【スピードマスター新作 クロノスコープ ブロンズゴールド】
ヴィンテージ&ラグジュアリーの最高峰モデル
オメガには不動の人気シリーズがいくつもありますがその中でも最もオメガスピリッツをにじませるシリーズとして名作スピードマスターが挙げられます。多くの方がオメガと言えばスピードマスターを連想するのではないでしょうか。
そんなスピードマスターがこれまで頑なに守り続けた伝統的で不動のデザインは全体を覆うシルバーの下地にブラックダイヤルそしてタキメーターと3つのサブダイヤルです。
今回はそんなスピードマスターから渋い雰囲気のモデルが登場しました。もちろんビジネスシーンでもお使いいただける落ち着いたデザインなのですが、これまでとは一線を画す要素がいくつもあり往年のスピードマスターファンにもご満足いただけるデザインに仕上がっています。
目次
オメガ329.92.43.51.10.001
長い年月を経て熟成された ”まろやかさ” は懐の深い大人と同種
スピードマスターはフォーミュラーカーのコクピットにあるクールで機械的な計器類の集合体のようなイメージを持つ方が多いのですが、このモデルの登場で今後はドレッシーな雰囲気をスピードマスターに求められるようになったということが分かります。
そしてバリエーションとして押さえていて欲しかったラグジュアリーラインナップの登場に世界中のオメガファンは騒然としました。ただ単に宝飾や素材の高級感で表現したのではなく長い年月をかけてゆっくりと醸成されたような内からあふれ出る大人の色気のような美意識で表現しているからです。
沈みゆく夕日をただ黙ってじっと見入った経験はありませんか? 私にとってこのモデルはそんな第一印象でした。
オメガ329.92.43.51.10.001
鏡のように時を止めた水面に小さな波紋が無限に広がっていく
スピードマスターとしては異例のファットなアラビア数字のインデックスデザインがあることで一気にドレスウォッチのテイストに様変わりしました。そしてその下地にはレコード盤のようなレーシングトラックパターンが微細な溝状に彫られ数字の視認性にも貢献。
ダイヤルの中心に同心円状に配置された ’’スネイルデザイン” と呼ばれるいくつものタイミングスケールが通常の腕時計では得られない情報を教えてくれます。接近しあったスケールなのにその目盛りのひとつひとつが滲むことなく転写されていてオメガの加工技術の高さを物語ります。
時分針はスティックタイプではなくリーフタイプを採用し一層レトロな雰囲気を盛り上げ、ブレスレットはレザーベルトのみですがいつものアリゲーターレザーではなく敢えてプレーンで抑えてダイヤル部分ををより際立たせました。
サブダイヤルはこれまで同様の3つではなく2つを3時と9時方向に水平に配置。そしてその内部にもレーシングトラックパターンが彫られ、そこを通過するタイミングスケールは色を反転して目盛りを読みやすく工夫されています。
オメガ329.92.43.51.10.001
素材の開発は高級感とともに耐久性や不変性にも配慮がなされた
タキメーターがあるベゼル部分の素材はオメガの得意なセラミック素材。耐久性はもちろん腐食も帯磁も恐れない色鮮やかな未来素材です。
本来ステンレスだったメタル部分はオメガのオリジナル素材であるブロンズゴールドを採用。この素材はシーマスター300にも採用された実績があり、ゴールドと言いましてもピカピカした派手なゴールドではなく少しくすんだ銅のようにジワっと控えめに光り、ベゼルやレザーブレスレッやダイヤルと同系色のまとまりを感じます。
風防は耐傷性に優れたサファイアクリスタルガラス。時間と手間をかけて結晶化させることで非常に透明度が高くモース硬度9の耐久性も備わりました。
ケースは従来の42mmに比べ若干大きい43mmですが自動巻きではないのでムーブメントは薄くなるためスッキリと見え、よりドレスウオッチに近く感じられます。
オメガ329.92.43.51.10.001
クラシックを超えるクラシックとは歩んできた歴史を讃えること
このモデルでは特に奇抜な要素を排除しましたが、クラシックスタイルでも古びた感じは無くむしろこれまでの歴史をリスペクトして技術に磨きをかけたニュークラシックスタイルに進化したようです。百戦錬磨のオメガにとっても今回ばかりは勇気のいるリバイバルでしたが結果から見れば大成功だと言わざるを得ないでしょう。
クロノスコープコレクションは1940年代に発表されたデザインをベースに今のテイストを付加して復活させたものですから、そこかしこにビンテージ感があふれています。
当時のものと比較して大きな変更点はケースサイズです。43mmサイズは40年代のものより遥かに大きくなりました。
こんな方におすすめしたい
・初の手巻き腕時計デビューを世界最高品質のオメガウォッチで叶えたい
・レーシングウォッチではなくドレスウォッチのスピードマスターに惹かれた
・世界の時計ファンを唸らせるオメガの最新モデルを試してみたい
オメガ329.92.43.51.10.001
未来の大きな変化は過去から続く小さな一歩の積み重ね
人間の英知を証明し人類の繁栄を未来へつなぐスピードマスターが産声を上げてから60年以上が経過しました。精度だけで言えば電波時計を擁するクオーツに軍配が上がりますが、なぜこれほどまでに機械式時計の人気が高いのでしょうか。
それはメンテナンス次第では寿命が長いこととデザインが豊富であることそして資産価値や知名度が高いことだと言われています。しかし私は次の理由で機械式時計に別の魅力を感じています。それはゼンマイに蓄えられたエネルギーを1拍そして1拍と脈動しながら歯車に伝える様子が人間の鼓動のようでありそこに生命を感じるから。そして人類の歴史と共に側で生きてきた愛玩動物に抱くのと同種の愛着を感じるからではないでしょうか。
このクロノスコープコレクションは、過去の栄光にすがらず変化の不安におびえず刻んできた歴史のトラックを味わいながら周回するようで、オメガにとって大変意味のある機会になりました。
現状に満足せず未来へ変化し続けようとする私たちへ勇気をくれるお守りのような存在になり得るこのモデルを、是非この機会に手に取っていただきたいと願っています。
オメガ329.92.43.51.10.001 詳細スペック
外装
ブレスレット | レザーストラップ |
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ケース | ブロンズゴールド |
ケース直径 | 43mm |
ダイアルの色 | ブラウン |
クリスタル風防 | 両面に無反射処理を施した、ボックス型強化サファイアガラス |
ムーブメント
ムーブメント | キャリバー:オメガ 9908 |
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駆動方式 | コラムホイールとコーアクシャル エスケープメント搭載の手巻き |
パワーリザーブ | 60時間 |
機能
防水 | 5気圧(50メートル/167フィート) |
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その他 |
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