ロマン感じるツールウォッチ。その魅力とおすすめモデルをご紹介 - 高級時計 正規販売店 ハラダHQオンラインショップ

ロマン感じるツールウォッチ。その魅力とおすすめモデルをご紹介

ロンジン スピリット L3.812.4.93.2のリストショット

ファッションアイテムとしての側面もある腕時計ですが、かつては出先で腕時計を確認するための必需品でした。

中でも、特化した機能性を持つ腕時計はツールウォッチと呼ばれ、実際に多くのプロフェッショナルにあ使用されていました。

電子機器がありふれた現代では、ナースウォッチなどを除けば、ツールウォッチはそこまで必要なものではありません。しかし、その単に時間を刻むだけの道具ではない、特定の目的・機能にベクトルを向けたこだわりや個性・ロマンは現代でも高い人気を集めています。

本記事では、そんなロマンに焦がれる時計好きが愛す「ツールウォッチ」に焦点を当てて解説いたします。

ロマンが詰まったツールウォッチ

まずは、ツールウォッチとは何か、どのようにして現代の時計に解釈されているのか、そしてその魅力についてお話ししていきます。

スポーツウォッチの原点であるツールウォッチ

オメガ スピードマスター クロノスコープのリストショット

ツールウォッチとはその名の通り、特定のシーンや目的のために作られた、道具としての役割を果たす時計です。深く潜水できるダイバーズウォッチや、視認性や堅牢性に優れた操縦者のためのパイロットウォッチなどが代表的なものに挙げられるでしょう。

今や立派なひとつの腕時計ジャンルとなっているスポーツウォッチについても、このツールウォッチが原点です。インダイアルを持つクロノグラフモデルなどのスポーツウォッチについても、モーターレースなどでストップウォッチ機能が必要であったために開発されました。

現在では、特定の目的のために作られたものというより、高い機能性や耐久性を備え、ハイスペックで多機能なものという概念でも使われています。そのため、特定のシーンで大きな活躍を見せるツールウォッチは、多機能なスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスの先駆けとも呼べるでしょう。

ツールウォッチの魅力とは

ツールウォッチは、機能性の高さから、場面に応じて頼もしい実用性を発揮してくれることが特徴のひとつです。しかし、時計好きの心を掴む魅力とは?という問いに対しては、ツールウォッチの背景に感じるロマンであるともいえます。

ある分野・目的に特化して作られたことから、その独自の機能や個性、そして特殊な環境下での着用シーンなどにロマンを感じ、好んで身に着ける方も多いのです。

いくつかの機能を使って時計を操作し、使いこなすという点においても、機械を操るかっこよさや楽しさにハマってしまう方もいるでしょう。普段は特別使わない機能であっても、強く堅牢なデザインやスペックに優れていることで所有欲を存分に満たしてくれるはずです。

代表的なツールウォッチ

ここで、代表的なツールウォッチを2つ挙げ、それぞれの特徴をご紹介いたします。

ダイバーズウォッチ

オメガ シーマスター227.90.55.21.99.002の全体図

ツールウォッチといえば、まず名前が挙がるのはダイバーズウォッチでしょう。
名前の通りダイビング用の時計で、光が無い環境や過酷な状況であっても簡単に時間を読み取れるように設計されています。

限られた酸素ボンベの要領で行われる潜水において、「時間」の計測は命に関わるものと言えます。そのため、現在では国際標準化機構(ISO)や日本工業規格(JIS)で時間の判読性や機能性にある程度の条件が定められており、それらを満たすものをダイバーズウォッチと称するようになっています。

ダイバーズウォッチの主な特徴は以下のとおりです。

  • 200mを超える防水性能(飽和潜水)
  • 潜水時間の計測に役立つ逆回転防止ベゼル
  • 強い水圧にも耐えられる堅牢性
  • 暗い海の中でも読み取れる高い視認性

パイロットウォッチ

ロンジン スピリット L3.812.4.93.2のダイアル

パイロットウォッチは、飛行機の操縦士が身に着けるために開発された時計です。上記のダイバーズウォッチのように明確な定義や基準はないため、ブランド独自の解釈でパイロットウォッチとして展開されています。

耐久性はもちろんですが、視認性を重視したデザイン性が必須となっており、中にはGMT機能を搭載したモデルも登場しています。

パイロットウォッチの主な特徴は以下のとおりです。

  • 光の反射を受けても見やすい無反射コーティングが施された風防
  • 夜や暗い場所でも見やすい夜光塗料を施した針やインデックス
  • 急激な気圧の変化に耐えられる高い気密性をもつケース
  • 分厚い手袋をしていても操作しやすい大きなリュウズ

実用性重視のおすすめスポーツモデル4選

ここで、ツールウォッチとしておすすめしたい、機能性とロマンを重視したスポーツモデルを4つご紹介していきます。今回、オメガ、ロンジン、ノルケインからピックアップしました。

【オメガ】シーマスタープロプロフ 55×48MM 227.90.55.21.99.002

オメガ シーマスター227.90.55.21.99.002のリストショット

一度目にしたら忘れられない、ユニークなフォルムデザインのシーマスターです。
120気圧(1,200メートル/4,000フィート)防水を誇っており、シーマスターウルトラディープが出るまでオメガ ダイバーズウォッチの頂点に位置していました。

逆回転防止ベゼルはもちろん、時計の中からヘリウムを抜き出す「ヘリウムエスケープバルブ」を搭載しており、非常に実用重視のモデルとなっています。
また、マスタークロノメーター認定の自動巻ムーブメントを採用したモデルであり、最高水準に値する精度と耐磁性も保証されています。

優れた機能性は当然のことながら、マット調のグレーと鮮やかでフレッシュなオレンジカラー、そして対照的なデザインのケースとブレスレットの組み合わせで、他にない個性と圧倒的なデザイン性を確立しています。

【オメガ】スピードマスター クロノスコープ 43MM 329.32.43.51.02.001

オメガ スピードマスター 329.32.43.51.02.001の文字盤

スピードマスタークロノスコープから、黒と赤の配色でスピード感をおぼえる一本をご紹介します。
クロノグラフとタキメーター、テレメーター、そして心拍数をチェックできるパルスメーターまでも備えており、使う頻度はそれほど多くなくとも非常に実用的な機能を持ち合わせています。

細かな目盛りを使い、繊細かつ大胆なデザインをした顔立ちも魅力であり、さらに裏のシースルーバックから鑑賞できるムーブメント装飾も見事なものです。
文字盤中央のカタツムリのようなメーターはクラシカルな印象を文字盤に与えるものですが、モノクロにレッドの差し色を加えたカラーリングによってスポーティテイストを獲得した一本です。

【ロンジン】スピリット Zulu Time L3.812.4.93.2

パイロットウォッチといえば、真っ先に名前が上がるブランドのひとつ、ロンジン。

その輝かしい歴史や、航空機の計器にインスピレーションを得たコレクションが「スピリット」です。

本作はこのスピリットにGMT機能を搭載した、ズールタイムと呼ばれるモデルです。アラビアインデックスや鈍いブルーカラーがクラシカルな印象を演出する本作は、パイロットウォッチブランドとして名を馳せたロンジンのパイオニア精神が息づいており、文字盤中央の5つ星がそれを証明しています。

スペックは現代の腕時計の水準にしっかりと準拠しており、10気圧防水性や、両方向回転ベゼルといった機能面は十分。約72時間のパワーリザーブを誇るムーブメントはスイスクロノメーター認定協会(C.O.S.C.)お墨付きの高い精度も備わっています。

ダイアルカラーと合わせたブルーレザーはクラシカルでありながら装着感に優れており、日常使いにぴったりのパイロットウォッチと言えるでしょう。

【ノルケイン】フリーダム60 NNZ2100ZG/E215/20BPR.18Z 300本限定モデル

ノルケイン フリーダムNNZ2100ZG/E215/20BPR.18Zの全体図

スイスの新興ブランド「ノルケイン」は、革新的でありながら、スイスの時計製造に対しても強いリスペクトを見せるファクトリーブランドです。

そのシリーズの一つであるフリーダム60は、それこそツールウォッチが発展を続けていた1960年代のウォッチメイキングを色濃く残るコレクションが揃っています。

本作はそんなフリーダム60のGMTモデルに、目を引くフォレストグリーンカラーとシリコンアルミニウムブロンズケースを組み合わせた本数限定モデルです。

モノクロカラーで色分けされたGMTリングが中央に配されており、100m防水や約70時間のパワーリザーブなど、現代に順応したスペックを実現。

派手な色彩を特徴としていますが、シックなパーロンラバーブレスレットとクラシカルなフェイスによって、意外と活躍するシーンが多い一本となっています。

ノルケイン フリーダムNNZ2100ZG/E215/20BPR.18Zのダイアル

まとめ

ロマン溢れるツールウォッチは、時計好きの方だけでなく、何か一つ、愛着の湧く腕時計が欲しいという方におすすめしたい時計でもあります。

ただ身につけ、時刻を確認するだけの時計よりも、操作して使いこなし、時には自身の命綱にもなり得るツールウォッチには強い愛着が湧いてくるはずです。

ぜひ一本お試しいただき、かつて本格的な道具として扱われてきたツールウォッチの歴史を体感してみてください。

この記事の監修

腕時計販売店 HARADA
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