グランドセイコー「9Sメカニカル」の最高峰モデル“テンタグラフ”を一挙紹介! - 高級時計 正規販売店 ハラダHQオンラインショップ

グランドセイコー「9Sメカニカル」の最高峰モデル“テンタグラフ”を一挙紹介!

日本の美意識と最先端技術の融合により、常に腕時計の本質を追求し続けるグランドセイコー。その歴史に新たな一歩を刻む次世代のフラッグシップモデルが、ブランド初となる機械式クロノグラフ、通称「テンタグラフ(TENTAGRAPH)」です。

セイコー時代から培われてきたクロノグラフ技術と、卓越した精度、光と陰の移ろいを映し出す洗練されたデザイン、そしてアクティブな使用にも応える堅牢性。ここでは、グランドセイコーが誇るテンタグラフの特徴と、その哲学を体現する珠玉のモデルたちを一挙にご紹介します。

グランドセイコーとは:最高峰の実用時計を追求する日本の精神

1960年、「世界に挑戦する国産最高級の腕時計をつくる」という志のもと、グランドセイコーは誕生しました。その根底にあるのは、精度、視認性、美しさ、そして長く愛用できる耐久性といった、腕時計に求められる本質的な要素をどこまでも追求する理念です。

グランドセイコーの最大の特徴は、部品の製造から組み立て、調整、検査に至るまで、すべてを自社で一貫して行う真のマニュファクチュールであること。

伝統的な機械式腕時計である「9Sメカニカル」、従来のクォーツ時計と一線を画す性能を誇る「9Fクオーツ」、そしてその二つの良い所取りをしたような独自技術「9Rスプリングドライブ」を展開し、高い技術力を証明するとともに、幅広い需要をカバーしています。

またその時計作りには「THE NATURE OF TIME」という哲学が息づいており、日本の豊かな自然や四季の移ろいからインスピレーションを得た繊細な美意識が、ダイアルの表現や光と影を巧みに操るデザインに色濃く反映されています。

以下ではグランドセイコーの哲学が高次元で反映された機械式クロノグラフウォッチ「テンタグラフ」について、その搭載ムーブメントやデザイン特徴などを解説していきます。

高精度、安定・持続性を両立した心臓部「Cal.9SC5」

テンタグラフの核心には、グランドセイコーが長年の技術を結集して生み出した初の機械式クロノグラフムーブメント「キャリバー9SC5」が搭載されています。「TENTAGRAPH(テンタグラフ)」の名は、このムーブメントが持つ“TEN beat(10振動)”、“Three days(3日間持続)”、“Automatic(自動巻)”、そして“chronoGRAPH(クロノグラフ)”という4つの特徴から名付けられました。

毎秒10振動(36,000振動/時)というハイビートは、正確な秒数の計時を可能とする一方で、ぜんまいの消費と部品の摩耗も激しくなるという課題を抱えています。

そこでキャリバー9SC5は、動力ぜんまいの伝達効率を飛躍的に高める「デュアルインパルス脱進機」と、2つの香箱を持つ「ツインバレル」を搭載し、10振動のメカニカルクロノグラフとして世界最長となる、最大巻上時約72時間(約3日間)もの持続時間を実現しています。また、ナノ単位での部品製造技術によって、部品ひとつひとつのかみ合いや剛性も高め、摩耗を最小限に抑えることにも成功しています。

垂直クラッチ方式

加えて、このムーブメントでは、セイコーが長い歴史の中で培ってきたクロノグラフの製造技術も駆使されています。操作機構には、確実で心地よい操作感を生む「ピラーホイール方式」を、ムーブメント自体の構造には、計測開始時の針飛びを抑制する「垂直クラッチ方式」を採用。グランドセイコーが追い求める精度と信頼性、そして良好な操作性が追求されています。

グランドセイコーのコラムホイール
ピラーホイール

テンタグラフの実用性を支える、次世代のデザインと素材

テンタグラフは、現行の9Sメカニカルにおけるフラグシップに数えられ、デザイン、使用されている素材も先鋭化されています。

デザイン文法「エボリューション9スタイル」を採用

グランドセイコーの腕時計には、見やすさや装着感、表面仕上げの基準を設けたデザイン文法、「グランドセイコースタイル」が反映されています。この哲学を現代的に昇華させたのが、テンタグラフにも採用される(一部モデルのぞく)独自のデザイン文法「エボリューション9スタイル」です。

これは、審美性、視認性、そして装着性という3つの要素を高い次元で融合させることを目指したもので、特に日本の伝統的な美意識である、光と陰が織りなす繊細なグラデーションの美しさを追求しています。

slgc001のダイアル

さらにテンタグラフでは、このデザイン文法をクロノグラフ向けにアップデート。情報量の多いモデルでありながら、力強くもシャープな時分針と立体的なインデックス、そしてそれらとダイアルとの距離を極限まで詰めることで、いかなる状況下でも瞬時に時刻を読み取れる、緻密に計算された視認性を体現しています。

また、優れた装着性も健在で、ケースが大ぶりになりやすいクロノグラフウォッチにおいても、重心を下部に置いた設計によって、手首にフィットするような良好な着用感が実現されています。

製造地の自然を映す「岩手山パターン」

多くのテンタグラフのダイアルを飾るのが、グランドセイコーの機械式時計が生まれる「グランドセイコースタジオ 雫石」から望む、雄大な岩手山の山肌をモチーフにした「岩手山パターン」です。これは単なる装飾ではなく、ブランドのルーツと日本の自然美への敬意を表現する象徴的なデザインとなっています。

グランドセイコー SLGC007のイメージ画像

このパターンは、ブランドが得意とする型打ち技術によるもので、職人たちが日々目にする岩手山の力強い稜線や、季節や時間によって移ろう表情が、繊細かつ立体的に描き出されています。

グランドセイコー SLGC006のダイアル

さらに、光を受ける角度によって、放射状のパターンが様々な陰影を生み出し、まるで生命が宿っているかのように豊かな表情を演出。テンタグラフに深い奥行きと普遍的な美しさをもたらしています。なお、近年ではこの岩手山パターンを発展させた、さらにダイナミックなパターンも採用されるようになりました。

堅牢性と美しさを両立する先進素材

グランドセイコー「テンタグラフ」の装着感、タフネスを支えるのが、独自開発の先進的なチタン素材です。

基幹モデルには、ステンレススチールより約30%軽量でありながら、傷や腐食に強く、独特の白い輝きを放つ「ブライトチタン」を採用。加工や研磨が極めて難しい素材ではありますが、グランドセイコーの職人が「ザラツ研磨」を施すことで、歪みのない鏡面と繊細な筋目仕上げが生み出されています。

グランドセイコー SLGC009のリューズ

一方、スポーツコレクションの「SLGC009」には「ブリリアントハードチタン」が用いられます。これは純チタンにない白い輝きを放つだけでなく、ステンレススチールの約2倍という圧倒的な表面硬度を誇り、長年にわたってその輝きが維持されます。

これらの先進素材が、テンタグラフに快適な装着感や優れた堅牢性を与え、スポーツウォッチとしての完成度を高めているのです。

テンタグラフの世界を体現する珠玉のモデルたち

最後に、テンタグラフ「Cal.9SC5」を搭載するクロノグラフウォッチを一挙にご紹介いたします。それぞれで異なる個性に注目してご一読ください。

テンタグラフの王道「SLGC001」:静謐なブルーに宿る岩手山パターン

SLGC001の全体図

グランドセイコーの機械式クロノグラフとして初めて登場したレギュラーモデルが「SLGC001」です。ダイアルには、ブランドを象徴するネイビーカラーが採用され、そこに刻まれた岩手山パターンが力強い生命感を加えています。光の当たり方で深い紺碧から鮮やかな青まで表情を変えるダイアルは、知性と精悍さを腕元に演出します。

SLGC001 Grand Seiko グランドセイコー 9Sメカニカル

ケースとブレスレットには軽量で堅牢なブライトチタン、ベゼルには耐傷性に優れたセラミックスを組み合わせることで、スポーティでありながらも高い品格を演出。ブランド初のメカニカルクロノグラフの誕生を飾るにふさわしい、フラッグシップとしての風格を備えた一本です。

冬の情景を切り取る「SLGC007」:岩稜と新雪のコントラスト

厳冬期の岩手山がまとう、静寂と厳しさが同居する美しさを表現したのが「SLGC007」です。このモデル最大の特徴は、岩稜とそこに降り積もる新雪のコントラストの表現です。ダイアルは、上層を青白い新雪をイメージしたスノーブルーで彩られ、インダイアルを黒い山肌に見立てたブラックで彩色し、クロノグラフの王道とも言える、パンダ調の表情が演出されました。

まるで雪の中から険しい岩肌が現れるかのような深みのある情景は、ブライトチタン製のケースとセラミックス製のベゼルによって引き締められています。厳しい自然の中で鍛えられたようなタフさと、洗練された美しさを両立させた、詩情あふれるタイムピースです。

朝陽に輝く限定モデル「SLGC006」:カッパーピンクとゴールドの共演

世界でわずか300本のみが販売される限定モデル「SLGC006」は、夜明けの光を浴びて輝く岩手山の荘厳な姿からインスピレーションを得たモデルです。ダイアルカラーには、朝陽に染まる山肌を表現した温かみのあるカッパーピンクを採用。インダイアルもブラウンまたはダークなカッパーピンクで彩ることで、グラデーション調の豊かな表情に仕上げられました。

グランドセイコー SLGC006のリストショット

さらに本作では、独創的な岩手山パターンとして、鳥瞰で臨む岩手山の尾根筋をイメージした放射状のモチーフが与えられました。そのダイナミックな造形は、光を受けてきらめき、力強くも美しい表情を見せます。

そして、この特別なモデルをさらに際立たせているのが、随所にあしらわれた18Kピンクゴールドです。タキメーターが刻まれたベゼルの表示板をはじめ、プッシュボタンやブレスレットの中留にピンクゴールドを用いることで、ブライトチタンのシャープな輝きに華やかさと高級感を加えています。

グランドセイコー SLGC006の裏蓋

スポーティなクロノグラフという機能性に、朝日がもたらす高揚感とエレガンスを融合させた、300本限定の希少さにふさわしい存在感を放つ1本です。

獅子の威厳をまとう「SLGC009」:異彩を放つスポーツコレクション

グランドセイコー SLGC009のリストショット

他のモデルとは異なる、グランドセイコーのスポーツコレクションに属するのが「SLGC009」です。そのデザインは岩手山ではなく、ブランドのシンボルである「獅子」の威厳と気高さをテーマとしています。獅子の屈強な爪を彷彿とさせる、大胆でラグが張り出したケース形状を特徴とし、素材には、ステンレススチールの約2倍の硬度を誇り、より白く美しい輝きを放つ「ブリリアントハードチタン」を採用。その強靭さを体現しています。

グランドセイコー SLGC009のダイアル

合わせて、ダイアルにも岩手山パターンは用いられず、獅子のたてがみが風になびく様子を表現した、有機的で力強いパターンが刻まれています。その他、20気圧の強化防水性能や、ケースと一体感のある新開発の高強度ラバーストラップを備え、タフな使用環境への対応を実現。エボリューション9コレクションのテンタグラフが持つ静謐な美しさとは対照的な、野性的でダイナミックな魅力を宿したコレクションです。

まとめ

グランドセイコーのメカニカルクロノグラフ「テンタグラフ」は、ブランドの歴史における新たな到達点を示すマイルストーンです。

世界最長の持続時間を誇るハイビートムーブメント「キャリバー9SC5」の技術的革新性。そして、日本の美意識と究極の実用性を両立させたデザイン文法「エボリューション9スタイル」。これらが見事に融合し、雫石の自然を映す「岩手山パターン」から、獅子の威厳をまとうスポーツモデルまで、多彩な個性となって腕元を飾ります。

テンタグラフは、時間を計測するための単なる道具ではありません。それは、グランドセイコーが追求し続ける「腕時計の本質」と、日本のものづくり精神が結晶化した、持ち主の人生に寄り添う信頼足るパートナーと言えるのです。

この記事の監修

グランドセイコー担当 藤本
グランドセイコー担当 藤本
資格:日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
担当ブランド:Grand Seiko、NORQAIN

腕時計販売店ハラダのオンライン担当。
腕時計の撮影、オンライン上でのマーケティング全般を担当。

最新のトレンドからクラシックなモデルまで、幅広い腕時計の情報を提供し、特に日本の腕時計ブランドであるグランドセイコーの魅力を発信することに注力。グランドセイコーの精密な技術と美しいデザインについて詳しく紹介し、時計の選び方や魅力を伝える事に生きがいを感じている。
店舗外観

モダンで洗練された外観がお客様をお迎えします。

店内写真1

ジュエリーも幅広く揃うのでカップルや家族での買い物も長時間楽しむことができる。

店内写真2

4階にはバーカウンターとイベントスペースが設置されている。

店内写真4

落ち着いた雰囲気のバーカウンターで時計について語らうこともできる。

店内写真3

フロアごとに楽しみが見つけやすい建物の構造となっている。

株式会社ハラダは、徳島県で創業90年以上の歴史を持つ、日本正規高級時計協会(AJHH)加盟の腕時計正規販売店です。県内で眼鏡店を含む4店舗を展開し、お客様一人ひとりに最適な一本をご提案してまいりました。

2023年4月には本店をリニューアルし、より一層、腕時計が持つ本質的な魅力をご体感いただける空間へと生まれ変わりました。正規販売店ならではの確かな品質と、豊富な品揃えとともに、皆様のご来店、ご注文を心よりお待ちしております。

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