
スイスの老舗時計ブランドであるロンジンが、デュアルタイムゾーンを持つ腕時計を生み出してから、2025年で100周年を迎えました。これを記念して発表されたのが、特別モデル「ロンジン スピリット Zulu Time(ズールータイム)1925」L3.803.5.53.6です。このタイムピースは、ロンジンが1世紀にわたり培ってきたGMTウォッチの伝統を引き継ぎ、その歴史をオマージュするデザインを魅力としています。当記事では、その特別なデザイン性と、スピリットコレクションならではの高い機能性について、詳しくご紹介します。
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伝統とエレガンス、パフォーマンスを追求するロンジン
ロンジンは1832年以来、約190年もの間、スイスのサンティミエを拠点に時計を製造してきたブランドです。そのウォッチメイキングは、伝統、エレガンス、パフォーマンスへの強い情熱を宿しており、軍用時計に始まり、近年では、スポーツの世界選手権のタイムキーパーや国際スポーツ連盟のパートナーとして、その精神を強く発揮しています。

ブランドロゴは、翼のある砂時計を表しており、世界150カ国以上にその腕時計を展開しています。
ロンジンのデュアルタイム(GMT)ウォッチの歴史
ロンジンにおける、デュアルタイム(GMT)ウォッチの歴史は、1世紀以上にわたります。その歩みは19世紀後半に始まり、軍需だけでなく、旅行者や冒険家に向けて発展を続けてきました。

特筆すべき初期の成果としては、1908年にオスマン帝国のために製作された「ターキッシュ・ウォッチ」が挙げられます 。これは、文字盤一つでトルコの時間と西洋の時間を同時表示できる世界初のデュアルタイムゾーン機能を持つ懐中時計であり、1911年には特許も取得されました。
そして1925年、ロンジンはブランド初となるデュアルタイムゾーン腕時計「Zulu Time」を発表します。カナダ海軍のために作られた本作は、文字盤にはグリニッジ標準時(UTC+0)を意味する「Z」のカラフルな海上旗が描かれていました。この「Z」こそが、「ズールータイム」という名前の由来となっています。
その後もロンジンは技術革新を続け、1930年代初頭には初の本格的なGMTコックピットクロックを開発。続けて、ロンジン ウィームス タイム(1930年)やインナー回転ベゼル付きのパイロットウォッチ(1935年)をリリースするなど、様々な形で複数タイムゾーン表示を持つ腕時計の探求を続けました 。

この豊かな歴史と技術的蓄積を背景に、2022年に発表されたのが、「ロンジン スピリット Zulu Time」コレクションです。スイスクロノメーター認定を受けたスピリットコレクションをベースに、GMT機能を搭載することで、伝統を象徴しつつ、現代的な機能性を実現。さらに、コンパクトな39mmモデルや軽量なチタン製モデルをリリースするなど、現代でも進化を続けるコレクションとなっています。
100周年を祝う特別なタイムピース
今回ご紹介する「ロンジン スピリット Zulu Time 1925」L3.803.5.53.6は、ロンジンの初代デュアルタイムゾーン腕時計の誕生から100周年を祝う、特別なタイムピースです。
現行のZulu Timeの39mm径モデルをベースに、100周年を祝うにふさわしい特別仕様が盛り込まれており、往年の愛好家も唸らせる仕上がりを見せています。特別仕様に注目しつつ、そのデザインを確認していきましょう。
マットブラックダイアルに映えるローズゴールドの輝き
ダイアルはマットブラックカラーを採用しており、ローズゴールドカラーの針、アラビアインデックスとのコントラストが、パイロットウォッチらしく抜群の視認性を発揮します。また、その周囲を囲うインデックスリングもローズゴールドカラーで、特別感を感じさせます。
加えて、針とインデックスにはスーパールミノバ®が施されており、あらゆる照明条件下でも最高の視認性を実現。GMT針も、根本をブラックとしたバイカラーで、確実な第二時間帯の判読を可能としています。

6時位置にはデイト表示とともに、スピリットコレクションに共通する5つの星がエレガントに配されました。これはCOSC公認クロノメーターを取得した高精度であることを示しています。
そして、デイト表示とミニッツマーカーの間には、ダイアルに溶け込むよう“1925-2025”の文字があしらわれており、ささやかに記念モデルであることが示されています。

ローズゴールドが使用された特別なベゼル
デュアルタイム機能に欠かせない双方向回転ベゼルは、特別仕様として、18Kローズゴールド製のインサートを備えています。ここには、Zulu Timeコレクション史上、初めてサーキュラー仕上げが与えられており、特別感を備えつつも、落ち着いた印象を見せています。また、精密に刻印された24時間表示も、全体の表情付けとして申し分ありません。

ちなみに、ベゼル、ダイアルでローズゴールドカラーが多用されているのは、グリニッジ王立天文台の地面に埋め込まれている、本初子午線を示す“銅製の帯”へのオマージュだそう。老舗ブランドらしいセンスが光る、デュアルタイム機能に対する巧みなオマージュと言えるでしょう。

コンパクトなステンレススティールケース
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ケースは直径39mm、厚さは13.5mmと、ミドルサイズを採用しています。素材はステンレススティール製で、ヘアラインを主体としてポリッシュの面取りを加えることで、力強さとシャープさが両立されています。また、サファイアクリスタルの風防には、両面に複層無反射コーティングが施されており、パイロットウォッチらしい視認性の高さが追求されました。
Zulu Timeでは珍しいシースルーバックを採用
ロンジン スピリット Zulu Time 1925は、100周年記念モデルの特別仕様として、Zulu Timeとしては稀な、シースルーケースバックを採用しています。これにより、COSCクロノメーター認定を受けたムーブメントが見られるほか、平面天球図のエングレービングが施された、特別なローターを鑑賞することができます。

また、裏ぶたの外周部には、ダイアルの6時位置と同様に“1925-2025”の文字が刻印されており、ここでも特別感をたっぷりと感じることができます。
交換可能なブレスレット
ブレスレットはステンレススティール製。ダブルセーフティ フォールディングクラスプを備え、安全かつ容易な着脱が可能です。また、このブレスレットにはインターチェンジャブルシステムが搭載されており、裏側の根元のプッシャーによって、ワンタッチでケースから脱着できます。

さらに本作には、ピンバックル付きのブラックのNATOストラップが付属するため、追加でストラップを購入せずとも、スタイリングの変化を楽しめます。着用シーンや季節に応じて、軽やかなNATOストラップと使い分けることで、本作の魅力をより引き出すことができるでしょう。
ロンジン スピリット Zulu Time 1925の機能性

「ロンジン スピリット Zulu Time 1925」は、ロンジンのデュアルタイムウォッチ製造における長い経験と技術を象徴する、高い機能性を備えています。特に、COSC認定クロノメーターをパスしたムーブメントの搭載は、実用性に大きく寄与する存在と言えるでしょう。
ロンジン エクスクルーシブ キャリバー L844.4
ロンジン スピリット Zulu Time 1925は、Cal.L844.4という自動巻き機械式ムーブメントを搭載しています。このムーブメントは、COSCによるクロノメーター認定を受けており、高精度であることが証明されています。
さらに、シリコン製ヒゲゼンマイの採用によって、精度に影響を及ぼす温度変化や磁場の影響を受けにくいという強みも備えています。振動数は毎秒7振動(25,200振動/時)。
さらに、トゥルーGMT(トラベラーGMT)機能を備えており、時針を単独で可動させることで、GMT機能を操作することができます。
ロンジン スピリット Zulu Time 1925のパワーリザーブ
ロンジン スピリット Zulu Time 1925は、Cal.L844.4の搭載により、約72時間のパワーリザーブを備えています。
これにより、最大に巻き上げられた状態であれば、金曜日の夜に外して月曜日の朝に着けたとしても、時刻の調整の必要がありません。平日のビジネスシーンで使いたいという方にも向いた性能と言えます。
防水性は10気圧防水、GMT機能を完備
防水性は10気圧防水を備えており、これは日常生活で水濡れの心配がないレベルと言えます。また、GMT機能を搭載しており、時針を単独で調整できるムーブメントの機能と、双方向回転ベゼルを組み合わせることで、最大3つのタイムゾーンの同時表示が可能となっています。
「ロンジン スピリット Zulu Time 1925」のケースサイズ、厚み、重さ
「ロンジン スピリット Zulu Time 1925」のケースサイズは直径39.00mm、厚さは13.50mmです。ラグ幅は21mm、ラグを含めた縦方向の長さは46.80mmで、手首への収まりが良いミドルサイズの設計となっています。全体の重さは158.0g。ミドルサイズモデルとしては少々重めですが、スポーツモデルとしては一般的な重さと言えるでしょう。
交換用のNATOストラップ、専用ボックスが付属

ロンジン スピリット Zulu Time 1925には、特別仕様のボックスが付属します。内部には、モデル名と“1925-2025”が記されたローズゴールドカラーのプレートが配置されており、付属品であるNATOストラップと、ブレスレット調整に用いる工具が収納されます。また、地球とロンジンのロゴを組み合わせたマークが蓋の裏側にあしらわれています。
ロンジン スピリット Zulu Time 1925は、どんな人にお勧め?
本作は、異なるタイムゾーンを移動するトラベラーや、現代のジェットセッター、グローバルな探検家に理想的な腕時計です。複数のタイムゾーンを同時表示できるGMT機能は実用的であり、スポーティな側面を重視する人にとっても、魅力的な機能となります。
また、特別感にあふれつつも、実用重視の洗練されたデザインを持つ本作は、オンオフ問わず様々なシーンで活躍するだけでなく、歴史的な背景に価値を見出す方にも魅力的に映るでしょう。
ちなみに、ロンジンのアンバサダーであるヘンリー・カヴィルは、本作について、遠く離れた大切な人や同僚との「つながり」を象徴するアイテムだとコメントしています。
ロンジン スピリット Zulu Time 1925のアフターサービス
ロンジンが提供する無料保証期間は、5年間です。保証期間内に、説明書通りの使用で発生した不具合や故障であれば、無料でサポートしてもらえます。
また、ロンジンではオーバーホールをはじめとするメンテナンスサービスも充実しています。そのサポート体制からは、顧客を大切にする老舗ブランドの姿勢をうかがえるでしょう。
まとめ
「ロンジン スピリット Zulu Time 1925(L3.803.5.53.6)」は、ロンジンが1925年に製造した初のデュアルタイムゾーン腕時計から100周年を記念する、特別なタイムピースです。特別感にあふれたデザインに加え、高精度なGMTムーブメントL844.4や10気圧防水といった高い機能性を備えており、ロンジンの歴史における重要な節目を祝うにふさわしいタイムピースと言えるでしょう。
ご購入については、ロンジンの正規販売店であるハラダにお任せくださいませ。
ロンジン スピリット Zulu Time 1925
L3.803.5.53.6の詳細スペック
無金利分割払いなら月々わずか
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ケース
形 | ラウンド |
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サイズ | 39.00 mm |
ラグの長さ | 21 mm |
素材 | ステンレススチール&18KローズゴールドGC200 |
厚さ | 13.50 mm |
ガラス | スクラッチレジスタント サファイヤクリスタル 両面に複層無反射コーティング |
特徴 | 18Kローズゴールド製キャップインサートを備えた双方向回転ベゼル |
防水 | 10気圧防水 |
重量 | 158.0 g |
ダイアル&針
カラー | マットブラック |
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針 | ローズゴールド針 |
インデックス | アプライド アラビア数字 |
特徴 | Swiss Super-LumiNova® |
ムーブメント&機能
ムーブメントタイプ | 自動巻 |
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機能 | 時、分、秒 デイト表示 タイムゾーン機能付き24時間表示 |
キャリバー | L844.4 |
特別機能 | COSC認定クロノメーター |
ムーブメントの説明 | 自動巻メカニカルムーブメント 25’200振動/時 モノクリスタルシリコン製ヒゲゼンマイ パワーリザーブ約72時間 |
ストラップ
素材 | ステンレススティール |
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バックル | ダブルセーフティ フォールディングクラスプ、プッシュボタン式開閉機構 |
インターチェンジャブル | ロンジン インターチェンジャブルシステム |
この記事の監修
