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【新旧比較】アポロ8号へとオマージュを捧げるオメガ スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーンを紹介

ダークサイドオブザムーンアポロ8号

本記事では、オメガを代表するスピードマスターより、「ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号」をご紹介いたします。2018年に初登場した本作は、ブラックセラミックの外装に、月のディテールを持つムーブメントを搭載した、月面探査への最大限のオマージュを見せるタイムピースです。

このタイムピースは、2024年にマイナーアップデートが施され、その偉業に対するリスペクトがより深められました。

当記事では、この特別なスピードマスターである「ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号」310.92.44.50.01.001について、前モデルとの新旧比較も含めたレビューをいたします。

スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーンついて

スピードマスターの一種として展開されるダーク サイド オブ ザ ムーンは、本家ムーンウォッチである「スピードマスター プロフェッショナル」とは一味違う魅力を持つ、“ムーンウォッチ”の再解釈が行われたコレクションです。

その最大の特徴には、外装素材へのブラックセラミックの採用が挙げられるでしょう。次世代の素材によって生まれたブラックトーンのクロノグラフウォッチは、「月の裏側」を意味するその名を体現し、伝説が残るムーンウォッチに対する、確固たるオマージュを見せているのです。

そして、ヴィンテージ調のモデルや、オールブラックモデルが展開されるダーク サイド オブ ザ ムーンの1種として存在感を放っているのが、今回ご紹介する「ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号」です。

アポロ8号モデルにオマージュを捧げるスピードマスター

ダークサイドオブザムーンアポロ8号

1968年、アポロ8号から打ち出されたサターン5ロケットに乗った乗組員たちは、月の裏側を初めて見た人類となりました。この偉業から50周年を迎えた2018年に登場したのが、「ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号」です。

ブラックセラミック製のケースを持つ本コレクションは、腕時計のダイアル側には月の表面、ケースバックからには月の裏側をイメージしたディテールが施され、細部に至るまで月のモチーフが表現されたタイムピースに仕上がっています。

ここではまず、2024年のマイナーアップグレードを経た「310.92.44.50.01.001」について、そのデザイン性についてご紹介いたします。

月を表現したオープンワークのダイアル

ダークサイドオブザムーンアポロ8号のダイアル

「310.92.44.50.01.001」のダイアルは、一部がオープンワークとなっており、月を思わせるグレートーンに、イエローの差し色が加えられています。そして、外周にはチェッカーフラッグのようなミニッツトラックが配されており、「スピードマスターレーシング」のようなスポーティなフェイスを見せています。

注目は、月を模したそのディテールでしょう。レーザー加工によって地球から見える月の表面が精密に描かれており、アポロ8号へのオマージュが表現されています。

ダークサイドオブザムーンアポロ8号のダイアル

「シーマスター アクアテラ ワールドタイマー」などでも見られる、この精緻なレーザー加工は、オメガの卓越した表現技術を支える存在です。細かなクレーターまで再現されたその表情は、時間をかけてじっくりと眺めてしまうような魅力を秘めています。

サターン5号ロケットのミニチュア秒針

ダークサイドオブザムーンアポロ8号のサターン5ロケットの秒針

ダイアルでもうひとつ目を引く存在が、9時位置のスモールセコンドに配された、グレード5チタン製の秒針です。

この秒針は、アポロ8号から打ち出されたサターン5ロケットのミニチュアであり、回転レーザー加工による3D構造、レーザー加工による装飾、そしてホワイトニスとブラックのカラーリングによって、驚くべき再現度を誇ります。

スピードマスターらしいクロノグラフデザインは健在

ダークサイドオブザムーンアポロ8号のクロノグラフ

本作のダイアルレイアウトは、スピードマスターにおける王道である、3カウンタータイプのクロノグラフを採用しています。ブラックセラミック製のベゼルにはタキメーターも記されており、ムーンウォッチのレガシーを体現しています。

また、このタキメータースケールには「グラン・フー・エナメル」が使用されており、インデックスとともに、フェイスに際立つコントラストを演出することで、月のディテールをより印象深いものとしています。

ダークサイドオブザムーンアポロ8号の夜光

なお、インデックスや各種針にはスーパールミノバが充填されており、暗所での時間の判読も容易です。

ブラックセラミックでオールブラックの装いを実現

ダークサイドオブザムーンアポロ8号のケース

ケースは、ダーク サイド オブ ザ ムーンの多モデルと同様に、ブラックセラミックを採用。月のディテールを引き立てるオールブラックの装いを見せています。さらに本作では、加工が難しいブラックセラミックに丹念な仕上げが施されており、艶のある質感を楽しむことができます。

ボタンは肌触りの良いポリッシュ仕上げで、リュウズはオメガのロゴ入りです。

ケースバックからは月の背面を楽しむ

ケースバックからは、本作で新たに採用されたCal.3869の背面を見ることができます。地球から見える月を表現していたダイアルに対し、ここではムーブメントのブリッジを活かし、月の裏側の様子が再現されました。

アポロ8号計画で初めて人類が目にしたその景観は、ダーク サイド オブ ザ ムーンというコレクションにおいて、これ以上ないオマージュを見せるディテールとなるでしょう。

ダークサイドオブザムーンアポロ8号のケースバック

さらに、シースルーバックの周囲には、アポロ8号計画が実行された年月に加え、“WE’LL SEE YOU ON THE OTHER SIDE”という、アポロ8号の司令船操縦士、ジム・ラヴェルの言葉が刻まれました。これは、月の裏側に向かう乗組員に向けた言葉であり、本作のロマンをさらにかき立てるもの要素となっています。

ストラップは極めてスポーティ

ダークサイドオブザムーンアポロ8号のラバーストラップ

ケースには、ブラックのラバーストラップが取り付けられており、イエローのステッチによって全体の一体感が高められています。また、一部にパンチングが施されており、よりスポーティな印象が高められました。

ダークサイドオブザムーンアポロ8号のクラスプ

バックルにはフォールディングクラスプを採用しており、こちらもブラックセラミック製となっています。

ロマンあふれる手巻き仕様を継承

ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号『310.92.44.50.01.001』は、オメガの最先端のコレクションと同様に、マスター クロノメーターをはじめとする高い機能性を備えています。

専用キャリバー「オメガ3869」を搭載

ダークサイドオブザムーンアポロ8号に搭載されるCal.3869

『310.92.44.50.01.001』は、専用の装飾を持つ手巻きムーブメントCal.3869を搭載しています。コーアクシャル脱進機を搭載した手巻きクロノグラフムーブメントであり、パワーリザーブは約50時間を実現。さらに、精緻なレーザーエングレービングによって、月面のレリーフがブリッジに施されています。

ダークサイドオブザムーンアポロ8号のケースバック

また本機は、スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定をパスしており、15000ガウスの耐磁性能を実現しています。安定した精度や、コーアクシャルエスケープメントの採用による優れたメンテナンス性もその魅力となるでしょう。

クロノグラフ、タキメーターを搭載

本機はスピードマスターらしいクロノグラフ機能を搭載しており、3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンドを搭載しています。いずれの針もイエローで彩られており、視認性とアクセントを両立。さらに、ベゼルのタキメータースケールを利用し、時速の測定も可能となっています。

『310.92.44.50.01.001』の耐久性や耐磁性

『310.92.44.50.01.001』は、耐久性の面でも魅力的なモデルとなっています。

ケースはブラックセラミック製で、優れた耐傷性に加え、5気圧防水を備えています。また、マスター クロノメーターによって、超耐磁性も有しているため、日常使いにも向いた仕様と言えるでしょう。

ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号のサイズや重さ

ダークサイドオブザムーンアポロ8号のサイズ感

ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号のサイズは、直径44.25mm、厚さ13mmとなっており、比較的大柄な印象です。月面のディテールを楽しむ上で申し分ないサイズ感と言えるでしょう。

その一方で、ブラックセラミックの採用によって、重量は99gにまで抑えられており、見た目に反して軽やかです。ラバーストラップによる軽快な着け心地も相まって、日常的に着用したいモデルと言えるでしょう。

新旧比較!ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号はどう変わった?

ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号は、2018年に初登場し、2024年にマイナーアップグレードが施されました。ここでは、旧モデルと新モデルを見比べ、代表的な変更点をピックアップしてご紹介いたします。

月面の表現がより精緻に

2024年版ダークサイドオブザムーンアポロ8号のダイアル
2024年モデル
2018年版ダークサイドオブザムーンアポロ8号のダイアル
2018年モデル

地球から見た月の表面と裏面を表現した、レーザーエングレービングによる各種ディテールが、より鮮明、より緻密なものへとアップグレードされています。また、ケースバックに記された表記も変更されています。

2024年版ダークサイドオブザムーンアポロ8号のケースバック
2024年モデル
2018年版ダークサイドオブザムーンアポロ8号のケースバック
2018年モデル

スモールセコンドの秒針をサターン5ロケットへと変更

2024年版ダークサイドオブザムーンアポロ8号の秒針
2024年モデルの秒針

9時位置のスモールセコンドの秒針には、新モデルからサターン5ロケットのミニチュアが採用されています。グレード5チタン製のこのロケットは、噴射口の「USA」の文字からも分かる通り、極めて細部に至るまで再現されています。

タキメータースケールはスーパールミノバからグランフーエナメルへ

2024年版ダークサイドオブザムーンアポロ8号の夜光
2024年モデル

タキメータースケールには、旧モデルではスーパールミノバ、新モデルではグランフーエナメルが使用されています。こちらは好みが分かれるアップデートと言えるでしょう。なお、「TACHYMETER」のロゴは、黄色から白に変更されています。

2018年版ダークサイドオブザムーンアポロ8号の夜光
2018年モデル

ムーブメントがアップデート

ムーブメントは、過去モデルのCal.1869から、Cal.3869へとアップグレードされています。これにより、レーザーエングレービングの完成度が増したほか、本タイムピースにマスター クロノメーター認定をパスする高い性能が備わりました。

中留は尾錠からフォールディングバックルへ

2024年版ダークサイドオブザムーンアポロ8号のバックル
2024年モデル

ストラップは、旧モデルが尾錠タイプであったのに対し、新モデルではフォールディングクラスプを採用しています。利便性が増し、より日常使いに適した仕様になったと言えるでしょう。

2018年版ダークサイドオブザムーンアポロ8号のバックル
2018年モデル

ケース厚はスリムに

ケース厚は、旧モデルの13.8mmから、13mmちょうどに変更されています。もともとそこまで厚いモデルではないため、わずかな違いとなりますが、薄型を重視する方には嬉しい変更となるでしょう。

オメガの保証制度について

オメガの腕時計は、購入後も安心して長く使用できるように、5年間の国際保証が付いています。こちらの保証は、説明書通りの使用で発生した不具合や、自然な故障に対して適用され、購入後の問題にも迅速に対応してくれる体制が整っています。

オメガ スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン
310.92.44.50.01.001の価格、詳細スペック

ムーブメント

キャリバーオメガ 3869
パワーリザーブ50時間
ムーブメント手巻き

ケース

ラグの間のサイズ21 mm
ラグを含めた縦方向の長さ50 mm
ケース直径44.25 mm
厚さ13 mm
ケースブラックセラミック
おおよその製品総重量99 g
防水5気圧(50メートル/167フィート)

ダイアル&クリスタル

ダイアルの色ブラック
クリスタル風防両面に無反射処理を施したボックス型強化サファイアガラス

ストラップ

ストラップカラーブラック – イエロー
ストラップのタイプラバーストラップ
ストラップ表面ラバー
ストラップ裏面ラバー
バックルタイプフォールディングバックル
バックル素材ブラックセラミック

機能

機能・クロノグラフ ・クロノメーター
・シースルーケースバック
・スモールセコンド
・マスター クロノメーター認定
・タキメーター
・超高耐磁性能ムーブメント

この記事の監修

腕時計販売店 HARADA
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