タイトルシーマスター プロプロフの文字盤を俯瞰した画像

【ヘリウムエスケープバルブって?どういう仕組み?】
オメガ シーマスターがなぜ選ばれるのか

ダイバーズタイプの腕時計は世界中のほとんどのウォッチメーカーがシリーズ化しているほど広く浸透している腕時計のジャンルで、マリンスポーツをたしなむ方に限らず多くの方々が愛用しています。
オメガにおいては1957年に発売されたシーマスター300がオメガ初の本格ダイバーズウォッチであり、現行のモデルは実に1,000フィート(300m、30気圧)防水を誇ります。

腕時計の防水性能は生活防水の域からダイビングや潜水で使えるまでに向上しましたが、ダイバーズウォッチはそれとは別の課題に直面しそれを克服すべく別の機能を備えることになります。それが「ヘリウムエスケープバルブ」です。
この機能を備えるモデルをひと言で言えば「深海探索のプロ仕様」。深海で待ち受ける過酷な環境によって引き起こされる問題を克服した専用機です。
この記事ではエスケープバルブを備えた究極のダイバーズウォッチをご紹介します。

 

 

ヘリウムエスケープバルブを搭載
プロ仕様モデルの特殊なスイッチ

水が弾くシーマスター プロプロフ青ベゼルの様子

深海から水面へと戻るにつれ周囲の圧力は下がっていきます。深海でガスが血液や組織に溶け込み飽和した状態で減圧が急激に進むと、体内に溶け込んだガス分子が気泡になって現れ血管を詰まらせるなど悪影響(減圧症や潜水病)を及ぼし、最悪の場合には後遺症や死に至ることも。
それを避けるためには急激に減圧しないように減圧室内で長い時間をかけ体を慣らしながらガス分子を安全に体外に排出する必要があるのです。

また深海の高圧環境で窒素の作用によって意識が混乱しないように呼吸用混合ガスには窒素の代わりに人体に無害のヘリウムを使います。このヘリウム分子は非常に小さいために、加圧室の生活環境にいると容易に腕時計の中へと入り込み充満します。そしてこの状態の腕時計を着けたままで身体を慣らす減圧室に入るとヘリウムが膨張して腕時計を内側から破壊してしまい大変危険なのです。

ですからヘリウムエスケープバルブは減圧室に入る前に腕時計内に侵入したヘリウム分子を外へ排出する大切な役割を担います。この機能は深海潜水士の命を守るために過去の潜水事故から学んだ大切な遺産なのです。
当然これはオメガのような高い技術力をもったウォッチメーカーにしかできません。工程の隅々にまで妥協しない品質を貫けるマニュファクチュールだからこそ成せるのです。

 

 

なぜこのシーマスターなのか?
命を託すにふさわしい特別の3機種

(1)ダイバー 300M

シーマスター ダイバーを青いアイテムと並べた様子

発売から25年間も変わらず支持された名機がフルモデルチェンジ、ホワイトエナメルで印字されたセラミック製ベゼル、ダイヤルいっぱいに広がるウェーブ状の溝とのコントラストが光沢ある下地の輝きを際立たせます。
METAS認定のマスター クロノメーターで耐久性やメンテナンス性が飛躍的に向上。シリコン“Si14”製のフリースプラングテンプを採用した15,000ガウス以上の耐磁性能、両方向巻き上げ式ローター、そして着け心地に配慮し人間工学に基づき成形されたブレスレットです。

(2)プラネットオーシャン

プラネットオーシャンの黒文字盤を俯瞰した様子

海から生まれ地上に上がった我々が海を敬い地球環境を守ることを心に誓うモデルです。12時位置から3時位置までが印象的なカラーリングの美しいセラミックベゼル、アラビア数字と極太アローハンドとスーパールミノバ夜光蓄光塗料で格段に向上した視認性、標準時を示すGMTを備えた行動範囲を選ばない国際派、そして素材の質感に幅のあるブレスレットのラインナップとセドナゴールドやダイヤモンドに彩られたラグジュアリーモデルなど多彩に展開されています。

(3)プロプロフ

シーマスター プロプロフのケース全貌の画像

1970年に深海の過酷な環境下で作業するダイバーへ向けた世界で最も頑丈なプロ仕様の実用品として開発されました。従来の真円状のケースではなくバルブやスイッチ機構の誤操作防止を考慮し、高い水圧や機器類との接触の衝撃にも耐えうるよう頑丈な厚さの金属で覆われています。アシンメトリーな特殊形状ですから他のモデルと見間違うことはないでしょう。両方向回転ベゼルは2時位置の特徴的なボタンでリリースとロックが可能です。
着け心地よく柔らかく曲がるメッシュブレスレットは柔らかい美しさも兼ね備えます。

 

 

シーマスターが潜る静寂と闇の深海
先進ダイバーウォッチの独壇場

暗い場所で見るシーマスター プラネットオーシャン白文字盤の様子

・スーパールミノヴァ
昔の蓄光蛍光塗料はぼんやりとした発色で光量が少なく発光持続時間も短かかったのですが、日本発の技術であるスーパールミノヴァによって複数色でメリハリある表現と強い光量を維持したまま長時間の発光が可能になりました。

シーマスター プラネットオーシャン青文字盤を横向きに置いた様子

・視認性向上に特化したデザイン
ケースもインデックスも限りなく大きく多量の蓄光塗料を塗布、指す位置を瞬時に読解できる極太指針、ベゼルは幅広で映える配色になりエッジは指馴染みのある凹凸加工がなされています。

シーマスター プラネットオーシャン黒文字盤のりゅうずを拡大した様子

・大きくて頑丈なメタルボディ
腕時計の中でも最大級のケース径でオールメタルボディは重量も大きいのですが水中ではさほど気にはなりません。むしろ重力より水圧と浮力に支配された環境で衝撃対策も必要ですから頑丈さが優先の仕様になっています。

水に浸かるシーマスター プロプロフ青文字盤の画像

・超強力な耐磁性能
深海には磁鉄鉱がランダムにむき出しで分布し、また海底噴出物が冷えて固まるときの環境次第でS極とN極の磁力線が不規則に並び精密機器には劣悪な磁界です。地上では不要と思われるレベルの耐磁力性能が深海ではマストなのです。

ヘリウムエスケープバルブは普段の生活でまず使わないであろうプロ仕様の機能ですから、その機能が無い機種だからといって機能的に劣っているわけではありません。
これらのモデルが命を懸けて深海探索する潜水士のために特別に突出したスペックなだけなのです。

 

 

ヘリウムエスケープバルブ機を
選ぶ理由 シーマスターのカリスマ性

ひとつのミスが生死を分けるような劣悪な環境下で深海生物は常に熾烈な生存競争を繰り広げています。人間がそんな厳しい環境で戦えるように、どんな磁場でも精度が狂わない、どんな暗所でも読み取れる、どんな水圧にも押しつぶされない装備が必要でした。

地上はそんなに過酷ではありません。しかしこの快適な環境が当然だと軽視することがないように、緊張感を常に腕に身につけておくことは意味があると思うのです。

今回ご紹介したモデルはいずれも深海の最深部へ連れていける世界でも数少ない腕時計です。男性なら誰しも強いものに憧れる少年のこころを持っていますが、ただただ憧れの気持ちだけで選びたいカリスマヒーローのようなモデルばかりでした。
皆さまはどのモデルにこころを奪われたのでしょうか。それぞれのモデルが歩んできた背景やデザインや性能を見比べて、ぜひあなただけのヒーローを探してみてください。

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