日本が誇る腕時計ブランド グランドセイコー
スプリングドライブ「SBGA375」に秘められた真の美しさ

「グランドセイコーSBGA375」のデザインと視認性

ダイヤルカラーの黒に近いミッドナイトブルーが目を惹くこのモデルは、一切の無駄を感じさせない洗練された上品さがあります。パワーリザーブは約72時間（約3日間）持続し、文字盤にあるパワーリザーブ表示で残りの稼働量の確認が可能。そのメーターの形さえもシンプルな線形美で、無駄を感じません。

また、3時の位置にカレンダー機能も搭載されており、実用的な機能も備わっています。グランドセイコーの時計は、視認性が高いのも特徴。多面カットされた太い針とインデックスにご注目ください。このように面を増やすことで、少しの光でも反射しやすいように工夫され、視認性を高めているのです。

グランドセイコーSBGA375
セイコー独自のムーブメント「スプリングドライブ」

スプリングドライブは、セイコー独自の機構です。この技術の特徴は、機械式時計と、クオーツ式時計の両方のメリットを取り入れた機構であるということ。動力源は機械式時計と同じゼンマイで、巻き上げたゼンマイがほどける力で動きます。この仕組みによるメリットは、ゼンマイで動く場合のトルクが大きいため、重厚な針もスムーズに動かせること。実際に見てみると、高級感のある重厚な針を採用しており運針もとてもなめらかです。また、秒針もスイープ運針によりとても静かな動きが見て取れるでしょう。

一方、精度に関しては、ゼンマイのトルクで電気を起こし、クオーツ時計のように水晶振動子を動かして月差±15秒を保っています。つまり、機械式時計の大きい動力と、クオーツ時計の精度の高さを兼ね備えているムーブメントなのです。このことから「ハイブリッドムーブメント」とも言われています。他のモデルと差をつけられるこの独自ムーブメントは、シースルーバックから覗くことが可能。独創機構への自信と誇りを鑑賞してみてください。

スプリングドライブは他のムーブメントよりは厚みが出るので、時計本体の厚みが12.5mmとやや厚め。しかし、ケースの厚みはそこまで分厚くなく、直径も40mmと平均的なサイズので、スッキリとした印象は保たれます。ビジネスシーンでも充分に使えますし、万人の腕に馴染むデザイン設計なのではないでしょうか。

グランドセイコーSBGA375
セイコースタイルには欠かせない「ザラツ研磨」

グランドセイコーが継承する「セイコースタイル」というデザイン理念を体現するのに欠かせないのが「ザラツ研磨」。それは研磨紙を貼り付けたアルミの円盤に研磨する面を押し当てて「超平面」に形成する技術です。研磨の出来は職人の感覚によって左右されるため、熟練した技術を要する非常に難しい工程。しかし、グランドセイコーの美しさはこの技術なくしては語れません。この工程を省いてしまうと、金属を鏡面に仕上げることはできても、面が歪んでしまうのだとか。

つまり、職人芸の「ザラツ研磨」を経た超平面こそが、どこから見ても美しい絶妙なフォルムを生み出しているのです。ムーブメントの精度のみならず、時計そのものに美しさにこだわりぬく様は、「セイコースタイル」への敬意を表していると言えるでしょう。

グランドセイコーSBGA375 充実のアフターサポート

グランドセイコーは腕時計の品質を保証するために、非常に充実したアフターサービスを提供しています。2021年10月1日に延長された5年間もの無償保証期間があるのに加え、オーバーホールや電池交換ではケースの研磨などの追加サービスを受けることができます。以下ページも参考にしてみてください。

今回延長された5年間の無償保証は、2021年1月1日以降にご購入されたグランドセイコーのみが対象となります。2020年以前にご購入されたグランドセイコーは対象外となり、無償保証期間は従来通りの3年間となりますのでご了承ください。

グランドセイコーSBGA375 まとめ

知れば知るほど奥が深い「SBGA375」についてご紹介しました。歴史あるセイコースタイルに、21世紀に誕生したスプリングドライブという高性能機構を合わせた非常に興味深い腕時計です。見た目はシンプルで、身につける人を選ばないこのモデルには、日本人の“美への追求”とその技術にかける“情熱”が隠されていたんですね。

日本の腕時計の歴史と職人の情熱を秘めた飽きの来ないデザインに、あなたもいつの間にか虜になっていることでしょう。

グランドセイコーSBGA375 詳細スペック

外装

ムーブメント

機能