
フランクミュラーは、「トノウ カーベックス」や「ロングアイランド」をはじめ、独創的な造形によってひと目でそれとわかる腕時計を数多く手がけてきました。
そんなフランクミュラーが2014年に発表した「ヴァンガード」は、ブランドの新たな時代を担うコレクション。象徴的なトノウ型を受け継ぎつつ、厚みのある力強いケースやラグレス構造、立体的なアラビア数字を採用することで、スポーティかつ現代的なスタイルを築いています。
また、航海をテーマにしたモデルや複雑機構を搭載したモデルや、芸術的なダイアル表現を取り入れたモデルなど、幅広いバリエーションがそろうことも魅力です。
本記事では、ヴァンガードの成り立ちや特徴、コレクションならではの魅力を解説するとともに、異なる個性を楽しめるおすすめモデル3本をご紹介します。ぜひ最後までご一読ください。
※本記事で登場する商品価格は、2026年9月時点のものです。最新価格は各商品ページをご確認ください。
2014年に誕生した次世代コレクション|フランクミュラー「ヴァンガード」とは?

フランクミュラーの「ヴァンガード」は、2014年に発表された、ブランドを代表する次世代のコレクションです。「先鋒」や「前衛」を意味する名のとおり、フランクミュラーが培ってきたデザインコードを受け継ぎながら、スポーティかつ現代的なスタイルを打ち出しています。
デザインの着想源となったのは、1920〜30年代のアール・デコ様式に見られる「ストリームライン モダン」。ブランドを象徴するトノウ型をベースに、直線と曲線が織りなす美しさを追求し、大胆な厚みと流麗な曲線を備えた力強いフォルムに仕上げられています。
またヴァンガードには、人生を目印のない広い海の航海になぞらえ、自らの意思や価値観を大切にしながら時間を生きてほしいという、フランクミュラーの哲学が込められていることも特徴です。
独創的な造形だけでなく、ブランドならではの時間に対する思想まで表現したコレクションとなっています。
トノウ カーベックスやロングアイランドに並ぶ新たな定番

フランクミュラーには、ブランドを象徴する曲線美を追求した「トノウ カーベックス」や、直線を基調としたレクタンギュラーケースが特徴の「ロングアイランド」など、独創的なコレクションがそろっています。
そのなかでヴァンガードは、よりスポーティで現代的なスタイルを打ち出し、フランクミュラーの新たな定番を担う存在です。力強いケースフォルムやケースとストラップの一体感など、従来とは異なるアプローチを取り入れながら、ひと目でフランクミュラーと感じられる個性を受け継いでいます。
さらにヨッティングをはじめ、スケルトンや複雑機構を取り入れたモデル、新素材を活用したモデルなど、多彩な展開を見せていることも特徴。クラシカルなイメージにとどまらない、フランクミュラーの現代的な一面を象徴するコレクションといえるでしょう。
フランクミュラー「ヴァンガード」の魅力
ここからは、ヴァンガードコレクションの3つの魅力について詳しくご紹介します。
ラグレスケースと専用ストラップが生み出す一体感

ヴァンガードを象徴する特徴のひとつが、一般的な腕時計に見られるラグをなくし、ケースとストラップを一体化させた独自の構造です。
ストラップの取り付け位置が外から見えないようケース内部へ組み込むことで、力強いトノウ型ケースからストラップまで滑らかにつながるフォルムを実現しています。

また、ケースの両サイドには流線的なスリットを設け、厚みのあるケースにスポーティかつ立体的な表情を与えました。
さらに多くのモデルでは、クロコダイルとラバーを組み合わせた専用ストラップを採用。表地には上質なクロコダイル、肌に触れる裏地にはしなやかなラバーを用いることで、高級感のある外観と快適な着け心地を両立しています。
ラグレスケースから専用ストラップへと続く一体感のあるデザインは、従来のトノウ型ウォッチとは異なるヴァンガードならではの魅力です。
独自のアラビア数字が生み出すヴァンガードらしい表情

ヴァンガードのダイアルで目を引くのが、存在感のある立体的なアラビア数字です。
フランクミュラーを象徴するビザン数字のイメージを受け継ぎながら、ヴァンガードでは直線を強調した専用のフォントを採用。大胆でスポーティなケースにふさわしい、力強い表情を生み出しています。
また、多くのモデルでは数字を立体的に配置しており、ダイアルに豊かな奥行きを生み出していることも特徴です。厚みを持たせた数字がダイアルから浮かび上がることで明確な高低差が生まれ、見る角度や光の当たり方によって立体感が際立ちます。
加えて、ダイアル自体もケースのフォルムに合わせて緩やかにカーブしており、ケースからダイアルまで一体感のある造形に仕上げられています。
大胆な数字と奥行きのある構成によって、ヴァンガードならではの前衛的な世界観を楽しめるでしょう。
多彩なバリエーションで広がるヴァンガードの世界

ヴァンガードは、基本となる力強いフォルムを生かしながら、多彩なバリエーションを展開しています。
代表的な「ヨッティング」では、ダイアルに羅針盤をモチーフとした意匠や方位表示を取り入れ、メガヨットの世界を思わせる爽やかなスタイルを表現しました。
また、
- ムーブメントの構造を大胆に見せる「スケルトン」
- 高度な複雑機構であるトゥールビヨンを搭載した「グラビティ」
- 独自の時刻表示を楽しめる「クレイジー アワーズ」
など、フランクミュラーが得意とする高度な時計製造技術を取り入れたモデルも存在します。

さらに、近年ではレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画技法「スフマート」をダイアルで表現した「ヴァンガード スリム スフマート」も登場。光と影が溶け合うような美しいグラデーションと薄型ケースを組み合わせ、従来のヴァンガードとは異なるエレガントな表情に仕上げています。
航海をテーマとしたデザインから複雑機構、芸術的な色彩表現まで、ひとつのスタイルにとらわれない多彩な展開もヴァンガードならではの魅力です。
フランクミュラー「ヴァンガード」のおすすめモデル3選
ここからは、ヴァンガードならではの魅力を感じられる3モデルを厳選してご紹介します。
航海の世界観を鮮やかなブルーで表現した『V41SCDTYTMAR ACAC』

『V41SCDTYTMAR ACAC』は、航海の世界観をヴァンガードの力強いスタイルで表現した「ヴァンガード マリナー」の一本です。2022年に登場したマリナーシリーズであり、人生を大海原にたとえ、進むべき道を示す羅針盤のモチーフをデザインへ取り入れています。
ダイアルは深みのあるブルーを基調とし、中央には航海を想起させる羅針図を大胆に配置。周囲にはヴァンガードらしい立体的なアラビア数字が大胆に並び、6時位置には日付表示を備えています。
シルバーとブルーを組み合わせた爽やかなカラーリングも、マリンテイストを印象づけるポイントです。

ケースにはステンレススティールを採用し、サイズは縦50.00×横41.00mm。ヴァンガード特有の曲線を描くトノウ型ケースが、腕元でしっかりとした存在感を放ちます。
さらにブルーのストラップを組み合わせることで、ダイアルから腕元まで統一感のあるスタイルに。航海を思わせる意匠とヴァンガードのスポーティな造形が調和した、爽やかな一本といえるでしょう。
前衛的なスタイルにノスタルジーを加えた『V41SS6ATFOVIN ACBL』

『V41SS6ATFOVIN ACBL』は、ヴァンガードが掲げる前衛的な理念を受け継ぎながら、ノスタルジックな世界観を加えた「ヴァンガード スリム ヴィンテージ」の一本です。従来の力強いイメージとは異なる、洗練された薄型スタイルを楽しめます。
ブルーダイアルには、ヴァンガードを象徴する立体的なアラビア数字を大胆にレイアウト。中央には異なる装飾を取り入れ、6時位置にスモールセコンドを配置することで、スポーティなデザインにクラシカルな趣を加えています。
ケースは縦50×横41mmで、素材にはステンレススティールを採用。ヴァンガードならではの特徴的なフォルムを受け継ぎながら、スリムな設計によってすっきりとした佇まいに仕上げています。
さらに、鮮やかなブルーダイアルに落ち着いたブラックストラップを合わせ、全体の印象を引き締めていることもポイントです。ヴァンガードらしい存在感がありながら派手になりすぎず、ジャケットスタイルにも取り入れやすい一本となっています。
絵画技法「スフマート」で時の移ろいを描く『V41SS6ATFOSFUMATO 5NNR』

『V41SS6ATFOSFUMATO 5NNR』は、レオナルド・ダ・ヴィンチが用いたことで知られる絵画技法「スフマート」を、現代のタイムピースとして表現した一本です。輪郭線を描かず、光と影を自然に溶かし合わせる技法を取り入れ、形のない「時」の移ろいや感情を視覚的に表現しています。
ブラックを基調とするダイアルは、サンレイ仕上げを施したベースに、外周からエナメル塗料を何層にも吹き付けて濃淡を演出。その後に焼成と研磨を加え、美しい艶と奥行きのあるグラデーションを生み出しています。
また、細身のバーインデックスと6時位置のスモールセコンドが、端正な印象を添えていることも特徴です。
ケースには18Kピンクゴールドを採用し、深みのあるブラックダイアルとのコントラストを強調。加えて、従来のヴァンガードよりケース厚を抑えたスリム設計も魅力です。ユニークなフォルムを保ちながら、シャツの袖口にもなじみやすいエレガントな佇まいに仕上げています。

さらにブラックストラップが華やかなケースをほどよく引き締めており、芸術的な色彩表現と薄型ケースによる上品さを楽しめるでしょう。
前衛的なデザインで魅せるフランクミュラー「ヴァンガード」をその手に

ヴァンガードコレクションの面白さは、ひと目でそれとわかる個性を持ちながら、モデルによってまったく異なる表情を見せるところにあります。
航海の世界観を大胆に描いたマリナー、薄型ケースにノスタルジックな雰囲気を取り入れたスリム ヴィンテージ、絵画技法をダイアルへ落とし込んだスリム スフマート。今回ご紹介した3本だけを見ても、ヴァンガードというコレクションが有する表現の幅広さを感じられます。
一方で、特徴的なトノウ型ケースやケースからストラップへ滑らかにつながる造形など、根底に流れるヴァンガードらしさは変わりません。共通するデザインコードを軸にしながら、それぞれ異なる世界観を楽しめるからこそ、自分の感性に響く一本を探す面白さがあります。
気になるモデルを見つけた方は、ぜひ実際に着用し、それぞれの個性を腕元で楽しんでみてください。
※本記事で登場する商品価格は、2026年9月時点のものです。最新価格は各商品ページをご確認ください。
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