高級腕時計は、身に着ける人のステータスを示すアイテムです。社員を束ね、会社の代表として取引先や業界の代表者とコミュニケーションを取る機会も多い会社経営者や役員の方の中には、身に着ける腕時計にも気を遣う必要があると感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、会社経営者・役員の方が腕時計を選ぶ際のポイントや、あらかじめ押さえておくべき腕時計に関する知識を解説します。おすすめの腕時計ブランドやモデルもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
会社経営者・役員が身に着ける腕時計選びのポイント
会社経営者や役員の方は、企業の代表として社内外の方から注目を浴びる存在です。そのため、身に着ける腕時計も自分の立場にふさわしいものを選ぶのがよいでしょう。まずは、会社経営者や役員の方が腕時計を選ぶ際に意識すべきポイントを解説します。
自分のステータスに合ったブランド・モデルを選ぶ
腕時計は身に着ける人のステータス性を示すアイテムです。高級腕時計は一般的に一流品として広く認識されており、身に着けていることで「一流品に対して見識のある人」という印象を与えることができます。そのため有名なスポーツ選手や著名人の中には、腕時計にこだわっている方も多いです。社内外のさまざまな場で他人から注目される会社経営者や役員の方は、自分のステータスに合った腕時計を選ぶことをおすすめします。
もちろん、経営者だからといって、必ずしも最高級品である必要はありません。とはいえ、腕時計が自らの収入レベルや経済的な余裕を示す指標になるということは、意識しておく必要があります。また経営者の場合、会社の経営状態や成長性を示す指標にもなり得ることも認識しておきましょう。
取引先との話題のきっかけになることを意識して選ぶ
経営者・役員にとって腕時計は「話題のきっかけ」としても重要なツールです。
相手の腕時計について話題にする、逆に自分の腕時計に興味を持ってもらうなど、話のタネとして腕時計が役立つシーンはよくあります。腕時計は取引先や部下など、さまざまな人とのコミュニケーションツールとして重要な存在です。時計が好きな人同士なら、その分話も盛り上がるでしょう。
腕時計を選ぶ際は、それが話題になったときに「どんな話ができるか」をイメージして選ぶことも大切です。
腕時計の基礎知識を押さえておく
一定のステータスを持つ会社経営者や役員であれば、腕時計の仕組みや歴史、ブランド選びの基本など、ひと通りの基礎知識を知った上で自身が身に着ける一本を選ぶことも重要です。よく知らずに選んでしまうと、腕時計好きの経営者や取引先から「分かっていない」と思われてしまうかもしれません。
腕時計を入口にコミュニケーションを広げていくに当たっても、相応の知識がなければ話題を膨らませることは難しいでしょう。
経営者や役員クラスの方であれば、腕時計の分野でも自らの見識の深さをしっかりとアピールしたいところです。押さえておくべき基礎知識については、次で詳しく解説します。
会社経営者・役員なら押さえておきたい腕時計の基礎知識
ここからは、会社経営者・役員なら身に着けておきたい基礎知識を順番にご紹介します。
ムーブメントの違い
腕時計の基本として、ムーブメントの種類の違いや、それぞれのメリット・デメリットを押さえておくべきでしょう。
腕時計のムーブメントには大きく分けて「機械式」「クォーツ式」の2種類があります。高級腕時計の多くは、巻き上げたぜんまいがほどける力を利用して動作する「機械式」です。機械式は、さらに「自動巻き」と「手巻き」の2種類に分かれます。
「自動巻き」のムーブメントは、着用時の腕の動きによって自動的にぜんまいを巻き上げるタイプで、現在の機械式腕時計のスタンダードです。
一方の「手巻き」は手動でぜんまいを巻き上げるタイプです。手間はかかりますが、構造がシンプルで薄型モデルが多いなどのメリットがあり、あえて手巻き式を選ぶ方もいます。
腕時計のムーブメントの種類や特徴の違いは、以下の記事で詳しく解説しています。
高級腕時計の価格相場
価格帯は、腕時計のステータス性に大きく影響する要素です。ステータス性の高い腕時計を身に着けたいのであれば、あまりにも安価なモデルは避けましょう。
とはいえ「高ければ高いほどよい」というわけでもありません。腕時計の価格に注目する際は、まず大まかな価格相場を把握することが大切です。価格相場を知っていれば、どのぐらいの価格帯のモデルを選べばよいか判断しやすくなります。
高級腕時計は、基本的に30〜100万円程度のものがベーシックなモデルといえるでしょう。30万円以下のものは低価格帯のモデル、100万円以上のものは高級腕時計の中でも中堅かそれ以上のモデルに位置づけられます。もちろんステータス性を重視するなら、100万円前後よりも高価格帯のモデルを選びたいところです。
以下の記事でも、予算100万円のおすすめモデルを紹介しています。
なお30万円以下だからといって、経営者や役員に適さないわけではありません。特に国内ブランドが得意とするクォーツ式やソーラー式の腕時計には、30万円前後で購入できる、高品質かつ実用性に優れたモデルも数多く存在します。
予算30万円前後のおすすめブランドやモデルは、以下の記事を参照ください。
ブランドの歴史・格式
腕時計のステータス性に大きく関わるもう一つの要素がブランドです。
例えば、トップクラスに格式が高いとされる「世界三大ブランド」は「パテックフィリップ」「オーデマピゲ」「ヴァシュロン・コンスタンタン」の3つです。
また諸説ありますが、国内の三大ブランドとしては「セイコー」「カシオ」「シチズン」の3つが知られています。三大ブランド以外にも、国内には「ミナセ」など独自路線で高級腕時計を制作しているブランドもあります。他と被らない逸品を探している方は、あえて三大ブランド以外から選ぶのもおすすめです。
ブランドを比較するときは、ネームバリューやステータス性だけでなく、各ブランドの歴史や強みといったストーリー・特徴も理解した上で選びましょう。
会社経営者・役員におすすめの腕時計ブランド3選
続いて、会社経営者や役員の方におすすめの腕時計ブランドを3つご紹介します。ブランドごとの歴史や特徴にも触れているので、ご自身に合ったブランド選びの参考にしてください。
オメガ
1848年、スイスの時計師ルイ・ブランが設立した工房を起源とするオメガ。オメガは1932年のロサンゼルスオリンピック以降、オリンピックの公式タイムキーパーを務めていることで知られる腕時計ブランドです。
高級腕時計としての上質なデザインの素晴らしさもさることながら、高い精度と耐久性を誇るのがオメガの大きな魅力。スイスにおける機械式時計の認定規格である「マスター クロノメーター」の認定を受けたモデルが多くあり、その耐久性の高さから、NASAの公式装備品にも選ばれています。
グランドセイコー
1881年に中古時計の修繕・販売を手がける「服部時計店」として創業したセイコーは、1913年に国産初の腕時計「ローレル」の製造をスタートするなど、国産腕時計ブランドのパイオニアとして知られています。
そんなセイコーの頂点たるモデルとして、1960年に誕生したのがグランドセイコーです。スイスのクロノメーターに準拠する社内基準に沿って作られ、日本が世界に誇る本格的な高級機械式腕時計として登場しました。
グランドセイコーは2017年には、セイコーから新たなブランドとして独立。国産腕時計の中でも、特にステータス性の高いブランドとして評価を得ています。
ミナセ
1963年創立の切削工具メーカーを母体とするミナセは、工具事業と並行して時計メーカーとして業界に参入した異色の国産高級腕時計ブランドです。
世界的に知られる有名ブランドのブレスレットやケースの加工などを手がける中で、理想とする腕時計を実現すべく、2005年に工房のある秋田県皆瀬(みなせ)の名を冠する新たなブランドを立ち上げました。
製造を重ねる中で磨き上げられた高い技術力を武器に、独自の造形を取り入れた美しいタイムピースは、日本の伝統的な美を感じさせる完全メイドインジャパンの「工芸品」として、他のブランドにはない独自の輝きを放ちます。
販売員が厳選!会社経営者・役員におすすめの腕時計6選
最後に、上に挙げた3つのブランドの中から、会社経営者・役員の方に特におすすめしたい6つのモデルをご紹介します。
オメガ スピードマスター クロノスコープ 329.92.43.51.10.001
スピードマスターは1957年、当時のオメガにおける代表的コレクションだったシーマスターのプロフェッショナルシリーズとして誕生しました。クロノグラフやタキメーターといった実用的な機能を搭載しているのが特徴で、NASAの公式装備品として人類初の月面着陸にも同行した、オメガのアイコニックなシリーズです。
「329.92.43.51.10.001」は、「時間を観測する」という意味を持つ「クロノスコープ」コレクションの一つ。ブロンズゴールド製のケースに、美しい風合いを持つオパリン仕上げの酸化ブロンズ製の文字盤を合わせた、高級感のあるモデルです。
シックなラグジュアリー感が魅力の「329.92.43.51.10.001」について、詳しくは以下の記事もご覧ください。
オメガ デ・ヴィル プレステージ 434.10.41.21.06.001
オメガのシーマスターシリーズのラインナップとして誕生し、後に独立シリーズとして広まったデ・ヴィルシリーズ。シンプルで洗練されたデザインは、オメガのドレスウォッチとしての魅力を強く感じさせてくれます。
「434.10.41.21.06.001」は、クラシックで洗練された「プレステージ」コレクションの第3世代に属する一本。第3世代はスリムなデザインが特徴で、パターンや仕上げ、カラーの異なるさまざまなバリエーションがそろっています。
こちらはグレーのダイアルにステンレススティールを合わせたシンプルかつエレガントなカラーリングが特徴で、PVDセドナゴールドの針がアクセントとして光っています。
グランドセイコー 9Sメカニカル SLGH017
グランドセイコーの「SLGH017」は、「エボリューション9スタイル」のデザインが採用されたモデルです。エボリューション9スタイルとは、日本的な美意識を取り入れつつ、視認性・装着性を追及した、グランドセイコー独自のデザイン方針のことです。
こちらのモデルのダイアルには「夜の白樺林」をイメージした繊細な型打ち模様が刻まれています。デイリーユースからフォーマルシーンまで幅広いシーンに対応する、完成度の高いタイムピースです。
美しさと先進技術が融合した「SLGH017」について、以下の記事でも詳しく解説しています。
グランドセイコー 9Sメカニカル SLGC001
「SLGC001」は2023年、グランドセイコー史上初となる機械式クロノグラフとして登場したモデルです。
10振動(TEN beat)、3日間持続(Three days)、自動巻(Automatic)、クロノグラフ(ChronoGRAPH)の4つの特徴をもじった「TENTAGRAPH(テンタグラフ)」と呼ばれる、画期的なムーブメントを搭載しています。
製造の地である雫石の近くにある岩手山からインスピレーションを得た「岩手山パターン」の深いブルーのダイアルと、エボリューション9スタイルによる優れた視認性の組み合わせが見事な一本です。
以下の記事にて「SLGC001」に搭載された新ムーブメントの特徴や、デザイン、機能性の詳細をご紹介しています。
ミナセ ディヴァイド VM14-M01NBL-SSB
ミナセの代表的シリーズ「HiZ」のアイコニックなコレクション「ディヴァイド」は、「分割する」という名のとおり、ケース上下と4つのラグが分割構造になっているのが特徴です。
「VM14-M01NBL-SSB」は、深海を思わせる深いブルーのダイアルが印象的な一本。海と川に恵まれた日本の自然を表現したような国産腕時計は、ケース径40.6mm・厚さ11mmと日本人男性に馴染みやすいサイズ感も魅力です。
以下の記事では「VM14-M01NBL-SSB」に込められた美意識を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
ミナセ セブンウィンドウズ VM15-M01NWH-SSB
HiZシリーズの1つである「セブンウィンドウズ」は、ケース内の文字盤をさらにケースとしてデザインする「ケースインケース」と呼ばれる立体構造が特徴のコレクションです。
ケースの周囲は名前の由来になっている7つのガラス窓で構成されており、あらゆる角度から精巧で研ぎ澄まされた職人技を堪能できます。
セブンウィンドウズの「VM15-M01NWH-SSB」は、他の腕時計とは一味違う、日本らしい洗練されたデザインを求める方におすすめしたいモデルです。
会社経営者・役員にふさわしい腕時計をお探しの際はHARADAへ
腕時計は身に着ける方のステータス性を示すアイテムであるだけに、会社経営者や役員の方には立場に見合った高級腕時計を選ぶことが求められます。腕時計に関する基礎知識を理解し、ステータス性やブランドだけでなく、自分らしさやこだわりを表現できるタイムピースを選びましょう。
会社経営者・役員としてふさわしい腕時計をお探しの際には、高級時計正規販売店HARADAのご利用をご検討ください。HARADAでは、今回ご紹介したブランド・モデル以外にも、数多くの高級腕時計を取り扱っています。ご自身に適した腕時計を選びたいときは、ぜひお気軽にご相談ください。