
2025年、数あるグランドセイコー腕時計の中で、どのモデルが注目を集めたのか。本記事では、当店Webサイトのアクセス数という実データに基づき、ユーザーの皆様が実際に閲覧したモデルを人気ランキング形式でご紹介いたします。
独自の質感を有するダイアルやスプリングドライブ機構など、独自の魅力を積み上げるグランドセイコーですが、今年はどのモデルが皆様の興味を引いたのか。その答えを紐解いていきます。今年のグランドセイコーの人気を知る手がかりとして、ぜひ最後までご覧ください。
2025年のグランドセイコーまとめ:美観と性能の両立が再評価された一年

2025年のグランドセイコーで大きな軸のひとつとなったのが、独自の質感を有するダイアルです。雪白や白樺といった、ダイアルでも評価を得ているモデルは、今年も安定してたくさんのアクセスをいただきました。また、氷瀑や岩手山パターンといった特徴的な意匠を持つモデルも新登場し、日本らしい審美感の表現がより多様化を見せています。

スポーツモデルにも注目が集まりました。スポーティでありながら、実用性に重きを置いた質実剛健なスタイルと、豊かなデザイン表現が融合したグランドセイコーのスポーツモデルは、当店ECサイトにおいて根強い支持を得ています。
結果として、美観と機能の両面を満たすグランドセイコーらしい腕時計が、再評価された一年だったといえるでしょう。
正規販売店ハラダのグランドセイコーアクセス数ランキング TOP5
それでは、早速ではありますが、当店Webサイトにおける、2025年のグランドセイコー腕時計アクセス数ランキング TOP5をご紹介いたします。
第1位:ヘリテージコレクション「SBGA211」『雪白』
栄えある第1位となったのは、スプリングドライブモデルのSBGA211です。信州の雪景色にインスパイアされた「雪白ダイアル」を特徴とするロングセラーであり、非常に多くのユーザーの皆様からのアクセスをいただきました。

風に吹かれて生まれる雪面の風紋を表現した本作は、白い塗料を用いることなく、繊細な銀めっき加工で純白を描き出しています。
さらに、その上をブルースチールの秒針がスプリングドライブ特有のスイープ運針で静かに流れ、自然の時間そのものを想起させる仕上がりです。

実用面では、最大72時間の駆動を可能にするキャリバー9R65を搭載し、日差±1秒相当の高精度を実現しています。
加えて軽量で耐傷性に優れたブライトチタンケースが心地よい装着感を生み、パワーリザーブ表示も備えるなど、日常で頼れるスペックと言えるでしょう。当店撮影スタッフも愛用する、完成度の高い1本です。
当店スタッフによる私物レビューは以下リンクから>>
第2位:スポーツコレクション「SBGJ277」『雪渓』
第2位には、スポーツコレクションからSBGJ277がランクインしました。夏山に残る雪渓の雄大な風景を独自の質感で表現した1本です。純白のダイアルには繊細な型打ちが施され、残雪の立体感を映し出すような柔らかな陰影が生まれています。

これに対し、サファイアガラス製リングを備えたグリーンの回転ベゼルが鮮やかなコントラストを描き、夏山に浮かぶ雪渓の情景が鮮明に立ち上がるような仕上がりを見せています。
また実用性の面でも魅力が際立ちます。毎秒10振動のハイビートキャリバー9S86は、外乱に強く携帯時の高精度を実現。さらに、GMT機能と回転ベゼルを組み合わせることで、最大3つのタイムゾーンを同時に確認できます。

スポーツモデルらしく、20気圧防水や耐磁性も備え、ビジネスからシティユースまで、幅広く頼れる存在と言えるでしょう。当店で長らく人気を集めたSBGJ237に変わって高い人気を博した、美観と機能性を両立したスポーツモデルです。
レビューは以下リンクから>>
第3位:スポーツコレクション「SBGE307」
第3位のSBGE307は、ブランドシンボルである獅子の威厳をデザインに落とし込んだ力強いスプリングドライブGMTモデルです。

ダイアルには、たてがみを思わせる有機的な型打ち模様が施され、シャイニーホワイトの輝きとあいまって独特の存在感を放ちます。また、レッドのGMT針が載せられたことで、本作のスポーティな印象が一層引き出されています。
加えて、ケースも必見です。獅子の爪をモチーフとした力強くソリッドな形状が採用されており、手元に大きな存在感を発揮します。

実用面では、スプリングドライブキャリバー9R66を搭載し、日差±1秒相当の高精度と最大72時間のパワーリザーブ、GMT機能を実現。さらに20気圧防水やルミブライトによる夜間の視認性など、アクティブな環境でも頼れるスペックを有しています。
屈強なデザインと高い実用性を併せ持ち、タフな使用環境にも応える一本です。
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第4位:エボリューション9コレクション「SLGH005」『白樺』

グランドセイコーの次世代のデザインコードを採用する「エボリューション9コレクション」。本コレクションを代表するモデルのひとつであるSLGH005が、第4位にランクインしました。幾重にも連なる白樺の力強い立ち姿を、丁寧に作り込まれた型打ち模様で表現し、自然の奥行きや生命力を感じさせる仕上がりとなっています。

ケースはヘアラインを多用することでグレートーンに仕上げており、重心を落とした設計は手首に吸い付くような着用感をもたらします。
実用面では、革新的なキャリバー9SA5を搭載し、毎時36,000振動のハイビートでありながら最大約80時間の駆動を実現。デュアルインパルス脱進機やツインバレル、水平輪列構造の採用により、精度・持続・薄型化を高いレベルで達成したムーブメントとなっています。
数々の受賞歴を誇る傑作が、今年も多くの人気を集めました。
第5位:エボリューション9コレクション「SLGC006」『岩手山』

第5位のSLGC006は、朝日に染まる岩手山の情景を独自の型打ちで描いたダイアルが特徴のクロノグラフモデル。放射状に広がる力強いパターンは、鳥瞰で捉えた岩手山の尾根筋を表現したもので、カッパーピンクの色調が朝焼けの光を想起させます。
ベゼルやプッシャーには18Kピンクゴールドが使用されており、ラグジュアリー感も魅力のスポーツモデルに仕上がっています。

実用性の面では、グランドセイコー初の機械式クロノグラフである「テンタグラフ」9SC5を搭載し、毎秒10振動でありながら、最大約72時間の駆動を達成しています。加えて多くの情報を載せるクロノグラフでありながら、針とインデックス、サブダイアルの距離を詰めることで高い視認性を確保している点も魅力です。
貴金属を用いた豪華なケースと複雑機構を兼ね備えたハイエンドな1本ですが、多くの注目をいただけた結果となりました。300本限定という希少性の高さも見逃せません。
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【スタッフ注目モデル】“年差”にたどり着いたスプリングドライブU.F.A.「SLGB003」
当社スタッフが選んだ“注目の一本”として紹介したいのが、スプリングドライブ U.F.A. を搭載した初のモデル「SLGB003」です。

信州の樹氷をモチーフにしたダイアルは、淡いブルーにシルバーが差し込む表情を有し、光の移ろいによって静謐な輝きを生み出します。またブライトチタン製のケースはコンパクトかつ軽量であり、洗練された造形が腕元に自然に馴染む仕上がりです。

ケースの内側には、年差±20秒という年差クオーツ級の高精度を実現したスプリングドライブキャリバー9RB2「U.F.A.」を搭載しています。温度変化による誤差を抑える工夫が施されているうえ、スプリングドライブとして初めて緩急スイッチを備えたことで、長く愛用する中で生じる精度の微調整にも応えられる仕上がりとなっています。
グランドセイコーの新たな境地を示すモデルといえるでしょう。
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美観と性能を両立したグランドセイコーがランクイン
2025年のアクセス数ランキングを振り返ると、ユーザーの皆様が腕時計に求めるものが、これまで以上に明確になりました。
雪白や白樺、岩手山といった自然を映す独創的なダイアルは今年も強い支持を集め、グランドセイコーの美意識が評価されていることを改めて実感しました。同時にスプリングドライブやGMT、ハイビートといった確かな実用性に対する関心も高まり、日常で頼れる性能を備えたモデルも上位を占めています。
結果、美観と実用性が高水準で調和した腕時計が、2025年の“選ばれる一本”となりました。
自然を映す独創的なダイアルと、高精度ムーブメントが生み出す世界観は、写真では伝わりきらない奥行きを備えています。ぜひ一度お手にとっていただき、腕元でグランドセイコーの魅力を感じてみてください。
この記事の監修

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資格:日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
担当ブランド:Grand Seiko、NORQAIN
腕時計販売店ハラダのオンライン担当。
腕時計の撮影、オンライン上でのマーケティング全般を担当。
最新のトレンドからクラシックなモデルまで、幅広い腕時計の情報を提供し、特に日本の腕時計ブランドであるグランドセイコーの魅力を発信することに注力。グランドセイコーの精密な技術と美しいデザインについて詳しく紹介し、時計の選び方や魅力を伝える事に生きがいを感じている。



