冠婚葬祭のようなフォーマルな場所では相応の服装を求められますが、近年の慶事などはそこまで厳しいルールが無い場合がほとんどです。しかし、葬儀や厳格なパーティシーンなどに関しては、腕時計についても細心の注意を払う必要があります。
この記事では葬儀で避けるべき腕時計の特徴や、冠婚葬祭どちらでも着用できるフォーマルな腕時計「ドレスウォッチ」のおすすめモデルをご紹介します。
今回は、グランドセイコー、オメガ、シチズンから人気モデルをピックアップしました。冠婚葬祭で着用できる腕時計を1本は持っておきたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
冠婚葬祭で避けるべき腕時計の特徴
近年の葬儀では腕時計をなるべく着用することが推奨されています。スマートフォンでも時間は簡単に確認できますが、葬儀で使用すると周りの人に不快な印象を与える可能性があるためです。
ここでは、葬儀での着用を避けるべき腕時計の特徴を3点ご紹介します。
華美な装飾がある
葬儀の際の装飾品が真珠などに限られているように、腕時計においてもきらびやかな印象はタブーとされています。そのため、ダイヤモンドなどの宝飾加工が施された時計は避けるべきでしょう。ベゼルや文字盤のポイントダイヤなども良い印象を与えないので注意すべきです。
また、ゴールドをケース素材に使ったモデルも避けるべきであり、ステンレススチールモデルを選ぶのが無難と言えます。
カジュアルなデザイン
冠婚葬祭に向くドレスウォッチは、シンプルな3針または2針のモデルが基本となります。そのため、スポーティなデザインやクロノグラフモデルやダイバーズといった機能性重視のモデルは避けるべきと言えます。
ケース径も大きすぎると腕時計の存在感が強く出てしまうため、注意が必要です。
明るめのカラー
葬儀では、礼服に上手く馴染むように腕時計も白と黒のカラーリングを選ぶべきです。特に注意すべきはダイアルカラーですが、りゅうずやベゼルといったワンポイントのカラーにも注意しましょう。
冠婚葬祭で使えるおすすめドレスウォッチ
ここからは、冠婚葬祭で使用できるドレスウォッチのおすすめモデルをご紹介いたします。もちろんビジネスを中心にデイリーユースにも適したモデルですので、ぜひ一本手にとってみてください。
冠婚葬祭で使えるドレスウォッチ|【グランドセイコー】SBGW291
SBGW291は、グランドセイコーの原点「44GS」のデザインを踏襲した手巻きメカニカルモデルです。無駄のない外観とシルバートーンのウォッチフェイスは冠婚葬祭などで活躍が期待できます。
【グランドセイコー】SBGW291|デザイン・機能性
SBGW291のデザインは、無駄を削ぎ落とした、面と線が際立つ腕時計らしい外観が特徴的です。
ケースやラグを取り囲むすべての面は「ザラツ研磨」によって磨き上げ、歪みのない平面と直線美を作り上げています。
また、インデックスは多面カットにより視認性が高く、腕の動きに合わせてしとやかに光を放ちます。
この美しさは、グランドセイコーが重きを置く「日本人が思慕する美しさ」をデザインとして反映させた時計だといっても過言ではありません。
【グランドセイコー】SBGW291|サイズ感
SBGW291はケース径36.5mm、厚さ11.6mmのサイズ感です。
モデルの中でも最小クラスであるため、男女問わず着用できます。
控えめな存在感は幅広いファッションに馴染み、葬儀などでも着けやすい1本だといえるでしょう。
冠婚葬祭で使えるドレスウォッチ|【グランドセイコー】SBGK007
同じくグランドセイコーから、エレガンスコレクションの1つであるSBGK007をご紹介します。スモールセコンドを持つ手巻きメカニカルモデルであり、優美なケースフォルムが描くグランドセイコーらしいエレガンスが魅力のモデルとなっています。
【グランドセイコー】SBGK007|デザイン・機能性
SBGK007のデザインの特徴は、フォルムが柔和でなめらかさがある点。手首に沿うドーム状のケースは、ザラツ研磨加工によって磨き上げられており、優美な曲線を描いています。
針も1本1本職人の手によって曲げられており、視認性も十分。
グランドセイコーらしさが随所に垣間見える1本であり、ドレスウォッチとして充分な役割を果たします。
ムーブメントには手巻きメカニカル「キャリバー9S63」を搭載しています。
3時位置にパワーリザーブインジケータ、9時位置にスモールセコンドを配しており、クラシカルテイストの中に個性も感じられる一本です。
【グランドセイコー】SBGK007|サイズ感
SBGK007はケース径39.0mm、厚さ11.6mmです。
手首に馴染みやすいサイズ感で、存在感も控えめながら確かなものを持ち合わせています。さまざまなシーンで活用する、汎用性の高いドレスウォッチといえるでしょう。
冠婚葬祭で使えるドレスウォッチ|【オメガ】コーアクシャル マスター クロノメーター スモールセコンド41MM
コーアクシャル マスター クロノメーター スモールセコンド41MMは、デ・ヴィル プレステージの第3世代のモデルです。カラーリング、素材、ベルトなどで非常にバリエーションが豊富であり、冠婚葬祭にふさわしいシンプルなモデルもラインナップされています。
【オメガ】コーアクシャル マスター クロノメーター スモールセコンド41MM|デザイン・機能性
ダイアルは、ランダムなバーティカルパターンや、サンブラッシュ仕上げなどさまざま。控えめな輝きとさりげなさが上品な印象を与えるデザインが魅力となっています。
シンプルなステンレスモデルは比較的安価に設定されているのも魅力であり、ドレスウォッチにも最適のシリーズと言えるでしょう。文字盤を選べば、クラシカルなデザイン性と遊び心も感じられるドレスウォッチとなります。
機能面での最大の特徴は、本作から「マスタークロノメーター認定」のムーブメントを搭載している点です。
15000ガウスを超える耐磁性に、高いメンテナンス性・精度を備えており、デイリーユースにもふさわしいモデルとなっています。
【オメガ】コーアクシャル マスター クロノメーター スモールセコンド41MM|サイズ感
本作のケース径は41mmです。このサイズ感は日本人男性の手首に馴染む大きさなので、さまざまなシーンで活躍すること間違いありません。マスタークロノメーターによって、ドレスウォッチとして最高峰の実用性を兼ね備えているので、1本は持っておけば非常に便利に使える腕時計です。
冠婚葬祭で使えるドレスウォッチ|【シチズン】AQ5010-01E
最後に、シチズンから薄さを追求したドレスウォッチ、AQ5010-01Eをご紹介します。クォーツモデルであるため、扱いやすい点も魅力の一本です。
【シチズン】AQ5010-01E|デザイン・機能性
AQ5010-01Eの最大の特徴は、わずか厚さ1mmのムーブメントによる最高のつけ心地です。ケース裏は腕に沿うような形状に仕上げられており、徹底した装着感が魅力のモデルとなっています。
インデックスは短くミニマルな要素でまとめて、無駄のないシャープな印象を特徴としています。
このモデルはソーラー機構を搭載した腕時計としては無類の薄さを誇っており、シチズンが誇る光発電機構エコ・ドライブが生み出す優れた実用性もその魅力のひとつと言えるでしょう。
【シチズン】AQ5010-01E|サイズ感
AQ5010-01Eはケース径36.6mmなので、女性でも着用可能な小さめのサイズです。さらに厚みはわずか4.5mmであり、つけ心地の良いケースフォルムは、身につけていることを忘れそうなほどの着用感を作り出しています。
まとめ|冠婚葬祭で使える時計を1本持っておけば、すべてのシーンに対応できる
冠婚葬祭はフォーマルな場という共通の認識はありますが、それぞれ相応しいとされる時計は異なります。
特に葬儀用の腕時計はルールが厳しいため、TPOに合わせた時計選びがおすすめです。
今回は、グランドセイコー、オメガ、シチズンからそれぞれ冠婚葬祭で使える間違いないドレスウォッチをご紹介しました。
どの時計も1本持っておけばさまざまなシーンで活躍し、気品ある佇まいを感じられます。
冠婚葬祭に使えるドレスウォッチを1本は持っておきたいとお考えの方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。