Caliber 9R86

自動巻スプリングドライブクロノグラフ GMT Caliber 9R86

2007年、スプリングドライブを基本時計に用いた、世界で最も高精度なぜんまい駆動のクロノグラフ「キャリバー9R86」が誕生しました。

ストップウオッチ機能を備えたスプリングドライブは、開発当初から構想されていました。基本時計にスプリングドライブを用いれば、機械式クロノグラフでありながら、従来の機構では実現できなかった平均月差±15秒(日差±1秒相当)の高精度が実現可能であると考えたのです。

当初の構想どおり「キャリバー9R86」はスプリングドライブの時計精度を保ちながら、ストップウオッチ機能も正確に動作させ、さらに最大巻上時の持続時間(パワーリザーブ)72時間(3日間)も実現しました。

ストップウオッチ機能が加わることによって、時計としての複雑さはさらに増しました。単にストップウオッチ機能がプラスされただけではなく、スプリングドライブ自体の基本性能の向上が不可欠だったのです。

ムーブメント仕様
巻き上げ方式自動巻(手巻つき)
携帯精度平均月差±15秒(日差±1秒相当)
持続時間(最大巻上時)約72時間(約3日間)
石数50石
その他機能日付表示機能、パワーリザーブ表示機能、24時針(デュアルタイム表示機能)、ストップウオッチ機能(30分計・12時間計)、カレンダー連動時差修正機能

確実なスタート・ストップ操作

ストップウオッチのスタート・ストップのコントロールには「ピラーホイール方式」が採用されました。プッシュボタンを押すときの指の力が動作に影響を与え難く、クラッチやレバー類に無駄なトルクがからないためです。

ピラーホイールの発信・停止のメカニズム
STARTボタンを押すと、作動レバー先端でピラーホイールが右方向に回されます。
ピラーホイールが回転することで、柱に乗っていた発停レバー先端が柱の間に落ち、閉じていた2つの発停レバーが開きます。
2つの発停レバーで離されていたクラッチリングが4番車とつながります。(バネ力でクラッチリングに4番車が押し付けられます)
クロノグラフ秒針は、スプリングドライブの通常運針と同期して、正確に動き出します。

計測開始時の針飛びがない伝達方式

機械式クロノグラフは、時刻表示用の歯車から、動力伝達機構(クラッチ)によって、動力と精度をわけてもらっています。そのため必然的にその精度も、時刻を表示させている部分の精度と同じになります。クロノグラフの機構にも、スプリングドライブの高精度を犠牲にしないものが絶対に必要でした。

辿り着いたのは、計測開始時の針飛びがない「垂直クラッチ方式」でした。「垂直クラッチ方式」はスタートボタンが押されると発進・停止レバーが開き、クラッチばねの反発力によってクラッチリングと四番車が連結してクロノグラフ計測が始まります。
水平クラッチで発生しやすい、計測スタート時のストップウオッチ針のぶれがなく、より正確な計測が可能なのです。

この動力伝達方式は1969年、自動巻クロノグラフ用としてはセイコーが世界で初めて採用したものです。 加えてクラッチばねの材質や形状を変更することで、さらなる精度追求が行われました。

正確さと押し心地へのこだわり

時刻表示精度と同じクロノグラフ精度が実現できても、操作時にその精度が損なわれては意味がありません。プッシュボタンを押したときの計測誤差を最小限にとどめ、計測精度をより高める必要がありました。

そこで誤操作の少ないスタート・ストップが可能な「READY/STARTモード」が採用されました。

「READY/STARTモード」とは、プッシュボタンを押すと軽く下に押し込まれてREADYモードになり、そこからさらにカチッと押し込むことでSTARTする方式です。カメラのシャッターの半押しと同じ操作方式で、一気に押し込むよりも誤操作の少ないスタートが可能なのです。

また、操作時のクリック感にも徹底的にこだわりました。押し心地を多数の時計で比較し、研究を重ねた結果、重すぎず軽すぎない、心地良いクリック感を実現しました。

誤動作を防ぐ

クロノグラフのプッシュボタンには、ねじロック式ボタン構造が採用されています。

スクリュー式のカバーを回転させることで、その内側のパイプが下がり、スタートボタンを押すことができるこの特殊な構造は、誤作動を防ぎ、より正確な計測を行うために新たに開発されたものです。

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