Bell&Ross

Bell&Ross

航空機や宇宙船に搭載する機器の設計者や専門家たちが集まり、プロフェッショナルたちが使用するにふさわしい完璧な時計を創り出すために一つのプロジェクトチームが結成されました。彼らが望んだのは、スイスの偉大な時計製造の伝統に則りながら、過酷な環境に挑む人間の厳しい要求にこたえる時計でした。そして今日では、宇宙飛行士はもとより、パイロット、ダイバー、地雷除去の専門家まで、Bell & Ross の時計が彼らの任務遂行の必需品となっているのです。

ベル&ロスの歴史

プロの道具としての機能とデザインを追求し、各国の軍や特殊部隊から高い信頼を寄せられる。 さらにスタイリッシュさも併せ持つベル&ロスの歴史は、様々な人との出会いの歴史だった。

時計製作への情熱と人との出会いがブランドを支え続ける

高校時代に語り合った盟友との夢が現実に

ブランド名は、2人の創業者の愛称に由来する。 デザインを担当するブルーノ・ベラミッシュ氏と経営を担うカルロス・ロシロ氏、彼らは高校時代からの盟友である。 お互いに航空機やアビエーションウォッチに興味を持っていたことから、意気投合したという。 高校卒業後、ベラミッシュ氏は国立のデザイン大学に進学。 そして卒業プログラムで必須であったインターン先として彼が選んだのが、かねてからデザインに惹かれていたドイツの時計会社ジンだった。 一方のロシロ氏は、ビジネススクールに進学することに。 卒業後は、投資銀行で財務と経営のキャリアを積んでいた。 そしてベラミッシュ氏に再会し、時計への熱い情熱を聞いたロシロ氏は、2人で時計ブランドを設立することを決意。 こうして1992年、パリにベル&ロスの小さなオフィスが誕生した。 彼らのオリジナルウォッチが、実際に形になったのは1994年のこと。 時計製作のノウハウも技術も設備も持たない彼らに手を貸したのは、ベラミッシュ氏がインターンで訪ねたジンの創業者ヘルムート・ジン氏だった。 最初に製作された500本のオリジナルウォッチのコレクション名は、「ベル&ロス by ジン」。 その後も、ジンの協力のもとで新作を発表していく。 そんなベル&ロスに1997年、大きな転機が訪れた。 スイスに時計工場も持つシャネルのオーナーが、彼らの時計に興味を示したのだ。 この出会いによって、ベル&ロスは安定した経営体制を手に入れた。 さらに2002年、ラ・ショー・ド・フォンに新たな製造拠点が完成。 フランスを代表する時計ブランドへと、成長を果たすことになる。

ベル&ロスの代表作

時計製作を始めて、今年でちょうど25年。 短い期間で名作をいくつも生み出した。 そのデザインは、実に多彩。 メカニズムでも、オリジナリティを発揮してきた。

世界最深度を実現しスクエア型ケースでメゾンの新時代を拓く

デザインと機構とでチャレンジ精神を発揮

ジンとの協力関係にあった最初期の時代、ベル&ロスはプロ用を志向し、ハイスペックを目指した。 そしてジンから離れ、独自に時計製作を始めてからは、多様性を育んでいく。 ハイスペックの代表は、1万1100m防水の「ハイドロマックス」。 そして多様性を象徴するのが、「ヴィンテージ 123(今のBRV系)」と「BR 01」である。 現代に続く丸型とスクエア型のコレクションは、機構とデザインとで多彩な表現が成されてきた。 各時代の代表作は、メゾンのチャレンジ精神を表す。

ベル&ロスのデザイン

ベル&ロスのデザインは、多くがミリタリーウォッチや航空時計を規範とする。 さらに現代的なモーターモビリティにまで視野を広げ、究極の機能美の創出を目指す。 無駄をそぎ落としてシンプルに表現し究極の機能美を志す アイデアの源泉までも自らでデザインする 「すべてのディテールには、意味と機能がなくてはならない」。 ベラミッシュは、常に機能美を追求しているのである。 ゆえに、不要なディテールをそぎ、可能な限りシンプルな表現を心掛けている。 その完成形の1つがメゾンのアイコン「BR 01」。 正方形と円とを組み合わせたフォルムはシンプルを極め、ダイヤルは視認性に優れている。 またベラミッシュ氏は「新しい創造には、新しいインスピレーションの源泉が必要だ」とも語る。 ミリタリーウォッチや航空機時計を長くモチーフとしてきた彼は、2014年に新たなインスピレーションの源からデザインした。 時計と同様に機能美が求められる、バイクである。 時計以外の機能美を模索することで、新しい時計デザインのヒントを得ようとしたのだ。 この異色のデザインアプローチは、その後も続く。 2016年にはスポーツカーを、2017年には特殊なレーシングカーを彼はデザインし、そこから着想した時計を発表してきた。 さらに2018年、彼の視線は空に注がれ、ついには飛行機のデザインまでも完成させた。 多様なモーターモビリティから、新しい時計の機能美が創造される。

ベル&ロスと航空機

前途のようにベル&ロスの時計は、クルマやバイクなどからインスピレーションを得ている。 中でも最も影響を受けたのが、航空機。 その究極の形が、ブランドのアイコンBR 01だ。 メゾンが志す機能美の最も優れた手本は航空機の計器にあり! 計器を腕に載せた航空時計の最終到達点 高校時代からアビエーションの世界に魅了されてきたベラミッシュ氏が、航空時計のデザインを志向するのは、当然の帰結であろう。 過去も、そして現行モデルにも、ベル&ロスには多彩なアビエーションウォッチを見つけることが出来る。 その中には他社と同じく、航空機の進化とともに姿を変えていった、古い航空時計の歴史をなぞったモデルも数多い。 現行でいえば、「BR V2」コレクションがそれだ。 一方で、過去のアビエーションウォッチではなく、航空機のコクピット計器をモチーフとしたモデルも、ベル&ロスは持つ。 改めていうまでもないだろう。 これまで度々東條してきた「BR 01」である。 四隅をビス留めした、巨大なスクエア型ケースは、まさにコクピットクロックをそのまま取り外したかのよう。 そしてブラックのダイヤルに、白い蓄光塗料を施した大型の針とインデックスとがクッキリと浮かぶクリーンなデザインも、コクピット計器ゆずり。 同じデザインは、「BR 03」や「BR S」にも受け継がれ、メゾンの象徴となった。 コクピット計器を腕に載せるという発想は、極めて大胆である。 しかし、その優れた視認性は、多くのパイロットに愛され、実用性の高さを証明してみせた。 大型ケースに対し、ベラミッシュ氏は、かなり幅広のストラップを与え、グローブの上でもガッチリと固定できる優れた装着感を叶えていたのも 、パイロットに受け入れられた理由だ。 コクピット計器という究極の機能美をモチーフとし、優れた装着感を与えたBR 01は、まさにアビエーションウォッチの完成形。 高校時代の憧れを、ベラミッシュ氏は見事に形にした。

ベル&ロスの四原則

機能美を追求したデザインは、4つの原則を遵守して製作され、ベル&ロスらしさを表す。

機能美を形にするのに不可欠な4つの原則

2人の創業者は、ジンの協力を得て最初の時計を製作するにあたり、4つの原則を決めた。 視認性、機能性、防水性、そして高精度である。 それらは、ロシロ氏が収集するミリタリーウォッチが目指し、有しているものであり、ベラミッシュ氏が志す機能美を形にするのに欠かせぬものでもある。 今もベル&ロスは、この四原則を遵守する。 結果、どの時計も見やすく、壊れにくく、高性能となり、市場から高い評価を受けている。 時計としての完成度のより高みを常に目指し、ベル&ロスは真摯に時計製作と向き合い続ける。

防水性

ムーブメントの大敵をガード

防水性能の世界記録を持つベル&ロスは、ほぼすべての時計に100m以上の防水性を与えている。 これは蛇口からの強い水流に時計がさらされても安心なスペック。 日常生活で水への気遣いは不要なのである。

視認性

時計本来の機能を最優先に

時を知る機械である時計にとって、視認性は最も優先されるべきこと。 特徴的な4方向のアラビア数字は、それを目安として針位置を確認しやすくするための配慮である。 針とインデックスも他社と比べ、大きい。

機能性

目的が明確なデザインと素材

クロノグラフやGMTといった付加機能は、その機能が見やすいようにデザインされ、操作しやすいように設計されている。 また、時計の機能を向上させるために様々な素材も厳選し、色使いにも気配りする。

高精度

スイスの技術が生む正確さ

時計は正確でなければ、意味を成さない。 高精度を確実に提供し、それを長く保持できるよう、製作拠点を優れた時計製作技術を持つスイスに置いている。 また品質管理も徹底し、高精度な時計を届ける。

ベル&ロスとエリート部隊

冒頭で述べたように、ベル&ロスの時計は各国の軍で使われてきた。 今も仏のエリート部隊向けの、真のミリタリーウォッチを製作する。

フランス国家が認めるミッションウォッチ

上にある3モデルすべてが、フランス国家警察や空軍の特殊部隊のマークを、そのダイヤルに掲げている。 すなわち、優れたエリート部隊向けに製作された本物のミッションウォッチであることを意味している。 ドイツ軍や警察などに時計を納めるジンの力を借りて最初の時計を生み出したベル&ロスは、ジンを越えようとよりハイスペックを目指した。 それが今に至る、軍用や特殊部隊用の時計製作のきっかけとなった。 古くはフランス特殊部隊爆発物処理班のためにも時計を製作。 ほかにも憲兵隊、潜水艦乗組員、地雷処理班など、様々な特殊任務にベル&ロスは使われてきた。 上の3モデルは、いずれもアイコニックなスクエア型。 インパクトのある外観に目が向くが、実はエリート部隊が採用するほど、その形は機能的なのである。 ベル&ロスは、ミリタリーの歴史にもその名を刻む。

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