腕時計のトラブルを避けるためには?対策方法やタフな腕時計について解説 - 高級時計 正規販売店 ハラダHQオンラインショップ

腕時計のトラブルを避けるためには?対策方法やタフな腕時計について解説

MRG赤備えの写真

腕時計は日常生活の中で重要な役割を果たし、時にはステータスシンボルとしても機能するアイテムです。

しかし、丹念な職人技によって生み出されたその美しさを長く保つためには、傷やダメージから守るための工夫が必要となります。
高級腕時計については、一度傷がつくと修復には高額な費用がかかることもあるため、特に気を払う必要があるでしょう。

こちらの記事では、腕時計の傷や故障を防ぐために必要な、ケアやメンテナンス方法について詳しく解説いたします。お気に入りの腕時計を長く使用するために、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

時計を傷つけない具体的な方法

シチズン AQ6021-51Eのリストショット

腕時計に傷が付かないようにするためには、日頃から丁寧な取り扱いを心がけ、適度なメンテナンスが必要となります。以下で項目ごとに分けて説明しておりますので、参考にしていただけると幸いです。

  • 適切な保管
  • 取り扱いに気をつかう
  • 適切な清掃
  • 衝撃から守る
  • 定期的なメンテナンス

それぞれ詳しく説明します。

適切な保管

腕時計は、洗練された技術と芸術的な美観を兼ね備えるアイテムです。しかし、どんなモデルでも経年変化に始まる劣化は避けられません。そのため、なるべく機能性と美しさを長期間保つためには、適切な保管が不可欠といえるでしょう。

まず簡単なところで言うと、腕時計を着用しないときは、一本ずつ、専用のケースやポーチで保管するのがお勧めです。これは腕時計同士が接触し、傷つけ合うことを防ぐためです。仮に複数本収納できるボックスを使用する場合でも、しっかりとした仕切りがあるものを選ぶべきでしょう。

腕時計の収納ボックスの写真

また、腕時計は温度変化に影響されやすいことで知られています。そのため、保管場所については、温度変化が大きい場所は避け、直射日光が当たらない場所を選ぶようにしましょう。防水性がない腕時計は湿気も天敵となり得るので、湿度にも気を払うべきです。

磁気から遠ざける

腕時計には金属部品が多く使用されており、磁力によってその機能に影響が出ることも珍しくありません。そして、この際に問題となるのが「磁気帯び」です。磁力にさらされた部品自体が磁気を備えてしまう現象であり、これが起こると腕時計が正常に動作しなくなってしまうのです。

磁気帯び

実際のところ、最近の腕時計は耐磁性が高いモデルが多いため、そこまで気にせずとも良くなってきましたが、古い腕時計や複雑時計などは、磁力について特に注意が必要です。

なお、自分の腕時計に磁気帯びが疑われる場合は、お近くの時計店などに磁気抜きを依頼して見ることをお勧めいたします。

取り扱いに気をつかう

腕時計は精密機構を備える、非常に繊細なアイテムです。そのため日常の取り扱いでも、十分な注意が必要となります。

腕時計を着脱する際は、落下することが無いよう、丁寧な取り扱いを心掛けるべきでしょう。
当店に寄せられる故障や修理のご相談でも、落下が原因のケースが多く見受けられます。万全を期すのであれば、クッション性のある布の上で着脱することをお勧めいたします。

また、腕時計を操作する際にも、無理な力を加えるべきではありません。
日付や時刻設定も操作を間違えば腕時計の機構に影響を及ぼす可能性があるため、良く取扱説明書を読み、正しく操作するのが基本となるでしょう。

適切な清掃

腕時計は日常的に身に着けるアイテムであるため、放っておくと多くの汚れが溜まっていることも珍しくありません。皮脂や汗、塵などが腕時計の内外に蓄積すると、見た目だけでなく性能にも影響を及ぼす可能性があるため、定期的な洗浄を心がけるべきでしょう。

ただし、腕時計は繊細なアイテムであるため、洗浄にも注意が必要です。ハードなブラシや研磨剤は傷の原因となるため、専用の柔らかいクロスやブラシを使用して優しく清掃しましょう。

適切な清掃

また、ブレスレットコマの間など、細かい箇所にまで入り込んだ汚れについては、超音波洗浄機で落とすことができます。洗浄は腕時計販売店に依頼できることが多いので、数年に一度の利用をお勧めいたします。

定期的なメンテナンス

腕時計を長年に渡って利用していくためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。油切れや経年劣化によって、性能低下、故障につながる場合があるためです。

メンテナンスにはさまざまな方法がありますが、一番無難となるのは公式が提供するオーバーホールを利用することでしょう。

腕時計を完全分解し、洗浄を行ってから組み立てるオーバーホールは、腕時計を隅々まで綺麗にすることができます。さらに、精度や防水性の検査を行なってもらえる場合が多いため、数年に一度、腕時計の健康診断も兼ねて利用することをお勧めいたします。

傷に強い腕時計4選

腕時計ブランドはさまざまな研究を行なっており、そもそも傷がつきにくい腕時計というのも登場しています。硬い素材や耐衝撃構造の採用、独自のコーティング技術など、さまざまな手法で耐傷性が高められたモデルをここでご紹介します。傷に強い時計をお探しの方はぜひ参考にしてみてください。

【カシオ】G-SHOCK『MRG-B2000B-1A4JR』

G-SHOCK MR-G MRG-B2000B-1A4JRのリストショット

カシオのG-SHOCKは、堅牢な腕時計として世界中で知られています。
中でもM-RGは最上級シリーズとして君臨し、大人向けの腕時計が豊富に用意されています。

『MRG-B2000B-1A4JR』は機能性やデザイン、素材、仕上げなど細部までこだわり抜かれた時計です。
日本古来から受け継がれてきた強さや美意識を継承し、戦国時代の部隊編成である「赤備え」をテーマに、強さの象徴とされてきた「赤」をベゼルの色埋め部や文字板の随所に配色しています。

機能面では、電波受信機能とBluetooth通信機能によるスマートフォンとの連携に対応し、実用性を兼備。
またザラツ研磨や二重の硬化処理、反射防止コーティングサファイアガラスを採用するなど、細部に至るまで強さと上質さにこだわっています。

ケースとバンドには軽量で錆びに強く、肌にやさしいチタンを使用しています。
また深層硬化処理と表面の耐傷性を高めるDLCコーティング処理を施し、存在感あふれるブラックの外装に。
時計は傷に強く、美しい状態を長期間保てるでしょう。

さらにクラッドガード構造を採用しており、耐衝撃構造をりゅうずやボタンに組み込むことで、堅牢性と操作性を小型サイズで実現しています。

【ノルケイン】ワイルドワン『WILD ONE SKELETON 42MM』

ノルケイン NNQ3000QBQ1ASB0073W1QBRのリストショット

ノルケインの『Wild ONE Skeleton 42mm Turquoise』は、究極のスポーツウォッチとして設計されています。

本モデルは独自のカーボンファイバー素材NORTEQを使用しており、ステンレススチールの1/6、チタンの約1/3という超軽量性を実現。
また水深200mまでの防水性能により、水陸どちらのアクティビティにも対応できる堅牢性を保有しています。

さらにキャリバーNN08Sを内蔵したチタン製コンテナを、ターコイズブルーのラバー製ショックアブソーバーが保護しています。
キャリバーNN08Sは、建築の梁構造の原理に基づいた独自のスケルトン構造で設計されており、それぞれの支持点を少なくとも2本のアームによって保持。
これにより、従来よりも頑丈で耐久性の高いスケルトンムーブメントを実現しました。

スケルトン仕様の針とインデックスには、ターコイズのX1スーパールミノバが塗布され、暗闇での視認性が高く使用感も抜群です。

新素材ノルテックは傷にも強いタフな素材であるため、こちらも傷を気にする方におすすめのモデルとなるでしょう。

【シチズン】ザ・シチズン限定モデル『AQ6021-51E』

ザ・シチズン AQ6021-51Eのリストショット

「ザ・シチズン」の限定モデル『AQ6021-51E』は、高い機能性とデザインを備えた、シチズンの最高峰といえるモデルです。

シチズン独自の光発電「エコ・ドライブ」を採用しており、太陽光や室内のわずかな光を電気に換え、時計を動かし続けることが可能です。
一度フル充電すれば、光のないところでも長時間動き続けるため、定期的な電池交換は必要ありません。

また本モデルは、チタニウム加工技術と表面硬化技術(デュラテクト)を施した素材「スーパーチタニウム」を使用しています。
ステンレスに比べて40%軽く、5倍以上の表面硬度を実現した素材です。

スーパーチタニウムによって本モデルは傷に強く、長期間美しい状態を保てる腕時計といえます。
もちろん耐久性や堅牢性があるにもかかわらず、わずか65gの重量を実現し、使用感も素晴らしいものです。

さらに

  • JIS1種耐磁
  • 衝撃検知機能
  • 針自動補正機能

の3機能を一体化させた独自技術「パーフェックス」が、磁気や衝撃によって腕時計の針がズレるのを防ぎます。

『AQ6021-51E』は機能性に優れながらも、見た目に反した傷や衝撃への強さを備えたモデルと呼べるでしょう。

【グランドセイコー】ヘリテージコレクション『SBGA211』

グランドセイコー SBGA211のリストショット

ヘリテージコレクション『SBGA211』は、グランドセイコーロングセラーモデル。「雪白」や「スノーフレーク」の愛称で親しまれるモデルです。

機械式とクォーツのハイブリッドである「スプリングドライブ」を採用しており、機械式に用いられるぜんまいを動力源としながら、1日に1秒もズレない高い精度を可能としています。また、耐傷性・耐食性に優れるブライトチタンを採用している点も魅力に挙げられ、重さもステンレスの60%ほどしかないため、軽やかに着用できるのもポイントです。

さらに「日常生活用強化防水(10気圧)」と耐磁機能を備えており、ロングセラーモデルにふさわしい仕上がりが楽しめる一本と呼べるでしょう。

傷を減らしてお気に入りの腕時計を長く愛用しよう!

お気に入りの腕時計は、いつまでも愛用したいもの。
しかし長く使用していると、日常生活での傷や摩耗は避けられません。

ここでご紹介したポイントが、腕時計の長年の利用の一助となれば幸いです。また、ピックアップしたおすすめモデルにつきましても、ぜひ時計選びの参考にお役立てくださいませ。

この記事の監修

腕時計販売店 HARADA
腕時計販売店 HARADA
時計は単なる時間を知るためのツールではなく、個性やスタイルを表現する大切なアイテムであるという信念のもと、ハラダではお客様一人ひとりのライフスタイルに合った時計を提案し、長く愛用できる商品選びをサポートしています。

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