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【新デザイン文法】Series9からevolution9に
名前を変えて登場したグランドセイコーのニュースタイル

1960年の創業以来、グランドセイコーは長い歴史を紡ぎながら「実用時計の最高峰」「最高の普通」をコンセプトとした格式高い腕時計を数多く世に送り込んできました。その思いを形にした「セイコースタイル」が同ブランドのイメージとしては強力ですが、2020年にその印象をさらに強めるデザイン文法が登場。

それが「evolution9」です。当初は「Series9」との名称で発表されていましたが、セイコースタイルを発展させ、腕時計としての使いやすさ・美しさを追求した結果”evolution”の名前が冠されリリースされました。この新たなスタイルの魅力を深堀りしていきましょう。

 

 

グランドセイコー『evolution9』とは?

グランドセイコーevolution9の時計を写している様子

evolution9は、グランドセイコーのこだわりを踏襲しつつ、さらに日本の美意識を融合させた新スタイルです。特に重きが置かれている重要要素は「光と影」。西洋では対象的な存在と考えられていますが、東洋では共存することで美しさを発揮する存在であると考えられています。

同ブランドはその点に着目し、光と陰のコントラストを際立たせつつ両者が入り交じることによって生まれるグラデーションの美しさをモデルに反映させているのです。古来より日本では、明るい日差しを室内に取り込みつつ、ひさしや障子を通してその明かりをほのかな明度とし、明暗や光の濃淡を楽しんできました。この日本人ならではの感覚を時計に落とし込んだのがevolution9なのです。

 

 

グランドセイコー『evolution9』のデザイン方針

森林を背景にグランドセイコーの時計を写している様子

evolution9は、3つのデザイン方針をベースとして開発されています。グランドセイコーのこだわりが詰め込まれたことにより、これまでなかった新たな魅力が生まれました。

一つ目のデザイン方針は「審美性の進化」です。日本人が従来持っていた美意識を大切にし、光と陰によって織りなされる美の豊かさや明暗のグラデーションを表現しきっています。この生まれ変わった審美性は、国内ユーザーのみならず海外のグランドセイコーファンも惹きつけることでしょう。

グランドセイコーバックルを写している画像

二つ目のデザイン方針は「視認性の進化」。針とインデックスのデザインを個別に進化させることにより、各々の形状をはっきりと際立たせています。1960年に誕生した「初代グランドセイコー」のデザインを踏襲しつつ、セイコースタイルの要素を追加。さらには、evolution9独自の視認性向上の工夫も加え、これまで以上にはっきりと時間を確認できる仕様となりました。

三つ目のデザイン方針は「装着性の進化」です。日常的に時計を使い続ける上で大切な装着性を、ケースの重心位置を下げるなどの工夫によって横方向のぐらつきが抑えられる仕組みとなっており、長時間にわたって安定的な付け心地が約束されています。

 

 

グランドセイコー『evolution9』の
代表モデルー白樺を基調とした洗練された白ー

白樺の時計を下から全体を写している様子

グランドセイコーの新スタイルであるevolution9からは、魅力ある時計が数々リリースされています。これまでに全くなかった新たなモデルが勢揃いであるため「グランドセイコーの新たな魅力を発見したい」と考えている人はぜひチェックしてみてください。

ここからは、代表的な2つのモデルを紹介していきましょう。

グランドセイコー『evolution9-SLGH005-』

SLGH005の時計を腕につけて全体を写している様子

まず紹介したいのは「SLGH005」です。美しいホワイトの文字盤とシルバーのケースのコントラストが光り輝いており、洗練された印象強さを多くの人に与えるでしょう。雫石に構えられたグランドセイコーの工房。その近くには、日本でもトップクラスの景観を誇る白樺林がありますが、その美と力強さをデザインに落とし込みました。

SLGH005の時計をつけてムーブメントを写している様子

ムーブメントには、メカニカルハイビートムーブメント「キャリバー9SA5」が搭載されており、約80時間もの駆動を実現させています。見た目・機能の双方を重視している方におすすめです。

グランドセイコー『evolution9-SLGA009-』

SLGA009の時計を腕につけて全体を写している様子

続いて紹介するのは「SLGA009」です。雫石の工房と同じく、長野県塩尻に構えられた工房の近くにも、日本でも有数の白樺美林があります。SLGA009は、静けさのなかで光を放ち続ける白樺林をダイヤルで表現した一本。まさに日本人の感性がギュッと詰め込まれた時計といっていいでしょう。

SLGA009の白樺林をダイヤル時計をつけてムーブメントを写している様子

最新のスプリングドライブムーブメント「キャリバー9RA2」が搭載されているため、最大巻上時には約120時間にわたって稼働し続けます。実用性を大切にしたい方にとってはぴったりの相棒となるでしょう。

 

 

まとめ
Series9→evolution9はグランドセイコーの思いを継いだ新デザイン

SLGA009の時計をつけてブレスレットを写している様子

ここまで、グランドセイコーの新たなスタイルを確立させた「evolution9」の魅力をご紹介してきました。セイコースタイルに続く同ブランドの思いを込めたシリーズとして、多方面から注目が集まっています。

同ブランドの魅力を再発見したいと思っている方は、ぜひこのシリーズをチェックしてください。光と影によって生み出されるコントラストを楽しみましょう。