
同名の天才時計師が創業したフランク ミュラーは、独創的なケース造形や大胆なビザン数字など、ひと目でそれとわかる個性豊かな腕時計を生み出してきたスイスブランドです。
なかでも「ロングアイランド」は、印象的な曲線美で知られる「トノウ カーベックス」と並び、ブランドを代表するコレクションとして高い人気を集めています。
直線を基調とするレクタンギュラーケースを手首に沿うよう湾曲させ、ダイアルにはオーバル型のミニッツトラックや、ケースに合わせて伸縮させたビザン数字を組み合わせています。
クラシカルな雰囲気を漂わせながら、随所にフランク ミュラーらしい独創性を感じられるロングアイランド。本記事では、その成り立ちやデザインの魅力、代表的なモデルまで詳しくご紹介します。
※本記事で登場する商品価格は、2026年9月時点のものです。最新価格は各商品ページをご確認ください。
2000年に誕生したフランク ミュラーの名作「ロングアイランド」

「ロングアイランド」は、2000年に誕生したフランク ミュラーを代表するコレクションです。登場以来、エレガントなレクタンギュラー(長方形)型の独創的なスタイルで支持を集め、現在では「トノウ カーベックス」と並ぶ人気コレクションとして知られています。
着想の背景にあるのは、マンハッタンとロングアイランドを行き来する裕福なニューヨーカーのライフスタイル。都会の華やかさと優雅なリゾート地の雰囲気を、腕時計のデザインに落とし込んでいます。
また1920〜1930年代に一世を風靡したノヴェチェント・スタイルや、アール・デコの美意識を取り入れていることも特徴です。直線を基調とするレクタンギュラーケースに曲線的な要素を組み合わせ、クラシカルでありながら個性あふれるスタイルを作り上げています。
さらに、こうした幾何学的な造形を生かしたデザインは、正方形のケースを採用する「マスタースクエア」にも通じるものがあります。ケース形状こそ異なるものの、いずれもフランクミュラーならではの独創的な世界観を感じられるコレクションと言えるでしょう。
トノウ カーベックスとの違い
ロングアイランドと並び、フランクミュラーを代表するコレクションが「トノウ カーベックス」です。どちらもケースに美しいカーブを取り入れていますが、そのフォルムには明確な違いがあります。

具体的に言うと、トノウ カーベックスは、フランス語で「樽(たる)」を意味するトノウ型のケースが特徴です。ケース全体に流れるような曲線を取り入れ、立体的で柔らかなシルエットを作り上げています。

一方のロングアイランドは直線を基調としたレクタンギュラーケースを採用。正面から見ると端正な長方形ですが、ケース自体は手首に沿って湾曲しており、直線的な美しさと立体感を両立しているのです。
流麗な曲線を生かしたトノウ カーベックスと、直線と曲線の対比を楽しめるロングアイランド。異なるアプローチから、フランクミュラーならではの独創的なケースデザインを表現しています。
ロングアイランドならではの魅力を解説
ここからは、ロングアイランドならではの魅力について、詳しくご紹介します。
端正な長方形に美しいカーブを取り入れたケース造形

ロングアイランドを象徴する意匠のひとつが、直線を基調としたレクタンギュラーケースです。正面から見ると端正な長方形ですが、側面から眺めるとケース全体が緩やかな弧を描いており、立体的な造形を楽しめます。
このカーブはデザイン上のアクセントになるだけでなく、手首へのフィット感を高めていることもポイント。角形ウォッチらしいシャープな印象を保ちながら、手首のラインに沿うように設計されています。

さらにケースからストラップへとつながるラグは短く直線的にまとめられ、両者に自然な一体感を与えているのです。
その分、自分の腕周りにあったケースサイズを突き詰める必要はありますが、自分に合ったサイズ感の腕時計であれば、実に頼り甲斐のあるフィット感を実感することができるでしょう
アール・デコとビザン数字が彩る独創的なダイアル

ロングアイランドのダイアルでひときわ目を引くのが、上下左右へ大きく引き伸ばすように配置されたビザン数字です。レクタンギュラーケースいっぱいに広がる大胆なレイアウトが、フランクミュラーらしい個性を際立たせています。
基本的なデザインコードでは、直線的なケースの内側にオーバル状のミニッツトラック(分目盛り)を配置。直線と曲線を対比させた幾何学的な構成によって、アール・デコが薫る独特の表情を作り上げています。

一方、基本的なデザインを生かしながら、ダイアル構成にさまざまなアレンジを加えた派生モデルの展開も魅力です。中央に宝石をあしらった華やかなデザインや、クレイジーアワーズと呼ばれる遊び心満載の機能など、多彩なスタイルが展開されています。
さらにモデルによっては、繊細なギョーシェ装飾を組み合わせ、ダイアルに豊かな表情をプラスしたものも。基本となる意匠を大切にしながら、モデルごとに異なるデザインを楽しめることもロングアイランドの魅力です。
クラシカルでありながら都会的なスタイル

先述の通りロングアイランドは、1920〜1930年代のニューヨークを思わせるクラシカルな気品と、現代の街並みにも映える都会的な雰囲気を併せ持っています。
アール・デコを思わせる幾何学的な造形やオーバル状の分目盛りなど、随所に見られるのは古き良き時代を感じさせる意匠。その一方で、大胆かつ洗練された造形によって現代的な感覚も加えられており、単なるクラシカルウォッチには収まらない個性を備えています。
こうしたデザインは、スーツやジャケットを合わせた装いではクラシカルで知的な雰囲気を引き立て、カジュアルなスタイルでは腕元を華やかに演出してくれるでしょう。
服装によって異なる表情を楽しめることも、ロングアイランドならではの魅力です。
個性豊かなロングアイランドのおすすめモデル3選
ロングアイランドには、基本となるデザインを受け継ぎながら、ダイアルの仕上げやケースサイズ、素材、装飾などに変化を加えた多彩なモデルがそろっています。
ここからは、特におすすめな3モデルをピックアップ。それぞれの特徴や魅力を詳しくご紹介します。
直線美と18Kイエローゴールドが際立つ『902QZRELDECO 3N』

『902QZRELDECO 3N』は、ロングアイランド誕生25周年を記念して登場した「ロングアイランド デコ」の一本です。ケースには煌びやかな18Kイエローゴールドを使用しつつ、23×32.5mmのレディースサイズを採用しています。
大きな特徴となるのが、従来のオーバル型からスクエア型へ変更されたレイルウェイミニッツトラックです。レクタンギュラーケースと呼応するように直線を強調することで、アール・デコの幾何学的な美しさをより鮮明に表現しています。
またダイアルには、立体的な「レリーフ」のビザン数字を配置。落ち着いた色調のダイアルに艶やかな数字が浮かび上がり、中央のスクエア型レイルウェイミニッツトラックとともに、奥行きのある表情を作り出しているのです。
さらに、ホワイトのストラップを組み合わせることで、18Kイエローゴールドの華やかなケースに明るく軽やかな印象をプラスしています。
腕元では18Kイエローゴールドの輝きが存在感を放つ一方、ホワイトのストラップが爽やかさを添え、華美になりすぎない上品な佇まいを楽しめるでしょう。
ドレススタイルはもちろん、ジャケットなどの端正な装いに高級感を加えたい場面にもおすすめです。
小さなケースに華やかさを凝縮した『802QZCD1P 5N』

『802QZCD1P 5N』は、ロングアイランドのなかでも特に小ぶりな「プティ」サイズを採用した、ロングアイランド プティ パスティーユの逸品です。
本作ならではの特徴が、ダイアル中央にダイヤモンドで描かれた円状のモチーフ。端正なレクタンギュラーケースの内側に美しいサークルを取り入れることで、直線と曲線のコントラストを強調しています。周囲には大きく引き伸ばされたブラックのビザン数字を配し、クラシカルな雰囲気に華やかなアクセントを加えているのです。
さらに、淡いカラーリングのストラップを組み合わせることで、18Kピンクゴールドケースの柔らかな色合いやダイヤモンドの輝きを引き立てていることもポイント。ビザン数字が全体を引き締め、可憐でありながら甘くなりすぎない表情に仕上げられています。
腕元では18×25mmのコンパクトサイズが上品に収まり、ダイヤモンドのサークルがジュエリーのような輝きを演出するでしょう。
ディナーやパーティーなどの優雅なシーンにも合わせやすく、ブレスレットなどのジュエリーと一緒に楽しみたい方にもおすすめです。
カラーストーンが個性を放つ『902QZRELCOLDRO1PSTG AC』

『902QZRELCOLDRO1PSTG AC』は、ステンレススティール製ケースに色鮮やかなカラーストーンを組み合わせたロングアイランド パスティーユの腕時計です。
最大の見どころは、ダイアル中央にカラーストーンを敷き詰め、鮮やかな円形モチーフを描いた、パスティーユならではのデザイン。グリーンやブルー、ピンクなどの豊かな色彩が輝き、その周囲にはピンクゴールドカラーの立体的な「レリーフ」数字を配置しています。
繊細なギョーシェ装飾とともに、上品で遊び心あふれる表情を作り上げているのです。
一方、ケースにはステンレススティールを使用しており、華やかなダイアルをシルバーカラーの外装がすっきりと引き締めています。ゴールドカラーの針や数字とのコントラストも美しく、異なる色彩や素材感を味わえるでしょう。
さらに、鮮やかなストラップも目を引くポイントです。中央のカラーストーンと相まって腕時計全体を明るく彩り、ロングアイランドのクラシカルなフォルムにポップで現代的な雰囲気を加えています。
腕元では鮮やかな色彩が視線を引きつけ、シンプルな装いに合わせても華やかさが損なわれません。休日のカジュアルスタイルやパーティーなど、腕時計を主役にしたコーディネートを楽しみたい方にもおすすめです。
アール・デコの美学を楽しめるフランクミュラー「ロングアイランド」を着用しよう

フランクミュラーの「ロングアイランド」は、1920〜1930年代のノヴェチェント・スタイルに、現代的なアール・デコの解釈を取り入れたコレクションです。
端正なレクタンギュラーケースを手首に沿うよう湾曲させ、大胆なビザン数字や幾何学的なダイアルデザインを組み合わせることで、クラシカルでありながら都会的な佇まいを作り上げています。
また立体的なレリーフ数字を取り入れたモデルや、小型の「プティ」、宝石を華やかにあしらった「パスティーユ」など、豊富なバリエーションから選べることも魅力。基本となるデザインは共通していても、サイズや素材、装飾によって印象は大きく異なります。
アール・デコならではの幾何学美と、フランクミュラーらしい遊び心を腕元で堪能できるロングアイランド。気になるモデルがあれば、ぜひ実際に着用し、その独創的なデザインと美しいケース造形を確かめてみてください。
※本記事で登場する商品価格は、2026年9月時点のものです。最新価格は各商品ページをご確認ください。
この記事の監修

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