
1832年の創業以来、スイスのサンティミエを拠点に、エレガンスとパフォーマンスを融合させた時計を世に送り出し続けるロンジン。航空世界の開拓者たちを支えた輝かしい歴史は、現代のコレクションにも色濃く受け継がれています。
そんなロンジンからは、2025年も良質な腕時計が堅実な価格帯で多彩に展開されています。今回は、それらの数ある新作の中から、当店へ入荷した注目モデルを中心にピックアップしてご紹介します。
ロンジン スピリット Zulu Time 100周年記念モデル (L3.803.5.53.6)

ロンジンが1925年に発表した初のデュアルタイムゾーン腕時計から100周年を祝う、特別な記念モデルが登場。人気の39mm径モデルをベースに、マットブラックのダイアルにローズゴールドカラーの針とインデックスを組み合わせ、抜群の視認性と気品を両立させています。
最大の特徴は、双方向回転ベゼルに採用された18Kローズゴールド製のインサート。Zulu Time史上初となるサーキュラー仕上げが施され、落ち着きつつも華やかな輝きを放ちます。このローズゴールドは、グリニッジ天文台の本初子午線を示す銅製の帯へのオマージュであり、GMTウォッチの歴史を築いてきたロンジンならではの粋な演出です。

Zulu Timeでは稀なシースルーバックからは、特別なローターを備えたCOSC認定クロノメーター「Cal.L844.4」を鑑賞可能。約72時間のパワーリザーブとシリコン製ひげゼンマイを備えた高精度ムーブメントが、その信頼性を物語ります。交換可能なNATOストラップも付属し、所有する喜びをさらに深めてくれる、まさに100周年にふさわしい逸品です。
ロンジン スピリット Zulu Time 39mm (L3.802.4.60.6)

ロンジン スピリット Zulu Timeのコンパクトな39mm径ステンレススティールモデルに、クラシカルな魅力を湛えた新たなバリエーションが登場しました。このL3.802.4.60.6は、深みのあるブルーセラミックベゼルと、落ち着いたアンスラサイトカラーのダイアルを組み合わせることで、優雅で上品な表情を生み出しています。

ゴールドに仕上げられた針とアプライドインデックスが、クラシカルな雰囲気を一層高め、パイロットウォッチでありながらドレッシーな印象も与えます。心臓部にはCOSC認定クロノメーターを取得した高精度GMTムーブメント「Cal.L844.4」を搭載。約72時間のパワーリザーブとシリコン製ひげゼンマイを備え、その信頼性は折り紙付きです。
また本作は、インターチェンジャブルシステムにより、ストラップの交換も容易に行えます。
ロンジン コンクエスト 38mm (L3.720.4.92.9)

2024年にリニューアルされた定番ライン「コンクエスト」に、ダイアルと同色のラバーストラップを備えた、よりスポーティなモデルが加わりました。
このL3.720.4.92.9は、涼やかなブルーで統一された一本です。1954年から続くコンクエストのDNAである、大胆さと現代的なスタイル、そしてスポーティなエレガンスの調和を忠実に受け継いでいます。

また、日常使いに適した高い防水性能と耐磁性を備えた高精度な自動巻きムーブメントを搭載しており、人生のあらゆる局面に寄り添います。コンパクトなサイズ感も相まって、ロンジンのファーストモデルにおすすめしたい一本に仕上がっています。
ロンジン コンクエスト ヘリテージ 38mm (L1.649.4.92.6 / L1.649.4.62.2)
ロンジンが1954年に初めて商標登録した歴史的なコレクション「コンクエスト」。その初代モデルが持つ“スポーティー・エレガンス”のコンセプトと当時のスタイリングを継承するのが「コンクエスト ヘリテージ」です。
2025年、このコレクションに多彩なバリエーションが加わりました。中でも、ヴィンテージテイスト溢れるブラウンのサンレイダイアルを持つL1.649.4.62.2は、ゴールドカラーの針とインデックスを組み合わせたシックな仕上がり。一方、新たにブレスレット仕様が追加されたブルーダイアルのL1.649.4.92.6は、現代的な洗練を感じさせます。
いずれも矢じり型インデックスやドーム型ダイアルといった伝統的な意匠を継承しており、ケースバックには防水性能の象徴である魚をかたどった18Kイエローゴールド製メダリオンを備えています。
内部にはシリコン製ひげゼンマイを備え、高い耐磁性と約72時間のパワーリザーブを誇る高精度ムーブメント「Cal.L888.5」を搭載し、歴史的なデザインと現代的なパフォーマンスの融合が果たされました。
ロンジン レジェンドダイバー 39mm マットホワイト(L3.764.4.16.6)
ロンジンのアイコンダイバーズがの39mmモデルに、純白のマットホワイトダイアルモデルが登場。

長い針、インデックスと浮き上がったアラビア数字、そして夜光塗料を施したアローハンドが高いコントラストを生み出し、あらゆる状況で最高の視認性を確保します。デザインの核となるのは、2時位置のリューズで操作する革新的なインナー回転ベゼルを備えたドレッシーなダイバーズフェイス。微調整が可能な「ビーズオブライス」ブレスレットを備え、ヴィンテージの魅力と最先端の性能の両立をかなえています。

心臓部には、シリコン製ひげゼンマイと約72時間のパワーリザーブを備えたロンジン独自の高精度キャリバー「L888.6」を搭載。COSCクロノメーター認定と、時計全体でISO 6425のダイバーズウォッチ認定を取得しています。当店スタッフもイチオシの1本です。
まとめ:歴史への敬意と、未来への進化
2025年のロンジンの新作は、39mmや38mmといったミドルサイズのモデルが多くラインナップされ、日常使いに適した着用感の高さを追求しています。また、COSC認定ムーブメントの搭載など、その性能も至って現代的です。ロンジンが長年にわたり愛され続ける理由が、これらの新作モデルからもはっきりと感じ取れるでしょう。
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