秋田県皆瀬を拠点とするミナセは、MORE構造やザラツ研磨といった独自技術を駆使し、ケースの細部にまでこだわった腕時計を数多く生み出しています。
今回、ミナセの一大シリーズの「マスタークラフト M3」と「セブンウィンドウズ」に、新たなデザインシリーズとなる「雪平文字盤」が加わりました。2025年3月に発表されたこちらの新バリエーションは、主力モデル「ディヴァイド」でのみ見られる特徴でした。
本記事では、この雪平文字盤の魅力とともに、新作モデルの特徴やミナセが誇るクラフトマンシップについて解説していきます。
なぜ人々は魅了される？ ミナセの「雪平文字盤」の秘密
ミナセの「雪平文字盤」は、日本の伝統的な模様のひとつ、「雪平模様」に着想を得た、唯一無二のダイアル表現です。
特徴的な槌目模様を彷彿とさせる不規則な凹凸は、光を受けるたびに独自のきらめきを放ち、まるで雪原に差し込む陽光のような陰影を生み出します。和紙を思わせる繊細な質感と、手仕事ならではの温もりを感じさせる佇まいは、多くの人を魅了してやみません。
その製法には「電鋳めっき」と呼ばれる特殊な技術が用いられ、金属に微細な模様を刻み込んでいます。透明感と豊な表情を両立する文字盤は、ミナセの代表的な意匠の一つとなっています。
これまで、この文字盤はディヴァイドシリーズにのみ採用されていましたが、今回、セミオーダーコレクション「マスタークラフト M3」と、フラグシップである「セブンウィンドウズ」でも展開されることになります。
【新作紹介】マスタークラフト M3 × 雪平文字盤
こちらでは、マスタークラフト M3シリーズと雪平文字盤についてご紹介します。
マスタークラフト M3とは？
マスタークラフト M3は、ミナセブランド創業期の精神を色濃く継承する象徴的なシリーズです。
「100年後まで語り継がれる時計」をコンセプトに掲げたミナセの中でも、M3は本格的な製造ライン立ち上げの礎となった記念すべき存在。現在では、ダイアル、ストラップの組み合わせを選択できるセミオーダーコレクションとして、人気を博しています。今回、そのカスタムバリエーションとして、雪平文字盤が追加されました。
新しい雪平文字盤との融合
マスタークラフト M3に新たに加わった雪平文字盤は、ミナセの設計思想に新鮮な息吹を吹き込みました。
シリーズならではの滑らかなCラインケースラインは、ザラツ研磨によって生まれる鏡面仕上げと相まって、引き締まった印象を有しています。その精緻な外装に、雪平文字盤の揺らぎあるテクスチャが重なることで、さらなる奥行きと温かみが生まれました。
文字盤のカラーリングは、ブルー、パープルブラック、グリーン、アイスブルー、グレーという5種です。
槌目のような不規則な模様は、光を受けるたびに表情を変え、文字盤そのものが呼吸するかのような生命感を演出。洗練されたケースに手仕事の温もりと有機的な揺らぎが重なることで、これまでにない奥深い表情が引き出されたと言えるでしょう。
【新作紹介2】セブンウィンドウズ × 雪平文字盤
続いて、セブンウィンドウズシリーズと雪平文字盤について紐解いていきましょう。
セブンウィンドウズとは？
セブンウィンドウズは、ミナセならではの発想が生み出した、極めて独創的なシリーズです。
シリーズ名のとおり、角型ケースの6面に加えてリューズ面を分割したことで、合計7枚のサファイアガラスを配した構造が最大の特徴。ケースインケースという構造設計と相まって、ダイアルやムーブメントの構造美を多面的に楽しむことができます。
またケースには日本刀の刃を思わせるシャープな稜線が走り、滑らかさと鋭さが共存。加えてザラツ研磨による極限の鏡面仕上げが、緊張感を与えているのです。
さらに7枚のガラス越しに差し込む光は、文字盤やムーブメントに多彩な陰影を描き出し、時とともに表情を変化させます。セブンウィンドウズの腕時計は、時計という枠を超えて、光と構造で魅せる芸術ともいえるでしょう。
雪平文字盤との融合
セブンウィンドウズに新たに加わった雪平文字盤は、本シリーズならではの構造美と見事な融合を果たしています。
7枚のサファイアガラスを通して眺める雪平のダイアルは、見る角度によって豊かに表情を変え、雪原の光がゆらめくような幻想的な輝きを放ちます。不規則な凹凸による陰影が、複数の窓を通じて立体的に浮かび上がり、まさに光と質感が織りなす詩的な世界観を演出するのです。カラーリングは、アイスブルー、ブルー、シルバー、グリーンが登場しています。
さらにセブンウィンドウズ特有のケースインケース構造が、ダイアルの奥行きと透明感を一層際立たせており、時間を見る行為そのものが美の体験へと昇華されます。
今回登場した雪平文字盤モデルは、新たな可能性を広げた存在といえるでしょう。
雪平文字盤を採用したおすすめモデルをご紹介！
こちらでは、雪平文字盤を採用した注目モデルをご紹介します。
ディヴァイド『VM14-M01GBL-SSB』
ディヴァイド『VM14-M01GBL-SSB』は、雪平文字盤、ミナセの技術力が結実した腕時計です。
「分割」をデザインに落とし込んだ独自の構造により、ケースとラグを上下で分離し、立体的なフォルムを実現。ケースインケース構造と多面体の造形が織りなす表情は、見る角度ごとに新たな発見を与えてくれます。
ダイアルには、深みのあるブルーカラーに加えて雪平模様を採用。電鋳によって刻まれた不規則な凹凸がブルーカラーと溶け合い、繊細にきらめくのです。
ザラツ研磨を施した面とエッジは、歪みのない美しい鏡面仕上げを見せ、分割構造のパーツごとに異なる表情を際立たせています。
そして自動巻きムーブメント「KT7002」を搭載しており、5気圧防水や日付表示も備え、実用性と芸術性を両立した逸品です。構造美と雪平の質感が響き合うモデルといえるでしょう。
無金利分割払いなら月々わずか
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| 7,200 | 13,200 |
マスタークラフト M3『M3M3-DBL1-M02-S』
マスタークラフト M3『M3M3-DBL1-M02-S』は、爽快な淡いブルーと雪平文字盤による独創的な逸品です。
不規則な槌目模様が光を受けて繊細にきらめき、ダイアル全体に有機的な表情をもたらします。シンプルな針とインデックスがその輝きを引き立て、視認性と美しさのバランスを両立しているのです。
また流れるようなCラインケースと洗練されたブレスレットが調和し、構築的でありながら柔らかな印象を与える佇まいに。加えてザラツ研磨による歪みのない鏡面が、光と影を巧みに映し出します。
内部には自動巻きムーブメント「KT7001」を搭載。10気圧の日常生活防水も備え、デザイン性と実用性を両立しています。
無金利分割払いなら月々わずか
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マスタークラフト M3『M3M3-DBK1-M02-S』
『M3M3-DBK1-M02-S』は、深みのあるパープルと雪平文字盤が織りなす幻想的な世界観を持つ一本です。
電鋳によって繊細に表現された雪平模様が微細な陰影を生み出し、見る者を飽きさせない奥行きを演出。加えて上品なパープルトーンとの組み合わせにより、静謐かつ印象的なダイアルに仕上がっています。
ケースには、流れるような曲線を描くCラインデザインを採用。ミナセならではのザラツ研磨により、滑らかで歪みのない鏡面が美しく輝き、洗練された印象を際立たせています。
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セブンウィンドウズ『VM15-M01YBL-SSB』
『VM15-M01YWH-SSB』は、ブルーカラーの雪平文字盤を持つクールなモデル。
ダイアルには雪平模様が採用され、サファイアガラス越しに表情を変える様子を楽しめます。
スクエア型ケースには、ミナセ独自の「ケースインケース構造」を採用。7枚のサファイアガラスが配されており、光の取り込み方や反射の仕方によって文字盤の表情が刻々と移ろいます。立体的な針とインデックスも、こちらの構造と呼応するように奥行きある印象を与えているのです。
ブレスレットには、特許取得の「MORE構造」を採用。組木細工に着想を得た独自の組み合わせにより、しなやかで美しいラインを実現しています。搭載ムーブメントは自動巻き「KT7002」。5気圧防水とデイト機能を備え、実用性と芸術性を兼ね備えています。
無金利分割払いなら月々わずか
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セブンウィンドウズ『VM15-M01YGR-SSB MINASE』
『VM15-M01YGR-SSB MINASE』は、深みのあるグリーンと雪平模様が織りなす独自の美しさを放つモデルです。雪平模様の凹凸に反射する光が、まるでエメラルドのようなきらめきを見せ、見る者を引き込む魅力を放っています。
7つのサファイアガラス越しにのぞくその表情は、どの角度から見ても美しく、刻一刻と変わる光の演出が時計そのものに詩的な奥行きを与えているのです。
スクエア型ケースはケースインケース構造を採用し、光と陰影が複雑に交差する立体的なデザインに。プライベートシーンでも強い存在感を放ち、腕元を印象的に彩ります。
ストラップはグリーンのダイアルのシックな雰囲気を高める、ブラウンレザーを採用。ベージュのステッチが、味わい深さを増しています。
無金利分割払いなら月々わずか
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ミナセを支える技術：MORE構造とザラツ研磨
ミナセの時計づくりを根底から支えているのが、「MORE構造」と「ザラツ研磨」という2つの独自技術です。これらは単なる製造技術ではなく、100年後も語り継がれる時計をつくるという哲学に基づいた、ブランドのアイデンティティそのものといえるでしょう。
MORE構造とは、“MINASE ORIGINAL REBUILDING EQUATION”の略称で、日本の組木細工に着想を得た設計思想に基づいています。
ケースやブレスレットをパーツ単位で分解・再構成できるこの構造は、摩耗した部品の交換や再研磨を容易に可能とし、外装の美観を長く保ち続けることを可能に。耐久性と美しさを両立でき、まさに未来まで続く腕時計を象徴する技術といえるでしょう。
一方ザラツ研磨は、ミナセを語る上で欠かせない伝統技術です。仕上げ磨きの前段階で行われるこちらの下地処理は、金属表面を平滑に整え、歪みのない完璧な鏡面を実現します。
工程は熟練の職人によってすべて手作業で行われ、一部のパーツには1個あたり90分もの時間を費やすこともあるほど。現代のスイス時計業界ではほとんど見られなくなった本技術が、ミナセでは今もなお受け継がれているのです。
これらの高度な技術は、今回紹介してきた雪平文字盤モデルにも余すことなく活かされています。立体的なケースや複雑な構造の各パーツが織りなす陰影、そして歪みのない美しい輝き。それは単なる装飾ではなく、技術と時間を惜しみなく注ぎ込んだ結晶であり、所有する喜びをより深いものにしてくれるでしょう。
伝統美を纏い、さらに魅力が増したミナセの腕時計
ミナセの代表的なシリーズ「マスタークラフト M3」と「セブンウィンドウズ」に、新たに雪平文字盤が加わりました。
日本の伝統的な雪平模様から着想を得たこちらのダイアルは、繊細な凹凸によって光を受けるたびに異なる表情を見せ、静謐かつ奥深い美しさを放ちます。
そこに組み合わされるのが、分解・再構成を可能にする「MORE構造」や、歪みのない輝きを実現する「ザラツ研磨」。伝統と先端技術が融合し、ミナセならではの魅力が凝縮されたモデルに仕上がっているのです。
個性と品質を追求する時計愛好家にとって、本モデルは見逃せない存在でしょう。
詳細を知りたい方は、ミナセ公式サイトまたは正規取扱店であるハラダへ。ハラダでは実物を手に取ることができ、雪平ダイアルの輝きを直接確認できます。
独創的な質感を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
この記事の監修
- 時計は単なる時間を知るためのツールではなく、個性やスタイルを表現する大切なアイテムであるという信念のもと、ハラダではお客様一人ひとりのライフスタイルに合った時計を提案し、長く愛用できる商品選びをサポートしています。
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