
1965年に国産初のダイバーズウオッチを世に送り出して以来、セイコーは過酷な環境下でも確かな性能を発揮する腕時計づくりを追求してきました。
その集大成ともいえる存在が、現行のハイエンドダイバーズに位置付けられているマリンマスターです。本記事で取り上げる『SBDX063』と『SBDX065』も、このマリンマスターの1種。1968年に誕生した歴史的ダイバーズをデザインの着想源とし、他の1968系モデル以上にレトロなモデルを強め、当時の思想や造形美を現代に伝えています。
マリンマスターという名に込められた技術と美意識が、どのように結実しているのか。その魅力を紐解いていきましょう。
『SBDX063』と『SBDX065』に共通する魅力を解説
まずは、『SBDX063』および『SBDX065』に共通する魅力に目を向けていきます。レトロなその魅力
1968年の名作を今に映す、マリンマスターの造形美
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セイコーが1968年に発表したダイバーズウォッチは、当時世界最高水準の信頼性と堅牢性を有し、極地や高峰を含む過酷な環境で信頼を集めてきました。『SBDX063』と『SBDX065』は、その意匠を現代的に再解釈したヘリテージモデルです。

太く力強いインデックスや針、整然としたメモリ配置、端正なベゼルデザインなど、ダイアル全体に1968年モデルへの明確なリスペクトが息づいています。一方で、これまでの1968系ダイバーズウォッチに比べ、レトロな印象にまとめられており、ヘリテージへのリスペクトと現代的なアップグレードが両立されているのです。

ケースは大胆な鏡面仕上げを軸に、要所へヘアライン加工を組み合わせた立体的な構成。ゆがみのない造形美はセイコーダイバーズを象徴する存在として評価され、世界でも権威のあるジュネーブ時計グランプリにおいてスポーツ部門賞を受賞しました。
レトロな趣と現代的な完成度が調和した外装といえます。
プロの要求に応える、確かな操作性と快適性

両モデルは、プロフェッショナルツールとしての操作性と使用感を徹底して追求しています。
ダイアルは色味と、ざらついた質感を巧みに制御したハイコントラスト設計で、太いインデックスと針が瞬時の時刻判読を可能にします。

また内面無反射コーティングを施したデュアルカーブサファイアガラスと高輝度ルミブライドにより、暗所や水中でも高い視認性を維持するでしょう。さらに逆回転防止ベゼルは深い溝を刻んだ形状で、グローブ装着時でも確実な操作が可能。りゅうずはローレット加工に加え、当然ながらねじ込み式とすることで、操作性と耐久性を両立しているのです。

そしてワンプッシュで調整できるダイバーエクステンダー付き中留めが、過酷な環境下でも快適な装着感を支えます。
信頼性を支えるセイコー最高峰のキャリバー8L35

両モデルに搭載されるキャリバー8L35は、ダイバーの使用環境を前提に開発されたセイコー最高峰のメカニカルムーブメントです。雫石高級時計工房で製造される本ムーブメントは、高い精度と堅牢性を重視した設計を有しています。
日差+15秒〜-10秒という安定した精度を実現し、普段使いはもちろんのこと、ダイビング中でも正確な時を刻み続けます。
また最大巻上時には約50時間のパワーリザーブを備え、長時間のダイビングや連日の使用にも余裕を持って対応するでしょう。
実用面ではカレンダー機能も搭載され、日常から過酷な環境まで幅広く寄り添います。
マリンマスターが築いた防水性と耐久性

マリンマスターは、セイコーがダイバーズウオッチの分野で培ってきた技術と実績を結集したハイエンドコレクションです。両モデルもその思想を受け継ぎ、本格的なダイビングに耐えうる防水性と耐久性を有しています。
300m空気潜水用防水は、プロダイバーの使用を想定した高水準の性能であり、深海での活動においても信頼性を損ないません。
またケースとブレスレットには耐食性と強度に優れたステンレス素材を採用し、過酷な環境下でも安定した状態を維持します。加えてダイヤシールド加工により、傷が入りやすい外装を海中でも保護するでしょう。
さらに耐磁性能も備えており、普段使いにおいても安心して着用できます。海から日常まで支える、マリンマスターらしい完成度です。
シーンを選ばず扱いやすい着用感

両モデルは、本格ダイバーズウオッチでありながら、幅広いシーンで活躍する使い心地を有しています。
ケース径42.6mm、厚さ13.4mmというサイズは存在感を放ちながらも、全体のバランスが良く、腕元に自然と収まる設計です。またブレスレットは腕に沿うよう緻密に構成されており、長時間の着用でも違和感を覚えにくいでしょう。
さらに重さ196.0gという重量は、装着時に確かな安定感をもたらし、道具としての信頼性を実感させます。
ダイバーズらしい力強いデザインとシンプルな配色は、アウトドアやアクティブな場面はもちろん、普段使いでも存在感を発揮。スポーティな装いからカジュアルスタイルまで自然に馴染み、日常の中で頼れる一本といえます。
『SBDX063』と『SBDX065』を個別に解説
こちらでは『SBDX063』と『SBDX065』の魅力を個別に解説します。
清潔感と無骨さを併せ持つ『SBDX063』

『SBDX063』は、淡いホワイトダイアルが印象的な一本です。
ざらつきのあるダイアル生地を採用することで、強い日差しや水中でも不要な反射を抑え、優れた視認性を確保しています。
またブラックベゼルとの明確なコントラストは、1968年モデルを想起させるクラシカルな趣を強調。流れるような角を落としたケース造形には鏡面仕上げが施され、光を鋭く反射することで力強さを演出しています。シャープさとエレガンスを両立した佇まいといえるでしょう。

さらに丸みを帯びたコマで構成されたブレスレットが腕元にしなやかに沿い、動きに合わせて細かな光を放ちます。
全体として引き締まった表情を保ちながら、清潔感と洗練を感じさせるデザイン。ダイバーズウォッチでありながら日常にも自然に溶け込み、さりげない個性を腕元に宿してくれる存在です。
ブラックダイアルが描くクラシカルな『SBDX065』

『SBDX065』は、マリンマスターらしい堅牢さに静かな品格を重ねた一本です。
ブラックダイアルはマットな質感を基調とし、ざらつきのあるダイアル生地によって奥行きを演出。光を受けても派手に主張することなく、控えめに反射することで落ち着いた表情を保っています。
またブラックベゼルとの統一感は高く、全体を精悍にまとめ上げている印象。加えて流線的に角を落としたケースフォルムには鏡面仕上げが施され、光の反射によって力強さを強調しています。艶やかな輝きがブラックのダイアルとベゼルを際立たせ、重厚さの中に洗練を感じられるでしょう。

さらに丸みを帯びたブレスレットのこまが腕元に柔らかく沿い、クラシカルな趣をいっそう深めます。
確かな重量感を備えながらも過度に主張せず、装いを選ばない設計です。日常からビジネスシーンまで自然に溶け込み、長く寄り添ってくれる腕時計となっています。
長く寄り添う相棒として選びたいマリンマスターの腕時計

『SBDX063』と『SBDX065』は、セイコーが長年培ってきたダイバーズウオッチの思想を、余すところなく凝縮したマリンマスターの中核モデルです。
1968年の系譜を受け継ぐ外装デザインは、力強さと品格を兼ね備え、視認性や操作性といった実用面も徹底して磨き上げられています。
またキャリバー8L35による安定した精度と信頼性、300m空気潜水用防水に支えられた堅牢な作りは、海でも街でも安心感をもたらす要素です。ホワイトとブラック、それぞれのダイアルが生む表情の違いも、選ぶ楽しさを広げてくれます。
数字では測れない装着感や存在感を含め、本作の魅力は腕に乗せてこそ実感できるものです。ぜひ一度、実際に着用して確かめてみてください。
この記事の監修

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