夏と言えば、フィッシングやスキューバといったマリンスポーツに加えて、川辺でのアクティビティも楽しみたい季節です。そんな夏におすすめの腕時計として、ダイバーズウォッチを選択肢に加えてみませんか?
当記事では、厳選ブランドからおすすめのダイバーズウォッチをピックアップいたしました。いずれも機能性だけでなくスタイリッシュなデザイン性を備えており、おしゃれな普段使いにも使えるダイバーズウォッチとなっています。
来る夏に向けて、おしゃれなカジュアルウォッチをお探しの方はぜひ参考にしてみてください。
ダイバーズウォッチとは?
ダイバーズウォッチは、その名の通りダイバーに向けて設計された腕時計です。「ツールウォッチ」や「プロフェッショナルウォッチ」に分類されており、高い防水性とダイビング向けの専門的な機能を備えています。
命の危機にさらされるダイバーたちには、正確な潜水時間の計測が必須となります。そのため、ダイバーズウォッチと呼ばれる腕時計には、過酷な環境でも常に正しい時間を表示し続けられる機能性が備わっているのです。
まず初めに、その基本的なスペックについて解説していきます。
なお、国際標準化機構であるISOでは、ダイバーズウォッチに関する規格「ISO 6425」が設けられています。その項目は、基本的な防水性や耐久性から、磁力、温度変化への耐性などが定められています。現代の腕時計において、これらを満たすか否かが、本格派ダイバーズウォッチを判別するひとつの区切りとなっています。
高い防水性
ダイバーズウォッチと呼ばれるモデルには、必ず高い防水性が備わっています。ISOの規定では100m防水が基準となっており、着用者がそこまで潜水しても機能を維持し続けてくれるようになっています。
とはいっても、現代の私たちの生活では、この防水性を最大限活かす機会は少ないでしょう。しかしながら、マリンスポーツなどでも浸水を気にせず着用できる上に、オーバースペックという魅力も備えています。
ダイバー向けの専用仕様
ダイバーズウォッチには潜水に向けた専門的な機能が多く備わっています。代表的なものには逆回転防止ベゼルやヘリウム脱気栓が挙げられるでしょう。このふたつは、着用者あるいは腕時計自体の保護に不可欠な機能であり、ツールウォッチを持つことのロマンも底上げしてくれます。
また、光の届かない海中であっても時間を読み取れるように、その表示部には夜光が施されていることが多い印象です。
ガンガン使える高いタフネス
ダイバーズウォッチは、過酷な環境でも正しい時間を表示できるように、高い耐久性を備えています。衝撃、磁力、温度変化、腐食への耐性は、腕時計を長く使っていく上でも役立つものと言えるでしょう。
せっかく腕時計を購入したのであれば、なるべく長い期間着けていたいと思うのは自然なことです。ダイバーズウォッチは、それを高い水準で叶えてくれる腕時計となっています。
カジュアルなスタイル
多くのダイバーズウォッチは力強いデザインを採用しており、カジュアルな印象が強いです。スケールが刻まれた幅広のベゼルに、大柄のケース、視認性を重視したダイアルはまさにスポーツウォッチの王道と言えるでしょう。プライベートシーンを中心に、カジュアルなコーディネートと抜群の相性を見せてくれるでしょう。
その大きな存在感を活かした着こなしもぜひ試してみてください。
普段使いもしやすいおしゃれなダイバーズウォッチ7選!
ダイバーズウォッチは多くのブランドから登場しており、機能性で考えるとその選択肢は無数にあります。ここでは、普段使いもしやすいおしゃれなダイバーズウォッチをピックアップいたしました。目を引くモデルだけでなく、ジャケットに合わせやすいシンプルデザインのモデルもご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
グランドセイコー スプリングドライブ 「SLGA023」
国産腕時計の最高峰であるグランドセイコーのダイバーズウォッチです。日本近海の海流が見せる「うねり」が、波打つブルーのダイアルで表現されたモデルとなっています。
防水性は200mを備えており、スポーティなセラミック製の回転ベゼルを搭載。素材にブライトチタンを使用しているため、軽やかかつキズに強いモデルとなっています。
また、ムーブメントにはハイスペックのスプリングドライブを搭載しているため、高精度かつ外部からの影響を受けにくい点も魅力と言えます。
なお、本作にはブラックダイアルのカラーバリエーションモデル「SLGA015」も用意されています。詳しくは以下でご確認ください。
シチズン プロマスター「NB6021-17E」
技術派国産ブランド、シチズンからは「プロマスター」の機械式ダイバーズウォッチをピックアップしました。かつて、海中でフジツボが付くほど放置されていながらも、動き続けていた伝説的モデル「チャレンジダイバー」を復刻した一本です。
「フジツボダイバー」とも呼ばれたオリジナルの要素を多く引き継ぎながらも、高い耐久性と200m防水を備えるなど、現代的なアップデートが施されています。
そのクラシックなデザインとラバーストラップの組み合わせは、カジュアルだけでなくジャケットスタイルにも合わせやすいでしょう。価格帯も比較的手に入れやすく、ダイバーズウォッチの一本目にもおすすめしたい一本です。
また、本機にはオールブラックカラーのバリエーションも用意されています。こちらも合わせてご確認ください。
セイコー プロスペックス「SBEN007」
セイコーのプロフェッショナルライン、プロスペックスからは、クールなブルーカラーが特徴的なダイバーズウォッチ「SBEN007」をピックアップしました。
1965年に登場し、セイコーの潜水用時計の基礎を築いたかつての傑作のリバイバルモデルとなっています。ダイアルは横ストライプの入ったライトブルーカラーを採用しており、ブルーのベゼルがスタイリッシュな存在感をプラス。無駄のないダイバーズフェイスは高い視認性を見せています。
防水性は200mです。また、本作の魅力はその薄さにこそあります。ダイバーズウォッチの厚みが苦手な人にも、きっと当てはまるモデルとなってくれるでしょう。
カシオ Gショック フロッグマン「MRG-BF1000B-1AJR」
プロフェッショナルライン、MASTER OF Gの「フロッグマン」は、ダイバー向けに特化したGショックです。MRG-BF1000B-1AJRは、その2024年の最新作として登場したモデルです。
Gショックの最高峰であるMR-Gの品質で作り直されたフロッグマンであり、200mの防水性を誇るタフネスだけでなく、高品質のチタンケースが極限まで磨き上げられています。
また、クォーツムーブメントを活かした多機能性も魅力であり、 自動時刻修正や簡単時計設定、潮の満干を表示するタイドグラフ設定(世界約3,300ポイント)も備えています。
レッドのアクセントが力強い、大ぶりなダイバーズウォッチですが、思いの外軽量に仕上げられておりアクティブに使用できる一本です。
なお本作には、ラバーストラップを備えたブルーモデルも登場しています。詳しくは以下のページでご確認ください。
オメガ シーマスター ダイバー300M サマーブルー
オメガを象徴するダイバーズウォッチ「シーマスター ダイバー300M」から、シリーズの75周年を記念したサマーブルーモデルをピックアップいたしました。
海を模したブルーグラデーションカラーを採用しており、その盤面は光の当たり方でさまざまに表情を変化させます。また、インデックスやベゼル上のスケールにもサマーブルーカラーが使用されており、特別感に溢れる一本と言えるでしょう。裏ぶたの特別なモチーフも目を引きます。
機能性は折り紙付きで、300m防水に、ヘリウム脱気栓を備えた本格派です。また、マスタークロノメーターに認定されているため、高い精度と耐磁性が約束されたモデルとなっています。コーアクシャル脱進機の搭載による高いメンテナンス性も魅力となるでしょう。
ロンジン レジェンドダイバー 「L3.764.4.90.6」
ロンジンのレジェンドダイバーは、1960年代に作られたアーカイブを再解釈したダイバーズウォッチです。クラシックなデザインと現代的な技術が融合しており、本作もアップデートを経て、ISO 6425規格に認定された本格的なダイバーズウォッチとなりました。
そのレトロなダイバーズデザインでは、インナーベゼルを利用したダイビングスケールが目を引きます。この仕様によって、全体がコンパクトにまとまっており、シックに使えるダイバーズウォッチという得難い存在に仕上がっています。
ジャケットスタイルに合わせるダイバーズウオッチであれば、まず選択肢に加えたい一本でしょう。なお、防水性も30気圧を備えており、インナーベゼルは2時位置のリュウズを使って調整できます。
クエルボ・イ・ソブリノス 「ブセアドール カリブ」
キューバの情熱を宿すスイスブランド、クエルボ・イ・ソブリノスからは、個性的なカラー構成を備えるダイバーズウォッチ「ブセアドール カリブ」の2種をピックアップいたしました。シアンカラーの海とパステルカラーの砂浜を表現した、キューバの海に由来するダイバーズウォッチです。
名前のブセアドールは、スペイン語で「潜水士」を意味します。ケース形状は、酸素ボンベやシュノーケルからインスピレーションを得たもので、そのダイナミックなフォルムには200mの防水性が備わりました。また、インナーベゼルでダイビングスケールを調整するようになっており、目を引くダイアルを広々と楽しめます。
カラーバリエーションは、キューバ領カリブの海の色合いを思わせる鮮やかなブルーと、深海の黒と差し込んでくる太陽の光がシャープな印象のブラックの2種です。なおどちらのカラーも、ダイビング用の実用的なラバーストラップとエレガントなカーフスキン製ストラップの2種が用意されています。
まとめ
当記事では、来る夏に向けて、普段使いも可能なダイバーズウォッチを厳選してご紹介いたしました。カジュアルな腕時計の新調を考えられている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、ダイバーズウォッチにはより潜水仕様に特化した、6000m防水を誇る驚愕のモデルも登場しています。オーバースペックにロマンを感じる方は、各ブランドから登場しているさまざまなモデルも試してみる事をおすすめします。