられたケースは、どの角度から見ても美しい光の反射を生み出します。
緑文字盤に描かれる繊細な模様で、二十四節気の「清明」の頃に芽吹く桜の若葉をイメージ。見る角度によって異なる表情を見せ、時間を超えた優雅さを演出しています。
薄桃色の花びらが舞う合間から差し込む陽光が、瑞々しい若葉を優しく照らす情景を繊細に表現したダイアルは、なんとも上品です。その透明感のあるグリーンは、自然の息吹を閉じ込めたかのような美しさを湛え、手元に春の輝きをもたらします。時を重ねるごとに、魅力が深まるモデルです。
無金利分割払いなら月々わずか
29,300 | 30,500 | ||
17,600 | 17,600 | ||
12,500 | 18,500 | ||
10,500 | 16,500 |
SBGM247|落ち着きのあるグリーン文字盤のメカニカルGMT

シックなグリーンの文字盤が特徴のSBGM247。クラシックなデザインながら、GMT機能を備え、独自の個性を発揮する一本です。GMT針が持つ濃いめのオレンジカラーが、時計全体に表情を与えています。
搭載されるのは、自動巻きムーブメント「キャリバー9S66」。高精度を誇りながら、約72時間のパワーリザーブを実現し、こちらのモデルもビジネスやプライベートでの移動が多い方にとって理想的です。
内面無反射コーティングが施されたデュアルカーブサファイアクリスタルにより、どの角度からでも視認性が高く、20気圧の防水性能も兼ね備えたタフな仕様。緑文字盤の落ち着いた色合いが、洗練された大人の余裕を演出します。
無金利分割払いなら月々わずか
22,000 | 22,000 | ||
13,200 | 13,200 | ||
9,400 | 11,800 | ||
7,900 | 9,900 |
SBGE257|苔むす庭園の深緑を纏うスプリングドライブGMT

静寂に包まれた日本庭園の苔むす風景を思わせるSBGE257。その深緑の文字盤は、光の加減によってさまざまな表情を見せ、手元に奥深い美しさをもたらします。
グランドセイコーの独創的なスプリングドライブ「キャリバー9R66」を搭載し、機械式時計の情緒とクオーツの高精度を融合。滑らかに流れる秒針の動きは、まるで水の流れを映し出すかのような静かで優雅な佇まいです。
GMT機能を備え、セラミック製のベゼルによって耐久性も向上。海外出張や長距離移動の多い方にとって、信頼できるパートナーとなるでしょう。
さらに、「GMT」の表記も同じイエロートーンで統一され、視覚的な統一感を持たせつつ、この針が24時間計測を担うことをさりげなく強調しています。デザインの美しさと機能性が見事に融合した、計算され尽くしたディテールです。
無金利分割払いなら月々わずか
24,700 | 26,500 | ||
14,800 | 17,800 | ||
10,600 | 11,200 | ||
8,900 | 9,900 |
番外編:緑白のバイカラーが際立つ「SBGJ277」

グランドセイコーには、緑文字盤こそ持ちませんが、メインカラーに緑が据えられているモデルがいくつか登場しています。中でも、注目はこのSBGJ277。夏の情景である「雪渓」をモチーフとしたスポーツモデルであり、豊かな緑と有機的なホワイトダイアルを合わせることで、シックスポーティな表情を実現しています。
ムーブメントは、ハイビートとGMT機能を特徴とする「Cal.9S86」を搭載しており、スポーツモデルとしての機能性も十分。当店で人気急上昇中の、定番スポーツモデルです。
グランドセイコーで失敗なしのグリーン文字盤を
機能性・デザインに優れた腕時計は決して安い買い物ではありません。
そのため、気になるモデルがあっても失敗を恐れて諦めたり、無難なものを選んだりすることも少なくないでしょう。
しかし、選び方を間違えなければ新たな発見や世界が見えるはず。
今回ご紹介した緑文字盤は、グランドセイコーらしい実用性に加えて、繊細かつ絶妙な緑が落とし込まれた使いやすいものばかりです。
緑文字盤が持つ本来の魅力と世界観を、ぜひ店頭にて体感してください。
この記事の監修

- 資格:日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
担当ブランド:Grand Seiko、NORQAIN
腕時計販売店ハラダのオンライン担当。
腕時計の撮影、オンライン上でのマーケティング全般を担当。
最新のトレンドからクラシックなモデルまで、幅広い腕時計の情報を提供し、特に日本の腕時計ブランドであるグランドセイコーの魅力を発信することに注力。グランドセイコーの精密な技術と美しいデザインについて詳しく紹介し、時計の選び方や魅力を伝える事に生きがいを感じている。