
その力強い存在感、ダイナミックなデザイン性が魅力のダイバーズウォッチは、決してただの腕時計ではありません。高い防水性能、水圧に耐えられる堅牢性、潜水時間を計測できる機能、深海の暗闇に対応できる視認性など、その名の通り、潜水に特化した多くの機能を持っています。
また、本格的なスペックのものは、JIS(日本工業規格)やISO(国際標準化機構)の厳格な規格に則って設計されており、その性能が保証されているのです。
本記事では、ダイバーズウォッチの基本的な特徴から、各種規格、そして実際に規格に準拠している本格的なモデルまで詳しくご紹介します。
※本記事で登場する商品価格は、2026年6月時点のものです。最新価格は各商品ページをご確認ください。
ダイバーズウォッチとは?
ダイバーズウォッチは、その名のとおりダイビングなどの水中活動に特化した時計です。
19世紀に防水時計が誕生したのちに、海洋産業の発展や軍需の増加に合わせて進化を重ねてきました。
近年では、ツールウォッチとしての魅力に加え、ファッションアイテムとしての需要も高まっており、日常使い用の時計としても魅力的です。
その特徴について確認していきましょう。
高い防水性能

ダイバーズウォッチの最も基本的な特徴は、高い防水性能です。200m以上の防水性能が基本であり、日常生活においては水濡れの心配がほとんどありません。
また、防水性能は基本的にダイアルに記載されていますが、気圧表記(BAR/ATM)と潜水深度表記(ft/m)で表示されることが多いです。
現在でも防水性は、ケース製造技術の進歩に合わせて進化を続けており、中には6000m防水を超えるモデルも登場しています。
堅牢性と耐圧性を備えた設計

高い防水性を備えるダイバーズウォッチは、もちろん耐久性も優秀。ステンレススティールやチタン、セラミックを採用した外装は、高いタフネスを実現しています。
また、いかなる環境でも正確な計時を可能とするため、ムーブメント自体にも耐久性が備わっていることが多い印象です。
結果的に大ぶりなサイズのコレクションが多くなっていますが、腕時計の存在感を重視する方にとっては魅力的な選択肢となりうるでしょう。
潜水時間の計測

ダイビング時には、ガスボンベの残量との兼ね合いもあり、潜水時間の計測が極めて重要となります。
そのため、ダイバーズウォッチには通常、メモリが記された回転ベゼルが搭載されています。
また逆回転防止機能によって、仮にズレたとしても、万にひとつも潜水時間が長くなることはありません。
命を預けるツールに不可欠な機能のひとつと言えます。
中にはインナーベゼルを採用し、リュウズでベゼルを固定する、古風なモデルも登場しています。
視認性

光が届かないほどの深海では、視認性の確保が難しくなります。そのため、多くのダイバーズウォッチの表示部には夜光が充填されており、暗所でも時間をしっかりと確認できるようになっています。
近年はその技術も進化しており、一度たっぷりと光に当てることで、長時間光り続けてくれます。日常生活でも役立つ機能となってくれるでしょう。
潜水に特化した追加機能も

ダイバーズウォッチの特徴には、時計内部に入り込んだヘリウムガスを排気する「ヘリウムエスケープバルブ」や、簡単な調整でダイバースーツの上から着用できる「エクステンションバックル」といった機能も挙げられます。よりツールとしての魅力を追求するのであれば、これらの機能の有無も選択の基準とすると良いでしょう。
JIS(日本工業規格)とISO(国際標準化機構)について

より本格的なダイバーズウォッチを選びたいのであれば、JIS(日本工業規格 ※現在は日本産業規格)やISO(国際標準化機構)等の規格に準拠しているかを重視すると良いでしょう。どちらも、良質なダイバーズウォッチに必要な品質および性能を定めたものであり、これらの規格に準拠したダイバーズウォッチを選ぶことで、よりツールとしての魅力が高まります。
なお、ダイバーズウォッチに関する国際規格は「ISO 6425」、国内規格はそれをベースにした「JIS B 7023(潜水用携帯時計-種類及び性能)」として定められており、要求される性能はほぼ同一となっています。
JISおよびISOで定められたダイバーズウォッチとは

ISOを参考とすると、ダイバーズウォッチは、「少なくとも水深100mの潜水に耐えるように設計され、暗闇で見える視認性と、潜水時間を示す安全な測定システムを備えた時計」とされています。
つまり、実際の潜水に使用できるだけでなく、着用者の命を守る機能も必須となっているのです。具体的には以下のような過酷な潜水環境を想定した厳格な規定が設けられています。
| 規定項目 | 詳細な規定内容 |
|---|---|
| 防水性と耐圧性 | 最低でも水深100mの潜水に耐えること。また、表示されている防水深度の1.25倍の水圧(例:200m防水なら250m相当)を加えた過圧試験において、浸水や変形がないこと。 |
| 潜水時間の計測 (タイムプレセレクション装置) |
誤作動によって潜水時間が短く表示されるのを防ぐための一方向回転ベゼル(逆回転防止ベゼル)やデジタル表示などを備え、最大60分までの潜水時間を設定・計測できること。 |
| 暗所での視認性 | 暗闇において、25cmの距離から「時刻(分針の判読)」「設定した潜水時間」「時計が現在動いていること(秒針の動作など)」が明確に読み取れること。 |
| 耐磁性 | 4,800A/mの直流磁界にさらされた後でも時計が止まらず、テスト後の精度が日差±30秒以内に収まること。 |
| 耐衝撃性 | 3kgの硬質プラスチックハンマーを用いた打撃テスト(またはそれに準ずる衝撃)を受けた後でも、指定範囲内の精度を維持し、外観や可動部に異常がないこと。 |
| 耐塩水性 | 濃度3%の食塩水に24時間以上浸漬しても、ケースやブレスレット等の付属部品にサビや異常な変化が発生せず、可動部が正常に作動すること。 |
| 耐熱衝撃性(温度変化) | 40℃の水中に10分間、その後すぐに5℃の水中に10分間、再び40℃の水中に10分間浸し、ガラス内部に結露が生じたり機能低下が起きたりしないこと。 |
| 外力への耐性 | リューズやプッシュボタン、バンド等に一定の力(引っ張り荷重など)を加えた際にも、部品が外れたり水が浸入したりしないこと。 |
その他にも細かなタフネス要件が多く定められており、本格派ダイバーズウォッチを目指すのであれば、これだけの条件を満たすのが肝要となるわけです。
なお、これらの規格は技術の進歩に合わせて更新されること(例:ISO 6425:2018へのアップデートなど)も珍しくなく、各ブランドもそれに合わせて腕時計のアップデートを続けています。
ハラダ厳選!おすすめのダイバーズウォッチ5モデルをご紹介
最後に、ハラダが厳選したおすすめのモデルをご紹介します。
各ブランドからおすすめする5つのモデルは、プロのダイバーからも高く評価されているものばかりです。
ダイバーズウォッチの魅力をおすすめモデルと一緒に深掘りしていきましょう。
グランドセイコー SLGB025|潮流を映すグリーンダイアルと年差±20秒を誇る高精度ダイバーズウォッチ

グランドセイコーは、セイコーが世界最高峰の実用時計を追求するために誕生させたブランドです。『SLGB025』は、日本を取り巻く潮流から着想を得ており、ブランドならではの技術力と日本の美意識を融合させた一本となっています。
深みのあるグリーンダイアルには波のうねりを思わせる繊細な型打ち模様が施され、中心から外周へ広がるグラデーションによって、澄んだ海の浅瀬を思わせる豊かな表情を演出。加えて、ブライトチタン製ケースやセラミックス製ベゼルがスポーティで上質な印象を高めています。

ムーブメントには、年差±20秒を誇る高精度スプリングドライブキャリバー「9RB1」を搭載。約72時間のパワーリザーブや300m潜水用防水も備えており、本格ダイバーズウォッチにふさわしい性能を実現しました。
さらにケース径40.8mm、厚さ12.9mmのサイズは手首への収まりも良好で、微調整機構付きスライドロックエクステンダーを備えたブレスレットにより快適な装着感も実現しています。
アウトドアはもちろん、日常の装いにも洗練された存在感を添えてくれるでしょう。
オメガ 217.30.42.21.01.002|深海を思わせるブルーベゼルが映える本格ダイバーズウォッチ

オメガは、170年以上にわたり高精度な時計製造を続けるスイス屈指の名門ブランドです。
『217.30.42.21.01.002』は、プロフェッショナルダイバー向けコレクション「シーマスター プラネットオーシャン 600M」に属するモデルで、ブラックダイアルとブルーセラミックベゼルが織りなすコントラストが印象的な一本となっています。
光の加減によって表情を変えるブルーベゼルは深海を思わせる美しい存在感を放ち、マットブラックのダイアルや立体的なインデックスとの組み合わせによって、高い視認性とスポーティな雰囲気を両立しています。

ムーブメントには、METAS認定を取得したコーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー「8912」を搭載。15,000ガウス以上の耐磁性能や約60時間のパワーリザーブに加え、600m防水を備えた本格仕様により、過酷な環境でも信頼性を発揮するでしょう。
ケース径42mm、厚さ13.79mmはダイバーズウォッチらしい力強さを感じさせながらも、腕元に収まりやすい絶妙なサイズ感です。
カジュアルスタイルはもちろん、スーツにも映えるデザインは、幅広いシーンで活躍します。
ロンジン L3.779.4.90.6|鮮やかなブルーベゼルが際立つダイバーズウォッチ

1832年にスイスで創業したロンジンは、伝統ある時計製造技術とエレガントなデザインを融合させてきた老舗ブランドです。
『L3.779.4.90.6』は、スポーツコレクション「ハイドロコンクエスト」の一種。2026年にデザイン刷新が行われており、ブラックダイアルとブルーセラミックベゼルが織りなす爽やかなコントラストが、洗練された印象を放ちます。
またポリッシュ仕上げのインデックスや特徴的な針が高い視認性と上質さを演出し、メッシュブレスレットが軽快でスタイリッシュな雰囲気をプラスしています。

ムーブメントには約72時間のパワーリザーブを備えた自動巻きキャリバー「L888.5」を搭載。モノクリスタルシリコン製ヒゲゼンマイによる優れた耐磁性能に加え、300m防水や逆回転防止ベゼル、ねじ込み式リューズを採用しており、本格ダイバーズウォッチとしての実力も十分です。
ケース径39mm、厚さ11.7mmの扱いやすいサイズは、スポーティでありながら腕元にすっきりと収まります。
幅広い服装に自然に溶け込み、爽やかなブルーが装いに上品なアクセントを添えてくれる一本です。
オリス 01 733 7795 4051-Set|レトロな雰囲気と実用性を兼ね備えたダイバーズウォッチ

1904年にスイスで創業したオリスは、機械式時計だけを作り続ける独立系ブランドとして世界中の時計愛好家から支持を集めています。
中でも『01 733 7795 4051-Set』は、1960年代のダイバーズウォッチを現代的に再解釈したモデルです。柔らかなベージュダイアルとブラックセラミックベゼルの組み合わせが、どこか懐かしく洗練された印象を演出しています。
シンプルなインデックスやシャープな針に加え、ケース全体を落ち着いたデザインでまとめることで、幅広いスタイルに調和する一本へと仕上げられました。

ムーブメントにはスイス製自動巻きキャリバー「733-1」を搭載し、約41時間のパワーリザーブや200m防水、逆回転防止セラミックベゼルを備えています。
またクイックチェンジシステムにより付属のラバーストラップへ簡単に交換できるため、シーンに応じた使い分けも楽しめるでしょう。
ケース径39mm、厚さ12.1mmのバランスの良いサイズは、男性はもちろん女性の腕元にも自然になじみます。軽やかなカラーリングが季節を問わず爽やかな存在感を放ち、オン・オフを問わず活躍してくれるモデルです。
エドックス 80801-3NRM-NIR|ブラック×ローズゴールドが映える高耐久ダイバーズウォッチ

1884年創業のエドックスは、高い防水性能を備えたスポーツウォッチを数多く手掛けてきたスイスの老舗ブランドです。『80801-3NRM-NIR』は、海の神「ネプチューン」に着想を得た「ネプチュニアン」コレクションの一本で、タフネスと高級感を兼ね備えたデザインが魅力となっています。
ブラックダイアルにローズゴールドテイストの針やインデックス、セラミックベゼルを組み合わせることで、力強さと華やかさを両立。また暗所では蓄光が鮮やかに発光し、高い視認性を確保します。

またムーブメントには、ラ・ジュー・ペレ社製G100をベースとした自動巻きキャリバー「EDOX808」を搭載しました。約68時間のロングパワーリザーブに加え、300m防水や逆回転防止セラミックベゼルを備えており、本格ダイバーズウォッチとして優れた信頼性を発揮します。
ケース径42mm、厚さ12.3mmは存在感がありながらも腕元に収まりやすく、ブラックとローズゴールドテイストのコントラストがスーツからカジュアルまで幅広い装いに映えるでしょう。
ダイバーズウォッチ、その深い魅力と選び方

ダイバーズウォッチは、ただ時を知るための道具を超え、ダイバーの命を守るアイテムと呼べます。
深海の探検者、冒険家はもちろんのこと、スタイルにこだわる人にとっても、信頼性と美しさを兼ね備えた逸品となってくれるでしょう。
また本記事で紹介した各モデルは、ISOやJISといった厳格な規格に準拠しており、デザイン性と機能性を高いレベルでバランスさせています。
特に、グランドセイコー、オメガ、ロンジン、オリス、エドックスのモデルは、その代表例といえる存在です。
高い防水性能と優れたデザインを求めるなら、これらのダイバーズウォッチは間違いなくおすすめといえます。
購入を検討されている方は、ぜひ一度手に取ってその魅力を体感してみてください。
※本記事で登場する商品価格は、2026年6月時点のものです。最新価格は各商品ページをご確認ください。
この記事の監修

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時計は単なる時間を知るためのツールではなく、個性やスタイルを表現する大切なアイテムであるという信念のもと、ハラダではお客様一人ひとりのライフスタイルに合った時計を提案し、長く愛用できる商品選びをサポートしています。
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