セイコーのプレザージュは、腕時計づくりの伝統を継承し、世界に向けて日本の美意識を発信するウオッチブランドです。
2023年でセイコー腕時計の110周年を迎えるにあたって、同ブランドのクラフツマンシップシリーズより4つの記念モデルが誕生しました。日本の伝統工芸である、琺瑯、漆、有田焼、七宝の技法を取り入れ、現代の時計技術と組み合わせた、まさに「アートピース」とも呼べるコレクションです。
本記事では、記念モデルの魅力と詳細を深堀りしていきます。
プレザージュのクラフツマンシップシリーズからセイコー110周年記念モデルが登場!
セイコーの「プレザージュ クラフツマンシップ」は、日本の伝統工芸と先進の時計技術を組み合わせた、独自の美しさを持つ機械式腕時計シリーズです。日本の美と伝統的なモノづくりの技法をダイアルデザインに取り入れ、その魅力を世界に発信するコレクションとなっています。
中でも、今回登場したセイコー腕時計110周年限定モデルでは、
- 「琺瑯」
- 「漆」
- 「有田焼」
- 「七宝」
といった日本の伝統的な技法が駆使されています。
上記の技法は日本のモノづくりの歴史と深く結びついており、独特の美しさや特色をダイヤルに落とし込むことで、セイコーの歴史やクラシカルな味わいを感じることができるのです。
例えば琺瑯ダイヤルは、色褪せることのない美しさを持ち、セイコーが生んだ国産初の腕時計「ローレル」のダイヤルにも使用されていました。また、漆ダイヤルは、金沢の武家文化や美しい街並みをオマージュしており、金属と漆を直接結びつける革新的な製造手法が採用されています。
それぞれの伝統技法は、名だたる職人たちが手掛けており、その仕上がりも極上となっています。節目の年を祝うにふさわしい、スペシャルなコレクションと言えるでしょう。
【セイコー】プレザージュ110周年記念モデルをご紹介
ここからは、セイコーが誇るプレザージュシリーズの110周年記念モデルを一挙にご紹介いたします。
セイコーの長い歴史や伝統、日本の伝統工芸の精髄が結集しており、日本人なら誰もが心打たれるはず。
伝統工芸を採用した個性豊かな4つのダイアルをお楽しみください。
特に、
- 日本の伝統工芸に興味がある
- 独特のデザインを求めている
- デザインと機能性の両方を重視したい
といった方には、ぜひおすすめしたいモデルばかりです。
【世界限定1,500本】温もりのある白い琺瑯ダイヤル『SARD017』(完売済み)
『SARD017』の文字盤は、日本の伝統的な技法である「琺瑯」によって作られています。
実は国産初の腕時計「セイコーローレル」にも同じものが使用されており、セイコーの歴史的側面から見ても魅力的なモデルと言えるでしょう。
琺瑯は、決して色褪せることがなく、温もりある白色とみずみずしい艶を保ち続ける特性があるため、腕時計を長く愛用したい方にとってこれ以上ないほど適した腕時計といえるでしょう。本作の製作は、琺瑯職人である横澤 満 氏によって行われました。
また高温で焼成製造する琺瑯特有の小さな窪みや黒い釉薬が見えることがあり、そのようなひとつひとつの個性にも、日本人としての情緒が感じられるのではないでしょうか。
インデックスにはローマ数字が採用され、ダイヤルの美しさを最大限に活かすシンプルさが魅力。
針の形状はそれぞれ異なり、青い着色がダイヤルと見事に調和しています。
機能性の面では、レトログラードタイプのカレンダーが注目すべき点です。
日付が月末になると自動的に1日に戻る仕組みで、ノスタルジックな見た目の美しさだけでなく、十分な機能性を兼ね備えています。また、3時位置の曜日表示も同じ仕組みで動きます。
他にも約45時間のパワーリザーブと表示機能や10気圧防水など、便利な機能が豊富です。
【世界限定1,500本】他にはない艶のある漆ダイヤル『SARD019』
唯一無二の艶を生み出す「漆」。
そのような日本の伝統技法を腕時計に取り入れたのが『SARD019』です。
漆芸家の田村一舟氏の監修により多くの漆器職人が携わり、何十回も塗り研ぎを繰り返すことで、漆独特の艶やかな赤茶色の彩りが完成しました。
日本人に馴染みのある艶と赤茶色は、時計全体に上品でクラシックな印象を与えており、落ち着きのあるデザインが魅力です。ローマ数字のインデックスや異なる形をした針も本モデルの特徴であり、ダイヤルの雰囲気を損なうことなく独自の魅力を演出しています。
色合いが近いレザータイプのストラップも、漆の魅力を引きだす要素だといえるでしょう。
さらに機能面は、上記の琺瑯モデルと同様に、セイコーの高い技術力が反映されています。
レトログラードタイプの日付・曜日機構は、ただデザインを引き立てるだけではなく、日常の使い勝手を考慮した実用的な機能として活躍します。
セイコーの高い技術力と伝統的な日本の漆が組み合わさった本モデル。
メイドインジャパンの真髄を垣間見れること間違いありません。
【世界限定1,500本】有田焼ダイヤルの豊かな味わい『SARW067』(完売済み)
誰もが知る有田焼を、腕時計のダイヤルに使用した本モデル。
日本で初めて磁器が誕生した「泉山磁石場」の情景をオマージュし、磁器特有の艶やかな色彩と立体形状が表現されています。
腕時計に求められる耐久性を実現するため、従来の4倍以上の強度をもつ強化磁器素材を採用。
高精度の鋳型による鋳込み工程を経て、1300℃の高温で焼成することで完成しました。
陶器だからこそ表現できるアイボリーの色合いは、見れば見るほど愛着のわく逸品だといえるでしょう。この美しい文字盤は、有田焼の陶工、橋口 博之 氏によって手掛けられました。
機能性において特筆すべきものは、6時位置のダイアルタイプのカレンダーです。ユニークな味わいを演出しながらも、有田焼ダイヤルの印象をグッと高めています。
デザイン性と機能性の両方で優れた機能だといえるでしょう。
さらに約45時間のパワーリザーブを搭載しており、2日程度着用しなくても巻き上げの必要はありません。
有田焼の匠の技は、400年にわたり受け継がれてきた日本の伝統技術です。
独自の芸術性を味わいたい方に、おすすめのモデルとなっています。
【世界限定800本】スタイリッシュな七宝ダイヤル『SARW069』(完売済み)
鮮やかで深みのある青いダイヤルは、七宝焼きの賜物。
七宝焼きは金属の上にガラス質の釉薬を焼き付ける技法で、日本の伝統的な工芸品として知られています。
七宝焼きならではのクールな青色と波の広がるような模様が相まって、独自の世界観を作り出しているのが本モデルです。その美しさは、七宝ダイアル施釉師である戸谷 航 氏によって作り出されました。
海をオマージュしたダイアルはまるで波打つようであり、美しい釉薬が見せるきらめきは見るたびに穏やかな気分を感じさせてくれるでしょう。
また、深みのあるレザーストラップも、ダイヤルのスタイリッシュな印象を引き立てています。色鮮やかで独特の輝きを放ちながらも、上品にまとまったモデルであり、ビジネスとプライベートの両方で活躍する腕時計です。
機能性の面では上記モデルと同様に、ダイアルタイプのカレンダーが搭載されています。
スタイリッシュなデザインと機能性を重視する大人の男性におすすめといえるでしょう。
もちろん日本の伝統的な工芸品に興味がある方や、独自のスタイルを持つ方にもピッタリのアイテムです。
腕時計を長く愛用するためのアフターサービス
セイコーではユーザーが購入した時計に対して、高品質なアフターサービスを提供しています。
保証期間:セイコーの時計には、国際保証が付帯されています。
正規販売店での購入から1年間、時計の機械的な故障に対して無償での修理や交換が受けられます。
アフターサービス:保証期間が終了したあとも、有料にて部品の交換や修理、メンテナンスなどのサービスを提供しています。
専門の技術者が、時計を最適な状態に保つためのサポートを行ってくれるでしょう。
正規販売店の利用:保証やアフターサービスを受けるためには、セイコーの正規販売店での購入が必要です。
正規販売店での購入時には保証書が発行され、サービスを受ける際の証明となります。
日本の伝統が詰め込まれた腕時計を長く愛用するためにも、ぜひセイコーのアフターサービスを有効にご活用ください。
プレザージュ110周年記念モデルを身につけて、日本の伝統を肌で感じよう
セイコーのプレザージュ110周年記念モデルは、日本の伝統工芸と先進の技術が融合した、まさに腕時計の傑作です。
各モデルは伝統的な技法による独自デザインと機能性を持ち、日常での使用はもちろんのこと、特別な日のアクセサリーとしても最適といえます。
ただし最高峰の職人技によって生み出されているため、すべてが限定モデルとなっています。
日本の伝統を時計として肌で感じたい方は、ぜひお早めにお問合わせください。