Dバックルの魅力を解説。高級感と利便性を両立したおすすめモデルも - 高級時計 正規販売店 ハラダHQオンラインショップ

Dバックルの魅力を解説。高級感と利便性を両立したおすすめモデルも

SBGM221

近年、Dバックルの時計が多く見られるようになりました。従来の尾錠やピンバックルと比べると装着・脱着とも容易なDバックルは、レザーやラバーのストラップを備える多くの腕時計に採用されています。

本記事ではこのDバックルの構造やメリット、注意点などにも注目し、その特徴を解説いたします。高級感と利便性を両立したおすすめモデルもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

腕時計のDバックルとは

そもそも腕時計のバックルは、「ピンバックル」「フォールディングバックル」のいずれかに分類されます。

ピンバックルはベルトの片方に穴があいており、もう片方のベルトについている留め金をベルトの穴に通して固定し、腕に巻くバックルです。尾錠という名で呼ばれることもあり、腕時計といえばこの形を想像する方がほとんどでしょう。

一方でフォールディングバックルは、内側にベルトや留め具を折りたたむようにして装着する仕組みです。そしてフォールディングバックルの中でも、革ベルトやラバーベルトなどに用いられる留め金を「Dバックル」といいます。

内側にベルトを収納するフォールディングバックル

フォールディングバックルの特徴は、留め具が折りたたみ可能で、使うときに開いて留め、使わないときに閉じて収納できる点です。フォールディングバックルの腕時計を装着する際は、あらかじめ自分の手首周りに合わせて、バックルのピンをベルトの穴に通して固定します。

そして、その後の装着・脱着は留め金の開閉で行うため、最初のピンの固定さえ行なっておけば、以降はピンの調整の必要はありません。

なお、フォールディングバックルは、金属ブレスレットに用いられものもありますが、Dバックルは特に、革ベルトに採用されるバックルのことを指します。

Dバックルにも種類がある

Dバックルは、留め具の折りたたみ方と開き方によって複数の種類に分けられます。

・シングルタイプ(片開き)

・ダブルタイプ(両開き/観音開き)

シングルタイプ(片開き)は、片方のベルトにのみ留め具が、ダブルタイプ(両開き/観音開き)は両方のベルトの先に留め具が付いています。シングルタイプと比べると、ダブルタイプは腕を通す輪を大きく開くことが可能ですが、着脱に少し手間がかかります。好みで使い分けたいところです。

Dバックルのモデルを選びたいケース

革ベルトもしくはラバーベルトの腕時計を購入する際、ピンバックルとDバックルのどちらを選ぶか迷っている方に向けて、Dバックルのメリットや向いているケースを解説します。

それぞれでデザインや使い勝手が異なるため、特徴を把握して、バックルの種類を決めましょう。

高級感を重視したい

腕時計に高級感を求めるなら、ピンバックルよりDバックルの方がおすすめです。Dバックルの部分は構造上ブレスレットのような見た目をしており、金属の質感を楽しめます。

また、ピンバックルのモデルよりもDバックルのモデルの方が、実際に高価な傾向があるため、Dバックルの時計は高級、という考え方をする方も少なくありません。

なお、Dバックルはバックル自体が機械的で装飾のようでもあり、構造上シンプルではないため、ピンバックルのようなエレガントさやクラシック感は抑えめになると言えます。

腕時計をできるだけ長く愛用したい

時計を大切に使いたい、特にベルトの状態をキープしたいという方には、Dバックルのモデルがおすすめです。元々革ベルトの寿命は2〜4年とされており、メタルブレスレットよりも頻繁に交換する必要があります。

革ベルトが劣化する原因には、皮脂や汗、経年劣化の他に、着脱時の引っ張りによってベルト穴が広がってしまうことも挙げられます。日常的に装着する腕時計なら、ある程度の経年劣化は仕方ないでしょう。

sbgw291のベルト

しかし、Dバックルのモデルは、最初にピンを固定したら着脱のたびにベルト穴にピンを通す必要はありません。過剰な負担がかからなければ、ベルトの穴が広がったりベルトが切れたりする事態を最小限に抑えられるでしょう。

着脱に時間をかけたくない

腕時計を頻繁に着脱する方や、着脱しやすさにこだわりたい方にもDバックルはおすすめです。

Dバックルは種類によって着脱のしやすさが異なります。しかし基本的には留め具を留めるだけで腕時計を固定できるので、手間がかかりません。特にプッシュ式のダブルタイプなら、ボタンをワンプッシュするだけで外せます。

一方、ピンバックルの場合は、腕時計を装着するたびにベルトの穴にピンを通す必要があり、時間がないときは手間に感じるかもしれません。また、忙しいときに慌ててベルトの穴にピンを合わそうとすると、ベルトが引っ張られて穴が広がってしまう恐れもあります。

落下のしにくさもDバックルの魅力

ピンバックルは着脱時に時計を完全に開いてしまうため、落下のリスクがあります。一方、Dバックルなら輪になった状態のまま着脱可能であるため、ピンバックルに比べると落下のリスクは低いと言えるでしょう。

特に、繊細で衝撃に弱いモデルが多い機械式腕時計には、Dバックルがおすすめです。仮に機械式の高級腕時計を落としてしまうと、落下の衝撃で内部機構に影響を与える恐れがあります。

Dバックルの高級腕時計をピックアップ

Dバックルにメリットを感じる方に向けて、高級腕時計ブランドからDバックルを採用したおすすめモデルを紹介します。ブランドやコレクション・シリーズの特徴、駆動方式などを解説するので、お気に入りの腕時計を見つける参考にしてください。

ザ・シチズン AQ4103-16E

「ザ・シチズン」は、日本有数の時計メーカー「シチズン」が展開するハイエンドブランドです。「精度」「品質」「デザイン」「ホスピタリティ」を具現化した腕時計により、唯一無二の価値を提供しています。

ザ・シチズン AQ4103-16E」は特定店限定モデルで、世界でわずか350本しか販売されていません。駆動方式はシチズン独自技術の光発電エコ・ドライブ。わずかな光を電気に換えて時計を動かし、余った電気を搭載した二次電池に蓄えます。

ダイアルには、黒く染められた和紙に、「砂子蒔き(すなごまき)」と呼ばれる伝統的な技法が取り入れられています。粉末状態になった金沢の金箔が、手作業で一つひとつ土佐和紙に配置されたこのモデルは、まさに技術と文化の融合と呼ぶにふさわしいでしょう。

ザ・シチズン AQ4103-16Eについては、こちらでも詳しく解説しています。

【世界限定350本】 AQ4103-16E The CITIZEN ザ・シチズン 特定店限定モデル

【ザ・シチズン AQ4103-16E】黒和紙と砂子蒔き、2つの伝統工芸が融合した限定モデル

ロンジン マスターコレクション L2.793.4.73.2

スイスの時計メーカー「ロンジン」は、その実用時計としての技術力の高さが世界から評価されてきたブランドです。

その一大シリーズである「ロンジン マスターコレクション」は、端正なデザインがビジネス、フォーマルシーンによくなじむコレクションです。その多彩なバリエーション展開によって、熱心な腕時計ファンから、きちんとした時計を意識しだした方まで、幅広い層に愛されています。

L2.793.4.73.2」は、ブランドの190周年を記念して2022年に発売されたモデルです。シンプルかつエレガントなデザインの文字盤に、ブルーのスティール針が映えるデザインで、精密に掘り込まれたブレゲ数字が美しい仕上がりです。また、自動巻きの機械式ムーブメント「キャリバー L888」が複雑に稼働する様子を、シースルーバックの裏蓋から鑑賞できる仕様です。

L2.793.4.73.2については、こちらでも詳しく解説しています。

L2.793.4.73.2 40mm LONGINES ロンジン マスターコレクション

【ロンジン マスターコレクション】190年の重みを感じさせるベストセラーモデルを紹介

グランドセイコー SBGM221

国産時計ブランドの「グランドセイコー」は、2017年にセイコーから独立して誕生しました。日本発でありながら海外でも評価の高いブランドです。

「SBGM221」は、洗練された美しさが際立つ「エレガンス コレクション」の一種。さりげなく日常使いしやすい優美さが特徴で、ブルースチールのGMT針がアイボリーのダイアルを背に浮かび上がります。

クラシカルとモダンなディテールが絶妙なバランスで両立されたモデルであり、そのシルエットは多くの愛好家から高い評価を獲得しています。機械式ムーブメント「キャリバー 9S66」を搭載しており、デュアルタイム表示ができるGMT機能も搭載。約72時間のパワーリザーブも実用性に貢献しています。

SBGM221については、こちらでも詳しく解説しています。

SBGM221 Grand Seiko グランドセイコー 9Sメカニカル

【グランドセイコー SBGM221】秋のコーディネートにも映えるクラシカルGMTモデル

ミナセ ディヴァイドVM14-RWHGIB-SSD

「ミナセ」は切削工具メーカー「協和精工株式会社」を母体とする国産時計ブランドです。ブランドの名前は、アトリエのある秋田県湯沢市、皆瀬に由来しています。

ミナセの代表的なコレクションの一つである「DIVID(ディヴァイド)」は、見る角度ごとに変わる輝きと、四つのラグを分割構造にしたことで得られる立体感が特徴のシリーズです。

「VM14-RWHGIB-SSD」は、ディヴァイドのラバーストラップモデルです。雪平模様のアイスブルーダイアルが優しく、かつ個性的な印象を醸し出す一方で、ラグとケースはエッジの効いたデザインを実現。他にもケースインケース構造やMORE構造といったミナセの独自技術が活かされています。

Dバックルの時計を使う際の注意点

Dバックルは、レザーやラバーストラップの留め具の主流といっても過言ではないほど普及しています。しかし、メリットが多い一方で、Dバックルならではの注意点もあります。モデルの選び方や腕回りの調整方法のコツを知って、腕時計を長く愛用しましょう。

ゴツくなりすぎないモデルを選ぶ

Dバックルのモデルは内側にベルトや留め具を折りたたむようにして装着するため、どうしても手首の回り にボリュームが出てしまいます。パソコン作業のときに腕時計が邪魔になったり、スーツの裾の部分がごわついたりして煩わしく感じる方もいるでしょう。

見ただけでは分からなくても、装着してみるとゴツさが目立つ場合もあります。スマートな印象の腕時計が好みなら、バックルを含めて全体がコンパクトなモデルを選ぶか、ピンバックルのモデルを選びましょう。

金属アレルギーがある場合はチタンモデルに絞る

Dバックルはピンバックルに比べて、肌に金属が触れる面積が大きくなります。ピンバックルでも金属アレルギーが起こる可能性はもちろんありますが、より金属に肌が触れやすいDバックルでは特に注意が必要です。

もし金属アレルギーがある場合には、チタンモデルがおすすめです。チタンは金属アレルギーが出にくい素材として、人工骨やインプラントにも使われる素材です。

ただし純チタンではなくチタン合金のモデルを選んだ場合にも、金属アレルギーが発症する可能性があります。チタン合金には、チタン以外にアルミニウムや鉄なども用いられているためです。

参考:一般社団法人金属アレルギー協会.「チタンなら金属アレルギーにならない?」

腕回りを正確に微調整しておく

装着するたびに腕回りの長さを調節できるピンバックルと違い、Dバックルは最初に調整した状態で腕回りの寸法が固定されてしまいます。腕時計の着脱が容易なところはDバックルのメリットです。しかし腕回りのサイズを変えたくなったときは、Dバックル特有の構造を不便に感じるかもしれません。問題があれば随時、調整を行いましょう。

Dバックルで腕回りのサイズを微調整するコツは、ベルトの内側に人差し指の先が入る余裕をキープすることです。腕回りに余裕を持たせておけば、むくみなどで多少腕が太くなったときでも装着しやすいでしょう。人差し指だと緩すぎて安定しない場合は、小指の先が入る程度を目安とします。

Dバックルの魅力を知って時計選びを

Dバックルとは、フォールディングバックルの中でも、革ベルトのモデルに用いられる留め金です。Dバックルを採用したモデルは着脱が容易で、ピンバックルよりもベルトが劣化しにくい構造のため、大切な腕時計を長く愛用できます。高級腕時計ブランドからもDバックルを使ったものが多く登場しているので、お気に入りの腕時計を探してみましょう。

創業90年のHARADAは高級腕時計ブランドの正規販売店です。本記事で紹介したようなDバックルを採用した高級腕時計を多数取りそろえています。高級感があって利便性の高いDバックルの腕時計を購入したい方は、ぜひ当店にご相談ください。

初めて高級腕時計を購入する際や、一風変わった時計を探している際にも、お気軽にお問い合わせください。

NO IMAGE