
2026年の4月14日から20日までの期間、スイス・ジュネーブでは「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026」が開催されました。当記事では、この世界最大規模の新作発表会で披露された新作群から、ハラダ取り扱いブランドをピックアップ。特に注目となるコレクションを厳選してご紹介いたします。腕時計選びの参考などにもお役立てくださいませ。
グランドセイコー『エボリューション9コレクション』USHIO 300
今年もグランドセイコーは、国産ブランドで唯一ウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブに出展しました。豪奢なマスターピースからレディスモデルまでさまざまに披露されましたが、注目はやはり、「スプリングドライブU.F.A.」を搭載した300m防水ダイバーズウォッチ「USHIO 300」SLGB023/SLGB025の登場でしょう。
SLGB023とSLGB025は、グランドセイコーのダイバーズウォッチにおける、久方ぶりの新作モデルです。ダイアルには、従来の水面(みなも)や潮(うしお)を踏襲したパターンを採用。中央を明るくしたグラデーションカラーを組み合わせることで、インデックスや針の先端部を際立たせつつ、日本列島を取り巻く潮流が表現されています。またその表示部も、より力強く見やすい造形へとリニューアルされている点にも注目です。
さらにこれら2モデルでは、外装のリニューアルも大きなトピックとなります。ケースはブライトチタン製で、グランドセイコー・ダイバーズとして、過去最小サイズとなる直径40.8mmを実現。厚みも12.9mmにまで抑えられ、コーディネートを選ばないスポーツウォッチに仕上げられました。またブレスレットにも「アジャスター(微調整機構)つきスライドロックエクステンダー方式」が採用され、より実用性に富んだ仕様となりました。

ムーブメントは、年差±20秒の精度を実現した「Cal.9RB1」を搭載。卓越した精度と約72時間のパワーリザーブを兼ねるだけでなく、小型設計によって本作のコンパクトなパッケージングにも貢献するムーブメントです。2025年に登場した「スプリングドライブ U.F.A. Cal.9RB2」と同性能のキャリバーであり、Cal.9RB1ではダイアル側にパワーリザーブ表示が備わっています。

ダイアルカラーは、海をダイレクトに感じさせるブルー(SLGB023)と、海の浅瀬の透明感をイメージしたグリーン(SLGB025)の2種展開。
ショパール『アルパイン イーグル』ローヌブルー
ショパール初のスティールウォッチ「サンモリッツ」を着想源とした「アルパイン イーグル」。家族経営を貫く名門メゾンならではの審美眼が光る同コレクションから、スイスを流れるローヌ川の豊かな水を思わせる新色「ローヌブルー」ダイアルが登場しました。
デザインの核となるダイアルは、ワシの虹彩を彷彿とさせる緻密なサンバースト装飾の上から、PVD加工によって深みのあるローヌブルーを描いています。野生のワシが生息するアルプスの自然環境から着想を得たこの色は、単なる新バリエーションにとどまらず、環境保護を目的とする「アルパイン イーグル財団」への継続的な支援を象徴する特別なカラーリングとなっています。

外装には、ブランドが誇る独自素材「ルーセントスティール™」を採用。一般的なステンレススチールと一線を画す輝きと、優れた耐傷性がケース・ブレスレットに備わっています。防水性は100mを完備。なお今作では、力強い存在感を放つ直径41mmに加え、腕元にすっきりと収まる36mmの2サイズが同時に展開されました。
ムーブメントは、41mmモデルには約60時間パワーリザーブを有する自動巻き「Cal.01.01-C」、36mmモデルには極小サイズの自動巻き「Cal.09.01-C」をそれぞれ搭載。いずれのキャリバーも厳密な検査を経てCOSC(スイス公式クロノメーター検定局)の認定を獲得しており、実用時計として極めて高い精度と信頼性が担保されています。また、それぞれのシースルーバックには、特別仕様としてイーグルのプリントが施されました。

ピアジェ『ポロ シグネチャーデイト』Ref.G0A51032
薄型時計やジュエリーウォッチを得意とするラグジュアリーの名手、ピアジェ。そのラグジュアリースポーツラインである「ピアジェ ポロ」に、ゴドロン装飾を際立たせた表情の新作モデルが加わりました。

新作では、クッション型のダイアルにラウンドケースというデザインコードを継承しつつ、ソーダライトを思わせる現代的なカラーパレットを採用しています。またこのダイアルには、「ピアジェ 79」などのラグジュアリーモデルでも見られるゴドロン装飾(水平方向のギョーシェ彫り)が施されており、その表情には躍動感のある陰影が演出されました。
ケースは直径42mmのステンレススチール製で、厚さは9.4mmと薄型設計。10気圧防水を確保したほか、インターチェンジャブルシステムによって汎用性が高められています。また、標準装備のステンレスブレスレットに加え、ダイアルと同色のダークブルーラバーストラップが付属。ビジネスから週末のレジャーまで、シーンを選ばない活躍が期待できる1本です。
ノルケイン『フリーダム クロノ エンジョイライフ スプリンクル』

独立系ブランドとして躍進を続けるノルケインからは、人生の楽しみを提案する「Enjoy Life」シリーズの新作が登場しました。夏の高揚感やスイーツの彩りから着想を得たと本作は、マルチカラーで話題を呼んだ前作のクロノグラフウォッチから、そのポップな世界観や独創的なカラーリングを引き継いでいます。
ダイアルは、爽やかなライトブルーに加え、ポップなピンクを基調とした2色のバリエーションを展開。その上には、まるでアイスクリームのトッピングを思わせるカラフルな「スプリンクル」が散りばめられています。遊び心満載のデザインですが、クラシカルなフリーダムらしい面影も残しています。固定概念に縛られない価値観を持つ、アクティブな人にふさわしいクロノグラフと言えるでしょう。また隠れた遊び心として、一週間に一回だけカレンダーにアイスクリームが現れるという仕様も加えられました。
ケース径は、日本人の腕にも馴染みやすい40mmを採用。100mの防水性能を備え、タフな日常使いにも耐えうるスペックを誇るクロノグラフです。ムーブメントには自動巻き「ノルケインキャリバー N19」を搭載し、約62時間のパワーリザーブを実現しました。
オリス『スターエディション』

創業の地ヘルシュタインで実用的な機械式腕時計を追求するオリス。新作『スターエディション』は、ブランドの歴史にその名を刻む、名誉会長・弁護士のロルフ・ポートマン博士への敬意を込めたヘリテージモデルです。1966年登場の「オリススター」を彷彿とさせる、ノスタルジックな佇まいが最大の特徴。特に、サンバースト仕上げを施したダイアルは、当時のデザインを再現。面取りされた立体的なケースエッジが、光を美しく反射し、高級感を高めています。

また、トレンドに左右されない35mmのコンパクトなケース径は、ヴィンテージモデルのサイズ感をそのまま体現したものです。ロルフ・ポートマンの尽力によって、健全な技術競争まで妨げていたスイス時計法から解き離れたマイルストーンが、忠実に再現されました。ムーブメントには自動巻きの「Cal.733」を搭載し、約41時間のパワーリザーブを備えます。
2026年5月の発売を予定しています。
レイモンド ウェイル『ミレジム タキシードダイアルモデル』
独自の家族経営を貫き、音楽と芸術を愛するレイモンド ウェイルは、今年創業から50年の節目を迎えました。同ブランドからは、2024年にGPHG(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)を受賞し、世界中から注目を集める「ミレジム」コレクションの新バリエーションが登場しました。

デザインの核となるのは、礼装のタキシードを思わせるコントラストの効いた「タキシードダイアル」です。セクターダイアルの構成を活かすことで、クラシカルなバイカラー構成を表現しており、ヴィンテージドレスウォッチの黄金時代を想起させる仕上がりとなっています。
ケース径は39.5mm、厚さはわずか10.25mm。薄型設計によって良好な装着感も実現しています。また、サファイアクリスタルのボックス型風防が、サイドからの美観にもヴィンテージ感を添えています。

なお、本作にはカラーバリエーションとして、ブルー×ブラック、レッドグレープ×ホワイトの組み合わせが登場しています。2026年5月29日の発売予定です。
ボーム&メルシエ『ジョイア ドゥ ボーム&メルシエ』
ボーム&メルシエが提案するのは、現代を生きる女性たちのための「時を刻むジュエリー」です。新作『ジョイア』は、時計という枠を超え、身に纏う人の個性を輝かせるアクセサリーとしての魅力を追求しています。

トピックは、ラグを排除したシームレスなケースデザインです。柔らかな曲線を描くフォルムに、クロスサテン仕上げのシルバーダイアルが優しく調和。フラットリンクブレスレットには、ダイアルの意匠と連動したエンボス加工が施されており、手首を華やかに彩ります。また、バリエーションとして、放射状のギョーシェ模様を持つダイアルも用意されており、こちらはよりシンプルで普段使いに向いたデザインに仕上げられています。

そのケース径28mmの小ぶりなサイズは、着用する女性の腕元を選びません。メンテナンスの負担が少ない高精度なクォーツムーブメント(電池寿命約5年)を採用しているため、デイリーユースにも適したタイムピースと言えるでしょう。
この記事の監修

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