グランドセイコーより、2025年の新作第一弾として『SBGH349』が登場しました。2024年に登場したアイスブルーダイアルモデル「SBGH347」と同じデザインのダイアルを持ち、直径40mmのブライトチタンケースを備えたモデルです。毎秒10振動の機械式ムーブメント「Cal.9S85」を搭載しており、その安定した高精度も本作の魅力に数えられるでしょう。当記事では、本作の特徴、魅力を、従来モデル、SBGH347と比較しながら解説いたします。なお、SBGH347については、以下の記事をご覧ください。
汎用性十分のアイスブルーダイアルモデル『SBGH349』のデザイン
SBGH349のモチーフは、従来モデルSBGH347と同じく「氷瀑(ひょうばく)」です。グランドセイコーの機械式モデルが製造される「グランドセイコースタジオ 雫石」から望む、岩手山の七滝で厳冬期に観測される景観をイメージしています。
本作では、シンプルでありながら表情豊かなアイスブルーダイアルによって、この景観が巧みに表現されています。そのデザイン性について、詳しく見ていきましょう。
氷瀑を表現した、表情豊かなアイスブルーダイアル
SBGH349の最大の魅力は、アイスブルーカラーを持つダイアルです。透き通るようなブルーカラーには若干の光沢が与えられており、涼しげな印象もたらされています。また、このカラーリングは、レギュラーモデルとしては希少なものとなっています。
さらにダイアルでは、縦方向の型打ち模様を施すことで、滝が凍り、いくつもの氷柱が連なる氷瀑が巧みに表現されました。一方、ダイアルデザインはアイスブルーとシルバーのみで構成されたシンプルなものであり、その意匠を存分に楽しむことができます。
また、針、インデックスはグランドセイコーの巧みな仕上げ技術によって丹念に仕上げられており、光の反射で存在感を放ちます。太く存在感のある針は、確実な時間の視認を可能とするでしょう。
動画でSBGH347を確認
軽やかで耐傷性に優れるブライトチタン製ケース
SBGH349のケースは、スタンダードなグランドセイコーのスタイルを採用しており、その素材にはブライトチタンが使用されています。グランドセイコー独自のチタン素材であり、通常のチタンとは一味違う白い輝きを備えつつも、耐傷性や軽やかさといったチタンの特性を有する素材です。さらに、本作では巧みな表面仕上げによってポリッシュとヘアラインのメリハリが効いており、アイスブルーダイアルとの相性も良好です。
なお、ケースバックはシースルー仕様となっており、「Grand Seiko」のロゴがあしらわれたローターや、機械式ムーブメントの鼓動を楽しむことができます。
ブレスレットもブライトチタン製
ブレスレットもブライトチタン製で、仕上げの違いによるメリハリが効いています。堅牢な3リンクタイプで、クラスプに向かってテーパーの効いた造形を採用。バックルは手軽に操作できる3つ折れタイプす。
「SBGH349」のサイズや着け心地
『SBGH349』のケース直径は40mm、厚みは13mmです。多くの人々が着用しやすい、機械式腕時計としてはスタンダードなサイズ感で、スーツやカジュアルファッションにも合わせやすいでしょう。また、ブライトチタンの採用によって比較的軽やかに仕上がっており、重さは104gにまで抑えられています。
SBGH349は機能性も十分
SBGH349はスタンダードな日付表示機能付きの3針機械式モデルです。ムーブメントには、ハイビートメカニカルムーブメントのCal.9S85を搭載しており、デイリーユースモデルとして申し分ありません。
メカニカルハイビート36000「Cal.9S85」を搭載
SBGH349は、機械式の自動巻きムーブメント「Cal.9S85」を搭載しています。通常の機械式ムーブメントに比べて高振動な、毎秒10振動(1時間36000振動)を備えており、日差+5秒~-3秒の安定した精度を実現しています。
さらに、一般的にハイビートモデルは、部品の摩耗やてんぷの挙動の“ムラ”がデメリットとなりますが、グランドセイコーは微細加工技術MEMSによって、これを解決。実用的かつメンテナンス性の高いハイビートモデルを実現しています。
パワーリザーブは約55時間
SBGH349のパワーリザーブは、約55時間です。2日以上のパワーリザーブがあるため、他の腕時計と使い分けしても止まることなく使用できます。ただし、より安定した高精度を追求するのであれば、毎日着用して巻き上げ量を安定させておいた方が良いでしょう。
日常使いに向いた防水性・耐久性
SBGH349は、ねじ込み式リュウズを採用しており、10気圧防水を備えています。日常使いする上で不便は感じにくいでしょう。さらに、耐傷性の高いブライトチタンによってタフネスも備えており、ムーブメント自体に耐磁性が備わっているため、長い期間愛用することができます。
SBGH349とSBGH347を比較!両モデルでどこが違う?
従来モデルのSBGH347と同じ、「氷瀑」のモチーフを持つSBGH349ですが、両モデルには、サイズ、ケース素材に違いが見られます。アイスブルーダイアルという魅力的な意匠において、異なるケースサイズ、ケース素材を選べる点は、愛好家にとって嬉しいポイントとなるでしょう。
ケースサイズの違いは以下の通りです。SBGH349は直径40mm、厚さ13mmという、至ってスタンダードなサイズ感を採用しており、手首の幅を気にせず着用できるでしょう。一方、従来モデルのSBGH347は直径37mm、厚さ13.3mmで、コンパクトなルックスにまとまっています。手首の細い方や、小型化のトレンドを重んじる方は選びやすいサイズ感と言えます。
もうひとつの違いは、ケース素材です。SBGH349はブライトチタンを採用しており、高い耐傷性と独特の輝きを備えています。その一方で、SBGH347は輝度に優れるエバーブリリアントスチールを使用しており、非常に高い耐食性が魅力となります。いずれも、長期間の愛用に適した素材と言えるでしょう。
また、素材の違いによって、SBGH349の重さは104g、SBGH347の重さは142gとなっており、重量感の違いで選ぶこともできます。
なお、SBGH347について詳しくは以下のページもご覧くださいませ。
グランドセイコーの保証やアフターサービス
グランドセイコーの腕時計には、購入日から5年間の保証期間が適用されます。保証期間中に、取扱説明書にそった正常な使用で生じた不具合については、無料で修理や調整を受けられます。保証対象となるのは、時計本体(ムーブメント、ケース)およびメタルブレスレットです。
しかし誤った使用や不注意による故障、天災地変による故障、使用中に生じる外観上の変化などは保証の対象外となります。
グランドセイコーサロンでの購入でサポートカードプレゼント!
グランドセイコーサロンで腕時計を購入すると、通常の保証書とは別にメンテナンスサポートカードが贈られます。
こちらを利用することで、グランドセイコー公式のメンテナンスサービスを通常よりお手頃な価格でご利用いただけるようになります。
長年の愛用に向けて、グランドセイコーのご購入はグランドセイコーサロンにお任せくださいませ。
グランドセイコーのアイスブルーモデルにサイズ違いが登場!『SBGH349』
グランドセイコーの『SBGH349』は、ブランドの工房近くで見られる自然現象、「氷瀑」を表現したモデルであり、従来モデルSBGH347のサイズ、素材違いとなっています。魅力的なアイスブルーカラーモデルに選択肢が増えたのは、ファンにとって嬉しいポイントとなるでしょう。
日常使いに適した機能性に、スタンダードなサイズ感、耐傷性に優れるブライトチタンを採用したSBGH349は、グランドセイコーサロンの当店も自信を持ってお勧めできるモデルでございます。ご購入の際はぜひハラダへご相談くださいませ。
グランドセイコー 9Sメカニカル
SBGH349の詳細スペック
詳細
発売日 | 2025年1月 |
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外装 | ブライトチタン 裏ぶた:ブライトチタンとサファイアガラス |
裏ぶた仕様 | シースルースクリューバック |
ガラス材質 | デュアルカーブサファイア |
コーティング | 内面無反射コーティング |
ケースサイズ | 横 40.0mm 縦 46.6mm 厚さ 13.0mm |
バンド幅 | 20mm |
中留 | ワンプッシュ3つ折れ方式 |
ムーブメント | 9S85 |
駆動方式 | メカニカル 自動巻(手巻つき) |
駆動時間 | 最大巻上時約55時間持続 |
静的精度 | 平均日差+5秒~-3秒 |
防水 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
耐磁 | あり |
その他 | ・ねじロック式りゅうず |