ザ・シチズンの機械式モデルが使いやすさに磨きをかけて再登場！「NC1000-51E」と「NC1001-58A」をレビュー

2021年3月に登場し、クォーツ式が主体であったザ・シチズンに機械式という新風を巻き起こした「ザ・シチズン メカニカル」。シリーズ初の新作機械式モデルとは思えないその完成度の高さは話題を呼び、発売から品薄の状態が続いてたコレクションです。

2023年末、この機械式モデルがブラッシュアップを経て、待望の再登場を果たしました。ラインナップはブラックカラーの「NC1000-51E」とホワイトカラーの「NC1001-58A」の2種。ここではそれぞれのモデルの魅力と、従来モデルとの違いについてご紹介いたします。

ザ・シチズン、渾身の機械式モデル

ザ・シチズンは、エコ・ドライブやスーパーチタニウムといった独自技術の数々を詰め込んだ、シチズンのフラグシップコレクションです。中でも「Cal.0100」を搭載したモデルは、年差±1秒という圧倒的な精度と光で駆動するエコ・ドライブを搭載しており、実用時計の最高峰を追求しています。

そんなザ・シチズンは、2021年より「Cal.0200」を搭載したメカニカルモデルを展開。クォーツ式だけでなく、機械式でもその類まれな技術力を証明してみせました。今回ご紹介するのは、これにブラッシュアップを施した「Cal.0210」を搭載するコレクションです。磨きがかかったその完成度の高さにぜひ注目してご覧ください。

なお、本作は2モデルとも一部の店舗でしか購入できない特定店限定モデルとなっています。シチズンのご購入はプレミアムドアーズに認定されているハラダにお任せくださいませ。

高い評価を得た外装、デザイン性はそのまま

本作は前作のアップデートモデルにあたり、見た目では大きな変更点はありません。仕上げや造形など、高い評価を得た要素がほとんどそのまま採用されています。

ダイアルは2色が展開。新色ホワイトも登場

本作のダイアルは、ブラックとホワイトの2色が展開。いずれも電鋳手法によって、砂地のような細かい凹凸が表現されており、細かな陰影が光の当たり方で表情を変えます。

また、ホワイトカラーは前コレクションであるCal.0200搭載モデルの限定色にあたり、前作が手に入らなかった方は待望のリリースではないでしょうか。

針、インデックスは磨き上げられており、従来のザ・シチズンと同様にシャープで立体感のある造形を採用。砂地文字盤との質感の差によって、ホワイトダイアルモデルであっても高い視認性を誇ります。

なお、秒針はセンターセコンドではなく6時位置にスモールセコンドが配置されています。メインダイアルと異なる仕上げが施されており、こちらも視認性に優れています。

本作から追加された日付表示

本作からデイト機能が追加されており、3時位置に配置されています。ブラックダイアルは黒地に白文字、ホワイトダイアルは白地に黒文字が選択されており、全体の一体感が演出されました。

磨き上げられた一体型ケース

ケースはラグ無しでブレスレットとつながった一体型を採用。ステンレススチールの質感を活かしたソリッドな印象を備えています。

このフォルムを際立たせるのが歪みなく施された表面仕上げです。縦方向のヘアライン仕上げと鏡面仕上げが使い分けられており、ブレスレットも含めた全面にメリハリが効いています。

このエッジの効いたフォルムは、近年人気を高めているラグジュアリースポーツウォッチに通ずるものがあり、前作から高く評価されているポイントとなっています。

なお、ザ・シチズンの証明であるイーグルマークは、ダイアル中央とケースサイドにあしらわれています。

滑らかなブレスレットにも注目

ブレスレットは一コマ一コマが小さく、滑らかに動きます。ラグがなくとも高い着用感を備えているため、日常使いでも不便に思うことは少ないでしょう。

バックルも3つ折れタイプで、操作性は良好です。

裏ぶたはシースルーバック

本作の裏ぶたは前作と同様にシースルーとなっており、Cal.0210のバックビューを鑑賞することができます。
機械式腕時計ならではの魅力をしっかりと押さえている点も、ザ・シチズン メカニカルが高く評価されている理由でしょう。

ザ・シチズン メカニカルの厚み・サイズ感は？

ケースサイズは直径40mm・厚さ11.2mmに仕上がっています。直径は標準的ですが厚み11.2mmは比較的薄型であり、さまざまなシーンに合わせやすいでしょう。カッターシャツとも相性が高いです。

実際着けてみたところ、ステンレスのずっしりとした重みが感じられ、チタニウムモデルとは違った魅力を備えているのがわかります。

【前作と何が違う？】ザ・シチズンの新作メカニカルの機能性

本作は前作の機械式モデルからブラッシュアップが施されており、その機能性、仕様に変更点が見られます。ここでは、新作ザ・シチズンメカニカルの機能性を、前作からの変更点を交えながらご紹介いたします。

性能、美観を兼ね備えたCal.0210を搭載

新たに搭載されたムーブメントCal.0210は、前作のムーブメント「Cal.0200」をベースに、日付表示を加えたムーブメントとなっています。

Cal.0200は、既存の機械式ムーブメント「90系」をベースにせず、イチから設計された全く新しいムーブメント。特に精度は追求されており、17日間に及ぶ検定の末に、ケーシングした状態で日差-3秒～＋5秒以内という驚異的な精度を叩き出しています。

さらにフリースプラングテンプをはじめとする機械式腕時計の最先端技術が採用されているほか、約60時間のパワーリザーブを備えるなど、普段使い向きの実用時計にふさわしい性能が魅力と言えます。

また、美観もその魅力であり、表面仕上げは直線と円のヘアラインを使い分けて丹念に磨き上げられています。装飾というよりは、どちらかというと機能美に溢れるバックビューを楽しめるでしょう。鏡面仕上げのスクリューヘッドもアクセントの役割を果たしており、心臓部であるフリースプラングテンプもしっかりと視認できます。

防水性もアップグレード

本作は10気圧の防水性を備えており、前作の5気圧防水からのアップグレードが見られます。10気圧防水であれば日常生活のほとんどの水濡れに対応できるため、見た目に変化は無くとも大きな変化と言えるでしょう。

ただし、潜水用防水ではないため、入浴や水泳では着用できません。

厚みは10.9mmから11.2mmへ

厚みは前作の10.9mmから、0.3mm増しの11.2mmとなっています。日付表示の搭載や防水性の向上を考えると当然のように思えますが、それでも比較的薄型という特徴は変わっていません。

その反面、0.3mmの厚みだけで機能性を拡張している点は、シチズンの卓越した時計製造技術の表れと言えるでしょう。

クラリティコーティング

本作の風防（ガラス）には、両面に無反射コーティングを施す「クラリティコーティング」という技術が使用されており、光の約99%を透過するようになっています。

これにより、屋外でも時間が確認しやすく、微細な砂地模様も隅々まで楽しめます。時計の実用性を第一に考えるシチズンらしい仕様と言えるでしょう。

Cal.0200の限定モデルも

なお、前作ムーブメントであるCal.0200を搭載した限定モデルも登場しています。こちらはツートンカラーを特徴とするレザーストラップモデルとなっています。限定仕様が散りばめられたスペシャルなコレクションに仕上がっていますので、こちらも合わせてご覧ください。

【ザ・シチズン新作】キャリバー0200モデル『NC0207-07A』限定ツートンカラーの特別仕様【世界限定200本】

ザ・シチズンは保証も万全

ザ・シチズン メカニカルは購入後5年間の無料保証が提供されます（シチズンオーナーズクラブ登録が必要）。この5年間で自然に発生した故障や不具合に関しては、無料でサポートが受けられます。

なお、修理に関しては、オンラインでの申し込みも可能であり、もし修理後6ヶ月以内に同じ部分で故障が起きたら、無料で再修理が受けられます。オーナーズクラブに登録していた場合、修理の進捗状況を確認や支払方法の選択もできるため、ぜひ入会をおすすめいたします。

ザ・シチズンメカニカルの購入は正規販売店ハラダへ！

徳島に本拠を置く株式会社ハラダは、四国で唯一の「シチズン プレミアムドアーズ」に認定されております。プレミアムドアーズは、現在全国で39店舗（2023年10月時点）のみが認定されており、一般ショップで購入できない特定店限定モデルが購入可能です。

さらにプレミアムドアーズの特典として、会員サービスであるシチズンオーナーズクラブにご登録いただければ、ご購入いただいた腕時計の保証期間が通常の1年間から2年間延長されます。（ザ・シチズンメカニカルは最大5年保証）

当記事でご紹介したザ・シチズン メカニカルは一部店舗でしか購入できないショップ限定モデルとなっております。ご購入はぜひ正規販売店ハラダにお任せくださいませ。

まとめ

当記事では、待望のザ・シチズンの新作機械式モデルである「Cal.0210」コレクションについて解説いたしました。大きな反響を呼んだ前作にブラッシュアップがかけられた本作は、実用的な機械式時計として高い完成度を誇っています。

シチズンの高い技術力が集結した機械式時計を、ぜひ一度お試しくださいませ。

ザ・シチズン メカニカル
NC1000-51E・NC1001-58Aの値段・スペック

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