ファッションのアクセントとして欠かせない腕時計は、個性やステータスを表現する重要なアイテムです。
本記事では、ファッションアイテムとしての腕時計の役割について解説します。スポーティ・モード・サーフなど、ファッション系統に合った腕時計の特徴やおすすめモデルもご紹介します。ご自身のスタイルに合った腕時計を選ぶために、ぜひ参考にしてみてください。
ファッションアイテムとしての腕時計の役割
腕時計は単に時刻を確認するための「ツール」としての役割だけでなく、「ファッションアイテム」として、いくつかの役割を担っています。ここからは主な3つの役割について見ていきましょう。
メンズ用のアクセサリー
腕時計は、メンズファッションで使えるアクセサリーの一つともいえます。かつて腕時計は時間を確認するための「ツール」としての役割が主でしたが、スマートフォンの普及により、アクセサリーとしての役割も重視されるようになりました。
腕時計を選ぶ際は、ファッションの系統に合わせてデザインや素材を選ぶことで、自分のスタイルをより明確に表現できるでしょう。ファッションの系統ごとの腕時計の選び方については、後ほど詳しく解説します。
ビジネスマナーを守るアイテム
腕時計は、ファッションにおけるビジネスマナーを守るために役立つアイテムでもあります。
TPOによっては腕時計を着用することがマナーとされることがあります。例えばビジネスシーンにおいては、腕時計は身だしなみの一部と見なされることも少なくありません。
服装のマナーを考える上で、腕時計は重要な要素の一つなのです。
ステータスや人柄を表現する手段
腕時計は、身に着ける人のステータスや人柄を示すアイテムでもあります。例えば高級腕時計を身に着けることで、そのモデルを購入できるだけの収入を持つ人物としてのステータスを表現でき、社会的地位や成功を示すことにもなるでしょう。
さらに腕時計は、身に着ける人の人柄・考え方を表現する手段でもあります。例えばシンプルなデザインのモデルを選ぶことで誠実さやまじめさをアピールする、個性的なデザインの腕時計を身に着けることで自分のクリエイティビティや独自性を強調するなどです。
このように腕時計は、相手に与える印象を左右する重要なファッションアイテムだといえます。
ファッションの系統別に解説!腕時計の選び方
続いて以下の5種類のファッション系統別に、腕時計の選び方を解説していきます。
- スポーティ系ファッション
- モード系ファッション
- サーフ系ファッション
- アメカジ系ファッション
- クラシック系ファッション
スポーティ系ファッションの場合
スポーティなファッションに合わせる腕時計には、「スポーツウォッチ(プロフェッショナルウォッチ)」がおすすめです。
スポーツウォッチとは、スポーツやアウトドア活動に適したデザインと機能を備えた腕時計全般のことで、「パイロットウォッチ」「ダイバーズウォッチ」「クロノグラフウォッチ」などさまざまなジャンルが含まれます。
スポーツウォッチで選べるデザインの幅は広く、歴史ある機械式モデルから、スマートフォンとの連携ができるハイテクなモデルまで、さまざまなタイプがあります。
カジュアル・フォーマルの両方に対応できるモデルもあり、利用シーンやファッションの好みに合わせて柔軟に選べる腕時計ジャンルです。
モード系ファッションの場合
モード系ファッションを楽しむなら、シンプルかつ個性的なデザインの腕時計を選んで、洗練された印象を演出するのがよいでしょう。
例えば「スクエア型」の腕時計の中には、個性的なデザインのモデルが多くあります。おすすめのモデルを以下のページで紹介しているので、ぜひご参照ください。
よくある「ラウンド型」なら、ケースが角ばったモデルなど一味違った雰囲気を楽しめるデザインを選んでみましょう。例えばシチズンの「シリーズ8」には、ラウンド型の文字盤を8角形のケースが覆う個性的なデザインのモデルがあります。
サーフ系ファッションの場合
サーフ系ファッションには、先述したスポーツウォッチの一種でもある「ダイバーズウォッチ」がマッチします。
ダイバーズウォッチとは、ダイビングなどの水中活動で使用できるよう設計された腕時計のことです。潜水時間を測る回転ベゼル、視認性の高い文字盤、夜光塗料、高い防水性能など、水中での使用を考慮した機能が搭載されていることが特徴です。
「海での使用」をイメージさせるこれらのディテールは、サーフ系のファッションにはぴったりの要素だといえるでしょう。
アメカジ系ファッションの場合
アメカジ系のファッションなら、レザーベルトやNATOベルトを採用した腕時計がおすすめです。
レザーベルトは、素材の違いでさまざまな種類があります。例えばクロコダイルのレザーベルトはクラシカルな印象になりますが、アメカジ系ファッションに合わせるなら明るいブラウンのカーフなど、軽快なイメージのベルトを合わせるのがおすすめです。
ナイロン素材のNATOベルトの腕時計は、リラックスした印象のアメカジ系ファッションに合わせやすいでしょう。カラフルなデザインも多いNATOベルトは、コーディネートのアクセントとしても使えます。
クラシック系ファッションの場合
フォーマルな服装などクラシック系のファッションには、「ドレスウォッチ」と呼ばれるジャンルの腕時計がぴったりです。
ドレスウォッチとは、フォーマルな場面など「ドレスアップしたシーン」にマッチする腕時計のこと。アナログタイプが基本で、3針のシンプルなデザインが多く、装飾が控えめで上品な印象のモデルが多いことが特徴です。
またスポーツウォッチでも、デザインやカラーを選べばクラシック系ファッションに合わせられるものが多くあります。例えばオメガの「シーマスター」は1948年に登場した歴史あるスポーツウォッチシリーズで、クラシック系のファッションにも合わせやすいデザインです。
販売員が厳選!ファッションの系統ごとのおすすめモデル9選
ここでは、上記で解説した5つのファッション系統ごとに、具体的なおすすめモデルをご紹介します
【スポーティ系】グランドセイコー 9Sメカニカル SBGJ237
グランドセイコーの「SBGJ237」は、白と青の鮮やかなカラーリングの回転ベゼルが魅力的なGMTスポーツウォッチです。ケースの直径は44.2mmと適度なボリュームがあり、スポーツウォッチらしい存在感を放ちます。
スポーティなファッションとの相性は抜群で、カジュアルな服装からアウトドアシーンまで幅広く使えるモデルです。
実用性・機能性の高さも魅力な「SBGJ237」について、以下の記事でも解説していますのでぜひご覧ください。
【スポーティ系】シチズン プロマスター MARINE NB6021-17E
シチズンのダイバーズウォッチシリーズ「プロマスター MARINE」の「NB6021-17E」は、1977年発売の「チャレンジダイバー」のデザインを継承したモデルです。
チャレンジダイバーは、1983年にオーストラリアのビーチで、フジツボが付着した状態でも問題なく動いているのを発見されたという逸話から「フジツボダイバー」とも呼ばれています。
こちらはラバーベルトのモデルで、カジュアルなスポーティ系ファッションにマッチします。
【スポーティ系】ノルケイン フリーダム60 N2201S22C/IAA221
「 N2201S22C/IAA221」は、ノルケインの「フリーダム」コレクションの一本です。フリーダムは、「世代を超えて受け継がれる自由の精神」を表現したコレクションで、大自然の中で過ごすような開放感と、ヴィンテージ風のデザインが特徴です。
こちらのモデルはダイアルカラーがスカイブルーで、爽やかな色合いとクロノグラフの組み合わせが、スポーティ系のファッションにぴったりです。
【モード系】シチズン シリーズ8 890メカニカル NB6060-58L
シチズン「シリーズ8」の「NB6060-58L」は、モード系ファッションに合うスタイリッシュな腕時計です。
シリーズ8は「引き算の美意識」をテーマにしたシリーズで、シンプルでありながら洗練された美しさが特徴。こちらのモデルはラウンドのダイアルを8角形のケースが囲む、シンプルかつ個性的なデザインが魅力です。
【モード系】ロンジン スピリット L3.410.4.93.6
ロンジンの「スピリット」コレクションは、航空機のパイロットや探検家たちが愛用していたロンジンの伝統的な腕時計・計器のデザインを受け継いで作られたシリーズです。
ディテールはクラシカルでありながらも、シンプルでモダンなデザインに仕上がっていることが特徴で、モード系のファッションとの相性は抜群。豊富なカラーバリエーションがありますが、こちらの「L3.410.4.93.6」は、サンレイ仕上げのブルーダイアルのモデルです。
【サーフ系】カシオ G-SHOCK MR-G フロッグマン MRG-BF1000R-1AJR
カシオのフロッグマンは、陸・海・空それぞれで必要とされる優れた機能を搭載したG-SHOCKのラインナップ「MASTER OF G」の「海」を担当するシリーズです。
こちらの「MRG-BF1000R-1AJR」には、チタンの外装と、着け心地の良いフッ素ラバーの「デュラソフトバンド」が採用されており、裏ぶたのブルー蒸着が施されたサファイアクリスタルには、フロッグマンのアイコンであるカエルのキャラクターが描かれています。
性能・デザインの両方においてサーフ系ファッションにマッチする一本です。
【サーフ系】オメガ シーマスター ダイバー300M 210.30.42.20.01.001
オメガの「シーマスター」シリーズは、ダイバーズウォッチの定番として知名度の高いシリーズ。こちらは、その中でもアイコニックなモデルである「ダイバー300M」に属する一本です。
「210.30.42.20.01.001」は、42mmのステンレススティールケースとセラミック製のブラックダイアルが特徴。波模様が施されたダイアルは「海」を連想させ、まさにサーフ系ファッションにぴったりです。
【アメカジ系】ロンジン レジェンドダイバー L3.764.4.50.0
ロンジンの「 L3.764.4.50.0」は、1960年代のダイバーズウォッチを再解釈した「レジェンドダイバー」シリーズに属する一本。回転ベゼル(回転フランジ)が内側にある「インナーベゼル」を採用した特徴的なデザインです。
こちらのモデルはブラックの文字盤とブラウンのレザーストラップが特徴で、アメカジ系ファッションに合わせやすいヴィンテージ感を漂わせています。
【クラシック系】オメガ シーマスター ダイバー300M 007エディション 210.90.42.20.01.001
オメガ ダイバー300Mの「210.90.42.20.01.001」は、映画『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』とのコラボレーションモデルです。映画の中で007ことジェームズ・ボンドが、このモデルを着用しています。
クラシカルなカラーリングのブラウン文字盤・ベゼルが印象的で、スポーツウォッチでありながら、クラシック系ファッションとの相性は抜群です。
映画のためにデザインされた特別仕様の「210.90.42.20.01.001」。そのこだわりを以下の記事で詳しく解説しています。
ファッションアイテムとしての腕時計をお探しの際はHARADAへ
腕時計はメンズファッションで使えるアクセサリーであるだけでなく、ビジネスマナーやステータス性にも影響する重要なファッションアイテムです。腕時計のジャンルの違いやシリーズの背景などを把握した上で、ファッションの系統ごとにマッチするモデルを選択すれば、全体的なスタイルの完成度を高めることができます。
今回ご紹介したモデルに限らず、ファッションアイテムとしての腕時計の購入をお考えの際は、ぜひ腕時計正規販売店HARADAをご利用ください。服と腕時計の合わせ方のアドバイスなど、腕時計にまつわるご質問だけでも、お気軽にご利用いただけます。