【ノルケインってどんなブランド?評判は?】スイス時計の真髄に迫る新鋭ウォッチブランドを紹介
「NORQAIN ノルケイン」は2018年に創業したばかりの、スイスの新鋭ウォッチブランドです。
歴史が浅いこともあり超有名ブランドというわけではありませんが、愛用者には、サッカー選手の岡崎慎司氏、スキーノルディック複合メダリストの荻原健司氏、アイスホッケー選手のローマン・ジョシ氏など、スポーツ界の著名人の名が並びます。
当記事ではそんな新進気鋭のブランド「ノルケイン」について、そのブランドの成り立ちや魅力、ラインナップを詳しくご紹介いたします。
目次
本場スイスの伝統を継承する独立ブランド「ノルケイン」とは
百年以上の歴史を持つ老舗ブランドが多い時計業界において、ノルケインは2018年に創業したばかりのニューフェイス。
スイスメイドに誇りを持ち、その伝統を尊重しつつも革新的なタイムピースを模索する、”温故知新”を地で行くブランドです。
創立者のモットーは「独立した時計ブランド」であり、強大なグループに属すブランドが多い時計業界において、あえて家族経営を貫くことで独自のスタイルを確立しています。この強烈なアイデンティティは、ブランド名の「NORQAIN」にも込められており、シリーズ展開の礎になっています。
Always open for the New
新しい世界に目を向け
Going through life Open minded
柔軟な思考と
A healthy portion of Rebellious
立ち向かう気概で
Life is about Quality time
瞬間瞬間に情熱を注ぎ
Seeking for Adventurous
未知へ挑み続ける
Always feeling Independent
自分らしい生き方を探し求め
Proud to be part of a Niche
誰にも似てないことに誇りを持つ
スイスの新鋭ウォッチブランド「ノルケイン」の魅力・評判は?
スイス発祥の新鋭ブランドであるノルケインは、わずか数年でその知名度を高めており、独自のウォッチメイキングも高い評価を得ています。ここではその魅力を5つのポイントに分けて解説いたします。
スイス機械式時計文化の継承
ノルケインというブランド自体はそこまで歴史の長いものではありませんが、経営陣は腕時計業界で半世紀以上活躍してきた猛者揃いとなっています。
特に創設者であるベン・カッファー氏とその父マーク・カッファー氏は、半世紀以上に渡る時計業界での経験によって、ノウハウと実績を培っています。彼らのもとに生み出されるノルケインのコレクションの数々は、スイス時計の伝統をしっかり引き継いでいるものと言えるでしょう。
さらに、経営陣には時計業界のレジェンドであるジャンクロードビバー氏が2022年に加わり、その勢いは増す一方です。
大手グループに属していない独立ブランド
ノルケインは、ラグジュアリーブランドを多く擁する大手グループに属しておらず、独立ブランドの姿勢を貫いています。
その利点は、ブランドの方針を自由に選択することができる点。良いものを貪欲に取り込み、新たなスタイルを常に模索し続けています。そのフレッシュ・力強さ・革新性・オープン・柔軟さは、独立ブランドゆえの強みと言えるでしょう。
またその姿勢は、CEOのベン・カッファー氏が度々訪日し、意欲的にイベントへ参加する様子からも見て取れます。他ブランドではなかなか見られない、ブランドがユーザーと近い距離であり続けるという点も、ノルケインならではの魅力と言えます。
ファクトリーブランドゆえの強み
ノルケインはスポーツコレクションを中心に展開しており、機能性に優れた実用モデルが多く揃います。これらのコレクションはほとんどが100万以下の価格帯で提供されており、これはスイスブランドとしては異例のこととなります。
この優れた品質価格比、コストパフォーマンスの良さはノルケインならではの魅力です。そして、これを可能としているのが、ファクトリーブランド(工場が社名を設け、製造・販売を行う)体制です。時計業界では数少ないこの体制と、専門他社との共同によって、ノルケインは質実な価格でコレクションを提供し続けているのです。
イノベーションの追求
ファクトリーブランド体制を活かし、ノルケインは新技術、新素材の開発にも積極的に取り組んでいます。その最たる例が、BIWI社との共同によって誕生した新素材「NORTEQ(ノルテック)」です。後述のワイルドワンに向けて生み出されたノルテックは、カーボンファイバーに高性能ポリマーマトリックスを融合させた素材です。
この新素材により、ワイルドワンはスチールの約1/6、チタンの約1/3の軽さでありながら、高い耐久性と豊かな個性を備えており、「究極のスポーツウォッチ」を体現しています。
透明性の高いウォッチメイキング
ノルケインは腕時計の製造工程について多くのことを透明化することで、その優れた品質を証明しています。特に、スイスの名高いファクトリーとのパートナーシップを明け透けにしている点は、品質への信頼性を大きく底上げするものと言えるでしょう。
そしてその中でも、2020年に締結した、”ケニッシ社”とのパートナーシップは有名です。
ケニッシ社としても、グループ外の企業とのパートナーシップは初のことであり、ノルケインはメインコレクションに、特注のマニファクチュールムーブメントを搭載できるようになりました。
名高いケニッシ社とのパートナーシップにより、ノルケインは創業からたった2年余りで唯一ケニッシのムーブメントを扱える外部企業となり、さらなる独自性、革新性を獲得するに至っています。
ノルケインのブランドポリシーを象徴する3つのシリーズ
さて、ノルケインのラインナップは「インディペンデンス」「アドベンチャー」「フリーダム」の3つのコレクションで構成されています。
そのどれもがノルケインのポリシーを体現するコレクションであり、山から海、果てはビジネスにおいても着用者の冒険心をかき立てます。
ここでは各シリーズごとの特徴や主なモデルについてご紹介いたします。
INDEPENDENCE
「独立」を意味する名前の通り、オンリーワンの独創的なデザインの多いシリーズです。ブランドの中でも特別コレクションとして位置付けられており、革新性を宿した新鋭コレクションが多く登場しています。
2022年には、ジャン クロード・ビバーの協力の元、このインディペンデンスに新コレクション「Wild ONE(ワイルドワン)」が仲間入りしました。
ワイルドワンでは、外装に世界初となるカーボン素材「NORTEQ(ノルテック)」を採用。通常のカーボンのようなブラックカラーだけでなく、様々なカラーリングが登場しています。
また、ノルケインはワイルドワンに対する新たな試みとして、「Wild One of 1」をスタートしました。素材、カラー、針、装飾から、ムーブメントに至るまで、全てを自分で好きなようにカスタマイズできるワイルドワンです。
その組み合わせは350万通りを超えており、文字通り、世界でひとつだけの、自分だけのワイルドワンを作り上げることができます。
ワイルドワンについてはこちらでも詳しくご紹介しております。ぜひご確認くださいませ。
ADVENTURE
未知への挑戦、「冒険」心を刺激するスポーティなシリーズライン。過酷な環境にも耐えられるようなタフなコレクションが肩を並べ、ネベレストシリーズでそのバリエーションの幅を広げました。
ノルケインの中でもカジュアル志向の強いコレクションであり、エントリーモデルにも相応しいと言えるでしょう。また、スポーティを強調するクロノグラフモデルも登場しています。
新たに加わったネベレストシリーズについて詳しくはこちらをご覧ください。
FREEDOM
普遍の価値を持つ「自由」の名を冠し、スイスの古き良き時計作りやデザインを取り入れたクラシカルなシリーズです。使いやすいシンプルフォルムのモデルが多く、スーツにも合わせやすいシリーズと言えます。
モデルに付けられた”60”という数字は1960年代のスイス時計へのオマージュを表しており、ヴィンテージ感あふれる正統派デザインが魅力です。
近年は、ビビッドなアイスブルーカラーも登場しており、そのデザイン表現の幅が広がりました。クロノグラフモデルは小型化のトレンドにも対応しており、魅力的な選択肢のひとつになりそうです。
コレクションに共通する特徴
ノルケインのコレクションは、スポーツモデルが中心となっており、共通して高いタフネスを有しています。
多くのコレクションは高い衝撃性、耐スクラッチ性、そして耐腐食性を兼ね備えており、アウトドアカジュアルはもちろん、デザインを選べばビジネスシーンまでこなせます。また、全てのモデルに100mを超える防水性能が備わっている点も、そのタフネスの証明となるでしょう。
合わせてノルケインはサスティナビリティにも力を入れており、動物の革を使わないベルトや、再生プラスチックから生まれたノータイドストラップを提供しています。
2年後には完全なアニマルフリーに移行するとも発表しており、ファクトリーブランドにしかできないサスティナブルもノルケインの魅力なのです。
また、ノルケインの腕時計を語る上で、ノルケインプレートの存在は欠かせません。
ケースサイドにビス留めされたプレートは、独自のスタイルを突き進むノルケインのブランド精神を象徴する存在です。普段はブランドやシリーズが刻まれていますが、購入の際には自分の好きな言葉を刻印することもできます。
プレートにあなただけのメッセージやキャッチコピーを刻み、世界で一つだけのコレクションを作り出せる点も、ノルケインの魅力のひとつと言えるでしょう。
ノルケインのオススメモデルをご紹介!
ここでは、正規販売店である当店が厳選したノルケインのおすすめスポーツモデルをご紹介いたします。ぜひ、モデル選びの参考にしてみてください。
2024年最新作!
日本限定モデル「ネベレスト MT.FUJI スペシャルエディション」
これまでにも数多く登場してきたノルケインの日本限定モデルに、富士山をモチーフとした新作が追加されました。アドベンチャーネベレスト「グレーシャー」を青く染め上げ、カジュアルかつクールに仕上げた一本です。氷河をイメージさせるグレーシャー文字盤は力強く個性的であり、日本の白い頂を想起させるディテールとしてなっています。
ベースモデルと同様に、200mの防水性や、マニファクチュールキャリバーによる優れた機能性も本作の魅力です。C.O.S.C.認定クロノメーターであり、約70時間のパワーリザーブも備えているため、あらゆるシーンで高いパフォーマンスに貢献してくれるでしょう。
裏ぶたも特別仕様です。シースルーバックに壮大な富士山が描かれており、日本限定モデルの特別感を実感させてくれます。
インディペンデンス ワイルドワン日本限定 ブラックマザーオブパール
2022年モデルが登場したばかりのインディペンデンスシリーズから、文字盤に黒蝶貝を用いた日本限定モデルを紹介します。
オーソドックスなノルケインのフォルムにブラック・マザーオブパールの文字盤をあしらったこのモデルは、黒文字盤のような落ち着いた雰囲気と、光を当てた時に見せる強烈な個性が魅力といえます。
ケニッシ社のムーブメントベースのキャリバーNN20/1は、優れた精度と70時間というパワーリザーブを備えており、実用性においても確かな輝きを放つモデルです。
フリーダム60 クロノグラフ
往年のクロノグラフウォッチを思わせるフリーダム60クロノからは、多彩なカラーリングのコレクションが登場しています。2024年には、トスカーナ地方をモチーフとした3色のモデルが登場しており、本作は淡いピスタチオカラーを採用しています。
クロノグラフだけでなく、100mの防水性に加え、約62時間のパワーリザーブを備えており、その機能性は極めて現代的。涼しげなスカイブルーに、限定色であるピーチカラーも登場しています。それぞれに備わる淡い色彩は、サマーシーズンのカジュアルウォッチとしても活躍が期待できるでしょう。
アドベンチャーネベレスト ナイトサイト
アドベンチャーシリーズから頂点に挑むネベレストシリーズの一本、昼と夜で表情を大きく変えるルミブライト文字盤モデルをピックアップ。
明所でサンドブラウンの文字盤にはX1スーパールミノバが施されており、暗所では文字盤全体がほのかな緑色に。
ケニッシ製ムーブメントベースのマニファクチュールキャリバーを搭載しており、高い防水性も備えた実用向けのコレクションです。
インディペンデンス ワイルドワン スケルトン
コーラルレッド&ゲッコーグリーン
オープンワークのダイアルを備えるワイルドワンスケルトンから、鮮やかな色合いの2モデルをピックアップしました。カラーリングはサンゴモチーフの「コーラルレッド」と、爬虫類を思わせる「ゲッコーグリーン」の2種。スケルトンダイアルと鮮烈な2色を合わせることで、アヴァンギャルドな魅力にあふれたモデルに仕上がっています。
重さわずか78gの超軽量モデルでありながら、200mの防水性を備えており、アクティブかつカジュアルなライフスタイルに当てはまります。スイスクロノメーター認定のムーブメントも備えており、実用性は抜群と言えるでしょう。
まとめ
ノルケインの歴史や評判、ラインナップについてご紹介いたしました。
老舗ブランドがしのぎを削りあっている時計業界において、新顔ながら強烈なアイデンティティを確立したノルケイン。
スイスウォッチのエントリーモデルとしてだけでなく、目の肥えた愛好家にも自信を持っておすすめできる、確かな実力を持ったブランドです。
ぜひ一度手にとって、ノルケインのスイス時計への情熱を感じてみてください!